Windows Server 2008 オペレーティング システムに単純なファームを展開する (Office SharePoint Server)

この記事の内容 :

  • 展開の概要

  • サーバー インフラストラクチャを展開して構成する

  • 追加の構成タスクを実行する

  • サイト コレクションと SharePoint サイトを作成する

  • トレース ログを構成する

Microsoft Office SharePoint Server 2007 Service Pack 1 (SP1) のリリースの時点では、Windows Server 2008 が実行されているサーバーに Office SharePoint Server 2007 をインストールできます。Windows Server 2003 オペレーティング システムと同様に、セットアップ プログラムおよび SharePoint 製品とテクノロジ構成ウィザードをダウンロードして実行する必要があります。Windows Server 2008 には、Service Pack の適用されていない Office SharePoint Server 2007 をインストールすることはできません。

重要

Office SharePoint Server 2007 には、Web サーバーの役割、Windows Internal Database、Microsoft .NET Framework のコンポーネントが必要です。これらのコンポーネントをアンインストールすると、Office SharePoint Server 2007 を実行できなくなります。

展開の概要

多数のサイトをホストする場合、最大限のパフォーマンスを必要とする場合、または多階層のトポロジの拡張性を必要とする場合は、サーバー ファーム環境で Office SharePoint Server 2007 を展開できます。サーバー ファームは、Office SharePoint Server 2007 の実行専用の 1 台以上のサーバーから構成されます。

注意

スタンドアロン インストールからファーム インストールに直接アップグレードすることはできません。

重要

ここでは、Windows Server 2008 のサーバー ファーム環境に Office SharePoint Server 2007 SP1 をクリーン インストールする方法について説明します。Windows Server 2003 から Windows Server 2008 へのオペレーティング システムのアップグレードについては説明しません。

注意

ここでは、Windows Server 2008 へのスタンドアロン インストールとして単一のコンピュータに Office SharePoint Server 2007 をインストールする方法については説明しません。詳細については、「Windows Server 2008 で Office SharePoint Server 2007 のスタンドアロン インストールを実行する」を参照してください。

Office SharePoint Server 2007 のサーバー ファームの展開はスタンドアロンの展開よりも複雑なので、展開について計画することをお勧めします。展開の計画は、展開を開始する前に必要な情報を収集し、重要な内容を決定するのに役立ちます。計画作成の詳細については、「Office SharePoint Server 2007 の計画とアーキテクチャ」を参照してください。

Office SharePoint Server 2007 を DBA 環境で展開する

多くの IT 環境で、データベースの作成と管理は、データベース管理者 (DBA) によって行われます。セキュリティおよびその他のポリシーによっては、Office SharePoint Server 2007 で必要となるデータベースの作成を、DBA が要求される場合もあります。どのようにすれば DBA がこのようなデータベースを作成できるかを解説した詳細な手順を含め、DBA が作成したデータベースを使用する展開の詳細については、「DBA が作成したデータベースを使用して展開する (Office SharePoint Server)」を参照してください。

推奨トポロジ

サーバー ファーム環境にはさまざまなトポロジを含めることができ、多数のサーバーを含めることも、2 台のサーバーを含めることもできます。

サーバー ファームは一般に、1 台のデータベース サーバーと、インターネット インフォメーション サービス (IIS) および Office SharePoint Server 2007 を実行する 1 台以上のサーバーから構成されます。この構成では、フロントエンド サーバーは Web サーバーとして構成されます。Web サーバーの役割は、Web コンテンツ、および検索などのサービスを提供します。

大規模なサーバー ファームは、通常、複数のクラスタ化データベース サーバー、IIS と Office SharePoint Server 2007 を実行する数台の負荷分散されたフロントエンド Web サーバー、および検索サービスを提供する複数のサーバーから構成されます。

Office SharePoint Server 2007 をインストールするときに、完全インストールを実行するか (この場合、アプリケーション サーバーをインストールすることになります)、フロントエンド Web サーバーだけをインストールするかを決定できます。アプリケーション サーバーのインストールとフロントエンド Web サーバーのインストールの主な違いは、Search サービスなどのサービスを実行する機能にあります。フロントエンド Web サーバーのインストールはアプリケーション サーバーのインストールのサブセットなので、必要に応じて、アプリケーション サーバーをフロントエンド Web サーバーとして使用できます。ただし、この構成により、外部からの脅威にさらされるサーバーの領域が大きくなることに注意してください。

展開開始前の準備

このセクションでは、展開を開始する前に実行する必要のある操作に関する情報を提供します。

  • Windows Server 2008 を実行するコンピュータのサーバー ファーム環境で Office SharePoint Server 2007 を展開するには、いくつかの異なるアカウントの資格情報を提供する必要があります。これらのアカウントの詳細については、「管理者アカウントとサービス アカウントを計画する (Office SharePoint Server)」を参照してください。

  • サーバー ファーム内のすべての Office SharePoint Server 2007 インストールは、同じ言語に統一する必要があります。たとえば、同じサーバー ファームに、英語版の Office SharePoint Server 2007 と日本語版の Office SharePoint Server 2007 をインストールすることはできません。

    注意

    ドメイン コントローラに Office SharePoint Server 2007 をインストールする前に、既知の問題のドキュメントや ReadMe ファイルを読んでおくことをお勧めします。ドメイン コントローラに Office SharePoint Server 2007 をインストールする場合は、この記事では説明していない追加の構成手順が必要になります。

  • すべての Office SharePoint Server 2007 インストールで同じソフトウェア更新プログラムを実行する必要があります。たとえば、いずれかのサーバーを Service Pack 1 以降のロールアップに更新する場合は、サーバー ファーム内のすべての Office SharePoint Server 2007 サーバーをそのソフトウェア更新プログラムに更新する必要があります。

展開プロセスの概要

展開プロセスは、2 つのフェーズから構成されます。サーバー インフラストラクチャを展開して構成するフェーズと、SharePoint サイト コレクションおよびサイトを展開して構成するフェーズです。

フェーズ 1 : サーバー インフラストラクチャを展開して構成する

サーバー インフラストラクチャの展開と構成は、以下の手順で構成されます。

  • データベース サーバーを準備する。

  • データベースをプレインストールする (オプション)。

  • サーバーがハードウェア要件およびソフトウェア要件を満たすことを確認する。

  • サーバー ファームに含めるすべてのサーバーでセットアップを実行し、SP1 をインストールしてから、SharePoint 製品とテクノロジ構成ウィザードを実行する。

  • Windows SharePoint Services Search サービスを開始する。これはオプションの手順ですが、Search サービスは Office SharePoint Server 2007 のヘルプの検索に使用されるので、開始することをお勧めします。

フェーズ 2 : SharePoint サイト コレクションおよびサイトを展開して構成する

SharePoint サイト コレクションおよびサイトの展開と構成は、以下の手順で構成されます。

  • サイト コレクションを作成する。

  • SharePoint サイトを作成する。

サーバー インフラストラクチャを展開して構成する

データベース サーバーを準備する

Office SharePoint Server 2007 セットアップ プログラムにより、Office SharePoint Server 2007 のインストールおよび構成時に必要なデータベースが自動的に作成されます。IT 環境やポリシーに応じて、必要なデータベースをプレインストールすることができます。

前提条件の詳細については、「ハードウェアおよびソフトウェアの要件を決定する (Office SharePoint Server)」を参照してください。

データベース サーバーで Microsoft SQL Server 2005 を実行することをお勧めします。ただし、Microsoft SQL Server 2005、および最新の Service Pack を適用した Microsoft SQL Server 2000 データベース ソフトウェアの両方がサポートされています。SQL Server 2005 を使用する場合は、外部からのアクセスの設定も変更する必要があります。

SQL Server 2005 で外部からのアクセス設定を構成する

  1. [スタート] ボタンをクリックし、[すべてのプログラム] をポイントします。次に、[Microsoft SQL Server 2005]、[構成ツール] の順にポイントし、[SQL Server セキュリティ構成] をクリックします。

  2. [SQL Server 2005 セキュリティ構成] ダイアログ ボックスで、[サービスと接続のセキュリティ構成] をクリックします。

  3. ツリー ビューで SQL Server のインスタンスのノードを展開し、[Database Engine] ノードを展開してから、[リモート接続] をクリックします。

