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 操作ガイド : データのアーカイブと復元
操作ガイド : データのアーカイブと復元
公開日: 2005年9月7日

このドキュメントの内容は、作成中のため、変更される可能性があります。

Microsoft System Center Data Protection Manager (DPM) を環境に展開すると、DPM とそのディスクベースの回復機能を使用して、短期的なデータ回復ニーズのほとんどを処理することができます。また、長期的なデータのアーカイブと障害回復に、テープの使用を続けることもできます。DPM は、既存のアーカイブ ソリューションにシームレスに融合します。

ファイル サーバーからではなく、DPM サーバー上のレプリカからファイル サーバーのデータをアーカイブすることにより、バックアップをスケジュールすることによるファイル サーバーの可用性への影響を考慮しなくて済みます。DPM をテープにアーカイブした場合、障害発生時に、アーカイブしたデータをファイル サーバーに復元し、DPM サーバーを再構築することができます。

ここでは、データ ファイルをアーカイブし、DPM をテープにバックアップするソリューションを計画し展開する方法について説明します。また、さまざまな種類のバックアップ ソフトウェアを使用して DPM をアーカイブおよび復元するプロセスについて、一般的な説明を示します。具体的な手順は、使用しているバックアップ ソフトウェアによって異なります。

note   注 :

DPM を使用してデータを回復する手順については、「DPM ヘルプ」の「データを回復する」 を参照してください

この章の内容

データのアーカイブと復元を計画する

DPM は、ファイル サーバーのデータの短期的な保護と回復に、優れたソリューションを提供しています。しかし、長期的な保存と障害回復のためにファイル サーバーのデータをアーカイブすることはなおも必要になります。DPM の展開後にファイル サーバーのデータのアーカイブを実行し続ける主な理由は、データをアーカイブすることに対するビジネス上、法律上または会計上の要件を満たすため、DPM サーバーのハードウェア障害またはソフトウェア障害からの回復のため、および、DPM サーバーと保護されたファイル サーバーの両方に影響を及ぼすサイト障害からの回復のためです。

アーカイブ戦略を設計する際は、必要な対象のみをバックアップする、注意深くバックアップをスケジュールする、データのバックアップと復元に適切なツールを選択するなど、多くの要素を考慮する必要があります。アーカイブと復元の戦略では、最低限、以下を定義する必要があります。

  • バックアップ コンポーネントのリスト

  • バックアップ スケジュール

  • バックアップ ソフトウェアとツール

  • バックアップ トポロジ

note   注 :

Windows 2000 Server および Windows Server 2003 環境における障害回復戦略の設計の詳細については、Microsoft TechNet の記事「バックアップおよび回復」(http://go.microsoft.com/fwlink/?LinkId=47882) (英語) を参照してください。

この後のセクションでは、DPM 環境でのアーカイブと復元の戦略を設計する方法を詳しく説明します。

バックアップ コンポーネントを特定する

データのアーカイブ要件と障害回復要件をどちらも満たすように、バックアップすべきコンポーネントをすべて特定する必要があります。DPM では、DPM サーバーをアーカイブすることによって、アーカイブ要件と障害回復要件の双方に対応することができます。DPM サーバーにファイル サーバーのデータのレプリカが格納されるため、DPM サーバーをアーカイブした場合、ファイル サーバーのデータを効率的にアーカイブしていることになります。DPM サーバー全体を復元可能にするには、以下のコンポーネントをテープにバックアップする必要があります。

  • システム状態

  • アプリケーション ファイル

  • データベース

    • DPM データベース (DPMDB.mdf)

    • Report データベース (ReportServer.mdf)

  • レプリカ

個々のファイル サーバーからファイルをバックアップするのではなく、DPM サーバーからレプリカをバックアップする方法には、2 つの重要な利点があります。第 1 に、複数のファイル サーバーのデータを 1 か所、つまり、DPM サーバーからアーカイブできるため、アーカイブを作成し保守するプロセスが簡素化されます。第 2 に、バックアップのソースとしてレプリカを使用することにより、ファイル サーバーのリソースを必要とする進行中の操作をバックアップ プロセスが妨げることがありません。

バックアップをスケジュールする

手動バックアップの実行タイミングと定期バックアップの実行頻度を決定する必要があります。ビジネス要件に抵触しない限り、データベースとレプリカのバックアップを、最初に作成した時点、新しい保護グループを追加するかまたは保護グループを変更した後、および、それ以後、1 週間ごとに実行することをお勧めします。

バックアップ スケジュールを作成する際は、ファイル サーバーのデータをアーカイブすることに対するビジネス上、法律上、および規制上の要件に慎重に取り組んでください。規制上およびビジネス上の要件により、バックアップの頻度とデータを保持すべき期間が決定されることがあります。短期的なデータの回復には DPM を使用することになるので、テープ バックアップのスケジュールは長期保存要件をベースとする必要があります。

バックアップ ソフトウェアを選択する

DPM レプリカおよびデータベースをアーカイブする最適な方法は、DPM と連携するように設計されているバックアップ ソフトウェアを使用することです。また、DPM をサポートしてないバックアップ ソフトウェアを使用して、DPM レプリカおよびデータベースをアーカイブすることもできます。DPM をサポートしていないバックアップ ソフトウェアを使用する場合、DPM レプリカおよびデータベースをアーカイブするプロセスは、そのソフトウェアがボリューム シャドウ コピー サービス (VSS) をサポートしているかどうかによって異なります。

バックアップ ソフトウェアは、表 5.1 に示したタイプのいずれかになります。

表 5.1   使用できるバックアップ ソフトウェアのタイプ

タイプ

DPM のサポート

ボリューム シャドウ コピー サービス (VSS) のサポート

DPM 対応

はい

はい

VSS 対応

いいえ

はい

VSS 非対応

いいえ

いいえ

DPM をサポートするバックアップ ソフトウェア

新しいバックアップ ソフトウェアを選択する機会がある場合、DPM と連携するように設計されているバックアップ ソフトウェアを選択することをお勧めします。このソフトウェアは、VSS と DPM VSS ライタ (DPM ライタ) サービスをサポートしています。

