2007 Office system のプライバシー オプションを構成する
更新日: 2009年2月
適用対象: Office Resource Kit
トピックの最終更新日: 2015-03-09
プライバシー オプションは、Office カスタマイズ ツール (OCT) およびグループ ポリシー オブジェクト エディタを使用して構成できます。
次のセクションに示す推奨ガイドラインは、セキュリティ強化 - 機能制限 (SSLF) 環境ではなくエンタープライズ クライアント (EC) 環境に基づくものです。EC 環境は、一般的なセキュリティ ニーズのある組織の環境です。この環境は、セキュリティと機能のバランスをとる必要がある中規模および大規模な組織に適しています。SSLF 環境は、セキュリティが最も重要視される、それほど一般的ではない組織の環境です。この環境は、厳格なセキュリティの基準があり、アプリケーションの機能よりもセキュリティが重視される中規模および大規模な組織にのみ適しています。
すべての構成の一覧については、「2007 Microsoft Office Security Guide (Threats and Countermeasures: Security Settings in the 2007 Office system) (英語)」(https://technet.microsoft.com/ja-jp/library/cc500475.aspx) を参照してください。
はじめに
設定の構成を開始する前に、ここで説明する計画、管理、およびツールの各要件を満たしていることを確認します。
計画の要件 プライバシー オプションを効果的に構成するために、事前にセキュリティ計画プロセスの以下の手順を完了しておく必要があります。
2007 Office system でセキュリティ設定およびプライバシー オプションの展開ツールを選択する
管理の要件 以下の表に、設定の構成操作を実行するために必要な管理者の資格情報を示します。
実行する操作 メンバである必要があるグループ OCT を実行する
ローカル コンピュータの Administrators グループ
グループ ポリシー オブジェクト エディタを使用してローカル グループ ポリシー設定を構成する
ローカル コンピュータの Administrators グループ
グループ ポリシー オブジェクト エディタを使用してドメイン ベースのグループ ポリシー設定を構成する
Domain Admins、Enterprise Admins、または Group Policy Creator Owners
ツールの要件 以下を前提としています。
OCT を使用して 2007 Microsoft Office system をカスタマイズする方法について理解している。OCT の詳細については、「2007 Office system の Office カスタマイズ ツール」を参照してください。
OCT の実行元となるネットワーク インストール ポイントを作成済みである。
管理用テンプレート (.adm ファイル) について理解している。
Office 2007 管理用テンプレートをグループ ポリシー オブジェクト エディタに読み込み済みである。
OCT を使用してプライバシー オプションを構成する
以下の手順は、OCT を使用して秘密情報および個人情報を最大限保護する方法を示しています。
Office Open XML 形式ファイル内のメタデータを最大限保護する
OCT の左側のウィンドウで、[機能] の [ユーザー設定の変更] をクリックします。
OCT のツリー ビューで、[Microsoft Office 2007 system] を開き、[セキュリティ設定] をクリックします。
詳細ウィンドウで、[権限が管理されている Office Open XML ファイルのドキュメント メタデータを保護する] をダブルクリックして [有効] をクリックし、[OK] をクリックします。
詳細ウィンドウで、[パスワードで保護されたファイルのドキュメント メタデータを保護する] をダブルクリックして [有効] をクリックし、[OK] をクリックします。
Office 2007 リリースの秘密情報および個人情報を最大限保護する
OCT の左側のウィンドウで、[機能] の [ユーザー設定の変更] をクリックします。
OCT のツリー ビューで、[Microsoft Office 2007 system] を開き、[プライバシー] を開いて [セキュリティ センター] をクリックします。
詳細ウィンドウで、[カスタマー エクスペリエンス向上プログラムを有効にする] をダブルクリックして [無効] をクリックし、[OK] をクリックします。
詳細ウィンドウで、[信頼性向上のために小規模な更新を自動的に受信する] をダブルクリックして [無効] をクリックし、[OK] をクリックします。
OCT のツリー ビューで、[Microsoft Office 2007 system] を開き、[ツール]、[オプション]、[全般]、[サービス オプション] の順に開いて、[オンライン コンテンツ] をクリックします。
