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アップグレード方法を決定する (Office SharePoint Server)

更新 : 2009-03-05

この記事の内容 :

アップグレード プロセスを実行する前に、採用するアップグレード方法を決定する必要があります。この記事の内容を参考にそれぞれの方法の利点と欠点を比較し、それぞれの方法に影響を与える可能性のある特殊ケースについての情報を確認してください。また、この記事で提供される情報に加えて、必ず「サポートされるアップグレード パスとサポートされないアップグレード パスを確認する」にも目を通し、アップグレードはどのような場合に適切に実施し成功させることができるのかを正確に把握してください。

Noteメモ

Microsoft Office SharePoint Server 2007 Service Pack 1 (SP1) がインストールされていることを確認してください。詳細については、Microsoft ダウンロード センターを参照してください。

アップグレード方法を選択する

次の表に、アップグレード方法の一覧と比較を示します。

方法 説明 利点 欠点 最適なアップグレード対象

一括アップグレード

コンテンツおよび構成データを一度に一括してアップグレードします。

最も簡単な方法です。サイトは元の URL を維持します。既存のハードウェアを使用して既存のデータベースおよびサーバーを更新します。

実行中の環境はオフラインになります。元のサイトに戻すことはできません。

単一のサーバーまたは小規模なサーバー ファーム。

段階的なアップグレード

前のバージョンを残したまま新しいバージョンをインストールします。サーバー管理者は、どのサイト コレクションをアップグレードするか、およびアップグレードする時期を決定します。

きめ細かい処理が可能で、サイト コレクション レベルでアップグレードできます。ユーザーに影響を与える時間を短縮できます。サイトは元の URL を維持します。元のサイトに戻すことができます。既存のハードウェアを使用します。

より複雑で、大量のリソースを必要とします。アップグレード プロセスの実行中は URL をリダイレクトする必要があり、Microsoft Office など一部のクライアント アプリケーションでは問題が発生します。Microsoft SQL Server で追加の記憶域が必要です。Microsoft Windows SharePoint Services 2.0 スケーラブル ホスト モードはサポートされません。

ダウンタイムを制限する必要のあるサイトが多い、共有サービスのない中規模または大規模のサーバー ファーム。環境を大きくカスタマイズした結果、問題が生じた場合は、いつでも元のサイトに戻すことができます。

共有サービスの段階的アップグレード

段階的アップグレードと同じですが、親ポータル サイトと子ポータル サイトには別のアップグレード パスが用意されます。

段階的アップグレードと同じですが、親ポータル サイトと子ポータル サイトは個別にアップグレードできます。

段階的アップグレードと同じで、加えて Microsoft Office SharePoint Portal Server 2003 環境と Office SharePoint Server 2007 環境で同時に 2 つの検索クロールがアクティブになります。

共有サービスが設定されている任意の規模のサーバー ファーム。

(上級) データベースの移行

サーバー管理者は、別のファームまたは別のハードウェアに新しいバージョンをインストールして、新しい環境に手動でデータベースを移行する必要があります。

新しいファームまたは新しいハードウェアに移行できます。SharePoint Portal Server 2003 環境が利用可能で、アップグレードによる影響は受けません。

多くの手順を手動で行う必要がある、エラーのリスクが高い複雑なプロセスです。サイトの元の URL を維持するには、追加の手順を手動で行う必要があります。検索範囲を再設定し、検索設定を再適用する必要があります。新しいサーバー ファームと SQL Server の 2 倍の記憶域が必要です。

新しいハードウェアまたは新しいアーキテクチャに移行するユーザー。

アップグレードのスループットを最大化する必要があるユーザー。

この方法には、スケーラブル ホスト モードまたは Active Directory ディレクトリ サービス アカウント作成モードを使用する Windows SharePoint Services 2.0 環境が必要です。

Windows SharePoint Services 2.0 から Microsoft Office SharePoint Server 2007 への移行。

一括アップグレードおよび段階的アップグレードの動作の詳細については、「アップグレード プロセスの動作 (Office SharePoint Server)」を参照してください。

特殊なケース

アップグレードを実行するときに、別の要件や達成するべき他の目標がある場合があります。以下の表に、特殊ケースと、それぞれのケースに適切なアップグレード方法を示します。