DPM ライタは、データのアーカイブを目的として、DPM レプリカのシャドウ コピー、および、DPM データベースと Report データベースを含むボリュームのシャドウ コピーを管理するサービスです。DPM ライタ サービスは、DpmBackup コマンド ライン ツール、または DPM 対応の VSS リクエスタによって使用されます。DPM ライタは、DPM 用のボリューム シャドウ コピー サービス (VSS) ライタを実装しています。VSS リクエスタは DPM VSS ライタを使用して、DPM が保護するボリュームのバックアップと復元を実行することができます。また、リクエスタは DPM ライタを使用して、DPM データベースと Report データベースをバックアップすることもできます。

DPM をサポートするバックアップ ソフトウェアには、次の 2 つの重要な利点があります。

  • アーカイブと復元の処理にかかわる手順の数を最小化します。

  • 保護されたファイル サーバーから直接バックアップしたかのように、アーカイブされたレプリカを編成します。このようにバックアップが編成されることにより、データの復元プロセスがより直感的になります。

DPM 対応のバックアップ ソフトウェアは、レプリカから直接データを読み込みません。

warning 警告 :

レプリカから直接データを読み込むバックアップ ソフトウェアは、レプリカを破損させる可能性があります。

DMP と連携するように設計されている特定のソフトウェアについては、ホワイト ペーパー「Data Protection Manager と Yosemite Backup の併用 」 を参照してください。

VSS をサポートするバックアップ ソフトウェア

VSS をサポートするバックアップ ソフトウェアは、VSS 対応ファイル システム シャドウ コピーを使用しますが、DPM ライタ サービスをサポートしていません。このソフトウェアには、DPM をサポートするソフトウェアに比べ、2 つの制限があります。第 1 に、DPM をサポートするソフトウェアの使用時に比べ、アーカイブと復元の処理がより複雑になります。第 2 に、VSS をサポートするソフトウェアは、DPM ファイル サーバーから直接バックアップしたかのように、アーカイブされたレプリカを編成します。このようにバックアップが編成されることにより、データの復元プロセスはそれほど直感的ではなくなります。

VSS をサポートするソフトウェアと DPM の併用については、DPM Web サイトの「技術情報」を参照してください (http://go.microsoft.com/fwlink?linkid=33686)。

VSS をサポートしていないバックアップ ソフトウェア

VSS をサポートしていないバックアップ ソフトウェアを使用する場合、レプリカから直接、バックアップすることはできません。代わりに、DpmBackup ツールでレプリカのバックアップ シャドウ コピー、および、DPM データベースと Report データベースのデータベース バックアップを作成した後、バックアップ ソフトウェアでバックアップ シャドウ コピーとデータベース バックアップをテープにアーカイブする必要があります。

DpmBackup の詳細については、この章で後述する DpmBackup の使用方法を参照してください。

バックアップ トポロジに DPM を統合する

バックアップ トポロジは、個々のサーバーにアタッチされているローカル ストレージ デバイスから、ストレージ領域ネットワーク (SAN) ソリューションまでさまざまです。ネットワークでどのようなトポロジが使用されているかにかかわらず、DPM は次の 2 つの利点を提供します。

  • データ ファイルの短期的バックアップは DPM サーバーによって遂行されるため、バックアップのネットワーク負荷とテープ要件が削減されます。

  • ファイルのアーカイブ要件は、各ファイル サーバーではなく DPM サーバーをバックアップすることによって満たせるため、必要なバックアップ エージェント ライセンスの数は少なくなります。

DPM を利用した障害回復ソリューション計画の詳細については、Microsoft Technet Web サイトにある Microsoft System Center Data Protection Manager 2006 計画および展開ガイドを参照してください (http://www.microsoft.com/japan/technet/prodtechnol/dpm/proddocs/pdgtop.mspx) 。

DPM サーバーのバックアップと回復の方法、および、ファイル サーバーの回復方法を示すサンプル コードについては、dpspart@microsoft.com (英語のみ) 宛てに電子メールで DPM 用ボリューム シャドウ コピー サービス ライタ ソフトウェア開発キット (VSS SDK) 1.0 をご請求ください。ソフトウェア開発キットは、マイクロソフト記憶域パートナー エクストラネット (英語) からダウンロードすることもできます (http://go.microsoft.com/fwlink/?LinkId=45789)。このサイトからソフトウェアをダウンロードするには、登録が必要です。

サーバーをバックアップする

DPM サーバーまたはファイル サーバー全体を復元可能にするには、オペレーティング システム、アプリケーションおよびサーバー構成をバックアップする必要があります。システム状態をアーカイブする 1 つの方法は、Windows Server 2003 に含まれているバックアップ ソフトウェアである Windows バックアップを使用することです。

Windows バックアップでは、自動システム回復 (ASR) セットを作成することができます。ASR セットは、システム状態、システム サービス、およびオペレーティング システム コンポーネントに関係するすべてのディスクのバックアップを含みます。また、このセットには、バックアップとディスク構成の情報を含む起動ディスクも含まれます。定期的に、特に、システムに大きな変更を加えた後には、新しい ASR セットを作成してください。

また、Windows バックアップでは、ASR セットを作成せず、システム状態をファイルにエクスポートすることによってシステム状態をバックアップすることもできます。テープにアーカイブするため、Windows バックアップがシステム状態を定期的にファイルにエクスポートするようにスケジュールすることを検討してください。

Windows バックアップと ASR の詳細については、「システムを保護する」を参照するか、Windows Server 2003 のヘルプとサポートで「バックアップ」を検索してください。

warning 警告 :