詳細ウィンドウで、[オンライン コンテンツのオプション] をダブルクリックし、[有効] をクリックします。次に、[オンライン コンテンツのオプション] の [オンライン コンテンツまたはエントリ ポイントを表示しない] をクリックします。
[OK] をクリックします。
Office Word 2007 ドキュメントの秘密情報および個人情報を最大限保護する
OCT の左側のウィンドウで、[機能] の [ユーザー設定の変更] をクリックします。
OCT のツリー ビューで、[Microsoft Office Word 2007] を開き、[Word のオプション] を開いて [セキュリティ] をクリックします。
詳細ウィンドウで、[変更履歴またはコメントを含むファイルを印刷、保存、送信するときに警告を表示する] をダブルクリックして [有効] をクリックし、[OK] をクリックします。
詳細ウィンドウで、[非表示になっている変更履歴/コメントを表示する] または [非表示になっているコメントと注釈を表示する] をダブルクリックして [有効] をクリックし、[OK] をクリックします。
詳細ウィンドウで、[文書の比較と反映の精度を向上させるためランダムな番号を保存する] をダブルクリックして [有効] をクリックし、[OK] をクリックします。
Office PowerPoint 2007 ドキュメントの秘密情報および個人情報を最大限保護する
OCT の左側のウィンドウで、[機能] の [ユーザー設定の変更] をクリックします。
OCT のツリー ビューで、[Microsoft Office PowerPoint 2007] を開き、[PowerPoint のオプション] を開いて [セキュリティ] をクリックします。
詳細ウィンドウで、[非表示になっている変更履歴/コメントを表示する] または [非表示になっているコメントと注釈を表示する] をダブルクリックして [有効] をクリックし、[OK] をクリックします。
以下の手順は、OCT を使用して、初回実行時の [プライバシー オプション] ダイアログ ボックスを表示しないようにする方法を示しています。
初回実行時に [プライバシー オプション] ダイアログ ボックスが表示されないようにする
OCT の左側のウィンドウで、[機能] の [ユーザー設定の変更] をクリックします。
OCT のツリー ビューで、[Microsoft Office 2007 system] を開き、[プライバシー] を開いて [セキュリティ センター] をクリックします。
詳細ウィンドウで、[カスタマー エクスペリエンス向上プログラムを有効にする] をダブルクリックして [有効] をクリックし、[OK] をクリックします。
詳細ウィンドウで、[信頼性向上のために小規模な更新を自動的に受信する] をダブルクリックして [有効] をクリックし、[OK] をクリックします。
OCT のツリー ビューで、[Microsoft Office 2007 system] を開き、[ツール]、[オプション]、[全般]、[サービス オプション] の順に開いて、[オンライン コンテンツ] をクリックします。
詳細ウィンドウで、[オンライン コンテンツのオプション] をダブルクリックし、[有効] をクリックします。次に、[オンライン コンテンツのオプション] の [使用可能な場合はオンライン コンテンツを検索する] をクリックします。
[OK] をクリックします。
プライバシー オプションは、セットアップ プログラムまたは Windows インストーラ プログラムを使用して展開できます。詳細については、「ユーザーのコンピュータで 2007 Office system のセットアップを実行する」および「2007 Office system のインストール後にユーザーの構成を変更する」を参照してください。
グループ ポリシーを使用してプライバシー オプションを構成する
以下の手順は、グループ ポリシー オブジェクト エディタを使用して秘密情報および個人情報を最大限保護する方法を示しています。
Office Open XML 形式ファイル内のメタデータを最大限保護する
グループ ポリシー オブジェクト エディタのツリーで、以下の場所に移動します。
[ユーザーの構成]/[管理用テンプレート]/[Microsoft Office 2007 system]/[セキュリティ設定]
詳細ウィンドウで、[権限が管理されている Office Open XML ファイルのドキュメント メタデータを保護する] をダブルクリックして [有効] をクリックし、[OK] をクリックします。
詳細ウィンドウで、[パスワードで保護されたファイルのドキュメント メタデータを保護する] をダブルクリックして [有効] をクリックし、[OK] をクリックします。
Office 2007 リリースの秘密情報および個人情報を最大限保護する
グループ ポリシー オブジェクト エディタのツリーで、以下の場所に移動します。
[ユーザーの構成]/[管理用テンプレート]/[Microsoft Office 2007 system]/[プライバシー]/[セキュリティ センター]
