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Excel 2007 での変更点

更新 : 2009-05-07

この記事の内容 :

この記事では、Microsoft Office 2003 から変更された Microsoft Office Excel 2007 の機能の一覧を示します。

新機能

新しい XML ファイル形式

Office Excel 2007 の既定の XML 形式の導入 (新しい XML ファイル形式の一部) は、Office Excel 2007 の主要な新技術の 1 つです。Office Excel 2007 では、この形式が新しい既定のファイル形式になります。Office Excel 2007 では、ファイル拡張子として、*.xlsx、*.xlsm、*.xlsb、*.xltx、*.xltm、*.xlam が使用されます。Office Excel 2007 の既定のファイル名拡張子は *.xlsx です。

この変更により、データの操作性、ドキュメントの作成、ドキュメントの解析、ドキュメント データへのアクセス、信頼性、ファイル サイズ、透過性、セキュリティの各機能が向上しています。

Office Excel 2007 では、以前のバージョンの Excel で作成されたブックを開いて操作できます。これらのブックを新しい XML 形式に変換するには、[Microsoft Office ボタン] をクリックし、[変換] をクリックします。または、[Microsoft Office ボタン] をクリックし、[名前を付けて保存Excel ブック] をクリックしても、ブックを変換できます。[変換] の機能では以前のバージョンのファイルは削除されますが、[名前を付けて保存] の機能では以前のバージョンのファイルは残され、新しいバージョンのファイルが別に作成されます。

ブックが他のブックから参照されている場合は、関係するすべてのブックを同時にアップグレードしてください。以前のバージョンの Excel で開いたブックが新しい XML 形式で保存されたブックを参照している場合、リンクの更新機能を使用した参照は更新されません。以前のバージョンの Excel では新しい XML 形式で保存されたブックへのリンクを更新できません。

2007 Microsoft Office system の新しいファイル形式の詳細については、「2007 Office system のファイル形式リファレンス」を参照してください。ファイルの新しいファイル形式への移行、または Excel の複数バージョンの混在に関する詳細については、「2007 Office system への移行を計画する」および「2007 Office system に移行する」を参照してください。

新しいユーザー インターフェイスおよび書式設定機能

Office Excel 2007 で強化されたユーザー インターフェイスおよび書式設定機能によって、以下のことができるようになります。

  • Office Fluent ユーザー インターフェイスを使用して、頻繁に使用するツールやコマンドをすばやく見つけることができます。Office Fluent ユーザー インターフェイスの詳細については、「Microsoft Office Fluent User Interface Resource Center」(http://go.microsoft.com/fwlink/?linkid=111045&clcid=0x411) を参照してください。

  • セル、表、グラフ、およびピボットテーブルの定義済みのスタイルをギャラリーから選択することで、時間を節約できます。

  • 書式設定ギャラリーを使用するときに、変更を行う前にドキュメントでの書式設定の変更をプレビューできます。

  • 条件付き書式を使用して、分析やプレゼンテーションの目的でデータに視覚的な注釈を付けることができます。

  • 新しいクイック スタイルおよびドキュメント テーマを使用して、ブック全体の表やグラフの外観を好みのスタイルや配色に合うように変更できます。

  • 独自のドキュメント テーマを作成して、会社のブランド戦略を反映したフォントや色を統一的に適用できます。

  • 3 次元図形、透明度、影付きなどの効果を含む新しいグラフ機能を使用できます。

使いやすさの向上

  • Office Excel 2007 では、以下の改良によって、より簡単に数式を記述できるようになっています。

    • サイズ変更可能な数式バー : 長い複雑な数式に合わせて数式バーのサイズが自動的に変更されます。このため、ワークシート内の他のデータがバーによって覆われることがありません。また、以前のバージョンの Excel と比べて、さらに入れ子のレベル数が多い、長い数式を記述することもできます。

    • 数式のオートコンプリート : 数式のオートコンプリートを使用して、正しい数式の構文をすばやく記述できます。

    • 構造化参照 : A1、R1C1 などのセル範囲に加えて、Office Excel 2007 では、数式内の名前付きの範囲や表を参照する構造化参照が提供されています。

    • 名前付き範囲への容易なアクセス : Office Excel 2007 の名前の管理を使用して、複数の名前付き範囲を 1 か所で整理、更新、および管理できるので、ワークシートでの作業を必要とするユーザーが式やデータを解釈する際に役立ちます。

  • Office Excel 2007 では、以前のバージョンの Excel と比べてピボットテーブルがさらに使いやすく、作成しやすくなっています。その他にも、ピボットテーブル データの要約、分析、および書式設定について新しい機能や改良が数多く加えられています。

  • 企業のデータ ソースのサーバー名やデータベース名を知らなくても、外部データへの接続を簡単に作成できます。

  • 標準表示と改ページ プレビュー表示に加えて、Office Excel 2007 ではページ レイアウト表示が提供されており、印刷操作が向上します。

  • 並べ替えとフィルタ処理の改良により、色や日付を基準にしたデータのフィルタ処理、オートフィルタ ドロップダウン リストでの 1,000 個を超える項目の表示、フィルタ処理する項目の複数選択、およびピボットテーブルでのデータのフィルタ処理を行うことができます。

Office Excel 2007 における使いやすさの向上の詳細については、「Microsoft Office Excel 2007 の新機能」(http://go.microsoft.com/fwlink/?linkid=120390&clcid=0x411) を参照してください。