DPM、SQL Server および SQL Server Reporting Services のシステム ファイルを含む、DPM サーバー上のボリュームをバックアップすることが重要です。DPM が必要とするファイルの一部のみを損失する障害が発生した場合、必要なファイルを含むボリュームを復元するまで、DPM をインストールまたはアンインストールできません。

データベースとレプリカをアーカイブする

長期保存要件のためにバックアップする必要のある DPM サーバー特有のコンポーネントは、DPM データベースおよびレプリカです。DPM データベースおよびレプリカをバックアップするためのプロセスは、使用しているバックアップ ソフトウェアによって異なります。この後のセクションでは、次のバックアップ ソフトウェアの各タイプを使用する場合について説明します。

  • DPM をサポートするバックアップ ソフトウェア

  • VSS をサポートするバックアップ ソフトウェア

  • DPM または VSS をサポートしていないバックアップ ソフトウェア

DPM をサポートするバックアップ ソフトウェアを使用する

DPM レプリカおよびデータベースをアーカイブする最適な方法は、DPM と連携するように設計されているバックアップ ソフトウェアを使用することです。DPM をサポートするソフトウェアの主な利点は、復元操作が直感的で比較的シンプルになる方法でアーカイブされたデータが編成されることです。

DPM データベースと Report データベースの両方のデータベースとトランザクション ログ ファイルをバックアップする必要があります。以下の手順では、DPM をサポートするバックアップ ソフトウェアを使用して DPM データベースとレプリカをアーカイブする際の一般的な説明を示します。バックアップ ソフトウェアの使用方法については、バックアップ ソフトウェアのマニュアルを参照してください。

DPM 対応のバックアップ ソフトウェアでデータベースをバックアップするには
  1. バックアップ プログラムのコンソール ツリーで、\Program Files\Microsoft Data Protection Manager\DPM\ を参照し、DPMDB フォルダを選択します。DPM データベース ファイルのファイル名は、DPMDB2006.mdf です。このデータベースのトランザクション ログ ファイルのファイル名は、DPMDB_log2006.ldf です。

  2. バックアップ プログラムのコンソール ツリーで、\Program Files\Microsoft Data Protection Manager\Prerequisites\MSSQL$MICROSOFT$DPM$\ を参照し、Data フォルダを選択します。Report データベース ファイルのファイル名は、既定で ReportServer.mdf です。このデータベースのトランザクション ログ ファイルのファイル名は、既定で ReportServer_log.ldf です。

  3. データベースのバックアップ先となるメディアを選択します。

  4. バックアップを開始します。

DPM をサポートするバックアップ ソフトウェアを使用する場合、バックアップ ソフトウェアは DPM ライタ サービスおよび VSS と対話してレプリカのシャドウ コピーを作成した後、シャドウ コピーのバックアップを作成します。

DPM 対応のバックアップ ソフトウェアでレプリカをバックアップするには
  1. バックアップ プログラムのコンソール ツリーで、DPM サーバーを展開します。

  2. レプリカをアーカイブするファイル サーバー、または保護する個別のボリュームを選択します。

  3. バックアップ タイプを選択します。

  4. ファイルのバックアップ先となるメディアを選択します。

  5. バックアップを開始します。

VSS をサポートするバックアップ ソフトウェアを使用する

バックアップ ソフトウェアが VSS をサポートしている場合、Program Files\Microsoft Data Protection Manager\DPM\Volumes\Replica でレプリカから直接データをバックアップできますが、ソフトウェアがレプリカ ボリューム上のデータを変更しないように確認する必要があります。バックアップ ソフトウェアのマニュアルを参照するか、またはベンダに問い合わせ、レプリカ ボリューム上のデータを変更しないバックアップ タイプを確認してください。たとえば、Windows バックアップを使用してデータをアーカイブする場合は、"コピー" バックアップ タイプのみを使用します。

DPM データベースと Report データベースの両方のデータベースとトランザクション ログ ファイルをバックアップする必要があります。以下の手順では、DPM をサポートしていないが VSS をサポートしているバックアップ ソフトウェアを使用して DPM データベースとレプリカをアーカイブする際の一般的な手順を示します。バックアップ ソフトウェアの使用方法については、バックアップ ソフトウェアのマニュアルを参照してください。

VSS をサポートするバックアップ ソフトウェアでデータベースをバックアップするには
  1. バックアップ プログラムのコンソール ツリーで、\Program Files\Microsoft Data Protection Manager\DPM\ を参照し、DPMDB フォルダを選択します。DPM データベース ファイルのファイル名は、DPMDB2006.mdf です。このデータベースのトランザクション ログ ファイルのファイル名は、DPMDB_log2006.ldf です。

  2. バックアップ プログラムのコンソール ツリーで、\Program Files\Microsoft Data Protection Manager\Prerequisites\MSSQL$MICROSOFT$DPM$\ を参照し、Data フォルダを選択します。Report データベース ファイルのファイル名は、既定で ReportServer.mdf です。このデータベースのトランザクション ログ ファイルのファイル名は、既定で ReportServer_log.ldf です。

  3. データベースのバックアップ先となるメディアを選択します。

  4. バックアップを開始します。

note   注 :

一部の VSS 対応バックアップ ソフトウェアは、VSS インフラストラクチャと MSDE VSS ライタを通して SQL Server データベースをバックアップするための SQL VSS リクエスタを含みません。この場合、VSS 非対応のバックアップ ソフトウェアでデータベースをバックアップする手順を使用してください。

VSS 対応のバックアップ ソフトウェアでレプリカをバックアップするには
  1. バックアップ プログラムのコンソール ツリーで、DPM サーバー上の \Program Files\Microsoft Data Protection Manager\DPM\Volumes\Replica\ を参照します。

