Office 2010 で Information Rights Management を構成する

概要

Office グループ ポリシー テンプレート (Office14.adm) と Outlook グループ ポリシー テンプレート (Outlk14.adm) を使用すると、IRM をカスタマイズする多くの設定をロックできます。Office カスタマイズ ツール (OCT) を使用して、既定の設定を構成することもできます。その場合、ユーザーが設定を変更できます。OCT の設定は、OCT の [ユーザー設定の変更] ページの対応する場所にあります。また、レジストリ キーの設定を使用してのみ構成できる IRM 構成オプションがあります。IRM 設定の一覧については、「Office 2010 で Information Rights Management を計画する」を参照してください。

Microsoft Outlook 2010 のユーザーは、メッセージの転送、印刷、またはコピーと貼り付けを防止するために、権限を制限した電子メール メッセージを作成して送信できます。権限を制限したメッセージに添付する Office 2010 の文書、ブック、およびプレゼンテーションの権限も自動的に制限されます。

Outlook の管理者は、IRM の無効化、ローカルでのライセンスのキャッシュの構成など、IRM 電子メールのさまざまなオプションを構成できます。既定の [転送不可] 権限グループだけでなく、ユーザーのカスタム IRM 権限も設計できます。詳細については、「Office 2010 で Information Rights Management を計画する」の「Office 2010 の IRM を設定する」を参照してください。

はじめに

展開を開始する前に、「Office 2010 で Information Rights Management を計画する」を参照して、IRM に関して構成が必要となる可能性がある設定を確認してください。

Office 2010 と Outlook 2013 のテンプレートおよびその他の ADM ファイルは、Microsoft ダウンロード センターからダウンロードできます。OCT の使用方法の詳細については、「Office 2010 の Office カスタマイズ ツール」を参照してください。

Information Rights Management をオフにする

すべての Microsoft Office アプリケーションについて IRM をオフにできます。Outlook 2013 で IRM をオフにするためには、すべての Microsoft Office アプリケーションについて IRM をオフにする必要があります。Microsoft Outlook でのみ IRM をオフにする個別的なオプションはありません。

グループ ポリシーを使用して Office 2010 で IRM をオフにするには

1. グループ ポリシーで、Office 2010 テンプレート (Office14.adm) を読み込み、[ユーザーの構成\管理用テンプレート\Microsoft Office 2010\アクセスの制限の管理] に移動します。

2. [Information Rights Management 関連のユーザー インターフェイスをオフにする] をダブルクリックします。

3. [有効] をクリックします。

4. [OK] をクリックします。

Outlook の自動的なライセンスのキャッシュを構成する

Outlook 2013 は既定では、Outlook が Exchange Server と同期するときに、権限が管理された電子メールのための IRM ライセンスを自動的にダウンロードします。Outlook 2013 を構成することによって、ライセンス情報がローカルにキャッシュされないようにすることができます。こうすると、ユーザーは権限が管理された電子メール メッセージを開くために、ネットワークに接続してライセンス情報を取得することが必要になります。

グループ ポリシーを使用して IRM の自動的なライセンスのキャッシュを無効にするには

1. グループ ポリシーで、Outlook 2013 テンプレート (Outlk14.adm) を読み込み、[ユーザーの構成\管理用テンプレート\Microsoft Outlook 2010\その他] に移動します。

2. [Exchange フォルダーの同期中に IRM 電子メールの権限ライセンス情報をダウンロードしない] をダブルクリックします。

3. [有効] をクリックします。

4. [OK] をクリックします。

電子メールの有効期限を強制的に設定する

IRM を使用して、電子メールの有効期限が強制的に設定されるように Outlook 2013 を構成することもできます。IRM が有効な状態でメッセージの有効期限が切れるまでの日数をユーザーが指定すると、有効期限が経過した後はそのメッセージにアクセスできなくなります。

管理者として、組織内のすべての Outlook 電子メール メッセージに対する有効期限を指定できます。有効期限は、権限が管理された電子メールをユーザーが送信した場合にのみ強制的に設定されます。

グループ ポリシーを使用して電子メール メッセージの有効期限を構成するには

1. グループ ポリシーで、Outlook 2013 テンプレート (Outlk14.adm) を読み込み、[ユーザーの構成\管理用テンプレート\Microsoft Outlook 2010\Outlook のオプション\ユーザー設定\電子メール オプション\メールの詳細オプション] に移動します。

2. [メッセージを送信するとき] をダブルクリックします。

3. [有効] をクリックします。

4. [メッセージの期限切れ日数の指定] ボックスに、日数を入力します。

5. [OK] をクリックします。

権限ポリシー テンプレートを展開する

Office グループ ポリシー テンプレート (Office14.adm) で利用できる IRM ポリシー設定は、権限ポリシー テンプレートの保存先 (ローカルまたは利用可能なサーバー共有) を指定するように構成できます。

グループ ポリシーで IRM 権限ポリシー テンプレートの場所を構成するには

1. グループ ポリシーで、Office 2010 テンプレート (Office14.adm) を読み込み、[ユーザーの構成\管理用テンプレート\Microsoft Office 2010\アクセスの制限の管理] に移動します。

2. [アクセス許可ポリシーのパスを指定する] をダブルクリックします。

3. [有効にする] をクリックします。

4. [コンテンツ アクセス許可のポリシー テンプレートへのパスを入力してください] ボックスに、IRM 権限ポリシー テンプレートの完全なパスを入力します。

5. [OK] をクリックします。

See Also

Concepts

Office 2010 で Information Rights Management を計画する