行数および列数の増加、およびその他の新しい制限

新しい制限のいくつかを以下に示します。

  • Office Excel 2007 ではグリッドのサイズが拡張され、ワークシートあたりで 16,000 列および 100 万行を超えるサイズを使用できます。

  • セルあたりのセル範囲の数が、8,000 から、使用可能なメモリによる制限数にまで増えました。

  • Excel のパフォーマンス向上のため、メモリ管理のメモリ量が Microsoft Office Excel 2003 では 1 GB でしたが、Office Excel 2007 では 2 GB に増やされました。

  • Office Excel 2007 でのマルチ プロセッサおよびマルチスレッド チップセットのサポートにより、数式が中心の大きなワークシートでの計算が、以前のバージョンの Excel よりも高速に実行できます。

Office Excel 2007 での制限の変更については、「Microsoft Office Excel 2007 の新機能」(http://go.microsoft.com/fwlink/?linkid=120390&clcid=0x411) および「Excel の仕様および制限」(http://go.microsoft.com/fwlink/?linkid=121915&clcid=0x411) を参照してください。

新しい OLAP 式とキューブ関数

新しいキューブ関数を使用して OLAP データ (集合と値) が Analysis Services から抽出され、セルに表示されます。ピボットテーブルの数式をセルの数式に変換する場合や、数式入力の際にキューブ関数の引数に対してオートコンプリートを使用する場合に、OLAP の数式を自動的に生成できます。

新しい共有およびグループ作業機能

  • Excel Services を使用して、Office Excel 2007 ワークシート データを他のユーザーと共有できます。詳細については、「Excel Services」(http://go.microsoft.com/fwlink/?linkid=121917&clcid=0x411) を参照してください。

  • 統合された Excel Services を Microsoft Office SharePoint Server の他の機能と一緒に使用して、セルをベースとする通知、複雑な Excel 計算をベースとするワークフロー プロセスなど、新しい Excel レポートやブック計算ワークフロー操作を中心とする検証プロセスを作成できます。複雑なブック モデルを夜間に再計算するようにスケジュールを設定することもできます。

  • 2007 Microsoft Office プログラム用 Microsoft PDF/XPS 保存アドイン」(http://go.microsoft.com/fwlink/?linkid=111590&clcid=0x411) をダウンロードして、Portable Document Format (PDF) 形式または XML Paper Specification (XPS) 形式にファイルをエクスポートできます。その他のファイル形式のサポートを有効にする方法の詳細については、「PDF や XPS など、その他のファイル形式のサポートを有効にする」(http://go.microsoft.com/fwlink/?linkid=111589&clcid=0x411) を参照してください。

新しいセキュリティ機能

セキュリティ センターは、2007 Office system の各プログラムのセキュリティ設定を 1 か所で集中的にホストする、2007 Office system の新しいコンポーネントです。Office Excel 2007 の場合、セキュリティ センターの設定は [Excel のオプション] にあります ([Microsoft Office ボタン]、[Excel のオプション]、[セキュリティ センター] の順にクリックします)。また、セキュリティ センターではセキュリティ バーが提供されています。これは、ブックを開くときに従来表示されていたセキュリティの警告に代わるものです。既定では、ブック内で危険性のあるすべての内容が、警告の表示なしでブロックされるようになり、ブックを開く際にセキュリティ上の判断を行う必要はなくなりました。内容がブロックされた場合は、Office Excel 2007 のプログラム ウィンドウにセキュリティ バーが表示され、内容がブロックされたことがユーザーに通知されます。ユーザーはバーをクリックすることで、ブロックされた内容のブロックを解除するためのオプションにアクセスできます。Office 2007 アプリケーションのセキュリティを構成する方法の詳細については、「2007 Office system のセキュリティの概要」を参照してください。

トラブルシューティング機能の向上

2007 Office system の Microsoft Office 診断プログラムは、一部の問題を直接解決したり、その他の問題の解決方法を特定したりできる一連の診断テスト機能を備えています。Microsoft Office 診断プログラムの詳細については、「クラッシュした Office アプリケーションを Office 診断プログラムで診断および修復する」(http://go.microsoft.com/fwlink/?linkid=111593&clcid=0x411) を参照してください。

変更された機能

Analysis ToolPak (ATP) : 関数の戻り値

Analysis ToolPak (ATP) からのブック関数が、Office Excel 2007 の関数のコア セットに組み込まれました。ATP 関数から置き換わった Office Excel 2007 の組み込み関数で返される戻り値が、正しい値であるにも関わらず若干異なる場合があります。差異の詳細については以下の説明を参照してください。

Sin/Cos が 0 に近づく
Office Excel 2007 の以下の関数は、他の組み込み関数の内部ルーチンを使用して三角関数演算の計算をします。そのため、以下の関数では、特定の入力に対して返される戻り値が正しい値であるにも関わらず若干異なる場合があります。

  • BESSELI

  • BESSELJ

  • BESSELK

  • BESSELY

  • IMCOS - 虚数の変更に対する書式設定の影響も受けます。

  • IMEXP - 虚数の変更に対する書式設定の影響も受けます。

  • IMPOWER - 虚数の変更に対する書式設定の影響も受けます。

  • IMSIN - 虚数の変更に対する書式設定の影響も受けます。

  • IMSQRT - 虚数の変更に対する書式設定の影響も受けます。

虚数の書式設定
虚数を返す関数で、その他の Office Excel 2007 で使用されるのと同じ浮動小数ルールが使用されるようになりました。たとえば、式 =IMSUM({"3.23+1.02i";"-1";"-i"}) では、2.23+2E-002i ではなく、2.23+0.02i が返されます。この変更で影響を受ける関数は次のとおりです。

