一括アップグレードのアップグレード後の手順を実行する (Office SharePoint Server)

サイトをアップグレードした後も、アップグレードを完了する前に、いくつかの手順を実行する必要がある場合があります。環境によっては、以下の手順が必要であることがあります。

  • 検索 : 検索に必要な追加ファイルをインストールまたはアップグレードする

  • 検索 : パフォーマンス レベル設定とサイト ヒット ルールを再構成する

  • SharePoint Portal Server 2003 の下位互換性のある Web Storage System ドキュメント ライブラリからデータを移行する (環境内に該当するドキュメント ライブラリがある場合)

  • Windows SharePoint Services の以前のバージョンの言語パックを削除する

  • ユーザー プロファイル : 完全インポートの開始

  • 表示されない Web サイトを正しい場所に移動する

  • ブロックするファイルの種類の設定を再適用する

  • 必要な場合は、アップグレード後にサイト コレクションの所有者を手動で追加する

これらの手順の実行後、「アップグレードを終了する (Office SharePoint Server)」の手順に進むことができます。

検索 : 検索に必要な追加ファイルをインストールまたはアップグレードする

  • 新しいワード ブレーカとフィルタ バイナリをインストールします。

  • インデックスのクロール ルールの競合を解決し、ノイズ ワードおよびシソーラス ファイルをアップグレードします。

注意

言語ファイルの提供開始時期は、言語によって異なります。まだ入手できない言語パックが必要な場合は、Microsoft ダウンロード センター (https://go.microsoft.com/fwlink/?linkid=89124&clcid=0x411) を定期的に確認してください。

検索 : パフォーマンス レベル設定とサイト ヒット ルールを再構成する

パフォーマンス レベル設定およびサイト ヒット ルールは、SharePoint Portal Server 2003 環境からアップグレードされません。Office SharePoint Server 2007 環境で、パフォーマンス レベル設定およびサイト ヒット ルールを再度構成する必要があります。 インデックス サーバーのパフォーマンス レベルの構成およびサイト ヒット ルールの作成については、「Office SharePoint Server Search サービスを構成する (Office SharePoint Server)」および「Manage crawler impact (Search Server 2008)」を参照してください。

SharePoint Portal Server 2003 の下位互換性のある Web Storage System ドキュメント ライブラリからデータを移行する

SharePoint Portal Server 2003 の下位互換性のある Web Storage System ドキュメント ライブラリ内にデータがある場合、そのデータを新しいドキュメント ライブラリに移行することができます。Office SharePoint Server 2007 のドキュメント ライブラリにはワークフロー機能があり、さらに 1 つのライブラリ内で複数のコンテンツ タイプを使用することができるため、Microsoft SharePoint Portal Server 2001 で使用していたものと同一のライブラリ構造を非常に簡単に維持することができます。

コンテンツを SharePoint Portal Server 2003 の下位互換性のある Web Storage System ドキュメント ライブラリから Office SharePoint Server 2007 のドキュメント ライブラリへ移行するには、ドキュメントをファイル共有へ手動でコピーしてから、エクスプローラ ビューまたは複数ファイルのアップロード機能を使用して新しいドキュメント ライブラリへドキュメントをインポートします。バージョン管理、ワークフローの状態など、ドキュメントに関連付けられたメタデータは一切インポートされないため、注意してください。

SharePoint Portal Server 2003 の下位互換性のある Web Storage System ドキュメント ライブラリから Office SharePoint Server 2007 のドキュメント ライブラリへのドキュメントの移行に役立つ、コミュニティでサポートされているツールもあります。Microsoft では、コミュニティで開発された移行ツールまたはサード パーティ製の移行ツールについてはサポートを行いません。

Windows SharePoint Services の以前のバージョンの言語パックを削除する

Windows SharePoint Services 3.0 の言語パックをインストールしてから、該当する以前のバージョンの言語のサイトをアップグレードする必要があります。新しい言語パックを使用するようにサイトをアップグレードしてから、古いバージョンの言語パックを削除できます。

注意

言語パックの提供開始時期は、言語によって異なります。まだ入手できない言語パックが必要な場合は、Microsoft ダウンロード センター (https://go.microsoft.com/fwlink/?linkid=89124&clcid=0x411) を定期的に確認してください。

ユーザー プロファイル : 完全インポートの開始

個人サイトのユーザー プロファイルは、ユーザーの SharePoint Portal Server 2003 環境からアップグレードされません。個人サイトを作成し、ユーザー プロファイルを管理する前に、Active Directory ドメイン サービスや LDAP などのディレクトリ サービスに接続してユーザー プロファイル情報の完全インポートを開始する必要があります。詳細については、ユーザー プロファイルをインポートする (Office SharePoint Server)」を参照してください。

表示されない Web サイトを正しい場所に移動する

サーバーのアップグレード後に、特定の Web サイトを開けない場合があります。URL が長すぎる場合に、この現象が発生する可能性があります。その場合、Web サイトは "移動できない Web" と呼ばれる保留用の Web サイトに保持されます。このサイトは Web サーバーのルートの直下にあります。URL の長さを 256 文字以下に変更する必要があります。変更後、保留用の Web サイトから正しい場所に手動でコンテンツを移動できます。

ブロックするファイルの種類の設定を再適用する

アップグレード後に、アップブレード前に保存しておいた、ブロックするファイルの種類の設定を再適用することができます。

ブロックするファイルの種類の設定を保存する方法については、「ブロックするファイルの種類の設定を保存する (Office SharePoint Server)」を参照してください。

アップグレード後に、ブロックするファイルの種類の設定を再適用するには、以下の手順を実行します。

ブロックするファイルの種類の設定を再適用する

  1. アップグレード前に保存した、ファイル名拡張子が含まれているメモ帳ファイルを開きます。

  2. [編集] メニューの [すべて選択] をクリックし、[コピー] をクリックします。

  3. Windows SharePoint Services 3.0 のサーバーの全体管理ページの [セキュリティの構成] セクションで、[ブロックするファイルの種類] をクリックします。

  4. ファイル名拡張子が一覧表示されている領域で右クリックし、以前に保存しておいたファイル名拡張子のコピーを一覧の最後に貼り付けます。

    注意

    一覧内に、同じファイル名拡張子が重複して表示されても問題ありません。したがって、一覧からは何も削除する必要はありません。

  5. [OK] をクリックしてファイルを保存します。

必要な場合は、アップグレード後にサイト コレクションの所有者を手動で追加する

Office SharePoint Server のアップグレード後のバージョンには、ポータルの作成時にサイトの所有者として登録されたユーザーのみが、サイト コレクションの所有者として追加されます。他のすべてのルート Web 管理者は、サイトの管理者として追加されますが、サイト コレクションの管理者にはなりません。他のすべてのルート Web 管理者もサイト コレクションの管理者になる必要があるため、これらの管理者を必ずサイト コレクションの管理者として手動で追加してください。

このブックのダウンロード

このトピックは、簡単に読んだり印刷したりできるように、次のダウンロード可能なブックに収められています。

使用できるすべてのブックの一覧については、「Office SharePoint Server 2007 のダウンロード可能なブック」を参照してください。