  4. [ローカル接続およびリモート接続] を選択し、[TCP/IP および名前付きパイプを使用する] を選択して [OK] をクリックします。

SQL Server およびデータベースの照合順序

SQL Server の照合順序は、大文字と小文字を区別しないように構成する必要があります。SQL Server データベースの照合順序は、大文字と小文字を区別しない、アクセントを区別する、カタカナを区別する、および文字幅を区別するように構成する必要があります。これは、Windows オペレーティング システムと一致したファイル名の一貫性を確保するためです。照合順序の詳細については、SQL Server 2005 Books Online の「SQL Server 照合順序の選択」(https://go.microsoft.com/fwlink/?linkid=121667&clcid=0x411) または「セットアップでの照合順序の設定」(https://go.microsoft.com/fwlink/?linkid=121669&clcid=0x411) を参照してください。

必要なアカウント

以下の表に、Microsoft SQL Server の構成と Office SharePoint Server 2007 のインストールに使用されるアカウントの一覧を示します。必要なアカウントの詳細 (これらのアカウントに必要な特定の役割のメンバシップ、アクセス許可など) については、「管理者アカウントとサービス アカウントを計画する (Office SharePoint Server)」を参照してください。

アカウント 目的 要件

SQL Server サービス アカウント

このアカウントは、以下の SQL Server サービスのサービス アカウントとして使用されます。

  • MSSQLSERVER

  • SQLSERVERAGENT

既定のインスタンスを使用していない場合、これらのサービスは以下のように表示されます。

  • MSSQL$*InstanceName*

  • SQLAgent$*InstanceName*

このアカウントは、SQL Server のセットアップ時に要求されます。次の 2 つの選択肢があります。

  • 組み込みのシステム アカウント (ローカル システム、ネットワーク サービス、またはローカル サービス) のいずれかを、構成可能な SQL Server サービスのログオンに割り当てます。これらのアカウントと、セキュリティに関する考慮事項の詳細については、SQL Server ドキュメントのトピック「Windows サービス アカウントの設定」(https://go.microsoft.com/fwlink/?linkid=121664&clcid=0x411) を参照してください。

  • ドメイン ユーザー アカウントをサービスのログオンに割り当てます。ただし、この方法を選択する場合は、SQL Server で使用される Kerberos 認証をサポートするために、追加手順として Active Directory でサービス プリンシパル名 (SPN) を構成する必要があります。

セットアップ ユーザー アカウント

セットアップ ユーザー アカウントは、以下を実行するために使用されます。

  • 各サーバーでのセットアップ

  • SharePoint 製品とテクノロジ構成ウィザード

  • PSConfig コマンド ライン ツール

  • Stsadm コマンド ライン ツール

  • ドメイン ユーザー アカウント

  • セットアップが実行される各サーバーの Administrators グループのメンバ

  • SQL Server が動作しているコンピュータでの SQL Server ログイン

  • 以下の SQL Server セキュリティ ロールのメンバ

    • securityadmin 固定サーバー ロール

    • dbcreator 固定サーバー ロール

データベースからの読み取りまたはデータベースへの書き込みを行う Stsadm コマンド ライン ツールを実行する場合、このアカウントはデータベースの db_owner 固定データベース ロールのメンバである必要があります。

サーバー ファーム アカウント/データベース アクセス アカウント

サーバー ファーム アカウントは以下の目的で使用されます。

  • SharePoint サーバーの全体管理アプリケーション プールのアプリケーション プール ID として機能するため。

  • Windows SharePoint Services Timer サービスを実行するため。

  • ドメイン ユーザー アカウント

  • サーバー ファームが子ファームであり、より大規模なファームの共有サービスを消費する Web アプリケーションを使用している場合、このアカウントは、大規模ファームの構成データベースの db_owner 固定データベース ロールのメンバである必要があります。

このアカウントには、サーバー ファームに参加している Web サーバーおよびアプリケーション サーバーの追加権限が自動的に与えられます。

このアカウントは、SQL Server を実行しているコンピュータでの SQL Server ログインとして自動的に追加され、次の SQL Server セキュリティ ロールに追加されます。

  • dbcreator 固定サーバー ロール

  • securityadmin 固定サーバー ロール

  • サーバー ファーム内のすべてのデータベースに使用する db_owner 固定データベース ロール

SQL Server サービス アカウントにドメイン ユーザー アカウントを使用する場合は、そのアカウントおよびデータベース サーバー上の SQL Server インスタンスの有効なサービス プリンシパル名 (SPN) が環境に存在することを確認する必要があります。Office SharePoint Server 2007 に NTLM 認証と Kerberos 認証のどちらを使用するかに関係なく、確認してください。

Setspn.exe コマンドライン ツールを使用して、ドメインのそのアカウントに対して SPN を構成する必要があります。Setspn.exe は、Windows Server 2008 を実行するコンピュータに既定でインストールされます。ユーザー/サービス アカウントと同じドメインに属するコンピュータで、次のコマンドを実行してください。

setspn -a <http/<ファーム クラスタ DNS 名> <サービス アカウント名>

このタスクは、このアカウントに対して 1 回実行するだけで済みます。

サーバーがハードウェア要件およびソフトウェア要件を満たすことを確認する

Office SharePoint Server 2007 をインストールして構成する前に、サーバーが推奨ハードウェアとソフトウェアを備えていることを確認します。サーバー ファームを展開するには、Web サーバーおよびアプリケーション サーバーとして機能するサーバー コンピュータが少なくとも 1 台、データベース サーバーとして機能するサーバー コンピュータが 1 台必要です。これらの要件の詳細については、「ハードウェアおよびソフトウェアの要件を決定する (Office SharePoint Server)」を参照してください。また、以下で説明するように、サーバーに管理互換役割サービスが追加され, .NET Framework がインストールされていることも確認してください。

重要

Windows Server 2008 環境における Office SharePoint Server 2007 のファーム展開には、Active Directory ドメイン サービスが必要です。

IIS 6.0 管理互換役割サービス

Windows Server 2008 サーバー マネージャを使用して既定のインターネット インフォメーション サービス (IIS) 7.0 のインストールを実行する場合は、IIS 6.0 管理互換役割サービスは追加されていません。これは必要な役割サービスなので、次の手順を実行する必要があります。

IIS 6.0 管理互換役割サービスを追加する

  1. [スタート] ボタンをクリックし、[管理ツール] をポイントします。次に、[サーバー マネージャ] をクリックします。

  2. 左側のナビゲーション ウィンドウで、[役割] を展開し、[Web サーバー (IIS)] を右クリックして、[役割サービスの追加] を選択します。

  3. 役割サービスの追加ウィザードの [役割サービス] 領域で、[IIS 6 管理互換] を選択します。

  4. [役割サービスの選択] ウィンドウで [次へ] をクリックし、[インストール オプションの確認] ウィンドウで [インストール] をクリックします。

  5. 役割サービスの追加ウィザードを完了するには、[閉じる] をクリックします。

Microsoft .NET Framework をインストールする

Windows Server 2008 に Office SharePoint Server 2007 をインストールする前に、Microsoft .NET Framework をインストールする必要があります。Web サーバーの役割または Windows プロセス アクティブ化サービスをインストールする必要はありません。これらは、Office SharePoint Server 2007 SP1 をインストールするときに、Windows Internal Database と共に自動的にインストールされます。Microsoft .NET Framework バージョン 3.0 をインストールするには、次の手順を実行します。

Microsoft .NET Framework Version 3.0 をインストールする

  1. [スタート] ボタンをクリックし、[管理ツール] をポイントします。次に、[サーバー マネージャ] をクリックします。

  2. サーバー マネージャで、[操作] メニューの [機能の追加] をクリックします。

  3. [機能] リストで、[.NET Framework 3.0 の機能] チェックボックスをオンにして [次へ] をクリックします。

  4. ウィザードの手順に従って、Microsoft .NET Framework バージョン 3.0 をインストールします。

注意

Microsoft .NET Framework バージョン 3.5 を使用することもできます。.NET Framework バージョン 3.5 は、Microsoft の Web サイト (https://go.microsoft.com/fwlink/?linkid=110508&clcid=0x411) からダウンロードできます。