  • IMAGINARY

  • IMARGUMENT

  • IMCONJUGATE

  • IMCOS - sin/cos の変更による影響も受けます。

  • IMDIV

  • IMEXP - sin/cos の変更による影響も受けます。

  • IMLN

  • IMLOG2

  • IMLOG10

  • IMPOWER - sin/cos の変更による影響も受けます。

  • IMPRODUCT

  • IMREAL

  • IMSIN - sin/cos の変更による影響も受けます。

  • IMSQRT - sin/cos の変更による影響も受けます。

  • IMSUB

  • IMSUM

ガンマ計算
ERF 関数および ERFC 関数で、ガンマに内部計算が使用されるようになりました。このため、小数点第 15 位が異なる結果になる場合があります。たとえば、=ERFC(0.2) の結果は 0.777297410872743 となります (従来は 0.777297410872742 でした)。

  • ERF

  • ERFC

べき乗計算
指数計算を行う関数で、内部ルーチンが使用され、小数の最後の桁が若干異なる場合があります。たとえば、式 =EFFECT(0.055,199) の結果は 1 桁少なくなります。この変更で影響を受ける関数は次のとおりです。

  • BIN2DEC

  • BIN2HEX

  • BIN2OCT

  • CUMIPMT

  • CUMPRINC

  • DURATION

  • EFFECT

  • HEX2BIN

  • HEX2DEC

  • HEX2OCT

  • IMPOWER

  • MDURATION

  • NOMINAL

  • OCT2BIN

  • OCT2DEC

  • OCT2HEX

  • ODDFPRICE

  • ODDFYIELD

  • PRICE

  • SERIESSUM

  • TBILLEQ

  • TBILLPRICE

  • TBILLYIELD

  • WEEKNUM

  • XIRR

  • XNPV

  • YIELD

金融に関する関数
以下の関数では、basis パラメータが非常に大きい場合、#NUM エラーが返されます。

  • ACCRINT

  • ACCRINTM

  • AMORDEGRC

  • AMORLINC

  • COUPDAYBS

  • COUPDAYS

  • COUPDAYSNC

  • COUPNCD

  • COUPNUM

  • COUPPCD

  • DISC

  • DURATION

  • INTRATE

  • MDURATION

  • ODDFPRICE

  • ODDFYIELD

  • ODDLPRICE

  • ODDLYIELD

  • PRICE

  • PRICEDISC

  • PRICEMAT

  • RECEIVED

  • YEARFRAC

  • YIELD

  • YIELDDISC

  • YIELDMAT

その他の関数の変更

  • EDATE 関数では、months パラメータが 1e21 より大きい場合、#NUM エラーが返されます。

  • ERF 関数と ERFC 関数では、パラメータが 1 より大きい場合、それぞれ 1 と 0 が返されます。この変更により、パラメータが 27 より大きい場合に #NUM エラーが返されるという問題が解決されます。

  • MULTINOMIAL 関数では、数字が文字列として渡された場合に正しい結果が返されるようになりました。この変更により、最初の数字以外の数字が文字列として渡されると誤った結果が返されるという問題が解決されます。

AutoOutline コマンド

AutoOutline コマンドは使用頻度の少ないコマンドだったため、ユーザー インターフェイスから削除されました。ただし、[Excel のオプション] の [ユーザー設定] タブからクイック アクセス ツール バーに追加できます。代わりに、Subtotal コマンドを使用できます。

BIFF8 レコード

説明 : Excel 97 ~ 2003 のファイル形式で保存できた一部の機能は、新しい Office Excel 2007 ファイル形式では保存できません。メールのエンベロープ ヘッダー (送信機能を使用すると表示される宛先、CC、および件名行の情報) は保存されません。Office Excel 2007 でも送信機能は動作しますが、この情報はブックと共に保存されません。このため、ブックを閉じるとこの情報は失われます。

また、Macintosh 固有のレコードは新しいファイル形式では保存できません。Macintosh Excel には、BIFF8 形式で保存される Macintosh 固有のレコードがいくつかありますが、これらのレコードは Office Excel 2007 では使用されず、Office Excel 2007 の新しいファイル形式で保存できません。Office Excel 2007 のユーザーに対して外観の変更はありません。

計算 : マルチスレッド計算 (MTC)

説明 : マルチスレッド計算 (MTC) により、Office Excel 2007 では、式の評価と計算のタスクを複数のプロセッサに分散する複数の計算エンジンに自動的に分配できます。複数の計算は並列で実行されるため、この動作によってブック モデルの計算に必要な時間が減少します。既定では、MTC はオンに設定され、コンピュータに存在するプロセッサの数と同じ数の計算エンジンを作成するように設定されています。複数のプロセッサを使用できる場合、Office Excel 2007 では、コンピュータ上の各プロセッサに 1 つ計算エンジンが作成されます。Office Excel 2007 は計算タスクを使用可能なエンジンに分配し、複数のプロセッサで処理されるようにします。

また、コンピュータ上のプロセッサの数に関係なく、Office Excel 2007 で作成される計算エンジンの数を手動で指定できます。すべてのブックが短時間で計算を行う場合でも、ブックに悪影響を与えずに既定の MTC 設定を維持できます。また、コンピュータにプロセッサが 1 つしか存在しない場合も、既定の MTC 設定を維持できます。ただし、この場合は MTC が使用されません。

