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2007 年の夏時間ルールに合わせて予定表を更新する (手順)

更新日: 2009年4月

適用対象: Office Resource Kit

 

トピックの最終更新日: 2015-03-09

2007 年から、アメリカとカナダの夏時間 (DST) には数週間が追加されます。この変更は、Outlook の予定表アイテムに影響する場合があります。

[!メモ] ここでは、組織において DST の変更に効率よく対処する方法を管理者が計画するのに役立つ情報を提供します。Office Online の記事「Outlook と夏時間に関する新しい規則」では、DST ルールの変更内容、およびユーザーの予定表環境に対する影響が詳細に説明されています。この記事には、ユーザーのコンピュータを更新する必要がある理由、および異なる Outlook ユーザー シナリオでの DST 変更の影響の概要に関する情報も含まれます。

新しい DST ルールで Outlook 予定表が正しく動作するためには、Microsoft Windows および他の製品を更新して新しい夏時間期間を反映する必要があります。さらに、Microsoft Outlook および Microsoft Exchange Server の予定表情報を修正するツールをダウンロードして実行することもできます。

組織の予定表環境を更新するための手順は以下のとおりです。

手順 動作 方法

1

Microsoft Exchange を実行するサーバーで Microsoft Windows を更新する

Microsoft Windows オペレーティング システム用の 2007 年タイム ゾーン更新プログラム

2

ユーザーのコンピュータで Microsoft Windows を更新する

同上 : Microsoft Windows オペレーティング システム用の 2007 年タイム ゾーン更新プログラム

3

予定表アイテムの作成または表示に使用するモバイル デバイスを更新する

Windows Mobile ベースのデバイスで米国およびカナダの 2007 年以降の夏時間を構成する方法

4

Microsoft Exchange を実行するサーバーで Collaboration Data Objects (CDO) を更新する

Exchange 2003 Service Pack 2 の 2007 年夏時間変更の更新プログラム

5

オプション一覧を使用して、ユーザーの予定表を更新する最善の方法を決定する

メールボックスを更新するためのオプション

6

一方または両方の Microsoft 更新ツールをダウンロードして実行し、ユーザーの予定表を更新する

a. Time Zone Data Update Tool for Outlook をダウンロードして実行する

Microsoft Office Outlook 用タイム ゾーン データ更新ツールを使用して 2007 年の夏時間の変更に対処する方法

b. Exchange Calendar Update Tool をダウンロードして実行する

Exchange 予定表更新ツールを使用して夏時間に対応する方法

メールボックスを更新するためのオプション

Time Zone Data Update Tool for Outlook と Exchange Calendar Update Tool のどちらか一方または両方を使用して、メールボックスを更新できます。組織に最善の方法は、Exchange サーバーごとに構成されているユーザーの数や、予定表環境で更新する必要のある会議の数など、いくつかの要素に依存します。

組織に最善の更新方法については、以下の表のシナリオとオプションを参考にしてください。

オプション 利点 欠点

Outlook ツールを各ユーザーに配布し、各自のメールボックスを更新するようにユーザーに指示します。

Exchange ツールを実行するリスクと制限がなくなります。

すべてのユーザーに正しい方法でタイミングよくツールを実行させるのが困難です。Outlook を使用していないユーザーは、Outlook ツールを実行できません。ユーザーの混乱を軽減するために、余分な教育作業が必要です。

影響を受けるすべてのユーザーとサーバーに対して、Exchange ツールを実行します。

このオプションの方が、ユーザーにとっては簡単です。

後の Exchange ツールの制限事項の表で説明するように、Exchange ツールの実行に伴う問題があります。

Exchange ツールを実行して、定期的な予定だけを更新します。ユーザーに、Outlook ツールを使用して、自分のメールボックスの単発的な予定を更新させます。

単発的な予定を誤って更新するリスクは低下します。

Outlook ツールの実行に関する欠点と、Exchange ツールの実行に伴う欠点の両方です。

Exchange ツールも Outlook ツールも実行しません。予定表を確認し、必要に応じて予定を登録し直すようにユーザーに求めます。

Exchange ツールを実行するリスクがなくなります。

すべてのユーザーが影響を受けるすべての予定を登録し直さないと、一部の予定アイテムは拡大した DST 期間の間、1 時間遅れたままになります。ユーザーの混乱を軽減するために、余分な教育作業が必要です。

Outlook ツールを各ユーザーに配布し、各自のメールボックスを更新するようにユーザーに指示します。その後、Exchange ツールの Time Zone Extraction Mode を使用して、ユーザーが Outlook ツールを実行しているかどうかを判定します。ユーザーが Outlook ツールを実行していない場合は、Exchange ツールを実行できます。

この方法では、ユーザーが適切なタイミングでツールを実行しないリスクが減り、Exchange ツールの実行に関する問題がなくなります。

ユーザーが Office Outlook 2007 を実行している場合は使用できません。

メールボックスの更新に Exchange Calendar Tool を使用する場合は、最初に次の表で示す問題を検討してください。

リスク 影響 緩和策

会議の更新が多い。

Exchange ツールが実行している間、サーバーとネットワークのパフォーマンスが低下します。

最初に、少数のユーザーを更新して、Exchange ツールの実行がサーバーとネットワークのパフォーマンスに及ぼす影響を判定します。負荷が大きい場合は、オフピーク時または決められた保守時間中に、ツールを実行します。

ツールの実行時間が長い。

Exchange ツールは単一スレッドです。同時に数千のメールボックスに対して更新モードでツールを実行すると、終了するまでに数時間から場合によっては数日かかることがあります。

処理の時間を短縮するには、ユーザーを複数のグループに分割し、Exchange ツールのインスタンスを異なるコンピュータで実行して更新を行います。

このドキュメントをダウンロードする

このトピックは、簡単に読んだり印刷したりできるように、次のダウンロード可能なドキュメントに収められています。

入手可能なドキュメントの詳細な一覧については、「2007 Office リソース キットのダウンロード可能なコンテンツ」を参照してください。

関連項目

その他のリソース

2007 年の夏時間変更のための準備