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挿入、更新、および削除の処理

変更データの増分読み込みを実行する Integration Services パッケージのデータ フローにおいて、2 番目のタスクは、挿入、更新、および削除を分割することです。その後、適切なコマンドを使用してそれらの変更を変換先に適用できるようになります。

注意注意

変更データの増分読み込みを実行するパッケージのデータ フローをデザインするための最初のタスクは、変更データを取得するクエリを実行する変換元コンポーネントを構成することです。このコンポーネントの詳細については、「変更データの取得と理解」を参照してください。変更データの増分読み込みを実行するパッケージを作成するプロセス全体の説明については、「変更データ キャプチャによる増分読み込みの向上」を参照してください。

パッケージでの変更データ キャプチャの使用方法を紹介した完全なエンド ツー エンドのサンプルについては、Codeplex にある Change Data Capture for Specified Interval パッケージ サンプルおよび Change Data Capture since Last Request パッケージ サンプルを参照してください。

挿入、更新、および削除を分割するための表示値の関連付け

変更データを取得するクエリ例では、cdc.fn_cdc_get_net_changes_<capture_instance> 関数が __$operation という名前のメタデータ列のみを返します。このメタデータ列には、変更を行った操作を示す序数値が格納されます。

注意注意

cdc.fn_cdc_get_net_changes_<capture_instance> 関数を呼び出すクエリの詳細については、「変更データを取得する関数の作成」を参照してください。

序数値と対応する操作を照合するよりも、操作のニーモニックを使用する方が簡単です。たとえば、'D' は削除操作、'I' は挿入操作というように簡単に表すことができます。「変更データを取得する関数の作成」で作成したクエリ例では、序数値が新しい列に返される表示文字列値に変換されます。次のコードのセグメントは、この変換を示しています。

    select 
        ...
        case __$operation
            when 1 then 'D'
            when 2 then 'I'
            when 4 then 'U'
            else null
         end as CDC_OPERATION

挿入、更新、および削除を直接行うための条件分割変換の構成

変更データの行を 3 つの出力のいずれかに送信するには、条件分割変換が理想的です。この変換では、単に各行の CDC_OPERATION 列の値がチェックされ、その変更が挿入、更新、または削除かどうかが判断されます。

注意注意

CDC_OPERATION 列には、__$operation 列の数値から取得された表示文字列値が格納されています。

条件分割変換を使用して処理用に挿入、更新、および削除を分割するには

  1. [データ フロー] タブで、条件分割変換を追加します。

  2. OLE DB ソースの出力を条件分割変換に接続します。

  3. [条件分割変換エディター] の下側のペインで、次の 3 行を入力して 3 つの出力を指定します。

    1. 条件 CDC_OPERATION == "I" を指定する行を入力し、挿入した行を挿入用の出力に送信します。

    2. 条件 CDC_OPERATION == "U" を指定する行を入力し、更新した行を更新用の出力に送信します。

    3. 条件 CDC_OPERATION == "D" を指定する行を入力し、削除した行を削除用の出力に送信します。

次の手順

処理用に行を分割したら、次に変更を変換先に適用します。

次のトピック :変換先への変更の適用

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