移行パス : ほとんどの場合、この領域では問題は発生しません。一部のケースで、ブックの計算が高速になることがあります。ブックを保存したコンピュータとブックを開くコンピュータのプロセッサの数が異なる場合は、ブックを開くと、Office Excel 2007 で各計算式が適切な数の計算エンジンに分配されていることを確認する間の追加の計算時間が発生します。

この問題は、複雑さが小または中程度のブック モデルではほとんど認識されません。認識されやすいのは、計算時間の長い大きなブック モデルです。膨大な計算を必要とするブックは、同じ数のプロセッサを持つコンピュータで使用するのが最善の方法です。たとえば、膨大な計算を行うブックで 4 つのプロセッサを持つコンピュータを使用する場合、4 つのプロセッサを持つコンピュータがそのブックを処理するプライマリ コンピュータとなるようにする必要があります。

グラフ作成 : グラフ シート、統合、およびプログラミング機能

説明 : グラフ機能には次の変更点があります。

  • グラフ シート : グラフがアクティブなときに F11 キーを押すと、新しい空のグラフが表示されます。以前のバージョンでは、これと同じ操作を行うと、最初のグラフと同じデータを持つグラフが挿入されることがありました。

  • 統合 : 以前のバージョンの Excel で HTML 形式で保存されたファイルを Office Excel 2007 で開くと、グラフの表示が以前のバージョンと異なる場合があります。Office Excel 2007 でグラフのレイアウトを調整するか、以前のバージョンの Excel でファイルを開き、バイナリ ファイルとして保存できます。

  • プログラミング機能 :

    • ダイアログ ボックスを表示する Excel 4 マクロ (XLM) はサポートされなくなりました。XLM マクロは引き続き Office Excel 2007 で機能しますが、XLM マクロを Visual Basic for Applications (VBA) で作成し直すことをお勧めします。

    • 参照を行うプロパティ (Series.Name または Series.Values など) を無効な参照に設定すると、実行時エラーは発生せず、無効な参照として処理されます。

    • Creator プロパティを使用すると実行時エラーが発生します。このプロパティは Macintosh でのみ使用するメソッドで、Windows ではサポートされていません。代わりに xlCreatorCode 定数を使用してください。

すべてのグラフ機能の変更については、「グラフ作成での変更点」を参照してください。

デジタル署名

説明 : デジタル署名機能には次の変更点があります。

  • 2007 Office system の署名形式は XMLDSig です。

  • デジタル署名を使用する際の操作手順が変更されました。これまでは [ツール]、[オプション]、[セキュリティ]、[デジタル署名] の順にクリックしていましたが、[Microsoft Office ボタン] をクリックし、[配布準備] をポイントし、[デジタル署名の追加] をクリックして、署名済みブックの [署名] 作業ウィンドウを使用するようになりました。

  • 無効な署名が自動的に削除されなくなりました。

  • オブジェクト モデルは、既存のソリューションをサポートすると同時に、新しいモデルをサポートするように拡張されました。

  • サードパーティ各社は独自の署名プロバイダを作成できます。

  • これまで提供されていた機能に、より視覚的で直感的な方法でアクセスできます。

変更理由 : 2007 Office system のデジタル署名機能がより視覚的で直感的になります。ユーザーは署名がいつ検証され、誰がドキュメントに署名したかを参照できます。サードパーティ各社はカスタムの署名ソリューションを作成できます。

Information Rights Management (IRM) : Windows Rights Management クライアント

説明 : 2007 Office system では、Windows Rights Management クライアント Version 1.0 がサポートされなくなりました。2007 Office system では、Windows Rights Management クライアント SP2 が必要です。以前のバージョンの Windows Rights Management クライアントがインストールされている場合、新しいバージョンのクライアントをインストールするように求められます。新しいバージョンのクライアントをインストールしても、外観からはその変更がわかりません。

変更理由 : 2007 Office system のセキュリティ修正プログラムは、以前のバージョンの Windows Rights Management クライアントとは互換性がありません。

移行パス : 以前のバージョンのクライアントがインストールされている場合、新しいバージョンにアップグレードするように求められます。新しいバージョンのクライアントは、Microsoft ダウンロード センターの「Microsoft Windows Rights Management Services クライアント Service Pack 2 -x86」(http://go.microsoft.com/fwlink/?linkid=111868&clcid=0x411) からダウンロードできます。IRM の詳細については、「Information Rights Management を構成する」を参照してください。

フィルタ処理

説明 : Office Excel 2003 では、選択対象が一覧 (テーブル) 内にある場合、マクロで AutoFilterMode プロパティをチェックして、その一覧上の AutoFilter がオンになっているかどうかを判別します。Office Excel 2007 では、AutoFilterMode プロパティはワークシートの AutoFilter と連動して機能し、テーブルに含まれる AutoFilter と連動して機能することはありません。Office Excel 2007 では、各テーブルに固有の AutoFilter オブジェクトが設定されます。それにより、テーブルを使用して、各ワークシートで複数の AutoFilter が使用できるようになります。

移行パス : 一覧で AutoFilterMode プロパティをチェックするマクロを含む Office Excel 2003 ブックのコードは、正しく機能しない場合があります。Office Excel 2003 より前のバージョンで作成されたドキュメントまたはマクロは、この問題の影響を受けません。AutoFilterMode プロパティをチェックする代わりに、テーブルの AutoFilter オブジェクトをチェックするようにマクロを変更する必要があります。

