Add-ecsfiletrustedlocation : Stsadm 操作 (Office SharePoint Server)

操作名 : Add-ecsfiletrustedlocation

説明

管理者は、信頼できる場所の一覧にファイルを追加できます。

この操作は、SharePoint Shared Services 管理 Web サイトの [Excel Services 信頼できるファイル保存場所の追加] ページにある [場所] ユーザー インターフェイス設定に相当します。

構文

stsadm -o add-ecsfiletrustedlocation

-ssp <SSP 名>

-location {URL | UNC}

-LocationType {SharePoint |UNC |HTTP}

-IncludeChildren {True | False}

[-SessionTimeout <秒単位の時間>]

[-ShortSessionTimeout <秒単位の時間>]

[-MaxRequestDuration <秒単位の時間>]

[-MaxWorkbookSize <MB 単位のファイル サイズ>]

[-MaxChartSize <MB 単位のサイズ>]

[-VolatileFunctionCacheLifetime <秒単位の時間>]

[-DefaultWorkbookCalcMode {File | Manual | Auto | AutoDataTables}]

[-AllowExternalData {None | Dcl | DclAndEmbedded}]

[-WarnOnDataRefresh {True | False}]

[-StopOpenOnRefreshFailure {True | False}]

[-PeriodicCacheLifetime <秒単位の時間>]

[-ManualCacheLifetime <秒単位の時間>]

[-MaxConcurrentRequestsPerSession <要求数>]

[-AllowUdfs {True | False}]

[-Description <説明テキスト>]

パラメータ

パラメータ

必須/省略可

説明

ssp

有効な SSP 名 ("SharedServices1" など)

必須

構成する Excel Calculation Services にリソースを提供する SSP の名前。

location

信頼できるフォルダの有効な場所

有効な値 :

  • http(s)://host/path 形式の URL

  • \\server_name\share 形式の UNC

最大長は 1,024 文字です。

必須

これは、信頼できるディレクトリの URL です。このパラメータの書式は、特定の場所に対する locationtype パラメータの値によって決まります。

locationtype

サポートされている次のいずれかの種類 :

  • SharePoint

  • UNC

  • HTTP

必須

場所の種類を指定します。このパラメータの値は、ブックを取得するための認証方法を決定します。値が SharePoint または HTTP のどちらかの場合、location パラメータの値は有効な URL になります。値が UNC の場合、location パラメータの値は有効な UNC になります。

このパラメータは location パラメータと組み合わせて使用します。

includechildren

次のどちらかの値 :

  • True

  • False (既定値)

必須

True は、サブディレクトリまたは子ライブラリが信頼できることを示します。False は、信頼できないことを示します。

sessionTimeout

次のいずれかの有効な整数 :

  • -1 : タイムアウトなし

  • 0 : セッションは 1 つの要求が終わると有効期限が切れる

  • 2073600 (24 日)

  • 値の範囲 (例 : 1 ~ 2073600)

省略可

Excel Calculation Services セッションを開いて非アクティブにしておくことができる最大時間 (秒単位)。この時間が経過するとセッションは有効期限切れになります。この時間は各要求の終わりから計測されます。

shortSessionTimeout

次のいずれかの有効な整数 :

  • -1 : ショート セッション タイムアウトは無効

  • 0 : セッションは 1 つの要求が終わると有効期限が切れる

  • 2073600 (24 日)

  • 値の範囲 (例 : 1 ~ 2073600)

省略可

ユーザーの操作が行われるまで Excel Calculation Services セッションを開いて非アクティブにしておくことができる最大時間 (秒単位)。この時間が経過するとセッションが閉じます。この時間は、最初の open 要求の終わりから計測されます。

maxRequestDuration

次のどちらかの有効な整数 :

  • -1 : 制限なし

  • 1 ~ 2073600 (24 日)