  2. レプリカをアーカイブするファイル サーバー、または保護する個別のボリュームを選択します。

  3. バックアップ タイプを選択します。

    Cc161432.important(ja-jp,TechNet.10).gif 重要 :

    バックアップ ソフトウェアのマニュアルを参照するか、またはベンダに問い合わせ、レプリカ データを変更しないバックアップ タイプを確認してください。

  4. ファイルのバックアップ先となるメディアを選択します。

  5. バックアップを開始します。

VSS をサポートしていないバックアップ ソフトウェアを使用する

バックアップ ソフトウェアが VSS または DPM をサポートしていない場合は、コマンド ライン ツールである DpmBackup をまず使用してレプリカのバックアップ シャドウ コピー、および、DPM データベースと Report データベースのデータベース バックアップを作成します。次に、バックアップ ソフトウェアを使用してバックアップ シャドウ コピーとデータベース バックアップをテープにアーカイブする必要があります。

DpmBackup でバックアップ シャドウ コピーを作成する

VSS 非対応のバックアップ ソフトウェアを使用する場合、DpmBackup を使用してバックアップ用のファイルを準備します。DpmBackup は、DPM に含まれるコマンド ライン ツールで、以下のタスクを実行します。

  • DPM サーバーに各レプリカ ボリュームのバックアップ シャドウ コピーを作成し、マウントします。

  • DPM データベースと Report データベースのデータベース バックアップを作成します。

DPM は、DPM サーバーの Program Files\Microsoft Data Protection Manager\DPM\Volumes\ShadowCopy\ フォルダに、レプリカのバックアップ シャドウ コピーのマウント ポイントを作成します 。レプリカのバックアップ シャドウ コピーは、ファイル サーバーによって編成されます。

テープ バックアップ プログラムと Windows スケジューラは、どちらも、テープ バックアップ プログラムを実行する前に DpmBackup を実行するように構成できます。DpmBackup でバックアップ シャドウ コピーとデータベース バックアップの作成に必要となる時間は、ディスクやデータベースのアクティビティなどの要素によって異なりますが、ガイドラインとして、処理を完了するのにレプリカ ボリュームごとに約 2 分かかると予想できます。

DpmBackup.exe プログラムは、DPM サーバーの Program Files\Microsoft Data Protection Manager\DPM\bin フォルダに格納されています。DpmBackup を使用するには、DPM サーバーにおける管理者またはバックアップ オペレータ特権が必要です。

DpmBackup で作成されるバックアップ シャドウ コピーは、レプリカ ボリュームの読み取り専用コピーであり、ファイル システムをアーカイブするようにアーカイブすることができます。レプリカのバックアップ シャドウ コピーはマウントされているので、マウント ポイントをスキャンするようテープ バックアップ ソフトウェアを構成する必要があります。

DpmBackup の構文

DpmBackup

DpmBackup -?

パラメータ

引数なし

DPM レプリカのバックアップ シャドウ コピーと、DPM データベースと Report データベースのバックアップを作成します。これらは、ファイル サーバーが編成する Program Files\Microsoft Data Protection Manager\DPM\Volumes\ShadowCopy\Database Backups フォルダに作成します。

-?

コマンドの使用方法を説明します。

マウント ポイントと共に DpmBackup を使用する

DpmBackup を実行し、ドライブ文字が割り当てられていないボリューム (ボリューム マウント ポイント) を保護しようとする場合 、DpmBackup で作成されたバックアップ シャドウ コピーは、ボリュームのグローバル一意識別子 (GUID) のみを使用して DPM 名前空間にマウントされます。DPM サーバー上の保護されたパス内のボリューム GUID と、保護されたファイル サーバー上の実際の保護されたボリュームの間のマッピングを確認するには、DpmBackup の実行が成功したときに生成される DpmMetadata.xml 文書を使用してください。

DpmMetadata.xml は、\Program Files\Microsoft Data Protection Manager\DPM\Backup Documents\ フォルダに格納されます。DpmMetadata.xml は、次の例に示すように、DPM トポロジの XML 表現を提供します。

保護されたファイル サーバー FS01 上のボリューム マウント ポイント (ボリューム GUID:7fa3a5e6-929c-11d9-a3b7-000c76289bfb)

C:\mountpoints\volume6

DpmBackup が作成したパス

C:\Program Files\Microsoft Data Protection Manager\DPM\Volumes\Shadowcopy\FS01\7fa3a5e6-929c-11d9-a3b7-000c76289bfb\Replicadir

DPM サーバー上の保護されたパス

C:\Program Files\Microsoft Data Protection Manager\DPM\Volumes\Replica\FS01\7fa3a5e6-929c-11d9-a3b7-000c76289bfb\Replicadir

DpmMetadata.xml での表現

<Component Name="Replica\Mount point C:\mountpoints\volume6 on server FS01"> 
<RestoreData ProtectionGroup="Sales" FileServer="FS01" 
FileServerVolumeGUID="\\?\Volume{7fa3a5e6-929c-11d9-a3b7-000c76289bfb}\" 
FileServerBasePath="C:\mountpoints\volume6\" 
DpmServerBasePath="C:\Program Files\Microsoft Data Protection 
Manager\DPM\Volumes\Replica\FS01\ 
7fa3a5e6-929c-11d9-a3b7-000c76289bfb\ReplicaDir\" /> </Component>

DPM データベースと Report データベースの両方のデータベースとトランザクション ログ ファイルをバックアップする必要があります。以下の手順では、DPM または VSS をサポートしていないバックアップ ソフトウェアを使用して DPM データベースとレプリカをアーカイブする際の一般的な手順を示します。バックアップ ソフトウェアの使用方法については、バックアップ ソフトウェアのマニュアルを参照してください。