関数 : 小計

説明 : ユーザーの要望と下位互換性に関する問題に対処するために、集計機能が呼び出されたときの小計と総計の位置が変更されています。集計機能を使用したときの小計の位置は、Excel 2000 より前のバージョンでの位置と異なります。ただし、他の点では、集計機能は以前と同じように機能します。計算は正確で、正しい小計と総計が算出されます。変更されたのは表示位置のみです。

HTML のラウンド トリップ

説明 : HTML 形式で保存する機能を使用すると、Office Excel 2007 を必要としない、Web ブラウザで表示できる HTML ファイルを作成できます。このファイルの内容を更新するときは、一般的には, .xls ファイルを開いて編集し、HTML ファイルとして保存し直します。その後、ほとんどのユーザーは、作成した HTML ファイルを編集する場合に Office Excel 2007 を使用しません。Office Excel 2007 では、HTML ファイル形式を保存するときに Excel 固有の機能の情報が保存されません。Office Excel 2007 では、引き続き、HTML 形式で保存する機能を使用して、Web ブラウザで表示できるブックを発行します。

以前のバージョンの Excel では、ブラウザに表示する場合、HTML 形式で保存する機能を使用して HTML タグを保存していました。ブラウザに表示されない Excel 固有のタグも HTML ファイルに保存されていました。Web ブラウザではこれらの Excel 固有のタグは使用されませんが、Excel プログラムでは、ファイルの保存時に使用されていた機能を保持するために、HTML ファイルを開くときにこのタグを使用します。Office Excel 2007 では、Excel 固有の機能のタグは HTML ファイルに保存されないため、HTML ファイルに Excel 固有機能のタグは存在しません。

つまり、Office Excel 2007 では、機能の情報を保持する目的では HTML ファイルを使用できません。Office Excel 2007 では、HTML ファイルは、ブックの静的 HTML ビューの発行に使用されます。たとえば、ピボットテーブル、数式、グラフを含むブックを HTML として保存すると、次のようになります。

  • ピボットテーブルのビューが HTML ファイルに保存されます。ただし、ピボットテーブルそのものは保存されません。

  • 数式の計算結果とセルの書式が HTML ファイルに保存されます。ただし、数式は保存されません。

  • 画像に変換されたグラフが HTML ファイルに保存されます。ただし、実際のグラフ機能は保存されません。

この HTML ファイルを任意のバージョンの Excel で開くと、次の内容が表示されます。

  • ピボットテーブルと同様のセルが表示されます。ただし、ピボットテーブルはアクティブではありません。

  • 数字がセルに表示されます。ただし、数式は表示されません。

  • 画像に変換されたグラフが表示されます。ただし、その画像をグラフ機能と同じように操作することはできません。

Office Excel 2007 では引き続き HTML ファイルを開くことができます。また、HTML ファイルに含まれている Excel 固有の任意の機能を使用できます。ただし、変更したファイルを保存するときにすべての機能を維持するには、Excel 機能をサポートする形式でファイルを保存する必要があります。最も適した形式は新しく導入された XML ファイル形式です。

変更の理由 : ほとんどの場合、HTML 形式で保存する機能を使用するのは、HTML をブラウザ表示用に発行するためです。ファイルを Excel で再度開くためではありません。

移行パス : Office Excel 2007 のブックを HTML として発行できます。メイン コピーにはブック形式 (.xls, .xlsx) を使用する必要があります。常にメイン コピーを開き、変更、保存を行ってから、HTML として保存します。HTML ファイルには Excel 固有の機能は保存されません。新しいバージョンでも HTML ブックを開くことはできますが、ファイル内の Excel のすべての機能を正常に使用するには、新しく導入された XML 形式 (.xlsx) を使用してブックのコピーを保存し、保存したファイルをメイン コピーとして使用する必要があります。ほとんどのユーザーは、この変更によって作業方法を変更する必要はありません。この変更には、ほとんどのユーザーが HTML 形式で保存する機能を使用する方法が反映されています。

ピボットテーブル : オートフォーマット、カスタマイズ、GetPivotData、並べ替え、およびバージョン

説明 : ピボットテーブル機能には次の変更点があります。

  • ピボットテーブルのスタイルがオートフォーマット機能の代わりとなります。オートフォーマット オプションはユーザー インターフェイスから削除されましたが、[Excel のオプション] の [ユーザー設定] タブからクイック アクセス ツール バーに追加できます。ピボットテーブルのスタイルはオートフォーマットよりも優れています。これは、ユーザーが独自のスタイルを作成でき、ピボットテーブルのレイアウトが変更されないからです。ピボットテーブルのスタイルは、Microsoft Office Word 2007 および Microsoft Office PowerPoint 2007 の表のスタイル機能と一貫性があります。

  • Office Excel 2007 の OLAP ピボットテーブルでは、アイテムがピボットテーブル内で一時的に非表示になっているときでも、アイテムのカスタマイズが保持されます。この動作は、アイテムの書式設定とアイテム ラベルのカスタマイズの両方で有効です。Office Excel 2003 では、アイテムに適用されているカスタム ラベルと書式設定は、親フィールドを折りたたむと失われました。再度親レベルを展開すると、カスタマイズされたラベルではなく、データ ソース ラベルに戻り、カスタム書式設定は失われていました。Office Excel 2007 では、カスタム書式設定情報が保持され、折りたたみおよび展開操作の後に再度適用されます。カスタマイズされたラベルは、フィールドがピボットテーブルから削除されても保存され、後にそのフィールドがピボットテーブルに再度追加されると再適用されます。

