エッジ トランスポート サーバーで増大するメール キューのトラブルシューティング
適用先: Exchange Server 2007 SP1, Exchange Server 2007
トピックの最終更新日: 2007-09-25
ここでは、エッジ トランスポート サーバーの役割がインストールされた Microsoft Exchange Server 2007 を実行しているサーバーのキューに滞っている受信または送信電子メール メッセージの問題を解決する方法について説明します。この状況が発生すると、通常、Exchange キュー ビューアの [最新のエラー] 列に次のエラーが表示されます。
- 451 4.4.0 DNS クエリに失敗しました
- 400 4.4.7 メッセージが遅延しました
通常、この問題は、エッジ トランスポート サーバーの DNS 設定を誤って構成したことにより発生します。このため、DNS 構成を修正するとこの問題を解決できる場合があります。
開始する前に
エッジ トランスポート サーバーとエッジ トランスポート サーバーの間にあるすべてのファイアウォールで、DNS 解決用のポート 53 と SMTP トラフィック用のポート 25 が許可されていることを確認します。
この手順を実行するには、使用するアカウントに以下が委任されている必要があります。
- ローカル管理者
- Exchange 組織管理者
Exchange 2007 を管理するために必要なアクセス許可、役割の委任、および権限の詳細については、「アクセス許可に関する考慮事項」を参照してください。
手順
Exchange 管理コンソールを使用して、受信メールがエッジ トランスポート サーバーのキューに入れられるときの DNS 設定を再構成するには、次の操作を行います。
エッジ トランスポート サーバーで Exchange 管理コンソールを起動します。
[ツールボックス] をクリックします。
[メール フロー ツール] カテゴリの下の [キュー ビューア] を選択してキュー ビューア ツールを開きます。
[最新のエラー] 列の情報を確認します。"company.com" などの承認済みドメイン用の受信メッセージ キューがあるかどうか、および "451 4.4.0 DNS クエリに失敗しました" に似たエラーがあるかどうかに注目します。
次の手順で、エッジ トランスポート サーバーの DNS 構成を確認します。
エッジ トランスポート サーバーにローカルにログオンします。
重要 : 管理ワークステーションまたはエッジ トランスポート サーバー以外のサーバーからリモートでこれらの設定を表示または変更しないでください。物理サーバーにアクセスするには、リモート デスクトップ接続 (RDC) 6.0 を使用できます。/console スイッチを使用して RDC セッションを起動し、コンソール セッションを使用することをお勧めします。 Exchange 管理コンソールを開きます。
結果ウィンドウでエッジ トランスポート サーバーを選択し、[プロパティ] を選択します。
[内部 DNS の参照] タブをクリックします。
既定の構成は、[利用できるすべて] です。エッジ トランスポート サーバーは外部 DNS 参照および内部 DNS 参照を実行する必要があります。次の 2 つのオプションがあります。
- 複数の NIC アダプタがあり、1 つが内部ネットワーク用の場合は、[ネットワーク カードの DNS 設定を使用する] でそのネットワーク カードを選択します。IP アドレスが、内部ネットワーク カードで指定されている DNS サーバーの IP アドレスと共に下のボックスに表示されます。トランスポート サービスを再起動し、手順 5. を繰り返して構成が正しいことを確認します。IP アドレスが表示されない場合は、NIC カードに DNS サーバーのエントリが構成されていない可能性があります。DNS 設定を使用してカードを設定し、手順 5. を繰り返して構成が正しいことを確認してください。
- ネットワーク カードが 1 つだけで、外部のパブリック DNS を使用している場合は、外部の名前解決および電子メール フローが機能しなくなるため、この設定を変更できません。このシナリオには、2 つのオプションがあります。[次の DNS サーバーを使用する] を選択して内部 DNS サーバーの IP アドレスを選択するか、DNS サーバーの情報を含むホスト ファイルを追加できます。
変更した後、「Telnet を使用して SMTP 通信をテストする方法」の説明に従い、NSLOOKUP を使用して DNS サーバーと名前解決をテストします。
