Microsoft Office Project Server 2007 計画ガイドについて

更新日: 2009年5月

 

トピックの最終更新日: 2009-04-27

この記事の内容 :

  • この計画ガイドの使用方法

  • Office Project Server 2007 とは

この計画ガイドの使用方法

この計画ガイドの内容は、Office Project Server 2007 に基づいた新しいソリューションの計画および展開の手順を通じて、チームを主導することを目的としています。このガイドの対象読者は、Microsoft Office Project Server 2007 に基づくソリューションを計画する、ビジネス アプリケーション スペシャリスト、基幹業務 (LOB) 担当者、IT ジェネラリスト、プログラム マネージャ、およびインフラストラクチャ スペシャリストです。このガイドを使用する前に、以下の作業を行ってください。

  • Office Project Server 2007 製品評価」を読み直して、Office Project Server 2007 の機能を理解します。これで、Office Project Server 2007 によって機能面と IT 面のニーズを確実に満たすことができると共に、ソリューションを構想して計画することもできます。

  • Office Project Server 2007 に基づくソリューションを使用して達成する組織の目標を定義します。

  • ソリューションの構想とスコープを定義します。

この計画ガイドは、以下の 2 つの段階で構成されています。最初の段階では、手順に沿って、組織に必要なプロジェクトとサイトの種類、機能、および企業の目標を達成するような、プロジェクトとサイトとの連携を決定します。計画のこの段階とは別に、一連のワークシートを作成して、サイトと機能のニーズに関する詳細を決定します。これらのワークシートによって、以下のような情報を記録することができます。

  • プロジェクトとプロジェクトの特性

  • プロジェクト シナリオの特定

  • プロジェクト シナリオのチェックリスト

  • サイトとサイト階層

  • サイト間の関係

  • サイトの機能

  • サイトのカスタマイズ

このガイドに付属するワークシートに記入すると共に、プロジェクト、サイト、および機能に関する計画の決定事項を、以下に示すような内容の概念設計文書に取り込みます。

  • 計画中のソリューションの目的の定義。

  • ソリューションの実装の説明。

  • ソリューション展開を計画するために必要なデータ、フローチャート、図、およびその他の情報の提供。

ソリューションがどのように機能するかを決定した後は、次の計画段階の手順に沿って、一連の展開計画に関する決定を行います。この段階では、一連のワークシートを完成させて、展開の実装を決定します。これらのワークシートによって、以下のような情報を記録することができます。

  • 展開設計

  • 物理的なトポロジ

  • データベースの設計

  • セキュリティの設計

  • サービスレベル アグリーメント

このガイドに付属するワークシートに記入すると共に、展開計画を、以下に示すような内容の設計仕様書に取り込みます。

  • ハードウェア要件の定義

  • 物理的なシステム設計の記述

  • 展開を実装するチームに有用なデータ、図、およびその他の情報の提供

サイトと機能を計画し、展開を計画した後は、[展開ガイドへのリンク] の手順に沿って、Office Project Server 2007 展開を実装します。

このガイドには、計画や展開の活動に関連する情報を記録するために、付随する一連のワークシートが含まれています。設定したソリューションの計画と展開の目標を確実に達成するには、用意されているワークシートを使用して、このガイドを使用しながら計画に関する決定事項の結果を記録してください。ワークシートの一覧については、「Office Project Server 2007 の計画ワークシート」を参照してください。

[!メモ] 既存のソリューションから Office Project Server 2007 への移行と展開の計画に必要な手順の詳細については、「Office Project Server 2007 の展開」を参照してください。

Office Project Server 2007 とは

Microsoft Office Project 2007 製品ファミリは、作業管理、プロセス成熟度のレベル、およびビジネス目標に対するさまざまな取り組みを支援する、一連のソフトウェア ツールを提供しています。そのような幅広いツールの 1 つとして、Microsoft Office Project Standard 2007 は、小規模のチーム、またはプロジェクト管理の作業を割り当てられているが、必ずしもプロジェクト管理者ではない投稿者のための、拡張デスクトップ ツールを提供しています。これらのユーザーまたは会社は、Microsoft Office Enterprise Project Management (EPM) のコンピテンシーを構築するような位置にはいないか、単純に EPM を正当化できるビジネス上の理由は不足していますが、作業を管理するためのツールを必要としています。管理するプロジェクトは複雑ではないので、最も効率的な方法は特別なスケジュール プロセスと追跡プロセスを使用することです。この場合、Office Project Standard 2007 は、最小限のオーバーヘッドで運用制御が可能となるような、単純で直感的なツールを提供します。

また、別のツールとして、Office Project Server 2007 は、ソフトウェアと技術をユーザー、プロセス、組織のポリシーやガバナンスと統合する、EPM コンピテンシーを構築するツールを、ユーザーまたは会社に提供します。これらの要素が開発されて、業務目標と一致すると、作業、時間、リソース、および予算を管理するための機能が有効になります。この形のプロジェクト管理は、スコアカードのロールアップのために運用効率と標準化を必要とする役員にとって重要です。Microsoft Office Project Professional 2007 は、戦略と運用の 2 つの次元の橋渡しをする一方で、既存のソフトウェア システムを有効活用できるような可視性、洞察力、および制御を提供します。

Office Project Server 2007 は、厳しいプロジェクト管理方法論に加えて、集中化した戦略的な財務管理を必要とする、高度なプロジェクト管理組織のニーズに対応します。Office Project Server 2007 は、世界中に分散している従業員によって、複雑なプログラムやポートフォリオを管理する、大規模企業の主要なパフォーマンスを向上させることができます。

Office Project Server 2007 の全製品および全機能の概要については、「Office Project Server 2007 製品評価」を参照してください。