  • GetPivotData : Office Excel 2007 の既定の参照は Office Excel 2003 の GetPivotData ではなく、新しく導入された構造化参照になります。GetPivotData に戻すには、オプション ダイアログ ボックスで変更します。

  • 並べ替え : Office Excel 2007 では、ピボットテーブルで、特定の行または列の値を対象とした自動並べ替えがサポートされています。Office Excel 2003 では、自動並べ替えは、総合計の行または列の値に基づいていました。Office Excel 2007 の新しい並べ替えオプションは、任意のバージョンのピボットテーブルに対して適用できます。

  • バージョン : Office Excel 2007 のピボットテーブルは以前のバージョンの Excel では処理できません。また、Office Excel 2007 では、以前のバージョンのファイル形式で保存しても、ピボットテーブルのバージョンを以前のバージョンに戻すことはできません。以前のバージョンのピボットテーブルでは、新しい機能のラベル フィルタリング、値フィルタリング (使用頻度の高い 10 個のフィルタを除く)、OLAP データ ソースの中間階層レベルの非表示、および手動排他フィルタリングはサポートされていません。Office Excel 2007 と以前のバージョンの Excel を併用してピボットテーブルを作成する必要がある場合は、ブックを Office Excel 2007 ファイル形式で保存しないでください。詳細については、「Office Excel で異なるピボットテーブルの形式を操作する」(http://go.microsoft.com/fwlink/?linkid=121919&clcid=0x411) を参照してください。

クエリ テーブル

説明 : クエリ テーブルは一覧機能と統合され、テーブルと呼ばれるようになりました。

変更の理由 : この変更により、機能が改善され、操作の一貫性が向上しています。

Remove Hidden Data アドイン ツール

説明 : Office 2003 用 Remove Hidden Data アドイン ツールの代わりに、ドキュメント検査を使用します。エントリ ポイントおよびユーザー インターフェイスが変更されています。新しいユーザー インターフェイスでは複数の検査を実行できるので、ブックのクリーニング処理をより正確に管理できます。ドキュメント検査機能の詳細については、「Office ドキュメントから非表示のデータおよび個人情報を削除する (http://go.microsoft.com/fwlink/?linkid=110482&clcid=0x411) を参照してください。

変更の理由 : ドキュメント検査に 2007 Office system の Remove Hidden Data アドイン機能が追加されています。また、ドキュメント検査機能にアクセスしやすくなりました。ユーザーは、Remove Hidden Data アドイン ツールを別個にダウンロードする必要はありません。

移行パス : 2007 Office system をインストールします。

メールの宛先に送信

説明 : [メールの宛先に送信] オプションには次の変更点があります。

  • [メールの宛先に送信 (添付ファイル)] : このメニュー オプションを使用すると、Excel ワークシートを添付ファイルとして送信できます。このオプションを選択するには、[Microsoft Office ボタン] をクリックし、[送信] をポイントして、[電子メール] をクリックします。

  • [メールの宛先に送信] : Office Excel 2003 では、このメニュー オプションを使用すると、Excel ワークシートの内容を電子メール メッセージの本文内で送信できます。このオプションはユーザー インターフェイスから削除されていますが、[Excel のオプション] の [ユーザー設定] タブからクイック アクセス ツール バーに追加できます。

  • [メールの宛先に送信 (校閲用)] : このメニュー オプションを使用すると、Excel ワークシートを添付ファイルとして校閲者に送信できます。このオプションはユーザー インターフェイスから削除されていますが、[Excel のオプション] の [ユーザー設定] タブからクイック アクセス ツール バーに追加できます。オブジェクト モデルのエントリ ポイントも残されています。

変更の理由 : メールの宛先に送信 (校閲用) 機能の代わりに、Windows SharePoint Services 3.0 のグループ作業機能を使用します。Windows SharePoint Services 3.0 のグループ作業機能は、より堅牢なワークフローを実現します。校閲者へ送信機能のオブジェクト モデルを引き続き使用することも、クイック アクセス ツール バーにこのオプションを追加することもできますが、SharePoint ドキュメントのライフ サイクル ワークフローへの移行を検討する必要があります。校閲者へ送信機能では、クライアントのみのプログラムが使用されます。Windows SharePoint Services 3.0 環境に移行しても、この機能のオブジェクト モデルを使用するアドインを作成できます。または、電子メール メッセージでドキュメントを校閲者に送信することもできます。校閲者は、[校閲] タブにあるコメント機能を使用して、ドキュメントに対してコメントできます。コメント機能の詳細については、「コメントを挿入または削除する」(http://go.microsoft.com/fwlink/?linkid=118656&clcid=0x411) を参照してください。

共有ブック

説明 : Excel 95 から導入された共有ブックを使用すると、複数のユーザーが 1 つのブックを使用できます。共有ブックでは、すべての変更が追跡され、最後にマージされます。Office Excel 2003 では、この機能は BIFF8 ファイル (XLS) 形式のみでサポートされています。ただし、共有ブックでサポートされていない Excel の機能もあります。Office Excel 2007 では、共有ブックは BIFF12 (XLSB) 形式と XML12 (XLSX) 形式でサポートされています。