DPM または VSS をサポートしていないバックアップ ソフトウェアでデータベースをバックアップするには
  1. DpmBackup ツールを実行します。

    手動でツールを実行することも、自動的にツールが実行されるようにバックアップ プログラムを構成することもできます。

  2. バックアップ プログラムのコンソール ツリーで、DPM サーバー上の \Program Files\Microsoft Data Protection Manager\DPM\Volumes\ShadowCopy\Database Backups を参照します。DPM データベース バックアップのファイル名は、DPMDB.bak です。Report データベース バックアップの既定のファイル名は、ReportServer.bak です。

  3. データベースのバックアップ先となるメディアを選択します。

  4. バックアップを開始します。

DPM または VSS をサポートしていないバックアップ ソフトウェアでレプリカをバックアップするには
  1. DpmBackup ツールを実行します。手動でツールを実行することも、自動的にツールが実行されるようにバックアップ プログラムを構成することもできます。

  2. バックアップ プログラムのコンソール ツリーで、DPM サーバー上の \Program Files\Microsoft Data Protection Manager\DPM\Volumes\ShadowCopy\ を参照します。レプリカのバックアップ シャドウ コピーは、ファイル サーバーによって編成されます。

  3. バックアップするシャドウ コピーを選択します。

  4. バックアップ タイプを選択します。

  5. ファイルのバックアップ先となるメディアを選択します。

  6. バックアップを開始します。

テープからファイル サーバーにデータを復元する

ほとんどの場合、DPM 管理者コンソールで提供されている回復機能を使用して、ファイル サーバーにファイルが復元されます。しかし、テープ アーカイブからファイル サーバーにファイルを復元することもあります。これが行われる可能性があるのは、既存のレプリカに含まれるものよりも古いバージョンのファイルを復元する必要があったり、ファイル サーバーと DPM サーバーの両方で障害が発生した深刻な障害状況下においてです。テープからファイル サーバーにデータを復元する方法については、バップアップ アプリケーションのマニュアルを参照してください。

復元処理中、多くのバックアップ プログラムはファイルの元のパスを、指定された回復先に追加します。バックアップ ソフトウェアを使用してファイル サーバーの保護されたフォルダにレプリカのバックアップを復元した後、ファイル サーバーで FsPathMerge を実行することによって、この問題を解決し、パス名を修復することができます。

important   重要 :

セキュリティ上の理由から、DPM はレプリカ、または保護されたデータのシャドウ コピーに再解析ポイントを含めません。再解析ポイントを含むボリューム、フォルダまたは共有を回復した後、手動で再解析ポイントを再作成する必要があります。(ただし、ターゲットが保護グループのメンバとして含まれる場合は、保護された他のボリューム、フォルダ、共有と同様、再解析ポイントのターゲットを回復することができます。)

FsPathMerge でファイル サーバー上のパスを修復する

FsPathMerge は、DPM に含まれるコマンド ライン ツールであり、保護されたファイル サーバーに復元されたデータから、不要なパス情報を削除します。ファイル サーバーのデータを復元した後、ファイル サーバーで FsPathMerge を実行してください。FSPathMerge.exe プログラムは、DPM インストール CD の Support\Tools\ フォルダに格納されています。

note   注 :

FsPathMerge.exe の各言語バージョンは、Support\Tools\ の下の各言語のフォルダに格納されています。

FsPathMerge を使用するには、ファイル サーバーにおける管理者またはバックアップ オペレータ特権が必要です。FsPathMerge には完全修飾パスを使用する必要があります。UNC 形式は使用しないでください。復元されたパスと修復先パスは、同じディスク ドライブに置く必要があります。Windows ツールでは、256 文字より長いパス名を表示できません。そのため、FsPathMerge を使用してレプリカからデータを復元する際は、バックアップ ログを使用してパス情報を取得してください。

important   重要 :

FsPathMerge を実行する前に、復元されたファイルにアクセスしているアプリケーションがないことを確認します。コマンドを実行して「アクセスが拒否されました」というメッセージが返された場合、FsPathMerge が移動しようとしたファイルを使用中のアプリケーションが存在することを意味します。

FsPathMerge のトラブルシューティングについては、このガイドで後述される「トラブルシューティング」を参照してください (http://go.microsoft.com/fwlink/?LinkId=46369) (英語)。

FsPathMerge の構文

FsPathMerge –FS RestoredPathDestinationPath

FsPathMerge –FS RestoredPath DestinationPath-Y

FsPathMerge –D DestinationPath

FsPathMerge -?

パラメータ

RestoredPath

バックアップ ソフトウェアがデータを復元した先のパス

DestinationPath

データが復元されるべき先のパス

-FS

データがテープからファイル サーバーに復元された後、RestoredPath の内容を DestinationPath にマージします。

-Y

マージ処理の一部として、復元先パスの元の内容を削除します。(注意 : このオプションを指定した場合、復元先パスに既存のデータが含まれる場合、そのデータが削除されます)

-D

別個の処理として、復元先パスの内容を削除します。

-?

コマンドの使用方法を説明します。

ファイル サーバー FS01 の C:\Sales フォルダを保護するとします。バックアップ用のレプリカを作成するため、DPM サーバーで DpmBackup を実行します。C:\Sales のバックアップ シャドウ コピーが C:\Program Files\Microsoft Data Protection Manager\DPM\Volumes\ShadowCopy\FS01\C-8d2a01f3-4b01-11d9-b735-806e6f6e6963\ReplicaDir\Sales に置かれます。

DPM サーバー上のバックアップ シャドウ コピーがテープにバックアップされます。テープからファイル サーバー FS01 に Sales フォルダを復元した場合、次のパスが作成されます。

C:\Sales\Program Files\Microsoft Data Protection Manager\DPM\Volumes\ShadowCopy\FS01\C-8d2a01f3-4b01-11d9-b735-806e6f6e6963\Replicadir\Sales

