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SharePoint 2013 で多言語サイトを計画する

 

適用先: SharePoint Server 2013, SharePoint Online, SharePoint Foundation 2013

トピックの最終更新日: 2014-05-20

概要: SharePoint 2013 および SharePoint Online で多言語サイトを計画する方法について説明します。

SharePoint 2013 および SharePoint Online には、異なる地域のユーザーや、異なる言語を話すユーザーをサポートする機能があります。これらの機能を使用すると、複数の言語で Web サイトを作成したり、ユーザーが目的の言語でサイトを表示したりできます。

この記事では、SharePoint 2013 で多言語サイトを計画する方法について説明します。多言語サイトの作成方法の詳細については、Office.com の「サイトのユーザー インターフェイスで使用できるようにする言語の選択」および「複数言語の Web サイトを作成する」を参照してください。

この記事の内容

重要重要:
この記事の概念は、SharePoint Server 2013、SharePoint Online、および SharePoint Foundation 2013 が対象となります。ただし、「サイト バリエーションを使用するかどうか決定する」は、SharePoint Server 2013 および SharePoint Online のみに適用されます。

SharePoint 2013 の多言語サイト機能を使用すると、複数の言語で作業したり、複数の言語でコンテンツをユーザーに提供したりできます。多言語サイト機能を使用すると、以下の作業を行うことができます。

  • 異なる言語でコンテンツを作成、管理、および表示する。

  • 目的の言語でサイトを移動する。

  • 同じアプリケーション内で、別の地域のユーザーと異なる言語で共同作業を行う。

  • 目的の言語を使用して個人用サイトを管理する。

  • 目的の言語を使用して社内全体のコンテンツを検索し、参照する。

ユーザーに多言語サイトを提供するためには、次の 3 つの方法があります。

  1. SharePoint のインストールに使用された言語とは異なる言語でサイトを作成する。

    このオプションでは、サイトの作成時に選択した言語でサイトのユーザー インターフェイスを表示するサイトが作成されます。たとえば、英語バージョンの SharePoint をインストールしたが、サイトの作成時に日本語を選択した場合、サイトのユーザー インターフェイスは日本語で表示されます。このオプションは、サイトの管理ページとユーザー インターフェイスのみに影響し、サイトで作成されたコンテンツには影響しません。詳細については、「SharePoint 2013 用の言語パックをインストールまたはアンインストールする」を参照してください。

  2. 多言語ユーザー インターフェイスを使用して、ユーザーが目的の言語でサイトのユーザー インターフェイスを表示できるようにする。

    このオプションでは、サイトは 1 つの言語で作成されますが、ユーザーの優先言語に応じて、サイトのユーザー インターフェイスを別の言語で表示できます。たとえば、サイトを英語で作成したが、ユーザーの優先言語はスペイン語であり、スペイン語言語パックがインストールされてサイトで有効になっている場合、サイトのユーザー インターフェイスはそのユーザーに対してはスペイン語で表示されます。このオプションは、サイトの管理ページとユーザー インターフェイスのみに影響し、サイトで作成されたコンテンツには影響しません。多言語ユーザー インターフェイスの詳細については、「SharePoint 2013 で多言語ユーザー インターフェイスを計画する」を参照してください。

  3. バリエーション機能を使用して、発行コンテンツをサイトごとに異なる言語で使用できるようにする。

    このオプションでは、1 つの言語でコンテンツを作成し、そのコンテンツを、他の言語に翻訳して使用できる 1 つ以上のターゲット バリエーション サイトに同期するソース バリエーション サイトを作成します。たとえば、http://contoso.com/en 用のコンテンツを英語で作成して発行し、バリエーションを使用してコンテンツを http://contoso.com/fr に同期して、ここでコンテンツをフランス語に翻訳して発行できます。バリエーション機能は、最初の 2 つのオプションとは異なり、サイトの管理ページまたはユーザー インターフェイスに影響せず、コンテンツのみに影響します。バリエーション サイトをさまざまな言語で作成し、バリエーション サイトのコンテンツを作成するユーザー向けに多言語のユーザー インターフェイスを有効にすることができます。バリエーションの詳細については、「SharePoint Server 2013 でのバリエーションの概要」を参照してください。