ファーム内のすべてのサーバーでセットアップを実行する

Windows Server 2008 にインストールできるのは Office SharePoint Server 2007 SP1 だけです。そのため、SharePoint 製品とテクノロジ構成ウィザードを実行する前に、サーバー ファーム内の各サーバーで Office SharePoint Server 2007 のセットアップを実行し、SP1 をインストールする必要があります。セットアップ タスクに要する時間を短縮し、手間を省くために、Office SharePoint Server 2007 のスリップストリーム インストール ソースを作成することをお勧めします。このインストール ソースには、Windows SharePoint Services 3.0 SP1 および Office SharePoint Server 2007 SP1 の両方のファイルを含める必要があります。Updates フォルダを使用してスリップストリーム ソースを作成する方法の詳細については、「ソフトウェア更新プログラムを含むインストール ソースを作成する (Office SharePoint Server 2007)」を参照してください。

注意

更新済みのインストール ソースを作成していない場合は、まずソフトウェア更新プログラムの適用されていない Office SharePoint Server 2007 をインストールし、インストール手順の最後に SharePoint 製品とテクノロジ構成ウィザードを実行せずに SP1 をインストールする必要があります。インストールが完了した後で、SharePoint 製品とテクノロジ構成ウィザードを実行できます。

最初のサーバーで Office SharePoint Server 2007 を構成すると、サーバー ファームが確立されます。サーバー ファームのその他のサーバーをこのファームに参加させる必要があります。

最初のサーバーのセットアップ時には、サーバーでの Office SharePoint Server 2007 および SP1 コンポーネントのインストールと、ファームの構成の 2 つの手順を実行する必要があります。セットアップが終了してから、SharePoint 製品とテクノロジ構成ウィザードを使用して Office SharePoint Server 2007 を構成できます。SharePoint 製品とテクノロジ構成ウィザードにより、構成データベースのインストールと構成、Office SharePoint Server 2007 サービスのインストール、サーバーの全体管理 Web サイトの作成など、いくつかの構成タスクが自動化されます。

最初のサーバー

Office SharePoint Server 2007 サービスを構成してサイトを作成する前に、サーバー ファーム内のすべてのサーバーで Office SharePoint Server 2007 と Office SharePoint Server 2007 SP1 をインストールして構成することをお勧めします。Office SharePoint Server 2007 をファーム サーバーにインストールする前に、少なくとも 1 台のバックエンド データベース サーバーで SQL Server データベース ソフトウェアを実行している必要があります。

注意

セットアップでは、セットアップを実行する最初のサーバーにサーバーの全体管理 Web サイトがインストールされます。このため、サーバーの全体管理 Web サイトを実行するサーバーに Office SharePoint Server 2007 を最初にインストールすることをお勧めします。

最初のサーバーでセットアップを実行する

  1. スリップストリーム インストール ソースから、いずれかの Web サーバー上で Setup.exe を実行します。スリップストリームの詳細については、「ソフトウェア更新プログラムを含むインストール ソースを作成する (Office SharePoint Server 2007)」を参照してください。

  2. [プロダクト キーの入力] ページでプロダクト キーを入力して、[次へ] をクリックします。

    セットアップ ウィザード - プロダクト キーの入力

    注意

    セットアップによりプロダクト キーが自動的に確認されます。キーが確認されると、テキスト ボックスの横に緑色のチェック マークが付いて、[次へ] ボタンが有効になります。キーが有効でない場合、セットアップによりテキスト ボックスの横に赤色の円が表示され、キーが不適切であることを示すメッセージが表示されます。

  3. [マイクロソフト ソフトウェア ライセンス条項をお読みください] ページで使用許諾契約書の条項を確認し、[「マイクロソフト ソフトウェア ライセンス条項」に同意します] チェック ボックスをオンにして、[次へ] をクリックします。

    セットアップ ウィザード - ライセンス条項の確認

  4. [インストールの種類を選択してください] ページで、[詳細設定] をクリックします ([基本] オプションが、スタンドアロン インストール用です)。

    セットアップ ウィザード - インストールの選択

  5. [サーバーの種類] タブで [完全] を選択します。

    セットアップ ウィザード - サーバーの種類

  6. 必要に応じて、独自の場所に Office SharePoint Server 2007 をインストールするには、[ファイルの場所] タブを選択し、場所を入力するか、[参照] をクリックして目的の場所を指定します。

    セットアップ ウィザード - ファイル保存場所

  7. 必要に応じて、カスタマ エクスペリエンス向上プログラムに参加するには、[フィードバック] タブを選択し、希望するオプションを選択します。このプログラムの詳細については、リンクをクリックしてください。プログラム情報を表示するには、インターネット接続が必要です。

    セットアップ ウィザード - カスタマ エクスペリエンス向上

  8. 目的のオプションを選択したら、[今すぐインストール] をクリックします。

  9. セットアップが終了すると、サーバーの構成を完了するように求めるダイアログ ボックスが表示されます。[SharePoint 製品とテクノロジ構成ウィザードを今すぐ実行する] チェック ボックスがオフになっていることを確認します。

    セットアップ ウィザード - 構成ウィザード

  10. [閉じる] をクリックします。

注意

SharePoint 製品とテクノロジ構成ウィザードは、サーバー ファーム内のすべてのサーバーに Office SharePoint Server 2007 と Office SharePoint Server 2007 SP1 をインストールし、このセクションの残りの手順を実行した後で実行する必要があります。

信頼済みサイトの一覧に SharePoint サーバーの全体管理 Web サイトを追加するには、以下の手順を実行します。

信頼済みサイトの一覧に SharePoint サーバーの全体管理 Web サイトを追加する

  1. Windows Internet Explorer の [ツール] メニューの [インターネット オプション] をクリックします。

  2. [セキュリティ] タブで、[セキュリティ設定を表示または変更するゾーンを選択してください] ボックスの [信頼済みサイト] をクリックし、[サイト] をクリックします。

  3. [このゾーンのサイトにはすべてサーバーの確認 (https:) を必要とする] チェック ボックスをオフにします。

  4. [この Web サイトをゾーンに追加する] ボックスに SharePoint サーバーの全体管理 Web サイトの URL を入力し、[追加] をクリックします。

  5. [閉じる] をクリックして、[信頼済みサイト] ダイアログ ボックスを閉じます。

  6. [OK] をクリックして、[インターネット オプション] ダイアログ ボックスを閉じます。

ローカル アドレスにはプロキシ サーバーを使用しないようにプロキシ サーバーの設定を構成するには、以下の手順を実行します。

ローカル アドレスにはプロキシ サーバーを使用しないようにプロキシ サーバーの設定を構成する

  1. Internet Explorer の [ツール] メニューの [インターネット オプション] をクリックします。

  2. [接続] タブの [ローカル エリア ネットワーク (LAN) の設定] 領域で、[LAN の設定] をクリックします。

  3. [自動構成] セクションの [設定を自動的に検出する] チェック ボックスをオフにします。

  4. [プロキシ サーバー] セクションで、[LAN にプロキシ サーバーを使用する] チェック ボックスをオンにします。

  5. [アドレス] ボックスにプロキシ サーバーのアドレスを入力します。

  6. [ポート] ボックスにプロキシ サーバーのポート番号を入力します。

  7. [ローカル アドレスにはプロキシ サーバーを使用しない] チェック ボックスをオンにします。

  8. [OK] をクリックして、[ローカル エリア ネットワーク (LAN) の設定] ダイアログ ボックスを閉じます。

  9. [OK] をクリックして、[インターネット オプション] ダイアログ ボックスを閉じます。

その他のサーバー

Office SharePoint Server 2007 サービスの構成とサイトの作成を行う前に、すべてのフロントエンド Web サーバーとインデックス サーバーで Office SharePoint Server 2007 のインストールおよび構成を行うことをお勧めします。最小のサーバー ファーム構成を構築して、徐々にフロントエンド Web サーバーを追加してファームを拡張する場合は、Office SharePoint Server 2007 を 1 つの Web サーバーにインストールおよび構成して、Web サーバーをフロントエンド Web サーバーおよびアプリケーション サーバーとして構成します。サーバー ファーム内のサーバーの数にかかわらず、Office SharePoint Server 2007 をフロントエンド Web サーバーにインストールする前に、少なくとも 1 つのバックエンド データベース サーバーで SQL Server 2005 を実行する必要があります。

