分散環境での Planning Server のインストール

更新 : 2009-04-09

Planning Server のインストールには、1 つの Web サービス、Windows サービス、およびシン クライアント管理コンソールが含まれています。すべてのコンポーネントが存在して使用可能な限り、これらのコンポーネントは任意に組み合わせて個別のコンピュータにインストールできます。

Planning Server のインストールの構成は次のとおりです。

  • Planning システム データベース

  • Planning Server プロセス サービス

  • Planning Server リモート管理サービス

  • Planning Web サービス

ネットワーク負荷分散環境内に追加したコンピュータに、各コンポーネントの複数のインスタンスをインストールできます。ただし、これは高度な展開と見なされるため、経験を積んだ IT 担当者だけが実行する必要があります。詳細については、『PerformancePoint 計画とアーキテクチャ ガイド』の「サーバー スケーラビリティの計画」を参照してください。

Planning Server では、Planning アプリケーション データベースをホストする Microsoft SQL Server も必要です。Planning Server で作成した各アプリケーションには、独自のデータベースが必要です。分散インストールでは、SQL Server Analysis Services を実行するトポロジ内に、ビジネス データを保存する OLAP キューブを格納するコンピュータを少なくとも 1 台用意することをお勧めします。

SQL Server と SQL Server Analysis Services の両方について、トポロジ内に 1 台以上のコンピュータを使用できます。詳細については、『PerformancePoint 計画とアーキテクチャ ガイド』の「サーバー スケーラビリティの計画」を参照してください。

グローバル コンポーネントの前提条件

Planning Server の分散インストールには 2 つの段階があります。最初は、Windows インストーラ (.msi) パッケージによって Planning Server 構成マネージャが実行され、必要なすべてのインストール ファイルがローカル コンピュータのハード ディスクにコピーされます。次に、Planning Server 構成マネージャでは、新しくコピーされたファイルを使用して Planning Server のインストールと構成が完了します。次に示す最初の手順を、Planning Server コンポーネントのいずれかをインストールするコンピュータごとに実行します。

手順

Planning Server (PPLsrv.msi) のインストール

  1. Microsoft Office PerformancePoint Server 2007 CD を挿入します。プログラムの起動時に、起動画面が表示されます。画面が表示されない場合は、CD-ROM を参照し、Setup.hta をクリックします。

  2. インストールの起動画面で、[Planning Server のインストール] を選択して、Planning Server のインストールを開始します。

    前提条件のチェックが実行され、マイクロソフト ライセンス条項が表示されます。

    メモメモ :

    不足している前提条件が、[前提条件] ダイアログ ボックスで示されます。前提条件チェックのすべてを満たしている必要があります。1 つ以上の前提条件が不足している場合は、セットアップをキャンセルし、不足している前提条件をインストールしてから、セットアップを再実行してください。

  3. ライセンス条項に同意し、[次へ]**** をクリックします。

  4. [ディレクトリの選択] ページで、必要なインストール ディレクトリを選択し、十分なディスク容量があることを確認したら、[次へ] をクリックします。

    メモメモ :

    既定のパスは次のとおりです。C:\%Program Files%\Microsoft Office PerformancePoint Server

  5. [インストール]**** をクリックして、Planning Server のセットアップを実行します。

  6. Planning Server のセットアップが実行され、手順 4 で指定したディレクトリ パスにすべてのインストール ファイルが展開されます。

  7. [Planning Server セットアップは完了しました。] ページで、[Planning Server 構成マネージャの実行] チェック ボックスがオンであることを確認したら、[完了]**** をクリックします。

    メモメモ :

    Planning Server 構成マネージャを開始せずにセットアップを終了することを選択した場合は、コンポーネントの使用が構成されず、Planning のセットアップが不完全なままになります。セットアップを完了し、Planning Server を正しく構成するには、Planning Server 構成マネージャを再実行する必要があります。Planning Server 構成マネージャを再実行するには、次の手順に従います。

    1. Windows の [スタート] ボタンに移動します。

    2. [スタート]**** ボタンをクリックし、[プログラム]、[Microsoft Office PerformancePoint Server 2007] の順にポイントし、[Planning Server 構成マネージャ] をクリックします。

      Planning Server 構成マネージャで [ようこそ] ページが開き、ローカルの Planning Server インストール ファイルを構成およびセットアップできます。

Planning システム データベースのインストール

  1. この資料の前半の「Planning Server (PPLsrv.msi) のインストール」の手順を完了します。

  2. Planning Server 構成マネージャの [ようこそ] ページで、[次へ]**** をクリックします。

  3. [前提条件] ページで、Planning システム データベースのすべての前提条件が前提条件チェックを満たしていることを確認します。[次へ] をクリックします。

  4. [インストール オプション] ページで、[分散構成] を選択します。

  5. PerformancePoint Planning システム データベース コンポーネントのみを選択し、[次へ] をクリックします。

  6. [データベース] ページの [SQL Server の場所] フィールドで、SQL Server を実行しているコンピュータまたは SQL Server インスタンスを選択し、[次へ]**** をクリックします。

    メモメモ :