    注記メモ:
    バリエーション機能を利用できるのは、SharePoint Server 2013 および SharePoint Online のみです。
注記メモ:
言語パックのインストールが必要となるのは、オプション 1 および 2 のみです。ただし、他の言語でバリエーション サイトを作成する場合や、バリエーション サイトで多言語ユーザー インターフェイスを有効にする場合は、オプション 3 でも言語パックをインストールする必要があります。SharePoint Online を使用している場合、すべての言語パックは既にインストールされています。言語パックの詳細については、「SharePoint 2013 用の言語パックをインストールまたはアンインストールする」を参照してください。

多言語ユーザー インターフェイス機能、バリエーション機能、またはその両方を使用するかどうか決定する方法の詳細については、Office.com の「多言語機能の概要」を参照してください。

組織で、異なる地域のユーザーや異なる言語を話すユーザーをサポートしている場合、サイト全体の構造とナビゲーションを計画するときに、多言語の要件を決定し、多言語サイトの展開を計画する必要があります。多言語の要件を決定するには、以下を行う必要があります。

  • サポートする必要がある言語とロケールを決定する。

  • サイトおよびユーザー用の言語パックの要件を決定する。

  • バリエーション機能を使用するかどうか決定する。

注記メモ:
Office SharePoint Server 2007 および Windows SharePoint Services 3.0 は国際化ドメイン名 (IDN) をサポートしていましたが、SharePoint 2013 はこれをサポートしていません。現在 Office SharePoint Server 2007 または Windows SharePoint Services 3.0 で IDN を使用していて、SharePoint 2013 へのアップグレードまたは移行を計画している場合は、SharePoint 2013 へのアップグレードまたは移行を行う前に、IDN の使用を中止し、IDN 設定を削除して、IDN 以外の環境をセットアップする必要があります。

多言語でのサイト作成が必要になる理由として、次のいずれかが考えられます。

  • 異なる地域または国のユーザーにコンテンツを提供し、地域または国ごとに特定の言語でコンテンツを提供したい。

  • 多くの地理的な地域にわたってビジネスを行っている顧客にコンテンツを提供したい。

  • 政府の規制や組織のポリシーによって、複数の言語でコンテンツを提供することが求められている。

言語の要件を決定するには、可能性のあるすべてのサイト所有者に相談します。スプレッドシートに、サイトの一覧と各サイトの既定の言語を記録します。将来サポートが必要になる可能性のあるすべての言語を一覧に含めます。完全な運用環境でサーバーが実行された後に言語サポートをインストールするより、最初の展開中に言語サポートをインストールする方が簡単です。特定の言語のサイトを作成した後で、そのサイトの既定の言語を変更することはできません。ただし、サイトにログオンしているユーザーは、多言語インターフェイスを使用して、ユーザーの目的の言語でサイトを表示することができます。

注記メモ:
ユーザーが目的の言語を変更した場合、列名などの一部のサイト要素が既定のサイト言語のまま表示される場合があります。

ドキュメント ライブラリに複数の言語のドキュメントが含まれているという理由だけで、複数の言語でサイト コレクションまたはサイトを作成する必要はありません。ドキュメント ライブラリには、複数の言語でサイト コレクションまたはサイトを作成することなく、複数の言語のドキュメントを含めることができます。たとえば、英語のサイト コレクションのドキュメント ライブラリには、フランス語、スペイン語、日本語などで書かれたドキュメントを含めることができます。発行サイトでは、コンテンツは任意の言語で作成できます。他の言語のコンテンツを含むページを表示するために、サイト コレクションまたはサイトを特定の言語で作成する必要はありません。

多言語サイトを計画するときは、サイトのサポートに必要なロケールも考慮する必要があります。ロケールとは、サイトの数値、日付、および時刻の表示形式を指定する地域の設定です。ただし、ロケールによって表示されるサイトの言語は変更されません。たとえば、[タイ語] ロケールを選択すると、リスト項目の既定の並べ替え順序が変更され、既定のカレンダーではなく仏歴が使用されますが、サイトのユーザー インターフェイスはタイ語には変更されません。ロケールは、サイトの作成時に指定される言語とは別に構成される設定です。スプレッドシートには、特定の言語と共に使用するロケールを記録します。サイトのロケールは変更できますが、サイトの一覧のインデックスを作成した後で変更することはできません。