重要

Office SharePoint Server 2007 を、最初にインストールしたサーバーからアンインストールすると、ファームに問題が生じる場合があります。インデックス サーバーに最初に Office SharePoint Server 2007 をインストールすることは、お勧めできません。

その他のサーバーでセットアップを実行する - フロントエンド Web サーバー

  1. スリップストリーム インストール ソースから、いずれかの Web サーバー上で Setup.exe を実行します。

  2. [プロダクト キーの入力] ページでプロダクト キーを入力して、[次へ] をクリックします。

    注意

    セットアップによりプロダクト キーが自動的に確認されます。キーが確認されると、テキスト ボックスの横に緑色のチェック マークが付いて、[次へ] ボタンが有効になります。キーが有効でない場合、セットアップによりテキスト ボックスの横に赤色の円が表示され、キーが不適切であることを示すメッセージが表示されます。

  3. [マイクロソフト ソフトウェア ライセンス条項をお読みください] ページで使用許諾契約書の条項を確認し、[「マイクロソフト ソフトウェア ライセンス条項」に同意します] チェック ボックスをオンにして、[次へ] をクリックします。

  4. [インストールの種類を選択してください] ページで、[詳細設定] をクリックします。

  5. [サーバーの種類] タブで、[Web フロント エンド] をクリックします。

    セットアップ ウィザード - Web フロント エンドの種類

  6. 必要に応じて、独自の場所に Office SharePoint Server 2007 をインストールするには、[ファイルの場所] タブを選択し、場所を入力するか、[参照] をクリックして目的の場所を指定します。

  7. 必要に応じて、カスタマ エクスペリエンス向上プログラムに参加するには、[フィードバック] タブを選択し、希望するオプションを選択します。このプログラムの詳細については、リンクをクリックしてください。プログラム情報を表示するには、インターネット接続が必要です。

  8. 目的のオプションを選択したら、[今すぐインストール] をクリックします。

  9. セットアップが終了すると、サーバーの構成を完了するように求めるダイアログ ボックスが表示されます。[SharePoint 製品とテクノロジ構成ウィザードを今すぐ実行する] チェック ボックスがオンになっていることを確認します。

  10. [閉じる] をクリックし、構成ウィザードを開始します。ウィザードを完了する方法については、次のセクションで説明します。

サーバー ファーム内のその他のサーバーでセットアップを実行するには、以下の手順を実行します。

その他のサーバーでセットアップを実行する - インデックス サーバーまたはクエリ サーバー

  1. スリップストリーム インストール ソースから、いずれかの Web サーバー上で Setup.exe を実行します。

  2. [プロダクト キーの入力] ページでプロダクト キーを入力して、[次へ] をクリックします。

    注意

    セットアップによりプロダクト キーが自動的に確認されます。キーが確認されると、テキスト ボックスの横に緑色のチェック マークが付いて、[次へ] ボタンが有効になります。キーが有効でない場合、セットアップによりテキスト ボックスの横に赤色の円が表示され、キーが不適切であることを示すメッセージが表示されます。

  3. [マイクロソフト ソフトウェア ライセンス条項をお読みください] ページで使用許諾契約書の条項を確認し、[「マイクロソフト ソフトウェア ライセンス条項」に同意します] チェック ボックスをオンにして、[次へ] をクリックします。

  4. [インストールの種類を選択してください] ページで、[詳細設定] をクリックします。

  5. [サーバーの種類] タブで [完全] をクリックします。

    セットアップ ウィザード - スタンドアロンの種類

  6. 必要に応じて、独自の場所に Office SharePoint Server 2007 をインストールするには、[ファイルの場所] タブを選択し、場所を入力するか、[参照] をクリックして目的の場所を指定します。

  7. 必要に応じて、カスタマ エクスペリエンス向上プログラムに参加するには、[フィードバック] タブを選択し、希望するオプションを選択します。このプログラムの詳細については、リンクをクリックしてください。プログラム情報を表示するには、インターネット接続が必要です。

  8. 目的のオプションを選択したら、[今すぐインストール] をクリックします。

  9. セットアップが終了すると、サーバーの構成を完了するように求めるダイアログ ボックスが表示されます。[SharePoint 製品とテクノロジ構成ウィザードを今すぐ実行する] チェック ボックスがオンになっていることを確認します。

  10. [閉じる] をクリックし、構成ウィザードを開始します。このウィザードを完了する手順については、次のセクションで説明します。

SharePoint 製品とテクノロジ構成ウィザードを実行する

セットアップを実行し、Office SharePoint Server 2007 と Office SharePoint Server 2007 SP1 の両方をサーバー ファーム内のすべてのサーバーにインストールしたら、SharePoint 製品とテクノロジ構成ウィザードを使用して、Office SharePoint Server 2007 を構成できます。構成ウィザードでは、構成データベースのインストールと構成、Office SharePoint Server 2007 サービスのインストール、サーバーの全体管理 Web サイトの作成など、複数の構成タスクが自動化されます。SharePoint 製品とテクノロジ構成ウィザードを実行するには、以下の手順を実行します。

SharePoint 製品とテクノロジ構成ウィザードを実行して Office SharePoint Server 2007 を構成する

  1. [スタート] ボタンをクリックし、[すべてのプログラム] をポイントします。次に、[管理ツール] をポイントし、[SharePoint 製品とテクノロジ構成ウィザード] をクリックします。

  2. [SharePoint 製品とテクノロジへようこそ] ページで [次へ] をクリックします。

    構成ウィザードのウェルカム

  3. 構成中に一部のサービスの再起動が必要になる可能性があることを通知するダイアログ ボックスで、[はい] をクリックします。

    サービス再起動メッセージ

  4. [サーバー ファームへの接続] ページで、[いいえ、新しいサーバー ファームを作成します] をクリックし、[次へ] をクリックします。

    構成ウィザードのファームへの接続

  5. [構成データベースの設定] ダイアログ ボックスの [データベース サーバー] ボックスに、SQL Server を実行しているコンピュータの名前を入力します。

    構成ウィザードの構成データベース

  6. [データベース名] ボックスに構成データベースの名前を入力するか、既定のデータベース名を使用します。既定のデータベース名は SharePoint_Config です。

  7. [ユーザー名] ボックスに、サーバー ファーム アカウントのユーザー名を入力します (ユーザー名は <DOMAIN>\<user name> の形式で入力してください)。

    重要

    サーバー ファーム アカウントは構成データベースへのアクセスに使用されます。このアカウントは、SharePoint サーバーの全体管理アプリケーション プールのアプリケーション プール ID としても機能します。また、Windows SharePoint Services Timer サービスを実行するアカウントでもあります。SharePoint 製品とテクノロジ構成ウィザードにより、このアカウントが SQL Server のログイン、SQL Server Database Creator サーバーの役割、および SQL Server Security Administrators サーバーの役割に追加されます。サービス アカウントとして指定するユーザー アカウントはドメイン ユーザー アカウントである必要がありますが、Web サーバーまたはバックエンド データベース サーバー上の特定のセキュリティ グループのメンバである必要はありません。最低限の特権を与えるという原則に従って、Web サーバーまたはバックエンド サーバーの Administrators グループのメンバではないユーザー アカウントを指定することをお勧めします。

  8. [パスワード] ボックスにユーザーのパスワードを入力し、[次へ] をクリックします。

  9. SharePoint サーバーの全体管理 Web アプリケーションで特定のポートを使用する場合は、[SharePoint サーバーの全体管理 Web アプリケーションの構成] ページで [ポート番号を指定する] チェック ボックスをオンにしてポート番号を入力します。SharePoint サーバーの全体管理 Web アプリケーションでどのポート番号を使用してもかまわない場合は、[ポート番号を指定する] チェック ボックスをオフのままにします。