ケース 実行するアップグレード方法

SQL Server を 32 ビット版から 64 ビット版にアップグレードする場合

SQL Server の 32 ビット版から 64 ビット版にアップグレードする場合は、最適なパフォーマンスのメリットが得られるように、64 ビット版へのアップグレードを行ってから Office SharePoint Server 2007 をアップグレードすることをお勧めします。アップグレードの失敗を避けるため、必ず一度に 1 種類のアップグレードのみを実行してください。

SQL Server の 32 ビット版から 64 ビット版へのアップグレードには、2 つのオプションがあります。

  • ファームのデータベース セット全体をバックアップしてから、アップグレードを実行し、それからデータベースを復元できます (このオプションはサポート対象であり、完全バックアップが得られること、およびデータベースの復元後に Office SharePoint Server 2007 内で何も変更を加える必要がないという理由で、このオプションを選択することをお勧めします)。

  • アップグレードする SQL Server データベースを別の 64 ビット版の SQL Server に移動できます。この場合、これらのデータベースを SharePoint サーバー コンピュータに追加し、そこからコマンドを実行して、新しい 64 ビット版の SQL Server を指し示すようにする必要があります (この方法はサポート対象ですが、データベースの場所を変更する場合などに SharePoint サーバーで必要な作業が増えるという理由で、お勧めできません)。

Noteメモ
SQL Server 2000 または SQL Server 2005 を SQL Server 2008 にアップグレードするなど、SQL Server のバージョンをアップグレードする場合は、SQL Server のエディションを 32 ビットから 64 ビットにアップグレードする前、アップグレード中、またはアップグレード後に、バージョンのアップグレードを実行できます。

Office SharePoint Server 2007 を 32 ビット版から 64 ビット版にアップグレードする場合

Office SharePoint Server 2007 の 32 ビットから 64 ビットへのアップグレードには 2 つのオプションがあります。

  • 64 ビット版の新しい Office SharePoint Server 2007 をファームに追加してインストールします。サービス トポロジを 32 ビット版のサーバーから 64 ビットエディションのサーバーに移動します。続いて、32 ビット版のサーバーを削除して 64 ビット版のサーバーとして再構築し、64 ビット版のサーバーとしてファームに接続します。アップグレードするファーム内の各サーバーについて、同じ手順を実行します (このオプションはサポート対象であり、もう 1 つのオプションよりも簡単であること、およびアップグレードの実行中に環境を同時に立ち上げて稼動できるという理由で、このオプションを選択することをお勧めします)。

  • SharePoint Server のバックアップ ツールを使用してファーム全体のバックアップを実行し、32 ビットから 64 ビット版へのアップグレードを実行した後、新しい 64 ビット版ファーム サーバーにファーム全体のバックアップを復元します (このオプションはサポート対象ですが、より多くの作業が必要であること、カスタマイズなどの情報が失われた場合に問題が発生する可能性があること、およびアップグレードの実行中はサーバーを使用できないという理由で、お勧めできません)。

64 ビット版の Office SharePoint Server 2007 を Office SharePoint Server の次のバージョンにアップグレードする場合

サポート対象であるアップグレード方法 (一括、段階的、またはデータベースのアタッチ) のいずれかを使用して、Office SharePoint Server 2007 を Office SharePoint Server の次のバージョンにアップグレードします。

Noteメモ
32 ビット版の Office SharePoint Server 2007 を Office SharePoint Server の次のバージョンの 64 ビット版に直接アップグレードすることはお勧めできません。これを実行する必要がある場合は、データベースのアタッチ方法を使用してコンテンツ データベースなどの一部のデータベースだけをアップグレードできます。このシナリオでは、ファーム構成データベースのアップグレードはサポートされません。

言語を変更する場合

単一のサイトで言語を変更するのか、環境全体で言語を変更するのかに応じて、以下の 2 つの方法のどちらかを使用できます。

  • 特定のサイトで言語を変更するには、同じ言語でアップグレードしてから、新しい言語パックをインストールしてその言語に変更します。

    Caution注意
    ローカライズされたサイト定義に基づいて任意のサイトをアップグレードするには、適切な言語パックをインストールしておく必要があります。新しい言語パックがない場合は、サイトにアクセスできなくなります。新しい言語パックがリリースされるのを待ってから、それらのサイトをアップグレードしてください。
  • サーバーのインストール言語を変更するには、データベース移行方式を採用して、データを古いバージョンおよび古い言語から、新しいバージョンおよび新しい言語に移行します。