SharePoint 言語パックを使用すると、SharePoint 2013 の別のインストールをすることなく、複数の言語でサイト コレクションとサイトを作成できます。ファーム管理者は、サイトを既定以外の言語で作成できるように、SharePoint ファームのすべてのフロント エンド Web サーバーに言語パックをインストールする必要があります。詳細については、「SharePoint 2013 用の言語パックをインストールまたはアンインストールする」を参照してください。サイト コレクションまたはサイトを作成し、言語を選択するときは、サイト コレクションまたはサイトに表示されるユーザー インターフェイスのテキストが、選択された言語で表示されます。たとえば、フランス語でサイトを作成すると、サイトのツール バー、ナビゲーション バー、リスト、および列見出しはフランス語で表示されます。同じように、アラビア語でサイトを作成すると、サイトの管理ページと、そのサイトのツール バー、ナビゲーション バー、リスト、列見出しなどのユーザー インターフェイスはアラビア語で表示され、サイトの既定の文字の向きである左から右は、アラビア語が正しく表示されるように、右から左に変更されます。

サイトで使用する予定の既定の言語で作業できないユーザーがサイトにいる場合は、多言語ユーザー インターフェイスを使用してユーザーが目的の言語で作業を行うことができるようにする言語パックをインストールする必要があります。追加の言語をサポートしない場合、ユーザーは母国語ではない言語でサイト機能を使用することになり、操作が困難になる可能性があります。言語パックでは、たとえば次のようなユーザー インターフェイス要素が特定の言語に翻訳されます。

  • サイトの管理ページ

  • リボンの要素

  • リストとサイト列見出し

  • サイトの設定のインターフェイス

  • 新しいリスト、ドキュメント ライブラリ、およびサイトのテンプレート

  • 管理メタデータ用語セットと用語

    注記メモ:
    管理メタデータは SharePoint Foundation 2013 では使用できません。

多言語ユーザー インターフェイスでサポートされる対象に関する詳細については、「SharePoint 2013 で多言語ユーザー インターフェイスを計画する」を参照してください。

注記メモ:
言語パックは、ユーザー インターフェイスのみを翻訳します。コンテンツ ページまたは Web パーツで作成され表示されるコンテンツは翻訳されません。Machine Translation Service を使用すれば、ユーザーは自動的にドキュメントを翻訳できるようになります。詳細については、「SharePoint Server 2013 でドキュメントの自動翻訳を有効にする」を参照してください。

サイト コレクションまたはサイトの作成に使用できる言語、および多言語ユーザー インターフェイスで有効にできる言語の一覧は、サーバー ファームのフロント エンド Web サーバーにインストールされた言語パックによって生成されます。既定では、サイト コレクションとサイトは、SharePoint 2013 をインストールした言語で作成されます。たとえば、スペイン語バージョンの SharePoint 2013 をインストールすると、サイト コレクションとサイトの既定の言語はスペイン語になります。SharePoint 2013 の既定の言語以外の言語でサイト コレクションまたはサイトを作成する必要がある場合、サイトを別の言語で作成できるようにするには、最初にその言語用の言語パックをフロント エンド Web サーバーにインストールする必要があります。たとえば、フランス語バージョンの SharePoint 2013 を実行していて、フランス語、英語、およびスペイン語でサイトを作成する場合、英語サイトとスペイン語サイトを作成するには、英語およびスペイン語の言語パックをフロント エンド Web サーバーにインストールする必要があります。

注記メモ:
言語パックをインストールするたびに、SharePoint 製品構成ウィザード を再実行する必要があります。これにより、Internet Information Services、SharePoint Administration Service、および SharePoint Timer Service が停止され、再起動されます。ユーザーに対するサービスの中断を最小化するには、サイトを有効にする前にすべての言語パックのインストールを計画する必要があります。