    構成ウィザードの Web アプリケーション

  10. [SharePoint サーバーの全体管理 Web アプリケーションの構成] ダイアログ ボックスで次のどちらかの操作を行います。

    • NTLM 認証を使用する場合 (既定) は、[次へ] をクリックします。

    • Kerberos 認証を使用する場合は、[ネゴシエート (Kerberos)] をクリックし、[次へ] をクリックします。

      注意

      ほとんどの場合、既定の設定 (NTLM) を使用します。[ネゴシエート (Kerberos)] は、Kerberos 認証が環境でサポートされている場合にのみ使用します。[ネゴシエート (Kerberos)] オプションを使用するには、ドメイン ユーザー アカウントのサービス プリンシパル名 (SPN) を構成する必要があります。これを行うには、Domain Admins グループのメンバである必要があります。詳細については、「Kerberos 認証を使用するように Windows SharePoint Services の仮想サーバーを構成する方法および Kerberos 認証から NTLM 認証に戻す方法」(https://go.microsoft.com/fwlink/?linkid=76570&clcid=0x411) を参照してください。

  11. [SharePoint 製品とテクノロジ構成ウィザードの終了] ページで [次へ] をクリックします。

    構成ウィザードの終了

  12. [構成成功] ページで [完了] をクリックします。

    構成ウィザードの成功

    SharePoint サーバーの全体管理 Web サイトのホーム ページが開きます。

    注意

    ユーザー名およびパスワードの入力を求めるメッセージが表示された場合は、Internet Explorer で信頼済みサイトの一覧に SharePoint サーバーの全体管理 Web サイトを追加し、ユーザー認証の設定を構成する必要がある可能性があります。これらの設定を構成する手順については、次のセクションで説明します。

    プロキシ サーバーに関するエラー メッセージが表示される場合は、ローカル アドレスにはプロキシ サーバーを使用しないようにプロキシ サーバーの設定を構成する必要がある可能性があります。この設定を構成する手順については、後で説明します。

他のサーバーで SharePoint 製品とテクノロジ構成ウィザードを実行する

セットアップが終了したら、SharePoint 製品とテクノロジ構成ウィザードを使用して、Windows SharePoint Services 3.0 を構成します。構成ウィザードでは、構成データベースのインストールと構成、Windows SharePoint Services 3.0 サービスのインストールなど、いくつかの構成タスクが自動化されます。以下の手順を使用して、SharePoint 製品とテクノロジ構成ウィザードを実行します。

SharePoint 製品とテクノロジ ウィザードを実行する

  1. [スタート] ボタンをクリックし、[すべてのプログラム] をポイントします。次に、[管理ツール] をポイントし、[SharePoint 製品とテクノロジ構成ウィザード] をクリックします。

  2. [SharePoint 製品とテクノロジへようこそ] ページで [次へ] をクリックします。

  3. 構成中に一部のサービスの再起動が必要になる可能性があることを通知するダイアログ ボックスで、[はい] をクリックします。

  4. [サーバー ファームへの接続] ページで、[はい、既存のサーバー ファームに接続します] をクリックし、[次へ] をクリックします。

  5. [構成データベースの設定] ダイアログ ボックスの [データベース サーバー] ボックスに、SQL Server を実行しているコンピュータの名前を入力します。

  6. [データベース名の取得] をクリックし、[データベース名] ボックスの一覧から、サーバー ファームの最初のサーバーを構成したときに作成したデータベースの名前を選択します。

  7. [ユーザー名] ボックスに、SQL Server を実行するコンピュータに接続するために使用するアカウントのユーザー名を入力します (ユーザー名は <DOMAIN>\<user name> の形式で入力してください)。これは、最初のサーバーの構成時に使用したものと同じユーザー アカウントにする必要があります。

  8. [パスワード] ボックスにユーザーのパスワードを入力し、[次へ] をクリックします。

  9. [SharePoint 製品とテクノロジ構成ウィザードの終了] ページで [次へ] をクリックします。

  10. [構成成功] ページで [完了] をクリックします。

Windows SharePoint Services Search サービスを開始する

コンテンツの検索に使用するすべてのコンピュータで Windows SharePoint Services Search サービスを開始する必要があります。このサービスは、少なくとも 1 台のサーバーで開始する必要があります。

コンテンツの検索に使用するコンピュータで Windows SharePoint Services Search サービスを開始する

  1. SharePoint サーバーの全体管理のホーム ページで、トップ リンク バーの [サーバー構成の管理] タブをクリックします。

  2. [サーバー構成の管理] ページの [トポロジおよびサービス] セクションで [ファーム サーバー] をクリックします。

  3. [ファーム サーバー] ページで、Windows SharePoint Services Search サービスを開始するサーバーをクリックします。

  4. [Windows SharePoint Services Search] の横にある [開始] をクリックします。

  5. [Windows SharePoint Services Search サービス設定の構成] ページの [サービス アカウント] セクションで、Search サービスの実行に使用するユーザー アカウントのユーザー名とパスワードを指定します。

  6. [コンテンツ アクセス アカウント] セクションで、Search サービスによるコンテンツの検索に使用するユーザー アカウントのユーザー名とパスワードを指定します。このアカウントには、検索するすべてのコンテンツに対する読み取りアクセス権が必要です。資格情報を入力しない場合は、Search サービスに使用するアカウントと同じアカウントが使用されます。

  7. [インデックス作成スケジュール] セクションで、既定の設定をそのまま使用するか、Search サービスによるコンテンツの検索時に使用するスケジュールを指定します。

  8. すべての設定を構成したら、[開始] をクリックします。

セキュリティが強化された Windows ファイアウォールを構成する

サーバー ファームで Web アプリケーションを作成した後で、Windows Server 2008 の [セキュリティが強化された Windows ファイアウォール] を使用して、Web アプリケーションをホストするコンピュータのポートを開く必要があります。Web アプリケーションをホストしないコンピュータについては、SSP 用のポートを開くだけでかまいません。

Web サーバーでは、既定ではポート 80 が開かれますが、他のコンピュータと通信できるようにするには、サーバーの全体管理用のポートを開き、SSP 用にポート 56737 および 56738 を開く必要があります。また、サーバー ファームで追加の Web アプリケーションを作成した場合は、そのアプリケーション用のポートを開く必要もあります。

Windows Server 2008 ファイアウォールの既定の構成では、例外がない限りすべての接続が拒否されます。ポートに変更を加える際には、現在有効になっているプロファイル (プライベート、パブリック、またはドメイン) に対して例外を作成していることを確認してください。不適切なプロファイルに例外を作成すると、例外は正しく機能しません。

注意

IIS のホスト ヘッダーを構成する場合、Web アプリケーションのポートは 80 に設定されるため、このセクションの手順を実行する必要がない場合もあります。ただし、Windows SharePoint Services 3.0 でホスト ヘッダー モードを使用し、単一の Web アプリケーションに複数のドメイン名付きサイトを作成する場合は、このセクションの手順を実行して、サーバー ファーム内で Web アプリケーション (サーバーの全体管理を含む) によって使用されるポートを特定する必要があります。

Web アプリケーションによって使用されるポートを特定する

  1. [スタート] ボタンをクリックし、[すべてのプログラム] をポイントします。次に、[管理ツール] をポイントし、[SharePoint 3.0 サーバーの全体管理] をクリックします。

  2. サーバーの全体管理サイトで、[アプリケーション構成の管理] をクリックします。

  3. [アプリケーション構成の管理] Web ページで、[SharePoint Web アプリケーション構成の管理] セクションの [Web アプリケーションのリスト] をクリックします。

  4. [Web アプリケーションのリスト] Web ページの [URL] 列に、各 Web アプリケーションのサーバー名がポート番号と共に一覧表示されます。

セキュリティが強化された Windows ファイアウォールを使用して、「Web アプリケーションによって使用されるポートを特定する」の手順で特定した、サーバー ファームに必要なポートを開く必要があります。

規則の管理を容易にするために、Web アプリケーションごとに 1 つの規則を作成し、2 つの SSP ポートに対して 1 つの規則を作成することをお勧めします。または、規則を一元管理するために、すべてのポートを管理する 1 つの規則を作成することもできます。