詳細ウィンドウで、[カスタマー エクスペリエンス向上プログラムを有効にする] をダブルクリックして [無効] をクリックし、[OK] をクリックします。
詳細ウィンドウで、[信頼性向上のために小規模な更新を自動的に受信する] をダブルクリックして [無効] をクリックし、[OK] をクリックします。
グループ ポリシー オブジェクト エディタのツリーで、以下の場所に移動します。
[ユーザーの構成]/[管理用テンプレート]/[Microsoft Office 2007 system]/[ツール|オプション|全般|サービス オプション]/[オンライン コンテンツ]
詳細ウィンドウで、[オンライン コンテンツのオプション] をダブルクリックし、[有効] をクリックします。次に、[オンライン コンテンツのオプション] の [オンライン コンテンツまたはエントリ ポイントを表示しない] をクリックします。
[OK] をクリックします。
Office Word 2007 ドキュメントの秘密情報および個人情報を最大限保護する
グループ ポリシー オブジェクト エディタのツリーで、以下の場所に移動します。
[ユーザーの構成]/[管理用テンプレート]/[Microsoft Office Word 2007]/[Word のオプション]/[セキュリティ]
詳細ウィンドウで、[変更履歴またはコメントを含むファイルを印刷、保存、送信するときに警告を表示する] をダブルクリックして [有効] をクリックし、[OK] をクリックします。
詳細ウィンドウで、[非表示になっている変更履歴/コメントを表示する] または [非表示になっているコメントと注釈を表示する] をダブルクリックして [有効] をクリックし、[OK] をクリックします。
詳細ウィンドウで、[文書の比較と反映の精度を向上させるためランダムな番号を保存する] をダブルクリックして [有効] をクリックし、[OK] をクリックします。
Office PowerPoint 2007 ドキュメントの秘密情報および個人情報を最大限保護する
グループ ポリシー オブジェクト エディタのツリーで、以下の場所に移動します。
[ユーザーの構成]/[管理用テンプレート]/[Microsoft Office PowerPoint 2007]/[PowerPoint のオプション]/[セキュリティ]
詳細ウィンドウで、[非表示になっている変更履歴/コメントを表示する] または [非表示になっているコメントと注釈を表示する] をダブルクリックして [有効] をクリックし、[OK] をクリックします。
以下の手順は、グループ ポリシー オブジェクト エディタを使用して、初回実行時の [プライバシー オプション] ダイアログ ボックスと [Microsoft Update への登録] ダイアログ ボックスを表示しないようにする方法を示しています。
初回実行時に [プライバシー オプション] ダイアログ ボックスが表示されないようにする
グループ ポリシー オブジェクト エディタのツリーで、以下の場所に移動します。
[ユーザーの構成]/[管理用テンプレート]/[Microsoft Office 2007 system]/[プライバシー]/[セキュリティ センター]
詳細ウィンドウで、[カスタマー エクスペリエンス向上プログラムを有効にする] をダブルクリックして [有効] をクリックし、[OK] をクリックします。
詳細ウィンドウで、[信頼性向上のために小規模な更新を自動的に受信する] をダブルクリックして [有効] をクリックし、[OK] をクリックします。
以下のように移動します。
[ユーザーの構成]/[管理用テンプレート]/[Microsoft Office 2007 system]/[ツール|オプション|全般|サービス オプション]/[オンライン コンテンツ]
詳細ウィンドウで、[オンライン コンテンツのオプション] をダブルクリックし、[有効] をクリックします。次に、[オンライン コンテンツのオプション] の [使用可能な場合はオンライン コンテンツを検索する] をクリックします。
[OK] をクリックします。
初回実行時に [Microsoft Update への登録] ダイアログ ボックスが表示されないようにする
グループ ポリシー オブジェクト エディタのツリーで、以下のいずれかの設定に移動します。
[コンピューターの構成]/[管理用テンプレート]/[システム]/[インターネット通信の管理]/[インターネット通信設定]/[Windows Update のすべての機能へのアクセスをオフにする]
[ユーザーの構成]/[管理用テンプレート]/[Windows コンポーネント]/[Windows Update]/[Windows Update のすべての機能へのアクセスを削除する]
[ユーザーの構成]/[管理用テンプレート]/[タスク バーと [スタート] メニュー]/[Windows Update へのリンクとアクセスを削除する]
詳細ウィンドウで、移動して開いた設定をダブルクリックします。
[有効] をクリックし、[OK] をクリックします。
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