Windows Server 2008 に移行する場合

まず、一括アップグレードまたは段階的なアップグレードを使用して Office SharePoint Server 2007 にアップグレードしてから、Windows Server 2008 にアップグレードします。

SharePoint Portal Server 2001 からアップグレードする場合

SharePoint Portal Server 2003 にアップグレードしてから、Office SharePoint Server 2007 にアップグレードします。SharePoint Portal Server 2001 から SharePoint Portal Server 2003 にアップグレードする方法の詳細については、Office SharePoint Portal Server 2003 製品情報 (http://go.microsoft.com/fwlink/?linkid=71516&clcid=0x411) を参照してください。SharePoint Portal Server 2001 からの直接アップグレードは、サポートされていません。ただし、パートナー ソリューションを使用して、サイトのコンテンツを直接アップグレードすることはできます。アップグレードのパートナーの詳細については、TechNet の「SharePoint Server 2007 への移行とアップグレード」(http://go.microsoft.com/fwlink/?linkid=104403&clcid=0x411) を参照してください。

SharePoint Team Services からアップグレードする場合

Windows SharePoint Services 2.0 にアップグレードしてから、Windows SharePoint Services 3.0 にアップグレードします。次に、Office SharePoint Server 2007 をインストールするか、またはコンテンツを Office SharePoint Server 2007 に移行します。コンテンツを移行するには、PRIME オブジェクト モデルを使用してコンテンツを Office SharePoint Server 2007 サイトにインポートするツール (付属、自作、または Microsoft パートナーからライセンス供与) を使用します。SharePoint Team Services から直接アップグレードするのはサポートされていません。

Windows SharePoint Services 2.0 からアップグレードする場合

データベース移行方式を使用して、Windows SharePoint Services 2.0 から Office SharePoint Server 2007 にコンテンツ データベースを移行します。この移行プロセスでは、サイト コンテンツの一括アップグレードが行われます。詳細については、「章の概要 : 新しいファームを展開し、データベースを移行する (Office SharePoint Server)」を参照してください。

Microsoft Content Management Server 2002 からアップグレードする場合

Microsoft Content Management Server 2002 から Office SharePoint Server 2007 に移行する」および TechNet の「SharePoint Server 2007 への移行とアップグレード」(http://go.microsoft.com/fwlink/?linkid=104403&clcid=0x411) を参照してください。

Microsoft Content Management Server 2002 の SPARK コネクタを使用して SharePoint Portal Server 2003 からアップグレードする場合

Microsoft Content Management Server 2002 から Office SharePoint Server 2007 に移行する」および TechNet の「SharePoint Server 2007 への移行とアップグレード」(http://go.microsoft.com/fwlink/?linkid=104403&clcid=0x411) を参照してください。SharePoint Portal Server 2003 ポータル サイトをアップグレードしてから、MCMS 移行ツールを使用して、アップグレード済みのポータル サイトに MCMS 2002 のコンテンツを移行する方法をお勧めします。

Office 2003 アドイン : Office Web Components (http://go.microsoft.com/fwlink/?linkid=71517&clcid=0x411) を含んだ環境から移行する場合

一括アップグレードまたは段階的なアップグレードを使用してアップグレードする場合、これらのコンポーネントは新しいバージョンでも引き続き機能します。ただし、これらのコンポーネントをインストールできるのは Windows SharePoint Services 2.0 または SharePoint Portal Server 2003 環境のみのため、データベース移行方式ではこれらのコンポーネントは機能しません。Office SharePoint Server 2007 Enterprise Client Access License (CAL) にアップグレードする場合、新しい環境では Office Web コンポーネントの代わりに Excel Services 機能を使用することを検討してください。

このドキュメントをダウンロードする

このトピックは、簡単に読んだり印刷したりできるように、次のダウンロード可能なドキュメントに収められています。

入手可能なドキュメントの詳細な一覧については、「Office SharePoint Server 2007 のダウンロード可能なブック」を参照してください。

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