Exchange 2007 シングル コピー クラスタの 2 台目以降のクラスタ化メールボックス サーバー上でメールボックス作成を有効にする方法
適用先: Exchange Server 2007 SP3, Exchange Server 2007 SP2, Exchange Server 2007 SP1, Exchange Server 2007
トピックの最終更新日: 2007-12-20
ここでは、ADSI Edit (AdsiEdit.msc) を使用して Active Directory ディレクトリ サービスにメッセージ転送エージェント (MTA) オブジェクトを手動で作成する方法について説明します。Microsoft Exchange Server 2007 シングル コピー クラスタ (SCC) の 2 台目以降のクラスタ化メールボックス サーバー上でメールボックスを作成する場合、Active Directory に MTA オブジェクトを手動で作成する必要があります。
開始する前に
この手順を実行するには、使用するアカウントがローカルの Administrators グループのメンバである必要があります。Exchange Server 2007 を管理するために必要なアクセス許可、役割の委任、および権限の詳細については、「アクセス許可に関する考慮事項」を参照してください。
重要 : |
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ADSI Edit またはその他の LDAP (ライトウェイト ディレクトリ アクセス プロトコル) Version 3 クライアントを使用し、Active Directory オブジェクトの属性を誤って変更すると重大な問題が発生することがあります。これらの問題は、Windows Server 2003、Exchange 2007、または Windows Server 2003 および Exchange 2007 の両方を再インストールする必要があることを示しています。マイクロソフトでは、Active Directory オブジェクトの属性を誤って変更した場合に発生する問題を解決できるかどうかは保証できません。これらの属性を変更する場合は、ユーザー自身の責任で行ってください。 |
手順
ADSI Edit を使用して MTA オブジェクトを作成するには、次の操作を行います。
Microsoft Windows Support Tools をインストールします。詳細については、Windows Support Tools のインストールについてのページを参照してください (このサイトは英語の場合があります)。
2 台目以降のクラスタ化メールボックス サーバーと同じドメインのコンピュータで、[スタート] ボタンをクリックし、[ファイル名を指定して実行] をクリックします。次に、「C:\Program Files\Support Tools\Adsiedit.msc」と入力し、[OK] をクリックします。
[Configuration [<ドメイン コントローラ名.ドメイン名.com>]] ノードが存在する場合、手順 4. に進みます。[Configuration [<ドメイン コントローラ名.ドメイン名.com>]] ノードが存在しない場合は、[ADSI Edit] の [操作] をクリックし、[Connect to] を選択します。
[Connection Settings] の [Select a well known Naming Context] で、ボックスの一覧から [Configuration] を選択します。[Computer] でドメイン サーバーをクリックして選択するか、既定をクリックして選択します。[OK] をクリックします。
[ADSI Edit] で、[Configuration [<ドメイン コントローラ名.ドメイン名.com>]]、[CN=Configuration,DC=<ドメイン コントローラ名>,DC=<ドメイン名>,DC=com]、[CN=Services]、[CN=Microsoft Exchange]、[CN=<組織名>]、[CN=Administrative Groups]、[CN=Exchange Administrative Group(FYDIBOHF23SPDLT)]、[CN=Servers] の順に展開します。
メールボックス作成を有効にする 2 台目以降のクラスタ化メールボックス サーバーの名前を右クリックし、[新規作成] をポイントして、[Object] をクリックします。
[Create Object] で [mTA] をクリックし、[次へ] をクリックします。
[Attribute: cn] ページの [Value] ボックスに「Microsoft MTA」と入力し、[次へ] をクリックします。
[Attribute: transTimeoutMins] ページの [Value] ボックスに、transTimeoutMins 属性の値を 20 分に設定するために「20」と入力し、[次へ] をクリックします。
[Attribute: transRetryMins] ページの [Value] ボックスに、transRetryMins 属性の値を 5 分に設定するために「5」と入力し、[次へ] をクリックします。
[Attribute: mTALocalDesig] ページの [Value] ボックスに、mTALocalDesig 属性の値を設定するために、メールボックス作成を有効にする 2 台目以降のクラスタ化メールボックス サーバーのホスト名を入力し、[次へ] をクリックします。
[完了] をクリックすると MTA オブジェクトが作成されます。
[ADSI Edit] で新しい MTA オブジェクトを右クリックし、[プロパティ] をクリックします。
[CN=Microsoft MTA Properties] ダイアログ ボックスで [Attribute Editor] タブを選択し、[legacyExchangeDN] 属性を選択して、[Edit] をクリックします。
注 : Windows Server 2003 を実行している場合、[legacyExchangeDN] 属性を表示するには [Show optional attributes] チェック ボックスをオンにします。 [String Attribute Editor] の [Value] ボックスに、従来の識別名 (DN) を次の形式で入力します。
/o= <組織名> /ou=Exchange Administrative Group (FYDIBOHF23SPDLT)/cn=Configuration/cn=Servers/cn= <CMS 名> /cn=Microsoft MTA
たとえば、[Value] ボックスに次のように入力します。
/o=First Organization/ou=Exchange Administrative Group (FYDIBOHF23SPDLT)/cn=Configuration/cn=Servers/cn=Server01/cn=Microsoft MTA
[OK] を 2 回クリックして [ADSI Edit] を閉じます。
参照している情報が最新であることを確認したり、他の Exchange Server 2007 ドキュメントを見つけたりするには、Exchange Server TechCenter を参照してください。