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式での定数の使用 (Reporting Services)

定数は、リテラル テキストか、Reporting Services のコンポーネントによってあらかじめ定義されているテキストで構成されます。レポート プロセッサは定義済みの定数にアクセスできるので、このような定数を式に含めると、式が評価される前に、このような定数が表す値が式に代入されます。

リテラル テキスト

式の中では、リテラル テキストは二重引用符で囲まれたテキストです。テキストは、式の一部でない場合、二重引用符で囲まずにテキスト ボックスに直接入力することもできます。テキスト ボックスの値が等号 (=) から始まっていなければ、テキストはリテラル テキストとして処理されます。次の表に、式内のリテラル テキストの例をいくつか示します。

定数

表示テキスト

式のテキスト

Report run at:

<<Expr>>

="Report run at: " & Globals!ExecutionTime

Adventure Works Cycles

Adventure Works Cycles

Adventure Works Cycles

[角かっこで囲まれた表示テキスト]

\[角かっこで囲まれた表示テキスト\]

[角かっこで囲まれた表示テキスト]

詳細については、「単純式と複合式について (Reporting Services)」を参照してください。

RDL 定数

レポート定義言語 (RDL) で定義されている定数は、式の中で使用できます。[式] ダイアログ ボックスでは、特定の有効な値 (列挙型とも呼ばれます) のみを使用できるレポート プロパティの式を作成すると、定数が表示されます。次の表に 2 つの例を示します。

プロパティ

説明

TextAlign

テキスト ボックス内でのテキストの配置に有効な値です。

General、Left、Center、Right

BorderStyle

レポートに追加された線に有効な値です。

Default、None、Dotted、Dashed、Solid、Double、DashDot、DashDotdot

Visual Basic 定数

Visual Basic ランタイム ライブラリで定義されている定数を、式の中で使用できます。次の表に 2 つの例を示します。

定数

説明

vbCrLf

復帰と改行の組み合わせを表す Visual Basic 定数です。

たとえば、次の式を使用すると、レポート処理のタイム スタンプとユーザーが 1 つのテキスト ボックスに 2 行で表示されます。

=Globals!ExecutionTime & vbCrLf & User!UserID

DateInterval.Day

DatePart 関数呼び出しで日付/時刻値の日の部分を指定する際に使用する Visual Basic 定数です。たとえば、2008 年 1 月 10 日の場合、次の関数を使用すると、数値 10 が返されます。

=DatePart("d",Globals!ExecutionTime)

CLR 定数

.NET Framework の共通言語ランタイム (CLR) クラスで定義されている定数は、式の中で使用できます。次の表に、システム定義色の例を示します。

定数

説明

MistyRose

背景色に基づいたレポート プロパティの式を作成する場合は、色を名前で指定できます。有効な名前は、[式] ダイアログ ボックスに表示されます。