移行パス : Office Excel 2007 および以前のバージョンの Excel で共有ブックを編集するユーザーがいる場合は、ブックを Biff8 ファイル (XLS) 形式に維持してください。ファイル形式を新しい BIFF12 (XLSB) または XML12 (XLSX) 形式にした場合は、変更履歴が破棄されます。

テーブル : 行の挿入

説明 : Office Excel 2003 の一覧機能では、一覧の最後に、一覧に新しいレコードを追加するための特別な行がありました。Office Excel 2007 ではこの特別な行が削除されました。代わりに、テーブルの最後のデータ行が選択されているときに Enter キーまたは Tab キーを使用して、テーブルにデータを追加できます。また、テーブルの右下隅にあるサイズ変更ハンドルをドラッグしてテーブルに行を追加することもできます。Office Excel 2003 で ListObject オブジェクトを使用してコードを作成している場合、そのコードで ListObject.InsertRowRange が使用されているときには調整が必要になることがあります。

テンプレート

説明 : Office Excel 2007 では、使用できるテンプレート セットが変更されました。

変更の理由 : 新しいテンプレートでは、Office Excel 2007 で使用できる新しい機能が使用されます。新しいテンプレートを使用すると、最新のデザインを適用できます。

移行パス : 以前のバージョンの Excel にあったテンプレートも Office Online からダウンロードして使用できます。

セキュリティ センター : データ リンク、マクロ

説明 : セキュリティ センター機能には次の変更点があります。

  • データ リンク : Office Excel 2007 では、ブックを開いたとき、既定ですべての接続は無効になっており、[ファイルを開くときにデータを更新する] および [定期的に更新する] ではモーダル ダイアログ ボックスは表示されません。その代わりに、Office Excel 2007 ではセキュリティ バーが表示されます。セキュリティ バーをクリックすると、そのブック内の接続の有効化と無効化のオプションが表示されます。この変更の目的は主に、セキュリティ バーに関連するユーザー教育の問題への対応です。ブックを信頼できる場所に配置することにより、ダイアログ ボックスを表示せずにブックを自動的に更新することができます。

  • マクロ : Office Excel 2007 では、コメントと宣言文以外に何も記述されていない VBA コードは保存されません。コメントと宣言文以外何も記述されていない、ブックに添付された Excel VBA コードは、ファイルと一緒に読み込みまたは保存されません。この変更で影響を受けるブックは非常にわずかです。Excel VBA コードにサブルーチンまたは関数を追加することによってこの問題に対応できます。

バージョン管理

説明 : Office Excel 2007 のスタンドアロンのバージョン管理機能は削除されました。バージョンごとの情報を個別に格納する堅牢なバージョン管理機能が、Windows SharePoint Services 3.0 サイトおよび Microsoft Office SharePoint Server 2007 サイトのドキュメント ライブラリに用意されています。

変更の理由 : Windows SharePoint Services 3.0 のドキュメント ライブラリのバージョン管理機能は、Office Excel 2003 で利用できるものよりも堅牢なワークフローを実現します。

移行パス : 2007 Office system をインストールし、Windows SharePoint Services 3.0 環境に移行します。バージョン管理機能を使用していた組織では、Office Migration Planning Manager (OMPM) のバージョン抽出ツール (VET) を使用してドキュメントのバージョンを複数のファイルに抽出できます。詳細については、「Word、Excel、および PowerPoint のファイルを 2007 Office system に移行する」を参照してください。

削除された機能

グラフ機能 : [印刷するグラフのサイズ]、[グラフ ウィンドウ]、ダイアログ シート上のグラフ、複数のグラフに対するグラフの種類の変更、XLM 定数のサポート

以下のグラフ機能が削除されました。

  • [印刷するグラフのサイズ] : [ページ設定] ダイアログ ボックスの [グラフ] タブから [印刷するグラフのサイズ] オプションが削除されました。PageSetup.ChartSize プロパティは非表示で、機能しません。新しい動作は Office Excel 2003 の [カスタム] の設定と同じです。グラフは OfficeArt と統合されましたが、グラフにこのコマンドを再実装できませんでした。PageSetup.ChartSize プロパティを使用するマクロで、グラフのサイズを変更できます。

  • [グラフ ウィンドウ] : [グラフ ウィンドウ] コマンドは [表示] メニューから削除されました。Chart.ShowWindow プロパティは非表示で、機能しません。グラフは OfficeArt と統合されましたが、グラフにこのコマンドを再実装できませんでした。Chart.ShowWindow プロパティを使用するマクロを実行すると、シートに別のウィンドウを開き、ウィンドウ内でスクロールしてグラフのみを表示できます。

  • 複数のグラフに対するグラフの種類の変更 : Office 2003 では、複数のグラフを選択し、選択したグラフすべてのグラフの種類を同時に変更できました。2007 Microsoft Office system ではこの操作は使用できません。グラフは OfficeArt と統合されましたが、グラフにこのコマンドを再実装できませんでした。各グラフのグラフの種類を個別に変更できます。または、1 つのグラフをテンプレートとして保存し、そのテンプレートを他のグラフに適用できます。

  • ダイアログ シート上のグラフ : ダイアログ シートではグラフを使用できません。2007 Office system にはこの機能を実装できませんでした。

  • Support for Excel 4 マクロ (XLM) 定数のサポート : XLM から変換されたマクロでは、特定のパラメータに XLM 定数が使用されている場合があります。新しいバージョンでは、これらの定数はサポートされません。ドキュメントで述べられている定数のみを使用できます。列挙に数値を使用している VBA 呼び出しを、適切な名前を持つ定数を使用する VBA 呼び出しに変更してください。