    Planning システム データベースでは 2 つのオプションを使用できます。[Planning Server データベースを作成します] または [Planning Server データベース (詳細) を準備します] です。[Planning Server データベースを作成します] は、以前の PerformancePoint PPSPlanningSystem データベースと PPSPlanningService データベースが存在しない場合に選択する必要があります。Planning システムのインストールを実行するユーザーが [Planning Server データベースを作成します] オプションを選択するには、SQL Server を実行するコンピュータに対する dbcreator ロールが必要です。[Planning Server データベース (詳細) を準備します] は、データベース管理者が PPSPlanningSystem データベースと PPSPlanningService データベースを手動で作成した場合に選択する必要があります。データベース管理者は、空のデータベースだけを作成します。[Planning Server データベース (詳細) を準備します] を選択すると、これらの空のデータベースが使用され、PPSPlanning システム データベースの値が設定されます。

  7. [グローバル管理者アカウント] ページで、グローバル管理者ロール (GA) に使用されるドメインとユーザー名を設定します。[次へ] をクリックします。

  8. [検証] ページで、すべての検証が成功したことを確認し、[次へ] をクリックします。

  9. [確認] ページで、一覧表示されている情報を確認し、[構成]**** をクリックします。PerformancePoint Planning システム データベースのインストールと構成が実行されます。

  10. [概要] ページで、インストール結果を確認し、[閉じる] をクリックします。

Planning プロセス サービス コンポーネントのインストールと構成

  1. この資料の前半の「Planning Server (PPLsrv.msi) のインストール」の手順を完了します。

  2. Planning Server 構成マネージャの [ようこそ] ページで、[次へ]**** をクリックします。

  3. [前提条件] ページで、Planning システム データベースのすべての前提条件が前提条件チェックを満たしていることを確認します。[次へ] をクリックします。

  4. [サービスの追加/削除] ページで、既定の [サービスの追加]**** を受け入れて、[次へ] をクリックします。

  5. [サービスの追加] ページで、PerformancePoint Planning プロセス サービスだけを選択し、[次へ]**** をクリックします。

  6. [データベース] ページで、SQL Server または SQL Server インスタンスを実行するコンピュータを選択し、[次へ] をクリックします。

  7. [サービス ID およびアプリケーション プール ID] ページで、サービス アカウントのドメイン、ユーザー名、およびパスワードを指定します。

  8. [システム ログ] ページで、すべての選択項目を既定値のままにして、[次へ]**** をクリックします。

  9. [検証] ページで、一覧表示されている情報を確認し、[次へ] をクリックします。

  10. [確認] ページで、[構成]**** をクリックします。

    PerformancePoint Planning プロセス サービスのインストールと構成が実行されます。

  11. [概要] ページで、インストール結果を確認し、[閉じる] をクリックします。

Planning Web サービスのインストール

  1. この資料の前半の「Planning Server (PPLsrv.msi) のインストール」の手順を完了します。

  2. Planning Server 構成マネージャの [ようこそ] ページで、[次へ]**** をクリックします。

  3. [前提条件] ページで、Planning システム データベースのすべての前提条件が前提条件チェックを満たしていることを確認します。[次へ] をクリックします。

  4. [サービスの追加/削除] ページで、既定の [サービスの追加]**** を受け入れて、[次へ] をクリックします。

  5. [サービスの追加]**** ページで、PerformancePoint Planning Web サービス コンポーネントだけを選択し、[次へ]**** をクリックします。

  6. [データベース] ページで、SQL Server または SQL Server インスタンスを実行するコンピュータを選択し、[次へ] をクリックします。

  7. [サービス ID およびアプリケーション プール ID] ページで、Planning プロセス サービスのサービス ID アカウントのドメイン、ユーザー名、およびパスワードを指定します。

  8. [ポートの構成] ページで、SSL ポート番号を入力し、他のすべての設定を既定値のままにして、[次へ]**** をクリックします。

  9. [検証] ページで、すべての検証が成功したことを確認し、[次へ] をクリックします。

  10. [確認] ページで、一覧表示されている情報を確認し、[構成]**** をクリックします。Planning Web サービスのインストールと構成が実行されます。

  11. [概要] ページで、インストール結果を確認し、[閉じる] をクリックします。

PerformancePoint Planning 管理コンソールのインストールと構成

  1. この資料の前半の「Planning Server (PPLsrv.msi) のインストール」の手順を完了します。

  2. Planning Server 構成マネージャの [ようこそ] ページで、[次へ]**** をクリックします。

  3. [前提条件] ページで、Planning システム データベースのすべての前提条件が前提条件チェックを満たしていることを確認します。[次へ] をクリックします。

  4. [サービスの追加/削除] ページで、既定の [サービスの追加]**** を受け入れて、[次へ] をクリックします。

  5. [サービスの追加]**** ページで、PerformancePoint Planning 管理コンソール コンポーネントだけを選択し、[次へ]**** をクリックします。

  6. [サービス ID およびアプリケーション プール ID] ページで、サービス ID アカウントのドメイン、ユーザー名、およびパスワードを指定し、[次へ] をクリックします。

  7. [ポートの構成] ページで、SSL ポート番号を入力し、他のすべての設定を既定値のままにして、[次へ]**** をクリックします。

  8. [検証] ページで、すべての検証が成功したことを確認し、[次へ] をクリックします。

  9. [確認] ページで、一覧表示されている情報を確認し、[構成]**** をクリックします。PerformancePoint Planning リモート管理サービスのインストールと構成が実行されます。

  10. [概要] ページで、インストール結果を確認し、[閉じる] をクリックします。

    メモメモ :

    PerformancePoint Planning Server を実行するコンピュータ上のファイルに対して直接行われた不適切な設定またはそれ以外の無効な設定は処理前に検証されないため、構成設定は Planning 管理コンソールを通じてのみ行うことをお勧めします。

関連項目