バックアップと復元を計画する (Windows SharePoint Services)

この記事に付属している「Office SharePoint Server 2007 Data Protection and Recovery model (英語)」(https://go.microsoft.com/fwlink/?linkid=124087&clcid=0x411) をダウンロードして印刷すると役に立ちます。これは、この記事の内容をポスター サイズにまとめたものです。 この記事の内容 :

  • 障害復旧

  • データを移行する

データのバックアップおよび復元は、多数のビジネス シナリオをサポートしています。データのバックアップおよび復元でサポートされている最も一般的なビジネス シナリオは、次のとおりです。

  • 予期しない障害からの復旧、つまり障害復旧。

  • アップグレードまたはステージング プロセスの一環としての、インストール間でのデータの移行。

社内で、解決する必要のあるシナリオと、それらの解決方法を決定します。

障害復旧

障害復旧には、技術的な障害が発生した後に Windows SharePoint Services 3.0 実装を復元する方法の計画と準備が含まれます。障害復旧は、ビジネスの継続性の計画とリスク管理における重要な部分です。

障害復旧のためにバックアップと復元を使用する方法を計画するときは、一般的なイベント、障害、エラーに加えて、ローカルの緊急時や地域の緊急時を考慮する必要があります。

一般的なイベント、障害、およびエラー

サイトをバックアップまたは復元する必要が生じる一般的なイベント、障害、およびエラーには、次のことが含まれます。

  • 偶発的または不適切な削除

  • ソフトウェアの更新

  • ハードウェアの障害

円滑にフェールオーバーする冗長コンポーネントをシステムでセットアップすることで、SharePoint サイトがオフラインになる状況に適切に対処できます。通常、共通の障害から復旧するには、冗長性、可用性、バックアップおよび復元技術の組み合わせが必要です。

ローカルの緊急時

可用性の必要性によっては、システムがフェールオーバーできる冗長ファームを地域内に備えておくことができます。冗長ファームがない場合は、火事、洪水、その他の災害発生時に迅速に機器を入手し、再構築して、ファームを復元できるように、最新のバックアップをオフサイトに保管することをお勧めします。この目的では、ファームレベルのバックアップが適しています。

地域の緊急時

地域の緊急時の不測の事態に備えるために、別の地域にある緊急時サーバーのレンタル契約を結ぶことができます。迅速に機器を入手し、再構築して、ファームを復元できるように、最新のバックアップを地域外に保管しておくことをお勧めします。ローカルの緊急時と同様、この目的では、ファームレベルのバックアップが適しています。

データを移行する

バックアップは、新しいバージョンへ移行したり、異なるサーバーにデータを移動したりするために頻繁に使用されます。

新しいバージョンの Windows SharePoint Services にデータを移行する

アップグレードする 1 つの方法は、データベースの移行です。この方法では、SQL Server ツールを使用してデータベースのバックアップと復元を行います。古いファームのデータベースをバックアップして、それらを新しいファームに復元します。データベースを復元してファームに追加するときは、アップグレード プロセスを実行してデータベース全体をアップグレードします。 データ移行を計画することは、データ アップグレード プロセスを計画することの一部です。詳細については、「章の概要 : アップグレードを計画および準備する (Windows SharePoint Services)」を参照してください。

データベースを移行する手順は次のとおりです。

  1. 前のバージョンのデータベースを読み取り専用に設定します。

  2. SQL Server ツールを使用して、コンテンツ データベースの完全バックアップを実行します。構成データベースやコンポーネント設定 (検索) データベースは、新しいサーバー ファームで再作成することになるので、バックアップする必要はありません。

  3. バックアップを新しいファームに復元します。

  4. データベースを Web アプリケーションに追加します。

別のサーバーにデータを移動する

バックアップと復元を使用してデータを新しいサーバーへ移動することは、一般的な処理方法です。サーバー間でコンテンツの移動を計画するときは、次の点を考慮してください。

  • このアクションが、1 回だけ実行されるアクションか、頻繁に実行されるアクションか。1 回だけ実行されるアクションの場合は、バックアップと復元を使用します。頻繁に実行されるアクションの場合は、別のメカニズムを検討します。

  • この移動が、一時的な移動か、永続的な移動であるか。コンテンツを永続的に新しいサーバーに移動する場合は、「パフォーマンスおよび容量を計画する (Windows SharePoint Services)」の計画に関する情報を参照してください。

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このトピックは、簡単に読んだり印刷したりできるように、次のダウンロード可能なドキュメントに収められています。

入手可能なドキュメントの詳細な一覧については、「Windows SharePoint Services 3.0 テクニカル ライブラリ」を参照してください。