すべてのグラフ機能の変更については、「グラフ作成での変更点」を参照してください。

データ取得サービス

説明 : 2007 Office system では、データ取得サービス (DRS) は削除されました。DRS は大きく 2 つの部分に分かれています。1 つは、以前のバージョンの Excel、FrontPage、Office Web コンポーネント (OWC) に含まれていた、DRS ソースへの接続を作成する機能です。これらの機能には、接続を作成するためのユーザー インターフェイスや、接続を実行する (データを取得する) 機能があります。もう 1 つは、Microsoft SQL Server データベースなどの特定のデータ ソースからデータを読み取り、DRS プロトコルを使用してそのデータを Excel などに返すサーバー側アダプタです。以前のバージョンの Excel、FrontPage、OWC の DRS 機能では、使用可能な DRS アダプタがない場合は、データ ソースに接続できません。

Office 2003 では、以下の DRS アダプタが提供されています。DRS アダプタは、Windows SharePoint Services 3.0 または Office SharePoint Server 2007 を実行しているサーバーにインストールされたときにのみ機能します。

  • WSS アダプタ : Windows SharePoint Services 3.0 データを DRS プロトコル経由で公開します。Windows SharePoint Services 3.0 に付属しています。

  • OLEDB アダプタ : OLEDB ソースからのデータを DRS プロトコル経由で公開します。Windows SharePoint Services 3.0 に付属しています。

  • SQL アダプタ : SQL Server データベースからのデータを DRS プロトコル経由で公開します。

  • Web Parts and Components アドオン パック (Ststpkpl.msi) : Office 2003 アドインの一部として提供されます。

  • Microsoft Business Solutions (MBS) アダプタ : Great Plains および Solomon からのデータを DRS プロトコル経由で公開します。

変更の理由 : DRS は他の製品で処理されます。

移行パス : 汎用 DRS エントリ ポイントでは、Office Excel 2003 にも存在したその他の方法で SQL Server データおよび Windows SharePoint Services 3.0 データを使用できます。

Microsoft Script Editor (MSE)

説明 : 以前のバージョンの Excel では、Microsoft Office Web コンポーネントを使用して、対話機能によってファイルを HTML に発行できましたが、このサポートは終了しました。つまり、Microsoft Script Editor との統合は Office Excel 2007 から削除されました。

変更の理由 : Microsoft Script Editor との統合が Office Excel 2007 から削除されたのは、HTML が再現性の高いファイル形式としてサポートされなくなったためです。これにより、Office Excel 2007 では、スクリプトのデバッグ用コンポーネントが既定ではインストールされません。この機能は使用頻度が低く、削除することでセキュリティが向上します。

移行パス : Web ブラウザで表示する対話形式のスプレッドシートを作成する必要があるときは、Excel Services を使用することをお勧めします。以前のバージョンのファイル形式でファイルを保存する場合、Office Excel 2007 によってスクリプト要素が保持されます。ファイルを Office Excel 2007 ファイル形式で保存する場合、情報の Script オブジェクト (Worksheet.Scripts) が、他のプロパティと共に保存されます。ただし、そのファイルを開くと、スクリプトは読み込まれません。

自然言語数式 (NLF)

説明 : 自然言語数式 (NLF) 機能をオンにすると、セルを名前として明示的に定義しなくても、ワークシート上の列と行のラベルを使用してその列内のセルを参照できます。この機能はほとんど使用されておらず、Excel 2000 以降のバージョンでは既定でオフに設定されていましたが、Office Excel 2007 では削除されます。

変更の理由 : これは使用頻度の低い機能でした。

移行パス : NLF を含むブックを Office Excel 2007 で開くか、Office Excel 2007 ファイル形式にアップグレードすると、NLF はサポートされていないこと、および処理を続行すると NLF は静的なセル参照に変換されることが警告されます。ユーザーが処理の続行を選択した場合は、ブック内の NLF は静的セル参照に変換されます。オブジェクト モデルを介して NLF を使用しているコードは変更されないため、ユーザーによる更新が必要になります。NLF (範囲ラベル) に基づくセル参照を使用しているブック ソリューションは、この変更で破損します。NLF を使用しているすべてのオブジェクト モデル コードは、ユーザーまたは開発者が更新する必要があります。

回覧先に送信

説明 : このオプションは使用頻度が低かったため、Office Excel 2007 から削除されました。

移行パス : 回覧先に送信機能の代わりに、Windows SharePoint Services 3.0 のグループ作業機能を使用します。Windows SharePoint Services 3.0 のグループ作業機能は、より堅牢なワークフローを実現します。

音声認識

説明 : 音声認識機能のためのエントリ ポイントは、Microsoft Office Access 2007、Office Excel 2007、Office PowerPoint 2007、および Office Word 2007 ではユーザー インターフェイスから削除されました。

移行パス : Windows Vista では、[コントロール パネル]、[コントロール パネル ホーム]、[コンピュータの簡単操作]、[音声認識オプション] から有効にできる音声認識機能が提供されます。Windows XP オペレーティング システムに音声認識をダウンロードしてインストールするには、「Speech SDK 5.1 (英語)」(SpeechSDK51.exe) (http://go.microsoft.com/fwlink/?linkid=130386&clcid=0x411) を参照してください。

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