コンテンツ展開の設定を構成する

 

適用先: SharePoint Server 2010

トピックの最終更新日: 2010-01-22

コンテンツ展開を使用すると、展開元のコレクションから展開先のコレクションにコンテンツをコピーできます。受信および送信の両方のコンテンツ展開ジョブに対する設定は、サーバーの全体管理 Web サイトの [コンテンツ展開の設定] ページで行います。コンテンツの展開を設定するには、サーバーの全体管理アプリケーション サーバー ロールを含むトポロジのサーバー ファームごとに、少なくとも 1 つのサーバーが存在する必要があります。サーバー ファーム全体について受信コンテンツ展開ジョブを受け入れまたは却下するには、[コンテンツ展開の設定] ページを使用します。ファーム内の特定のサーバーを、コンテンツ展開ジョブの受信またはコンテンツ展開ジョブの送信用に設定することもできます。これにより、使用可能なサーバーのリソースおよびファームのニーズに基づいて、ファームの複数のサーバーにコンテンツ展開ジョブの負荷を分散できます。各フォームを、コンテンツ展開トポロジ内でのロールに基づいて、受信または発信コンテンツ展開ジョブの受け入れまたは却下するように構成する必要があります。

  • 作成ファームの場合は、送信 (エクスポート) の設定を構成する必要があります。

  • ステージング ファームでは、受信 (インポート) 設定と送信 (エクスポート) 設定の両方を構成する必要があります。

  • 運用ファームの場合は、受信 (インポート) の設定を構成する必要があります。

コンテンツ展開シナリオのトポロジの設計方法については、「コンテンツ展開トポロジを設計する」を参照してください。

重要

コンテンツ展開は一方向プロセスです。つまり、コンテンツはコピー元サイト コレクションからコピー先サイト コレクションにコピーされます。コンテンツ展開機能では、コピー元からコピー先に同期した後、その逆方向に同期するラウンドトリップ同期はサポートされていません。コピー先サイト コレクションで新しいコンテンツを作成するか、既存のコンテンツを変更すると、コンテンツ展開ジョブが失敗する場合があります。そのため、コピー先サイト コレクション内に格納されているコンテンツをユーザーが直接変更できないように、コピー先サイト コレクションに対するアクセス許可を制限することを検討してください。

コンテンツ展開の設定を構成する

コンテンツ展開の設定を構成するには、以下の手順を使用します。

コンテンツ展開の設定を構成するには

  1. 次の管理者の資格情報を持つことを確認します。

    • サーバーの全体管理サーバーの Farm Administrators グループのメンバーである必要があります。
  2. サーバーの全体管理 Web サイトで [アプリケーションの全般設定] をクリックします。

  3. [アプリケーションの全般設定] ページの [コンテンツ展開] セクションで、[コンテンツ展開の構成] をクリックします。

  4. [コンテンツ展開の設定] ページの [コンテンツ展開ジョブの受け入れ] セクションで、次のどちらかの操作を行います。

    • 展開ジョブを受け入れる場合は、[受信したコンテンツ展開ジョブを受け入れる] を選択します。

    • 展開ジョブを受け入れない場合は、[受信したコンテンツ展開ジョブを却下する] を選択します。

      注意

      サーバーがオーサリング ファームに属している場合は、受信したジョブを受け入れる必要はありません。ステージング ファームおよび運用ファーム内のサーバーでのみ、受信した展開ジョブを受け入れる必要があります。

  5. インポートまたはエクスポート サーバーとしてサーバーを指定するには、次のどちらかを行います。

    • 送られてきた展開ジョブの受信にサーバーを使用する場合は、[インポート サーバー] セクションの [コンテンツ展開ジョブのインポートの管理に使用するサーバー] メニューで、ジョブを受信するサーバーをクリックします。

    • 展開ジョブの送信にサーバーを使用する場合は、[エクスポート サーバー] セクションの [コンテンツ展開ジョブのエクスポートの管理に使用するサーバー] メニューで、ジョブを送信するサーバーをクリックします。

    注意

    エクスポート サーバーとインポート サーバーはどちらも、サーバーの全体管理 Web サイトのインスタンスをホストしている必要があります。

  6. [接続のセキュリティ] セクションで、次のどちらかの操作を行います。

    • HTTPS プロトコルを使用する場合は、[暗号化を必須にする (推奨)] を選択します。

      注意

      HTTPS プロトコルを選択する場合は、コンテンツ展開パスを作成するときに、展開先のサーバーの全体管理 Web サイトの URL を https:// で始めてください。そのようにしないと、展開先の Web サイトに接続できません。

    • HTTP プロトコルを使用する場合は、[暗号化を必須にしない] を選択します。

  7. [一時ファイル] セクションに、インポート サーバーおよびエクスポート サーバー (該当する場合) で一時ファイルの保存に使用する一時ファイルのパスを入力します。

    注意

    既定では、ローカル システム ドライブ上の一時ファイルパスが入力されます。サーバー上の記憶域容量および展開するコンテンツの量によっては、別のサーバー上の保存場所を使用することを検討してください。タイマー サービスの実行に使用するアカウントには、この場所への読み取り/書き込みアクセス許可が必要です。

  8. [レポート] セクションの [保管する各ジョブのレポート数] ボックスに、このファームで作成される各コンテンツ展開ジョブに対して保持するレポートの数を入力し、[OK] をクリックします。

See Also

Concepts

コンテンツ展開の管理
コンテンツ展開用のパスおよびジョブを管理する
簡易展開ジョブを管理する
コンテンツ展開ジョブ レポートとジョブ履歴を表示する