セッション状態を管理する (Office SharePoint Server)

この記事の内容 :

  • セッション状態の前提条件

  • セッション状態を有効または無効にする

Microsoft Office SharePoint Server 2007 のセッション状態サービスは、基盤となる ASP.NET のセッション状態の実装を利用するファームレベルのサービスです。セッション状態を有効にすると、ブラウザ セッションを確立でき、セッション情報が SQL データベースに格納されて、ポストバックが実行されるたびに行われるネットワーク上でのデータ転送が最小限に抑えられます。また、セッション状態では、複数のサーバーの存在をエンド ユーザーに意識させることなく、負荷分散されたフロントエンド Web サーバー間にセッションを存在させることもできます。ロード バランサによりフロントエンド Web サーバー間でセッションが分散され、セッション状態の実装により各フロントエンド Web サーバー上で状態が設定されます。既定では、セッション状態は有効になっています。セッション状態はトラブルシューティングの目的で無効にすることができますが、その場合は、数多くの Office SharePoint Server サービスとコンポーネントが機能しなくなります。

ファームの共有サービス プロバイダ (SSP) を初めて作成する際に、データベース テーブルとセッション状態の動作に必要なコードがインストールされ、自動的に構成されます。

注意

ASP.NET のセッション状態の詳細については、Microsoft Web サイトの「ASP.NET - セッション状態の概要」(https://go.microsoft.com/fwlink/?linkid=78213&clcid=0x411) を参照してください。

セッション状態の前提条件

ファームのセッション状態を有効にするには、最初に Web アプリケーションの SSP を構成する必要があります。SSP の構成と Web アプリケーションへの関連付けを行わなかった場合、セッション状態はファームで機能しません。Web アプリケーションに関連付けられている SSP が既にある場合は、「セッション状態を有効または無効にする」に進んでください。SSP の作成の詳細については、「プライマリ共有サービス プロバイダを構成する」を参照してください。

セッション状態を有効または無効にする

既定では、セッション状態は有効になっています。セッション状態はトラブルシューティングの目的で無効にすることができますが、その場合は、数多くの Office SharePoint Server サービスとコンポーネントが機能しなくなります。このプロパティを変更すると、ファーム内のすべてのサーバーにあるすべてのコンテンツ Web アプリケーションの Web.config ファイルが変更されます。

注意

セッション状態は、SharePoint サーバーの全体管理 Web サイトでは機能しません。

ファーム全体でセッション状態を有効または無効にする

  1. タスク バーの [スタート] ボタンをクリックし、[管理ツール] をポイントします。次に、[SharePoint 3.0 サーバーの全体管理] をクリックします。

  2. トップ ナビゲーション バーの [アプリケーション構成の管理] タブをクリックします。

  3. [アプリケーション構成の管理] ページで、[Office SharePoint Servers 共有サービス] セクションの [セッション状態の構成] をクリックします。

  4. [セッション状態の構成] ページの [セッション状態の有効化] セクションで、[セッション状態の有効化] チェック ボックスをオンにしてファームのセッション状態を有効にします。

  5. セッションの期間を指定するには、[タイムアウト] セクションの [セッションがタイムアウトするまでの時間 (分単位)] ボックスに時間 (分単位) を入力します。既定値は 60 分です。

  6. [OK] をクリックしてセッション状態の構成を保存します。