正しいパス情報を復元するには、次のコマンドを実行します。

FsPathMerge.exe –FS "C:\Sales\Program Files\Microsoft Data Protection 
Manager\DPM\Volumes\ShadowCopy\FS01\C-8d2a01f3-4b01-11d9-b735- 
806e6f6e6963\ReplicaDir\Sales" C:\Sales

正しいパス情報を復元し、C:\Sales の元の内容を削除するには、次のコマンドを実行します。

FsPathMerge.exe –FS "C:\Sales\Program Files\Microsoft Data Protection 
Manager\DPM\Volumes\ShadowCopy\FS01\C-8d2a01f3-4b01-11d9-b735- 
806e6f6e6963\ReplicaDir\Sales" C:\Sales -Y

ファイル サーバーのドライブ障害またはディスク アップグレード後、保護を再確立する

ある状況では、ディスクの障害、ディスクのアップグレード、または、保護されたファイル サーバーのボリュームのグローバル一意識別子 (GUID) の変更が原因で、テープからデータを復元する必要がある場合があります。ディスクを交換する場合、新しいディスク上の各ボリュームに新しい GUID が割り当てられます。新しいボリュームに古いディスクのボリュームと同じドライブ文字を与えたとしても、DPM は新しい GUID を認識しません。DPM は、メンバシップの変更を検出し、次の同期ジョブの際にアラートを生成します。古いディスク上の各ボリュームのレプリカは、直ちに矛盾しているとマークされます。

レプリカから新しいディスクにデータを復元し、復元中のボリュームに保護を提供するには、以下の手順を実行します。

  1. レプリカのバックアップをまだ作成していない場合、古いボリュームのレプリカを DPM サーバーからテープにバックアップします。

    Cc161432.note(ja-jp,TechNet.10).gif 注 :

    レプリカをバックアップする手順については、「データベースとレプリカのアーカイブ」を参照してください。

  2. 以下の手順により、古いボリュームから新しいボリュームにデータを復元します。

    • 古いボリュームのファイル サーバー バックアップがテープに存在する場合、テープ バックアップからファイル サーバーの新しいボリュームにデータを復元します。

    • 手順 1 で作成したレプリカのバックアップを使用して、「テープからファイル サーバーにデータを復元する」に記載されている手順を実行します。

    • DPM 管理者コンソールの回復タスク領域を使用し、回復先を変更することによって、古いボリュームのシャドウ コピーから新しいボリュームにデータを復元します。

  3. 古いディスクの各ボリュームを、その保護グループから削除します。あるいは、DPM は保護でのすべての変更を検出し、アラートを生成するため、毎晩の集中更新ジョブが完了するのを待つこともできます。アラートには、新しいディスク上の各ボリュームの新しいグループ メンバと、古いディスクの各ボリュームの消失グループ メンバが表示されます。古いディスクの各ボリュームの保護を停止し、新しい各ボリュームの保護を開始するように選択してください。エンド ユーザーの回復も含めて回復処理に必要でなければ、古いボリュームのレプリカとシャドウ コピーはすべて削除できます。

  4. 保護グループに追加しようとする新しいボリュームそれぞれに対し、[レプリカの作成方法を選択する] ページで [自分で Data Protection Manager にファイルを転送します] を選択します。

  5. バックアップ ソフトウェアと、手順 1 で古いボリュームから作成したレプリカ バックアップを使用して、各ボリュームに対し最初のレプリカを作成します。バックアップ階層と復元階層が一致しないため、DPM サーバーで FsPathMerge を使用する必要があります。あるいは、ファイル サーバーから取得した古いボリュームのテープ バックアップを使用することもできます。この時点で、整合性チェック付きの同期を実行しないでください。

    Cc161432.note(ja-jp,TechNet.10).gif 注 :

    DPM サーバーで FsPathmerge を使用する手順については、「FsPathMerge でファイル サーバー上のパスを修復する」を参照してください。

  6. DPM サーバーに、保護された新しいボリュームそれぞれのシャドウ コピーを手動で作成します。

  7. 新しい各ボリュームに対し、整合性チェック付きの同期を実行します。

DPM サーバーを復元する

障害が発生した場合、DPM サーバーを再構築するには、オペレーティング システム、システム状態、アプリケーション (DPM とその依存関係にあるコンポーネント) を復元した後、DPM データベースを復元し、次いでレプリカを復元する必要があります。

サーバーの復元方法の詳細については、Microsoft TechNetの「障害からの回復」(http://www.microsoft.com/technet/prodtechnol/windowsserver2003/library/ServerHelp/410ce02a-79be-4a6c-bbae-0afa9ce89297.mspx)を参照してください。

note   注 :

DPM が必要とするファイルの一部のみを損失する障害が発生した場合、DPM、SQL Server、および SQL Server Reporting Services のシステム ファイルを含むボリュームを復元した後、DPM データベースとレプリカを復元する必要があります。

データベースを復元する

DPM データベースと Report データベースを復元するには、DpmSync.exe プログラムを使用します。このプログラムは、DPM サーバーの \Program Files\Microsoft Data Protection Manager\DPM\bin フォルダに格納されています。

DpmSync でデータベースを復元する

DpmSync コマンド ライン ツールを使用すると、DPM データベースを記憶域プールのディスクの状態、およびインストールされているファイル エージェントと同期させることができます。DpmSync ツールは、DPM データベースを復元し、DPM データベースを記憶域プールのレプリカと同期させ、Report データベースを復元し、不明なレプリカを再割り当てします。

DPM サーバーを DPM の評価版から DPM 2006 にアップグレードした場合、DpmSync を実行する前に、アカウント MICROSOFT$DPM$ACCT に DPM インストール フォルダ "DPMDB" に対する "フル コントロール" アクセス許可があるか確認します。DPMDB インストール パスは、レジストリの HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Microsoft\Microsoft Data Protection Manager\Setup\DatabasePath で確認することができます。既定の場所は、\Program Files\Microsoft Data Protection Manager\DPM\DPMDB です。

DpmSync の構文

DpmSync -Sync

DpmSync -DpmDbLoc location

DpmSync -DpmReportDbLoc location

DpmSync -ReallocateReplica

DpmSync -?