Web アプリケーションについては、受信接続用のポートを開くための規則を作成するだけでかまいません。2 つの SSP ポートの規則については、受信トラフィックと送信トラフィックの両方を許可するように構成する必要があります。

セキュリティが強化された Windows ファイアウォールを構成する

  1. [スタート] ボタンをクリックし、[すべてのプログラム] をポイントします。次に、[管理ツール] をポイントし、[セキュリティが強化された Windows ファイアウォール] をクリックします。

  2. [ユーザー アカウント制御] ダイアログ ボックスで、[続行] をクリックします。

  3. 詳細ウィンドウの [概要] セクションで、ドメイン ネットワークの場所のエントリに [ドメイン プロファイルはアクティブです] と表示されているかどうかを調べ、ドメイン プロファイルがアクティブであることを確認します。

  4. [ドメイン プロファイルはアクティブです] 領域で受信接続の規則がどのように構成されているかに応じて、次の選択肢のどちらかを選びます。

    • [規則に一致しない受信接続は許可されます] の場合は、次の手順を実行する必要はありません。

    • [規則に一致しない受信接続はブロックされます] の場合は、次の手順に進み、Office SharePoint Server 2007 のトラフィックを許可するようにファイアウォールを構成する必要があります。

  5. コンソール ツリーで [受信の規則] を選択し、[操作] ウィンドウで [新規の規則] をクリックします。

  6. 次の表の設定を使用して、新規の受信の規則ウイザードの手順を完了します。

    ウィザード ページ 設定

    規則の種類

    [ポート] を選択します。

    プロトコルおよびポート

    • [TCP] を選択します。

    • [特定のローカル ポート] を選択します。[特定のローカル ポート] ボックスに、必要なポート番号をすべて入力します。

    操作

    [接続を許可する] を選択します。

    プロファイル

    • [ドメイン] を有効にします。

    • [プライベート] チェック ボックスおよび [パブリック] チェック ボックスをオフにします。

    名前

    [名前] ボックスおよび [説明] ボックスに、ネットワーク管理者にとってわかりやすい、内容をよく表す情報を入力します。各ファイアウォール規則には、一意の名前を割り当てることをお勧めします。一意の名前を割り当てると、Windows Server 2008 ネットワーク シェル (Netsh) コマンドを使用してネットワークを管理しやすくなります。

  7. コンソール ツリーで [送信の規則] を選択し、[操作] ウィンドウで [新規の規則] をクリックします。

  8. 次の表の設定を使用して、新規の送信の規則ウイザードの手順を完了します。

    ウィザード ページ 設定

    規則の種類

    [ポート] を選択します。

    プロトコルおよびポート

    • [TCP] を選択します。

    • [特定のローカル ポート] を選択します。[特定のローカル ポート] ボックスに、必要なポート番号をすべて入力します。

    操作

    [接続を許可する] を選択します。

    プロファイル

    • [ドメイン] を有効にします。

    • [プライベート] チェック ボックスおよび [パブリック] チェック ボックスをオフにします。

    名前

    [名前] ボックスおよび [説明] ボックスに、ネットワーク管理者にとってわかりやすい、内容をよく表す情報を入力します。各ファイアウォール規則には一意の名前を割り当てることをお勧めします。一意の名前を割り当てると、Windows Server 2008 ネットワーク シェル (Netsh) コマンドを使用してネットワークを管理しやすくなります。

セキュリティが強化された Windows ファイアウォールの詳細については、「Windows Firewall (英語)」を参照してください。

追加の構成タスクを実行する

Office SharePoint Server 2007 の初期インストールと構成の後で、さまざまな追加設定を構成できます。追加設定の構成は省略できますが、これらの設定を構成しないと多くの主要な機能を利用できません。

  • 受信メール設定の構成   SharePoint サイトで受信電子メールを受信し、アーカイブするように受信電子メールの設定を構成できます。また、SharePoint サイトで、電子メール ディスカッションの発生時のアーカイブ、ドキュメントの保存、およびサイト予定表への会議出席依頼の送信を実行できるように、受信電子メールの設定を構成することもできます。さらに、SharePoint Directory Management Service を構成して、電子メールの配布リストの作成と管理のサポートを提供できます。詳細については、「受信メールの設定を構成する (Office SharePoint Server)」を参照してください。

  • 送信メール設定の構成   簡易メール転送プロトコル (SMTP) サーバーからサイト ユーザーに電子メールによる警告を送信し、サイト管理者に通知を送信するように送信電子メール設定を構成できます。送信する警告に表示される "差出人" アドレスと "返信" アドレスの両方を構成できます。送信電子メール設定は、すべての Web アプリケーションに対して構成することも、特定の Web アプリケーションのみに対して構成することもできます。詳細については、「送信メール設定を構成する (Office SharePoint Server)」および「特定の Web アプリケーション用に送信メール設定を構成する (Office SharePoint Server)」を参照してください。

  • ワークフロー設定の構成   管理者が事前に生成したコードを使用して、エンド ユーザーが独自のワークフローを作成できるようにワークフロー設定を構成できます。また、サイト アクセス権のない内部ユーザーがワークフローの警告を受信できるようにするか、外部ユーザーがドキュメントのコピーを電子メールで受信してワークフローに参加できるようにするかについても構成できます。詳細については、「ワークフロー設定を構成する」を参照してください。

  • 診断ログ設定の構成   トラブルシューティングに役立つ複数の診断ログ設定を構成できます。たとえば、トレース ログ、イベント メッセージ、ユーザー モードのエラー メッセージ、およびカスタマ エクスペリエンス向上プログラムのイベントを有効にして構成することができます。詳細については、「診断ログ設定を構成する」を参照してください。

  • シングル サインオンの構成   ファーム内のシングル サインオン設定を構成できます。シングル サインオンを使用すると、Excel Calculation Services またはビジネス データ カタログを使用して外部データ ソースに接続できるようになります。詳細については、「シングル サインオンを構成する (Office SharePoint Server)」を参照してください。

  • ウイルス対策設定の構成   Office SharePoint Server 2007 向けに設計されたウイルス対策プログラムを使用している場合は、各種のウイルス対策設定を構成できます。ウイルス対策設定では、ドキュメントのアップロード時またはダウンロード時にスキャンを実行するかどうかや、ウイルスに感染したドキュメントのダウンロードをユーザーに許可するかどうかを制御できます。また、タイムアウトするまでのウイルス対策プログラムの実行時間を指定したり、サーバーでウイルス対策プログラムが使用できる実行スレッドの数を指定したりできます。詳細については、「ウイルス対策設定を構成する」を参照してください。

SharePoint サーバーの全体管理を使用してオプションの管理設定を構成するには、以下の手順に従います。

SharePoint サーバーの全体管理を使用して管理設定を構成する

  1. [スタート] ボタンをクリックし、[すべてのプログラム] をポイントします。次に、[管理ツール] をポイントし、[SharePoint 3.0 サーバーの全体管理] をクリックします。

  2. [サーバーの全体管理] ホーム ページの [管理者タスク] リストで、実行する管理者タスクをクリックします。

  3. [管理者タスク] ページで、[操作] の隣のタスクをクリックします。

サイト コレクションと SharePoint サイトを作成する

ここでは、1 つの SharePoint サイトを含む単一のサイト コレクションを作成する手順について説明します。複数のサイト コレクションを作成し、それぞれのサイト コレクションの下に多数のサイトを作成できます。詳細については、「章の概要 : SharePoint サイトを展開および構成する」を参照してください。SharePoint サイトおよびサイト コレクションの計画の詳細については、「Web サイトの構造および公開を計画する (Office SharePoint Server)」を参照してください。

サイトまたはサイト コレクションを作成する前に、まず Web アプリケーションを作成する必要があります。Web アプリケーションは、一意のアプリケーション プールがあるインターネット インフォメーション サービス (IIS) サイトから構成されます。新しい Web アプリケーションを作成するときには、新しいデータベースも作成し、そのデータベースに接続するために使用する認証方法を定義します。