省略可

セッションの 1 つの要求の最大持続時間 (秒単位)。

maxWorkbookSize

1 ~ 2000 の有効な整数値。

省略可

Excel Calculation Services で開くことができるブックの最大サイズ (MB 単位)。

maxChartSize

1 ~ 2147483647 の有効な整数値。

省略可

Excel Calculation Services で開くことができるグラフの最大サイズ (MB 単位)。

volatileFunctionCacheLifetime

次のいずれかの有効な整数 :

  • -1 : ブックの読み込み時に 1 回計算

  • 0 : 常に計算

  • 1 ~ 2073600 (24 日)

省略可

揮発性関数の計算値が自動計算のためにキャッシュされる最大時間 (秒単位)。

defaultWorkbookCalcMode

次のいずれかの値 :

  • File (既定値)

  • Manual

  • Auto

  • AutoDataTables (Auto と同じだが、データ テーブルは再計算されない)

省略可

すべてのブックに適用される計算モード。

allowExternalData

次のいずれかの値 :

  • None : データ接続を許可しません (既定値)。

  • Dcl : 信頼できるデータ接続ライブラリに定義された接続だけを許可します。

  • DclAndEmbedded : 信頼できるデータ接続ライブラリに定義された接続と、ファイルに埋め込まれた接続の両方を許可します。

省略可

許可される外部データ接続の種類を指定します。

warnOnDataRefresh

次のどちらかの値 :

  • File (既定値)

  • False

省略可

True : ユーザー ID を使用して外部データ ソースを更新する前にメッセージを表示します。

False : 外部データ ソースを更新する前にメッセージを表示しません。

stopOpenOnRefreshFailure

次のどちらかの値 :

  • True (既定値)

  • False

省略可

True : ブックを開く操作を中止します。

この動作は次の状況で発生します。つまり、開くときに更新のデータ接続がブックに設定されていながらブックを開くときに更新できなかった場合、またはユーザーがブックに対してアイテムを開く権限を持っていなかった場合です。

False : ブックを開く操作を中止しません。

ブックの詳細については、「Excel Services の技術概要」(https://go.microsoft.com/fwlink/?linkId=110301&clcid=0x411) を参照してください。

periodicCacheLifetime

次のどちらかの有効な整数 :

  • -1 : 初回のクエリ後に更新しない

  • 0 ~ 2073600 (24 日)

省略可

システムが外部データ クエリの結果を使用できる最大時間 (秒単位)。

manualCacheLifetime

次のどちらかの有効な値 :

  • -1 : 初回のクエリ後に更新しない

  • 0 ~ 2073600 (24 日)

省略可

システムが手動による明示的な外部データ クエリの結果を使用できる最大時間 (秒単位)。

maxConcurrentRequestsPerSession

1 ~ 2147483647 の有効な整数値。

省略可

セッションあたりの同時外部データ クエリの最大数。

allowUdfs

次のどちらかの値 :

  • True

  • False (既定値)

省略可

True : この信頼できる場所にあるブックからユーザー定義関数を呼び出せることを示します。

False : この信頼できる場所にあるブックからユーザー定義関数を呼び出せないことを示します。

description

有効な文字列値 ("信頼できる保存場所" など)。

省略可

信頼できる場所についての説明 (省略可能)。

最大文字長は 4,096 文字です。

備考

信頼できる場所の一覧を使用すると、Excel Calculation Services は、管理者が安全であると判断した場所のみからファイルを読み込むことができます。この一覧は、ユーザーが明示的に読み込むファイル (レンダラで参照され表示されるファイル) と、Excel Web アクセス Web パーツがデジタル ダッシュボードに存在するときに暗黙的に読み込まれるファイルの両方を読み込むときに使用されます。

ファイルが信頼できる場所にあるかどうかの確認では、最初に要求されたファイルまたは URL だけがチェックされます。読み込まれるファイルまたは URL が決定される前にリダイレクトが発生することがあるので、ユーザーが要求したものとは別のファイルまたは URL になる場合があります。

信頼できる場所の一覧は、共有サービス プロバイダ データベースに保存され、論理サーバーに適用されます。

関連項目

概念

信頼できるファイル保存場所を追加する
Remove-ecsfiletrustedlocation