2007 Office system のセットアップのコマンド ライン オプション

更新日: 2009年1月

適用対象: Office Resource Kit

 

トピックの最終更新日: 2009-01-07

Setup.exe コマンド ラインは、2007 Microsoft Office system のごく一部の操作で使用されます。セットアップは次のコマンド ライン オプションを認識します。

[!メモ] セットアップでは、2007 Office system のコマンド ライン オプションの一部しか認識されませんが、他の手段で行うのと同じように Office のインストールに変更を加えることができます。コマンド ラインを使用しない場合は、2007 Office system の Office カスタマイズ ツールを使用して、セットアップのプロパティの設定と他のカスタマイズを行います。インストールする製品の Config.xml ファイルを編集することもできます。

/admin

Office カスタマイズ ツールを実行して、セットアップ カスタマイズ (MSP) ファイルを作成します。

\\server\share\Office12\setup.exe /admin

/adminfile [パス]

指定したセットアップ カスタマイズ ファイルをインストールに適用します。特定のカスタマイズ ファイル (MSP ファイル) のパスまたはカスタマイズ ファイルを格納するフォルダのパスを指定できます。

[!メモ] /adminfile コマンド ライン オプションは、製品の初期インストール時にのみ使用できます。

カスタマイズ ファイルの推奨の場所は、ネットワーク インストール ポイントのルートにある Updates フォルダです。このフォルダにカスタマイズ ファイルを格納すると、コマンド ラインでファイルを指定する必要がありません。インストール時に、インストール中の製品に一致するカスタマイズ ファイルが自動的に検索され、そのファイルが適用されます。

Updates フォルダに、1 個の製品に対して複数のカスタマイズ ファイルが存在する場合、セットアップはそれらのファイルをすべてインストールに適用します。ユーザー グループごとに独自の構成を作成する場合は、カスタマイズ ファイルを別のフォルダに格納し、目的のカスタマイズ ファイルをコマンド ラインで指定する必要があります。

\\server\share\Office12\setup.exe /adminfile \\server\share\MyUpdates\Engineering.msp

ここで、Office12 はネットワーク インストール ポイントのルートです。

/config [パス]

インストール時にセットアップによって使用される Config.xml ファイルを指定します。既定では、コア製品フォルダに格納されている Config.xml ファイルが、その製品をインストールするようセットアップに指示します。たとえば、Pro.WW フォルダの Config.xml ファイルによって Microsoft Office Professional 2007 がインストールされます。

Config.xml を編集して、1 つまたは複数の言語バージョンをインストールするように指定するなど、インストールを詳細にカスタマイズできます。製品の既定の Config.xml ファイルの場所を指定したり、カスタムの Config.xml ファイルを指定したりするには、セットアップのコマンド ラインで /config を使用します。

\\server\share\Office12\setup.exe /config \\server\share\Office12\Pro.WW\Config.xml

ここで、Office12 はネットワーク インストール ポイントのルートです。

[!メモ] 完全修飾パスを使用する必要があります。セットアップでは、/config での相対パスは認識されません。

/modify [ProductID]

メンテナンス モードでセットアップを実行し、既存の Office インストールに変更を加えるために、変更された Config.xml ファイルと共に使用されます。たとえば、/modify オプションを使用して、機能を追加または削除できます。変更する製品について、Setup.xml ファイルの [ProductID]の値を検索します。

Setup.xml ファイルは、ネットワーク インストール ポイントのコア製品フォルダに格納されています。Setup.xml では、[ProductID]Setup 要素の Id 属性の値と同じです。以下に例を示します。

 - <Setup Id="Pro" Type="Product" ProductCode="{30120000-0011-0000-0000-1000000FF1CE}">

\\server\share\Office12\setup.exe /modify Pro /config \\server\share\Office12\AddOutlookConfig.xml

ここで、Office12 はネットワーク インストール ポイントのルートです。

/repair [ProductID]

セットアップを実行し、ユーザーのコンピュータの指定された製品を修復します。変更する製品について、Setup.xml ファイルの [ProductID] の値を検索します。

\\server\share\Office12\setup.exe /repair Enterprise

ここで、Office12 はネットワーク インストール ポイントのルートを示し、Enterprise[ProductID] を示し ([ProductID]\\server\share\Office12\Enterprise.WW\setup.xmlSetup 要素の ID 属性に等しい)、Enterprise.WW は、Microsoft Office Enterprise 2007 インストール ファイルの場所を示します。

/repair オプションは、/config および変更した Config.xml ファイルと共に使用してカスタマイズできます。これは、"サイレント" 修復を行う場合には必須です。企業での展開では、サイレント修復をお勧めします。この方法では、ユーザーが情報の入力を求められたり、ファイルが使用中である場合も含めて、インストール処理がユーザーの操作待ちになったりしません。

サイレント修復を実行するには

  1. テキスト エディタを使用して、\\server\share\Office12\Enterprise.WW\SilentRepairConfig.xml ファイル内の次の要素の各属性を編集します。

    <Configuration Product="Enterprise">
    
    <Display Level="none" CompletionNotice="no" SuppressModal="yes" AcceptEula="yes" />
    
    </Configuration>
    
  2. コマンド ラインで、次の構文を使用します。

    \\server\share\Office 12\setup.exe /repair Enterprise /config  \\server\share\Office 12\Enterprise.WW\SilentRepairConfig.xml
    

/uninstall [ProductID]

セットアップを実行して、指定した製品をユーザーのコンピュータから削除します。変更する製品について、Setup.xml ファイルの [ProductID] の値を検索します。

\\server\share\Office12\setup.exe /uninstall Enterprise

ここで、Office12 はネットワーク インストール ポイントのルートを示し、Enterprise[ProductID] を示し ([ProductID]\\server\share\Office12\Enterprise.WW\setup.xmlSetup 要素の ID 属性に等しい)、Enterprise.WW は、Microsoft Office Enterprise 2007 インストール ファイルの場所を示します。

/uninstall オプションは、/config および変更した Config.xml ファイルと共に使用してカスタマイズできます。これは、"サイレント" アンインストールを行う場合には必須です。企業での展開では、サイレント アンインストールをお勧めします。この方法では、ユーザーが情報の入力を求められたり、ファイルが使用中である場合も含めて、アンストール処理がユーザーの操作待ちになったりしません。

サイレント アンインストールを実行するには

  1. テキスト エディタを使用して、\\server\share\Office12\Enterprise.WW\SilentUninstallConfig.xml ファイル内の次の要素の各属性を編集します。

    <Configuration Product="Enterprise">
    
    <Display Level="none" CompletionNotice="no" SuppressModal="yes" AcceptEula="yes" />
    
    </Configuration>
    
  2. コマンド ラインで、次の構文を使用します。

    \\server\share\Office 12\setup.exe /uninstall Enterprise /config  \\server\share\Office 12\Enterprise.WW\SilentUninstallConfig.xml
    

[!メモ] 2007 Office system では、Setup.exe コマンド ラインを使用して、PIDKEYDISPLAY の Windows インストーラのプロパティを設定することはできません。セットアップはこれらのプロパティを Windows インストーラに渡しません。代わりに、Office カスタマイズ ツールまたは Config.xml を使用して、これらのカスタマイズを行うことができます。ブロックされているプロパティや、サポートされないプロパティを含む、セットアップのプロパティの完全な一覧については、「2007 Office system のセットアップ プロパティ」を参照してください。

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