パラメータ

-Sync

復元したデータベースを同期させ、不明なレプリカ ボリュームを再割り当てします。

DpmSync –sync を実行した後も、不明であるとマークされるレプリカが残る場合があります。これらのレプリカを再割り当てするには、DPM 管理者コンソールの管理タスク領域の [ディスク] タブで、不明なディスクを DPM から削除した後、DpmSync -reallocatereplica を実行します。

-DpmDbLoc location

DPM データベースのバックアップの場所

-DpmReportDbLoc location

Report データベースのバックアップの場所

-ReallocateReplica

同期は行わず、不明なすべてのレプリカ ボリュームを再割り当てします。

-?

コマンドの使用方法を説明します。

DPM サーバーでローカル バックアップ メディアから DPM データベースと Report データベースを復元するには、次のコマンドを実行します。

DpmSync -DpmDbLoc G:\DPM\Backups\2005\November\DPMDB.bak 

DpmSync -DpmReportDbLoc G:\DPM\Backups\2005\November\ReportServer.bak
note   注 :

DPM サーバーが Microsoft Operations Manager 2005 (MOM) で監視されている場合、DPM データベースを復元した後、MOM のアラートを DPM サーバー上のアラートと同期させる必要があります。詳細については、TechNet サイトの MOM 2005 管理パック ガイド (英語) で利用できる DPM 管理パック ガイド (英語) を参照してください (http://go.microsoft.com/fwlink/?linkid=50206)。

レプリカを復元する

データベースを復元した場合、保護グループも復元されます。しかし、復元された保護グループには記憶域プール ディスク領域が割り当てられません。保護グループのレプリカを復元する前に、レプリカと転送ログを格納するディスク領域を再割り当てする必要があります。

DPM 管理者コンソールの [ディスク割り当ての変更] ダイアログ ボックスを使用するか、-ReallocateReplica パラメータを指定して DpmSync ツールを実行することによって、レプリカの領域を再割り当てすることができます。コンソールを使用して領域を割り当てる手順については、「 DPM ヘルプ 」の「ディスク割り当てを変更する方法」を参照してください (http://www.microsoft.com/japan/technet/prodtechnol/dpm/proddocs/daprsehe.mspx)。レプリカの領域を再割り当てしたら、次の手順によって DPM サーバーにレプリカを復元することができます。

レプリカを復元するには
  1. バックアップ プログラムを使用して、テープからレプリカ データを復元します。

    Cc161432.note(ja-jp,TechNet.10).gif 注 :

    ファイル サーバーから取得したテープ バックアップから復元する場合、または、レプリカのバックアップ階層および復元階層が変更された場合、バックアップ プログラムを使用して別の場所に復元します。復元場所に、レプリカ ボリュームに対して DPM 管理者コンソールの保護タスク領域で指定した ReplicaDir フォルダを指定します。

  2. 次のいずれかの手順を実行します。

    • DpmBackup を使用してバックアップが作成されており、バックアップ以後、保護されたボリュームの GUID が変更されていない場合、DpmPathMerge を実行して不要なパス情報を削除し、手順 3 に進みます。

    • DpmBackup を使用してバックアップが作成されており、バックアップ以後、保護されたボリュームの GUID が変更された場合、FsPathMerge を実行して不要なパス情報を削除し、手順 3 に進みます。

    • DpmBackup を使用してバックアップが作成されておらず、バックアップ階層とレプリカ フォルダ階層が一致していない場合、FsPathMerge を実行して不要なパス情報を削除し、手順 3 に進みます。

    • DpmBackup を使用してバックアップが作成されておらず、バックアップ階層とレプリカ フォルダ階層が一致している場合、手順 3 に進みます。

  3. 復元したレプリカのシャドウ コピーを作成します。シャドウ コピーを手動で作成する手順については、「DPM ヘルプ」の「シャドウ コピーを作成する方法」を参照してください。

    プロセスのこの時点でシャドウ コピーを作成することによって、整合性チェック付きの同期を実行する前に、ファイル サーバーにボリュームを復元できるようになります。

  4. 整合性チェック付きの同期を実行します。

ファイル サーバーを復元する必要がある場合は、ファイルをファイル サーバーに復元するまで、整合性チェック付きの同期を実行しないでください。

note   注 :

保護グループのすべてのレプリカが復元されるまで、保護グループの任意のレプリカに整合性チェックを実行しないでください。

DpmPathMerge でパスを修復する

データを復元する元としたテープ バックアップが DpmBackup を使用して作成されたものであり、バックアップ以後、保護されたボリュームの GUID が変更されていない場合、DpmPathMerge を実行して不要なパス情報を削除します。

DpmPathMerge を実行する前に、DPM ファイル エージェント サービス (msdpmreplicaagent.exe) と DPM サービス (msdpm.exe) を停止する必要があります。これを行わない場合、これらにロックを保持するレプリカ ファイルが存在する可能性があり、処理が失敗しエラーが返されます。

コマンドを実行して「アクセスが拒否されました」というメッセージが返された場合、アプリケーションが開かれているファイル ハンドルを持っているか、ReplicaDir フォルダが読み取り専用であることを意味します。

DpmPathMerge を使用するには、DPM サーバーにおける管理者またはバックアップ オペレータ特権が必要です。

DpmPathMerge の構文
構文

DpmPathMerge –DPM

DpmPathMerge -?

パラメータ

-DPM

テープからの復元処理の後、レプリカ フォルダから不要なパス情報を削除します。

-?

