送信メールを計画する (SharePoint Server 2010)
適用先: SharePoint Server 2010
トピックの最終更新日: 2016-11-30
送信メールは、サイト管理者が各種の電子メール通知機能を実装するための基礎となるものです。これらの機能は、エンド ユーザーが個々のサイト コレクションの変更と更新を追跡したり、サイト管理者がステータス メッセージを配信したりするのに役立ちます。
この記事は、送信メールを統合するための使用方法、およびサイト コレクションに送信メールを統合するための要件の両方をサイト管理者が理解するのに役立ちます。
この記事の内容
送信メールについて
送信メールの重要な計画フェーズ
送信メールについて
電子メール通知および通知を実装するには、送信メールを適切に構成することが必要です。送信メール機能は、送信 SMTP (Simple Mail Transfer Protocol) サービスを使用して、電子メール通知および通知を中継します。このような電子メール機能は次のとおりです。
通知
大規模で拡大するサイト コレクションでは、ユーザーにはリスト、ライブラリ、ディスカッションに対する更新を追跡する有効は手段が必要です。通知をセットアップすると、最新の変更を維持する有効な手段が提供されます。たとえば、多数のユーザーが同じ文書で作業している場合、文書の所有者はその文書が変更されたときは常に通知されるように設定できます。ユーザーは、追跡対象のサイト コレクションの部分または文書を指定し、通知を受け取る頻度を定義できます。
注意
ユーザーが通知を設定するには、少なくとも表示権限が必要です。
管理メッセージ
サイト管理者は、ユーザーがサイトへのアクセスを要求したとき、またはサイト所有者が指定されている記憶域の量を超えた場合に、通知を受け取ることが必要な場合があります。送信メールを設定すると、サイト管理者はサイト管理の問題の通知を自動的に受け取ることができます。
送信メールのサポートは、サーバー ファーム レベル (サーバーの全体管理 Web サイトの [システム設定] セクション) および Web アプリケーション レベル (サーバーの全体管理 Web サイトの [アプリケーション構成の管理] セクション) で有効にできます。したがって、Web アプリケーションごとに異なる設定を指定できます。Web アプリケーション レベルでの送信メールの設定は、サーバー ファーム レベルの設定より優先されます。
送信メールの重要な計画フェーズ
送信メールを構成する前に、電子メール通知および通知を中継するように SMTP サービスを設定する必要があります。
送信メールの設定には、この機能を計画するときに考慮する必要のある複数のコンポーネントが含まれます。
電子メール通知および通知を中継する SMTP サービス。使用するには、SMTP メール サーバーの DNS 名または IP アドレスが必要です。
通知メッセージのヘッダーで使用する、メッセージの送信者を示すアドレス。
ユーザーが通知に応答するときに [宛先] フィールドに表示される返信先アドレス。
通知メッセージの本文で使用する文字セット。
送信 SMPT サーバー
SMTP サービスはインターネット インフォメーション サービス (IIS) のコンポーネントです。ただし、IIS の既定では有効になっていません。コントロール パネルの [プログラムの追加と削除] を使用して有効にできます。
使用する SMTP サーバーを決定した後、匿名アクセスを許可し、電子メール メッセージを中継できるよう、SMTP サーバーを構成する必要があります。さらに、メッセージを外部の電子メール アドレスに送信する場合は、SMTP サーバーはインターネットにアクセスできる必要があります。
SMTP サービスのインストール、構成、管理の詳細については、「[HowTo] IIS 6.0 ヘルプ ドキュメントへのアクセス方法」(https://go.microsoft.com/fwlink/?linkid=72343&clcid=0x411) を参照してください。
注意
Farm Administrators グループのメンバーだけが SMTP サーバーを構成できます。ユーザーは、サーバーのローカルの Administrators グループのメンバーである必要もあります。
差出人アドレスと返信先アドレス
送信メールを構成するときは、次の 2 つのアドレスを構成できます。
差出人アドレス
通知は、サーバー ファームの管理アカウントから送信されます。このアカウントは、通常、電子メール メッセージの差出人フィールドに表示されるのは好ましくありません。使用するアドレスは、実際の電子メール アカウントに対応している必要はありません。エンド ユーザーにわかりやすい簡単なアドレスを使用できます。たとえば、"Site administrator" などは差出人アドレスとして適当です。
返信先アドレス
これは、ユーザーが通知に応答する場合にメッセージの [宛先] フィールドに表示されるアドレスです。返信先アドレスは、エンド ユーザーが問題に対するフィードバックをすぐに受け取ることができるよう、監視されているアカウントであることも必要です。たとえば、ヘルプ デスクのエイリアスなどは返信先アドレスとして適当です。
文字セット
送信メールを構成するときは、電子メール メッセージの本文で使用する文字セットを指定する必要があります。文字セットは、文字とそれを識別するコード値のマッピングです。送信メールの既定の文字セットは Unicode UTF-8 であり、(両方向テキストを含む) ほとんどの文字の組み合わせを 1 つの文書で使用できます。ほとんどの場合は既定の設定である UTF-8 で問題ありませんが、東アジアの言語は専用の文字セットを使用するのが最善です。
特定の言語コードを選択した場合、メールの読者が他の言語を構成しているとテキストが正しく表示されない可能性が高いことに注意してください。