バックアップと復元のトラブルシューティング (Windows SharePoint Services 3.0)
トラブルシューティング
バックアップまたは復元中に発生する問題のトラブルシューティングには、次の表の情報を使用してください。
Windows SharePoint Services 環境を初めてバックアップする前に、次の手順を使用して、SQL Server ボリューム シャドウ コピー サービス (VSS) が自動的に開始するように設定されていることを確認する必要があります。この操作を実行するには、ローカル コンピュータの Administrators グループのメンバである必要があります。
[スタート] ボタンをクリックして、[管理ツール] をクリックし、[サービス] をポイントします。
サービスの一覧で、[SQL Server VSS Writer] を探します。
[状態] が [開始] に設定されていることと、[スタートアップの種類] が [自動] に設定されていることを確認します。
これらのプロパティのどちらかが必要な値に設定されていない場合は、[SQL Server VSS Writer] を右クリックして、[プロパティ] をクリックします。
必要に応じて、[全般] タブの [スタートアップの種類] で [自動] を選択します。
必要に応じて、[サービスの状態] 領域の [開始] をクリックして、[OK] をクリックします。
バックアップ中の問題
問題 | 説明 |
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終了していないバックアップ パッケージが作成される。 |
現象 : バックアップが開始されますが、終了しません。 原因 : この問題は、バックアップ プロセス中に Windows SharePoint Services Timer サービスが再起動されると発生することがあります。 解決方法 : Windows SharePoint Services Timer サービスが開始済みであることを確認し、もう一度バックアップ操作を試みます。 |
バックアップ操作が停止する。 |
現象 : [進行中] という状態が長い時間表示されます。 原因 : いくつかの原因が考えられます。 解決方法 : サーバーの全体管理 Web サイトの [エラー メッセージ] 列を確認して、必要な操作を判断します。 |
バックアップが失敗する。 |
現象 : バックアップが失敗し、エラー "System.UnauthorizedAccessException" が表示されました。 原因 : バックアップを実行しているアカウントは、リモート バックアップ フォルダに対する書き込み権限が付与されていませんでした。 解決方法 : Stsadm コマンド ライン ツールを実行するアカウントであり、アプリケーション プール ID に使用するアカウントに書き込み権限を与えます。 |
復旧中の問題
問題 | 説明 |
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ファーム アカウントの資格情報が変更されたため、復元を実行できない。 |
現象 : 復元を実行できず、"コンピュータで SPTimer V3 サービスを開始できません。" というエラー メッセージが表示されます。 原因 : バックアップの実行以降にファーム アカウントの資格情報が変更されました。 解決方法 : ファーム アカウントの古いパスワードと同じパスワードを持つ新しいアカウントを作成し、もう一度復元を実行します。スタンドアロン インストールでは、ローカル アカウントを使用できます。ファーム インストールでは、ドメイン アカウントを設定する必要があります。 |
管理コンテンツ データベースが壊れているか存在しないために、復元を実行できない。 |
現象 : 復旧を実行できません。 原因 : アカウントの資格情報は管理コンテンツ データベースに保存されています。そのコンテンツ データベースが壊れているか存在しません。 解決方法 : 復元の実行に使用するアカウントを、ローカル コンピュータの Administrators グループまたは WSS_ADMIN_WPG グループに追加します。アカウントを追加した後は、そのアカウントで Stsadm コマンドライン ツールを使用して復元を実行できます。 |
最初の試行に失敗し、再試行できないため、復元を実行できない。 |
現象 : バックアップまたは復元の最初の試行に失敗し、その操作を再試行できません。 原因 : 以前のタイマ ジョブが壊れました。 解決方法 : 以前に失敗したタイマ ジョブを削除してから、操作を再試行してください。 |
Web アプリケーションに関連付けられているホスト ヘッダが正しく復元されない。 |
現象 : Web サイト アプリケーションが、ホスト ヘッダ バインドなしで復元されます。 原因 : これは既知のバグです。 解決方法 : 最初に、ホスト ヘッダ バインドがある Web アプリケーションを作成します。次に、コンテンツ データベースのみを復元します。最後に、Stsadm addcontentdb 操作を使用して、そのコンテンツ データベースを Web アプリケーションに接続します。詳細については、「Addcontentdb : Stsadm 操作 (Windows SharePoint Services)」を参照してください。 |
復元が停止する。 |
現象 : [進行中] という状態が長い時間表示されます。 原因 : いくつかの原因が考えられます。 解決方法 : サーバーの全体管理の [エラー メッセージ] 欄を調べて、必要なアクションを特定します。 |
復元に失敗する。 |
現象 : [復旧状態] ページにエラー "OnRestore イベントで障害が発生しました。" が表示されます。 原因 : サーバーの全体管理 Web サイトまたは Stsadm コマンド ライン ツールを使用してコンテンツ データベースを削除できませんでした。データベースはまだ SQL Server に存在しています。したがって、復元操作によって、SQL Server 2005 の既存のデータベースを上書きできませんでした。 解決方法 : 別のデータベース名を使用するか、SQL Server Management Studio を使用して以前のコンテンツ データベースを削除してから、操作を再試行します。 |
新しい構成による復元で、以前の構成を上書きできない。 |
現象 : 復元で以前の構成を上書きできません。 原因 : データベースが古い構成に接続されています。 解決方法 : バックアップを新しい構成に復元するには、最初に以前の Web アプリケーションからデータベースを削除する必要があります。これは、サーバーの全体管理 Web サイトの [コンテンツ データベース設定の管理] ページで行うことができます。 |
複数のフロントエンド Web サーバーがあるトポロジで復元に失敗する。 |
現象 : 複数のフロントエンド Web サーバーがあるトポロジで、"OnPostRestore" エラーが発生して復元に失敗します。 原因 : 次の原因の組み合わせによって、エラーが発生した可能性があります。
解決方法 : 次のいずれかを実行してから、もう一度復元を試みます。
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関連項目
概念
Windows SharePoint Services 3.0 を保護および復元する
バージョン管理と必要な記憶域の管理 (Windows SharePoint Services 3.0)
コンテンツの保護と復旧 (Windows SharePoint Services 3.0)
他の方法でコンテンツをバックアップおよび復元する (Windows SharePoint Server 3.0)