コマンドの使用方法を説明します。

FsPathMerge で DPM サーバー上のパスを修復する

一般的には、FsPathMerge を使用してパスを修復する必要があるのは、テープから直接、保護されたファイル サーバーへの復元処理を実行する場合のみです。ただし、以下の状況では DPM サーバーで FsPathMerge を使用する必要があります。

  • バックアップ階層とレプリカ フォルダ階層が一致しておらず、DpmBackup を使用してバックアップが作成されていないときに、レプリカを復元する場合。

  • DpmBackup を使用してバックアップが作成されており、保護されたボリュームのボリューム GUID がバックアップ時と復元時の間で変更された場合。

  • 元のバックアップ階層:

    C:\Program Files\Microsoft Data Protection Manager\DPM\Volumes\Replica\FS01\C-8d2a01f3-4b01-11d9-b735-806e6f6e6963\ReplicaDir\Sales

  • 保護されたファイル サーバーのボリューム GUID が変更された後のレプリカ ボリューム階層は次のとおりです。

    C:\Program Files\Microsoft Data Protection Manager\DPM\Volumes\Replica\FS01\C-8175ee13-a398-4029-b96c-5ad4504c77c0\ReplicaDir\Sales

  • データがテープから復元される場合、DPM サーバー上の生成されたデータ ディレクトリは次のとおりです。

    C:\Program Files\Microsoft Data Protection Manager\DPM\Volumes\Replica\FS01\C-8175ee13-a398-4029-b96c-5ad4504c77c0\ReplicaDir\Program Files\Microsoft Data Protection Manager\DPM\Volumes\Replica\FS01\C-8d2a01f3-4b01-11d9-b735-806e6f6e6963\ReplicaDir\Sales

  • パスを修復するには、FsPathMerge を次のように実行します。

    FsPathMerge.exe –FS "C:\Program Files\Microsoft Data Protection Manager\DPM\Volumes\Replica\FS01\C-8175ee13-a398-4029-b96c-5ad4504c77c0\ReplicaDir\Program Files\Microsoft Data Protection Manager\DPM\Volumes\Replica\FS01\C-8d2a01f3-4b01-11d9-b735-806e6f6e6963\ReplicaDir\Sales" "C:\Program Files\Microsoft Data Protection Manager\DPM\Volumes\Replica\FS01\C-8175ee13-a398-4029-b96c-5ad4504c77c0\ReplicaDir\Sales"

この時点で、整合性チェック付きの同期を実行できるようになります。

note   注 :

Windows ツールでは、256 文字より長いパス名を表示できません。パス名の制限の詳細については、マイクロソフト サポート技術情報の記事 177665 (http://support.microsoft.com/default.aspx?scid=fh;ja-jp;KBJUMP) を参照してください。そのため、FsPathMerge を使用してパスを修復する際は、バックアップ ログを使用してパス情報を取得してください。

保護対象ファイル サーバーのボリューム GUID が変更されておらず、他の復元処理が必要ない場合、テープ バックアップの復元場所として、レプリカ ボリュームをホストするボリュームのルートを選択します。そのバックアップ元であるディレクトリにデータが復元されます。

FsPathMerge の詳細については、「FsPathMerge の使用方法」を参照してください。

DPM サーバーを新しいコンピュータに復元する

ハードウェア障害が発生した場合、または DPM 処理を新しいコンピュータに移動する場合、DPM サーバー構成を別のコンピュータに復元することができます。ただし、DPM を正しく動作させるには、いくつかの追加作業を実行する必要があります。

たとえば、同じコンピュータ名で新しいコンピュータを設定し、新しいコンピュータに DPM とすべての必須ソフトウェアをインストールします。次に、元のコンピュータからバックアップした DPM データベースと Report データベースを復元します。DpmSync を実行してデータベースを同期させます。DPM 2006 管理者コンソールを開くと、次のようなアラートが表示されます。

  • すべてのディスクが見つかりません

  • すべての保護/レプリカが見つかりません

  • すべてのエージェントに到達できません

新しいコンピュータへの DPM の復元を完了するには、以下の手順を実行してこれらのアラートを解決する必要があります。

不明なディスクを復元するには
  1. (前のコンピュータからの) 不明なディスクを記憶域プールから削除します 。詳細については、「DPM ヘルプ」の「記憶域プールからディスクを削除する方法」を参照してください。

  2. (新しいコンピュータにアタッチされた) 新しいディスク セットを記憶域プールに追加します。詳細については、「DPM ヘルプ」の「記憶域プールにディスクを追加する方法」を参照してください。

不明なレプリカを復元するには
  1. DPM 管理者コンソール を使用して、レプリカを 1 つずつ再割り当てします。詳細については、「DPM ヘルプ」の「保留中のメンバを確認する方法」を参照してください。

    または

    DpmSync -ReallocateReplica を実行して、1 回のコマンドですべての不明なレプリカを再割り当てします。詳細については、この章で前述した、「DpmSync の使用方法」を参照してください。

  2. バックアップ データを、テープから新しく割り当てられたレプリカに復元します。詳細については、バックアップ ソフトウェアが提供しているマニュアルを参照してください。

エージェント間の通信を確立するには
  1. DPM ファイル エージェントを各ファイル サーバーからローカルにアンインストールします。詳細については、「DPM ヘルプ」の「ファイル エージェントをアンインストールする方法」を参照してください。

  2. [エージェント] タブの管理タスク領域にファイル エージェントがまだ表示されている場合、[Refresh Agent Information] をクリックして [Agent Management] からエージェント レコードを削除します。

  3. [Agent Management] を使用してエージェントを再インストールします。詳細については、「DPM ヘルプ」の「ファイル エージェントをインストールする方法」を参照してください。

  4. 各レプリカで、整合性チェック付きの同期を実行します。詳細については、「DPM ヘルプ」の「レプリカを同期する方法」を参照してください。


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