サイト コレクションまたはサイトの言語要件に基づいて、各フロント エンド Web サーバーにインストールする必要がある言語パックを決定します。スプレッドシートに、各サイトについて別の言語で利用できるようにする言語パックの一覧を記録します。利用できる言語パックの詳細については、「SharePoint Server 2013 の言語パック」を参照してください。

次の表は、言語パックが必要になる状況と不要な状況を示しています。

表: 言語パックが必要になる状況

目的の操作 言語パックが必要

異なる言語でサイトを作成する

サイトで多言語ユーザー インターフェイスを有効にする

バリエーション機能を使用して多言語コンテンツを作成する

×

別の言語でバリエーション サイトを作成する

バリエーション サイトで多言語ユーザー インターフェイスを有効にする

サイトの言語を指定しても、エラー メッセージ、通知、ダイアログ ボックスなど、一部のユーザー インターフェイス要素は、選択した言語で表示されない場合があります。これは、SharePoint 2013 が, .NET Framework、Microsoft Windows Workflow Foundation、ASP.NET、SQL Server など複数のサポート テクノロジに依存しており、これらのサポート テクノロジの一部は限られた数の言語にしかローカライズされていないためです。ユーザー インターフェイス要素がこれらのサポート テクノロジの 1 つによって生成されたものであり、サポート テクノロジがサイト用にサイト管理者が指定した言語にローカライズされていない場合、そのユーザー インターフェイス要素は英語で表示されます。

さらに、一部のテキストが元のインストール言語で作成され、複数の言語が混在することもあります。このような複数言語の混在は、通常はコンテンツ作成者、サイト コレクション管理者、またはサイトの所有者だけに表示され、サイト ユーザーには表示されません。

注記メモ:
SharePoint 2013 がサーバーに格納するエラー ログは、常に英語になります。

言語パックをインストールする方法の詳細については、「SharePoint 2013 用の言語パックをインストールまたはアンインストールする」を参照してください。

SharePoint Server 2013 のバリエーション機能を使用すると、サイト所有者は各ターゲット バリエーション サイトでソース バリエーション サイトからのコンテンツのカスタマイズ可能なコピーを維持することで、さまざまなサイトで特定の利用者が同一のコンテンツを利用できるようになります。多言語サイトでは、組織の主要な言語をソース バリエーション サイトとして使用します。ターゲット バリエーション サイトはソース バリエーション サイトと同じ言語で作成するか、ターゲット バリエーション サイトでサポートする予定の言語で作成できます。ターゲット バリエーション サイトを別の言語で作成する予定の場合は、対応する言語パックがインストールされていることを確認します。バリエーションの詳細については、「SharePoint Server 2013 でのバリエーションの概要」を参照してください。

多言語サイトを計画する場合は、サイト間で共有するが、地域の要件を満たすため、または言語の要件に合わせて翻訳しなければならないコンテンツの作成が必要かどうかを考慮します。バリエーション サイトの設定が必要である可能性があると思われる場合は、それらについて事前に計画する必要があります。サイト構造を実装した後でバリエーション サイトをサイト コレクションに統合するのは非常に困難です。後でバリエーション サイトを簡単に使用できるようにサイトを移行できるかどうかには、次の要素が影響します。

  • カスタム コード   ルート バリエーション サイトの場所への参照を含むコード。

  • サイトのカスタマイズ   サイト ナビゲーション、マスター ページ、およびその他のカスタマイズ。

  • 検索   各バリエーション ラベルに対して検索スコープを作成し、各バリエーション サイトのサイト プロパティを変更する必要があります。

バリエーション サイトでコンテンツを翻訳する予定の場合は、人間による翻訳を使用するか、機械翻訳を使用するかを決定する必要があります。機械翻訳を使用する場合は、コンテンツを翻訳する言語が、Machine Translation Service で利用できることを確認してください。

バリエーションの計画の詳細については、「SharePoint Server 2013 でバリエーションを計画する」を参照してください。

注記メモ:
SharePoint Foundation 2013 ではバリエーション機能を利用できません。

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