さまざまなユーザーが異なるドメインを使用してコンテンツにアクセスする必要があるエクストラネット環境では、別の IIS Web サイトまで Web アプリケーションを拡張することが必要になる場合もあります。この作業では、同じコンテンツをホストする追加の IIS Web サイトを使用して、異なる一連のユーザーに同じコンテンツを公開します。

新しい Web アプリケーションを作成する

  1. [スタート] ボタンをクリックし、[すべてのプログラム] をポイントします。次に、[Microsoft Office Server] をポイントし、[SharePoint 3.0 サーバーの全体管理] をクリックします。

  2. サーバーの全体管理のホーム ページで、[アプリケーション構成の管理] をクリックします。

  3. [アプリケーション構成の管理] ページの [ SharePoint Web アプリケーション構成の管理] セクションで、[Web アプリケーションの作成または拡張] をクリックします。

  4. [Web アプリケーションの作成または拡張] ページの [SharePoint Web アプリケーションの追加] セクションで、[新しい Web アプリケーションの作成] をクリックします。

  5. [新しい Web アプリケーションの作成] ページの [IIS Web サイト] セクションでは、新しい Web アプリケーションの設定を構成できます。

    1. 既存の Web サイトを使用する場合は、[既存の Web サイトを使用する] を選択し、新しい Web アプリケーションをインストールする Web サイトをドロップダウン メニューから選択します。

    2. 新しい Web サイトを作成するには、[新しい IIS Web サイトを作成する] を選択し、[説明] ボックスに Web サイトの名前を入力します。

    3. [ポート] ボックスに、Web アプリケーションへのアクセスに使用するポート番号を入力します。新しい Web サイトを作成する場合は、このフィールドに推奨ポート番号が表示されます。既存の Web サイトを使用する場合は、このフィールドに現在のポート番号が表示されます。

    4. [ホスト ヘッダー] ボックスに、Web アプリケーションへのアクセスに使用する URL を入力します。この入力フィールドは省略できます。

    5. [パス] ボックスに、サーバーのサイト ディレクトリへのパスを入力します。新しい Web サイトを作成する場合は、このフィールドに推奨パスが表示されます。既存の Web サイトを使用する場合は、このフィールドに現在のパスが表示されます。

  6. [セキュリティの構成] セクションで、Web アプリケーションの認証と暗号化を構成します。

    1. [認証プロバイダ] セクションで、[ネゴシエート (Kerberos)] または [NTLM] を選択します。

      注意

      Kerberos 認証を有効にするには、追加の構成タスクを実行する必要があります。認証方法の詳細については、「認証方法を計画する (Office SharePoint Server)」を参照してください。

    2. [匿名アクセスを許可する] セクションで、[はい] または [いいえ] を選択します。匿名アクセスを許可するように選択すると、コンピュータ固有の匿名アクセス アカウント (つまり、IUSR_<コンピュータ名>) による Web サイトへの匿名アクセスが可能になります。

      注意

      ユーザーがサイトのいずれかのコンテンツに匿名でアクセスできるようにする場合は、Web アプリケーション全体で匿名アクセスを有効にする必要があります。その後で、匿名アクセスをサイト内でどのように使用するかをサイトの所有者が構成できます。匿名アクセスの詳細については、「サイトへのアクセスの許可に使用する Windows セキュリティ グループとアカウントを決定する」を参照してください。

    3. [SSL (Secure Sockets Layer) を使用する] セクションで、[はい] または [いいえ] を選択します。Web サイトで SSL を有効にする場合は、SSL 証明書の要求とインストールを行って、SSL を構成する必要があります。

      重要

      SSL を使用する場合は、IIS 管理ツールを使用して、各サーバーに適切な証明書を追加する必要があります。SSL の使用の詳細については、「サーバー ファーム内のセキュリティ保護された通信を計画する (Office SharePoint Server)」を参照してください。

  7. [負荷分散される URL] セクションで、ユーザーがこの Web アプリケーションでアクセスするすべてのサイトのドメイン名に対応する URL を入力します。この URL ドメインは、Web アプリケーション内のページに表示されるすべてのリンクで使用されます。このボックスには既定で、現在のサーバー名とポートが自動的に入力されます。

    新しい Web アプリケーションの場合、[領域] ボックスは自動的に [既定] に設定されるので、このページからは変更できません。Web アプリケーションの領域を変更する場合は、「既存の Web アプリケーションを拡張する」を参照してください。

  8. [アプリケーション プール] セクションで、この Web アプリケーションに既存のアプリケーション プールを使用するか、新しいアプリケーション プールを作成するかを選択します。既存のアプリケーション プールを使用する場合は、[既存のアプリケーション プールを使用する] を選択します。次に、ドロップダウン メニューから使用するアプリケーション プールを選択します。

    1. 新しいアプリケーション プールを作成するには、[新しいアプリケーション プールを作成する] を選択します。

    2. [アプリケーション プール名] ボックスに、新しいアプリケーション プールの名前を入力するか、既定の名前をそのまま使用します。

    3. 既存のアプリケーション プール セキュリティ アカウントを使用するには、[このアプリケーションのセキュリティ アカウントを選択してください] セクションで、[定義済み] を選択して、ドロップダウン メニューからセキュリティ アカウントを選択します。

    4. 既存のアプリケーション プールで現在セキュリティ アカウントとして使用されていないアカウントを使用する場合は、[構成可能] を選択します。[ユーザー名] ボックスに、使用するアカウントのユーザー名を入力し、[パスワード] ボックスにそのアカウントのパスワードを入力します。

  9. [インターネット インフォメーション サービスのリセット] セクションで、他のファーム サーバー上で IIS を再起動することを Windows SharePoint Services に許可するかどうかを選択します。このプロセスを完了するには、ローカル サーバーを手動で再起動する必要があります。このオプションを選択せず、ファーム内に複数のサーバーが存在する場合は、すべてのサーバー上に IIS Web サイトが作成されるまで待機し、各 Web サーバーで iisreset/noforce を実行する必要があります。新しい IIS サイトは、この操作が完了するまで使用できません。ファームに含まれるサーバーが 1 台のみの場合、ここで選択操作を行うことはできません。

  10. [データベース名と認証] セクションで、新しい Web アプリケーションのデータベース サーバー、データベース名、および認証方法を選択します。

    項目 操作

    データベース サーバー

    使用するデータベース サーバーおよび SQL Server インスタンスの名前を "<*SERVERNAME*>\<*instance*>" の形式で入力します。既定のエントリを使用することもできます。

    データベース名

    データベースの名前を入力するか、既定のエントリを使用します。

    データベースの認証

    Windows 認証 (推奨) を使用するか、SQL 認証を使用するかを選択します。

    • Windows 認証を使用する場合は、このオプションを選択したままにします。

    • SQL 認証を使用する場合は、[SQL 認証] を選択します。[アカウント] ボックスに、Web アプリケーションが SQL Server データベースに対する認証に使用するアカウントの名前を入力し、[パスワード] ボックスにそのパスワードを入力します。

  11. 新しい Web アプリケーションを作成する場合は [OK] をクリックし、作業をキャンセルして [アプリケーション構成の管理] ページに戻る場合は [キャンセル] をクリックします。

サイト コレクションを作成するには、以下の手順を実行します。

サイト コレクションを作成する

  1. トップ リンク バーの [アプリケーション構成の管理] をクリックします。

  2. [アプリケーション構成の管理] ページで、[SharePoint サイトの管理] セクションの [サイト コレクションの作成] をクリックします。

  3. [サイト コレクションの作成] ページの [Web アプリケーション] メニューで、サイト コレクションを作成する Web アプリケーションが選択されていない場合は、[Web アプリケーション] の [Web アプリケーションの変更] をクリックし、[Web アプリケーションの選択] ページで、サイト コレクションを作成する Web アプリケーションをクリックします。

  4. [タイトルと説明] セクションで、サイト コレクションのタイトルと説明を入力します。

  5. [Web サイトのアドレス] セクションの [URL] 領域で、URL に使用するパス (/sites/ のような管理対象パスやルート ディレクトリ (/)) を選択します。