次に、内部のメール サーバーに対して ping と Telnet をテストします。ping または Telnet 接続が失敗する場合、[コントロール パネル]/[サービス] で Windows ファイアウォールが有効になっているかどうかを確認します。通常、これは無効になっています。有効になっている場合は、NIC カード上でメール フロー用のサービス (SMTP ポート、LDAP ポート、エッジ トランスポート サーバーの LDAP ポート、ICMP のようなテスト プロトコルなど) を許可するように構成する必要があります。使用しているサービスに必要なポートのみを有効にします。
Exchange 管理コンソールを使用して、送信メールがエッジ トランスポート サーバーのキューに入れられるときの DNS 設定を再構成するには、次の操作を行います。
エッジ トランスポート サーバーで Exchange 管理コンソールを起動します。
[ツールボックス] をクリックします。
[メール フロー ツール] カテゴリの下の [キュー ビューア] を選択してキュー ビューア ツールを開きます。
[最新のエラー] 列の情報を確認します。送信メッセージ キューがあるかどうか、および "451 4.4.0 DNS クエリに失敗しました" に似たエラーがあるかどうかに注目します。
次の手順で、エッジ トランスポート サーバーの DNS 構成を確認します。
エッジ トランスポート サーバーにローカルにログオンします。
重要 : 管理ワークステーションまたは別のサーバーからリモートでこれらの設定を表示または変更しないでください。物理サーバーにアクセスするには、リモート デスクトップ接続 (RDC) 6.0 を使用できます。/console スイッチを使用して RDC セッションを起動し、コンソール セッションを使用することをお勧めします。 Exchange 管理コンソールを開きます。
結果ウィンドウでエッジ トランスポート サーバーを選択し、[プロパティ] を選択します。
[外部 DNS の参照] タブをクリックします。
既定値は、[利用できるすべて] です。エッジ トランスポート サーバーは外部 DNS 参照および内部 DNS 参照を実行する必要があります。次の 2 つのオプションがあります。
- 複数の NIC アダプタがあり、1 つが外部ネットワーク用の場合は、[ネットワーク カードの DNS 設定を使用する] でそのネットワーク カードを選択します。IP アドレスが、外部ネットワーク カードで指定されている DNS サーバーの IP アドレスと共に下のボックスに表示されます。トランスポート サービスを再起動し、手順 5. を繰り返して構成が正しいことを確認します。IP アドレスが表示されない場合は、NIC カードに DNS サーバーのエントリが構成されていない可能性があります。DNS 設定を使用してカードを設定し、手順 5. を繰り返して構成が正しいことを確認してください。
- ネットワーク カードが 1 つのみで、内部 DNS を使用している場合は、内部の名前解決およびインターネットからハブ トランスポート サーバーへの電子メール フローが機能しなくなるため、この設定を変更できません。[次の DNS サーバーを使用する] を選択し、外部のパブリック DNS サーバーの IP アドレスを選択します。
変更した後、「Telnet を使用して SMTP 通信をテストする方法」の説明に従い、NSLOOKUP を使用して DNS サーバーと名前解決をテストします。
次に、内部のメール サーバーに対して ping と Telnet をテストします。ping または Telnet 接続が失敗する場合、[コントロール パネル]/[サービス] で Windows ファイアウォールが有効になっているかどうかを確認します。通常、これは無効になっています。有効になっている場合は、NIC カード上でメール フロー用のサービス (SMTP ポート、LDAP ポート、エッジ トランスポート サーバーの LDAP ポート、ICMP のようなテスト プロトコルなど) を許可するように構成する必要があります。使用しているサービスに必要なポートのみを有効にします。
詳細情報
トランスポート サーバーのプロパティを構成する方法の詳細については、「トランスポート サーバーのプロパティの構成」を参照してください。
DNS クエリ エラーの詳細については、「Exchange 2007 SP1 および SP2 における DNS クエリ エラーの感度について」を参照してください。
Set-TransportConfig コマンドレットの詳細については、「Set-TransportConfig」を参照してください。Start-EdgeSynchronization コマンドレットの詳細については、「Start-EdgeSynchronization」を参照してください。
参照している情報が最新であることを確認したり、他の Exchange Server 2007 ドキュメントを見つけたりするには、Exchange Server TechCenter を参照してください。