    /sites/ など、ワイルド カードを使用した管理対象パスを選択する場合は、サイトの URL で使用するサイト名も入力する必要があります。

    注意

    URL オプションに使用可能なパスは、ワイルド カードを使用した管理対象パスであると定義されている管理パスの一覧から取得されます。管理パスの詳細については、サーバーの全体管理ヘルプ システムの「管理パスの定義」を参照してください。

  6. [テンプレートの選択] セクションの [テンプレートの選択] 一覧で、サイト コレクションのトップレベル サイトに使用するテンプレートを選択します。

  7. [サイト コレクションの管理者] セクションで、サイト コレクション管理者となるユーザーのユーザー名 (DOMAIN\user name の形式) を入力します。

  8. 新しいトップレベル Web サイトの代理所有者として別のユーザーを識別する場合 (推奨) は、[サイト コレクションの代理の管理者] セクションにサイト コレクションの代理の管理者のユーザー名を入力します。

  9. クォータを使用してサイト コレクションのリソース使用を制限する場合は、[クォータ テンプレート] セクションの [クォータ テンプレートの選択] 一覧でテンプレートをクリックします。

  10. [OK] をクリックします。

SharePoint サイトを作成するには、以下の手順を実行します。

SharePoint サイトを作成する

  1. SharePoint サーバーの全体管理のホーム ページで、トップ リンク バーの [アプリケーション構成の管理] タブをクリックします。

  2. [アプリケーション構成の管理] ページで、[SharePoint サイトの管理] セクションの [サイト コレクションのリスト] をクリックします。

  3. [サイト コレクションのリスト] ページの [URL] 列で、サイトを追加するサイト コレクションの URL をクリックします。サイト コレクションの完全な URL パスが [URL] ボックスに表示されます。

  4. 完全な URL パスをコピーしてブラウザに貼り付けます。続いて、サイト コレクションのトップ レベル サイトのホーム ページで、[サイトの操作] メニューから [作成] をクリックします。

  5. [作成] ページで、[Web ページ] セクションの [サイトとワークスペース] をクリックします。

  6. [新しい SharePoint サイト] ページの [タイトルと説明] セクションで、サイトのタイトルと説明を入力します。

  7. [Web サイトのアドレス] セクションで、サイトの URL を入力します。

  8. [テンプレートの選択] セクションで、タブ付きテンプレート コントロールからテンプレートを選択します。

  9. 他の設定を変更するか、[作成] をクリックしてサイトを作成します。

    新しいサイトが表示されます。

サイトを作成した後で、代替アクセス マッピングを構成できます。代替アクセス マッピングは、Office SharePoint Server 2007 との通信中 (Office SharePoint Server 2007 Web サイトのホーム ページの参照中など) にユーザーを適切な URL に転送します。代替アクセス マッピングによって、Office SharePoint Server 2007 は Web 要求を適切な Web アプリケーションおよびサイトにマップできます。さらに、Office SharePoint Server 2007 で適切なサイトを表示できるようになります。詳細については、「代替アクセス マッピングを計画する (Office SharePoint Server)」を参照してください。

トレース ログを構成する

トレース ログ ファイルは、Windows SharePoint Services Search サービスの構成の変更に関連する問題のトラブルシューティングに役立ちます。また、トレース ログは、問題が発生した場合の分析に役立ちます。たとえば、トレース ログに書き込まれたイベントを使用して、問題が発生する前に Office SharePoint Server 2007 で行われた構成の変更を特定できます。

構成の変更に関連する問題はすぐに検出されるとは限らないため、Search サービスに関連する構成を変更した日にシステムで作成されたトレース ログ ファイルはすべて保存しておくことをお勧めします。これらのログ ファイルは、上書きされない安全な場所に長期間保存してください。

既定では、Office SharePoint Server 2007 のトレース ログ ファイルには 2 日間のイベントが保存されます。つまり、2 日より前のイベントを含むトレース ログ ファイルは削除されます。Windows SharePoint Services Search サービスを使用する場合は、7 日間のイベントを保存するようにトレース ログを構成することをお勧めします。

サーバーの全体管理の [診断ログ] ページを使用することで、保持するトレース ログ ファイルの最大数と、各ログ ファイルにイベントを記録する時間 (分単位) を構成できます。既定では、96 個のログ ファイルが保管され、各ログ ファイルには 30 分間のイベントが格納されます。

96 個のログ ファイルに、ファイルあたり 30 分間のイベントが格納されると、2,880 分間 (2 日間) のイベントが記録されることになります。

また、ログ ファイルを書き込む場所を指定することも、既定のパスをそのまま使用することもできます。以下の手順 3. を参照し、使用中のシステムでトレース ログ ファイルが格納される場所を確認してください。

7 日間のイベントを保存するようにトレース ログを構成する

  1. サーバーの全体管理の [サーバー構成の管理] タブの [ログおよびレポートの作成] セクションで、[診断ログ] をクリックします。

  2. [診断ログ] ページの [トレース ログ] セクションで、以下の作業を行います。

    • [ログ ファイル数] ボックスに「336」と入力します。

    • [1 つのログ ファイルを使用する時間 (分)] ボックスに「30」と入力します。

    ヒント

    10,080 分間 (7 日間) のイベントを保存するために、ログ ファイルの数と、各ログ ファイルにイベントを格納する時間 (分) を任意に組み合わせることができます。

  3. [パス] ボックスで指定したパスに、追加ログ ファイルを保存するのに十分な空き領域があることを確認します。十分な空きがなければ、パスを別の場所に変更します。

    ヒント

    ログ ファイルは、ログ ファイルのみを格納するハード ドライブ パーティションに格納することをお勧めします。

  4. [OK] をクリックします。

Windows Server バックアップを構成する

Windows SharePoint Services 3.0 と共に Windows Server バックアップを使用する場合は、次のレジストリ キーを構成する必要があります。これらのレジストリ キーを構成しないと、Windows Server バックアップは Windows SharePoint Services 3.0 と正常に連携しません。

重要

レジストリを編集するには、ローカル サーバー コンピュータで Administrators グループのメンバとしてログオンしている必要があります。レジストリを正しく編集しないと、システムが正常に動作しなくなる場合があります。レジストリを変更する前に、コンピュータ上の重要なデータのバックアップを作成する必要があります。

Windows Server バックアップのレジストリ キーを構成する

  1. [スタート]、[ファイル名を指定して実行] の順にクリックし、[ファイル名を指定して実行] ダイアログ ボックスに「regedit」と入力して [OK] をクリックします。

  2. [ユーザー アカウント制御] ダイアログ ボックスで [続行] をクリックして、レジストリ エディタを開きます。

  3. レジストリ エディタで、次のキーを見つけます。

    HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Microsoft\Windows NT\CurrentVersion\

  4. [編集] メニューで [新規]、[キー] の順にクリックします。

  5. WindowsServerBackup」と入力して、Enter キーを押します。

  6. [WindowsServerBackup] キーを選択し、[編集] メニューで [新規]、[キー] の順にクリックします。

  7. Application Support」と入力し、Enter キーを押します。

  8. [Application Support] キーを選択し、[編集] メニューで、[新規]、[キー] の順にクリックします。

  9. キー名として「{c2f52614-5e53-4858-a589-38eeb25c6184}」と入力し、Enter キーを押します。

    これが、WSS ライタの GUID です。

  10. 新しいキーを選択し、[編集] メニューで [新規]、[文字列値] の順にクリックします。

  11. 新しい値として「Application Identifier」と入力し、Enter キーを押します。

  12. [Application Identifier] 値を右クリックして、[修正] をクリックします。

  13. [値のデータ] ボックスに「Windows SharePoint Services」と入力し、[OK] をクリックします。

  14. [編集] メニューで [新規] をクリックし、[DWORD (32 ビット) 値] をクリックします。

  15. 新しい値名として「UseSameVssContext」と入力し、Enter キーを押します。

  16. [UseSameVssContext] 値を右クリックして、[修正] をクリックします。

  17. [値のデータ] ボックスに「00000001」と入力し、[OK] をクリックします。

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このトピックは、簡単に読んだり印刷したりできるように、次のダウンロード可能なドキュメントに収められています。

入手可能なドキュメントの詳細な一覧については、「Office SharePoint Server 2007 のダウンロード可能なブック」を参照してください。