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Microsoft Windows SharePoint Services データベースの移動
By Bryan Jeffries、Microsoft Corporation

発行 : 2003 年 11 月

概要
Windows SharePoint Services サーバーで使用するデータベースを同じサーバーの異なるドライブに移動する方法、および Microsoft SQL Server 2000 を稼働している別のサーバーに移動する方法について説明します。このドキュメントを参照するにあたり、Microsoft SQL Server ツールに習熟している必要はありません。

トピック

はじめに はじめに
構成データベースとコンテンツ データベースについて 構成データベースとコンテンツ データベースについて
データベース ファイルを検索する データベース ファイルを検索する
データベースの移動 データベースの移動
まとめ まとめ

はじめに

Microsoft® Windows® SharePoint™ Services を既定の設定でインストールすると、セットアップ プログラムが Microsoft SQL Server™ 2000 Desktop Engine (Windows) (WMSDE) を自動的にインストールし、それを使用して Web サイト用のデータベースを作成します。このインストール方法では、データベースを含めるすべてのファイルが、サーバーの \Program Files ディレクトリに既定で格納されます。

Windows SharePoint Services をサポートするデータベースを移動する必要のある場合がありますが、Program Files ディレクトリがあるドライブに、データベースに必要な空き容量を十分確保できない場合は、データベースをサーバーの別のドライブに移動するか、SQL Server 2000 が稼働する別のサーバーに移動します。SQL Server 2000 で提供されるさらに強力なデータベース管理ツールを利用するには、データベースを SQL Server 2000 が稼働するサーバーに移動する必要があります。

移動する前にデータベースのバックアップを取っておく必要があります。データベースと Web サイトのバックアップと復元に関する情報は、「Microsoft Windows SharePoint Services Administrator's Guide」(英語) の「Backing Up and Restoring Databases by Using the SQL Server 2000 Tools」と「Backing Up and Restoring Web Sites」を参照してください。

メモ
Microsoft Windows SharePoint Services データベースを移動するには、データベースの移動先と移動元のサーバーでローカルの Administrators グループのメンバに設定されている必要があります。

構成データベースとコンテンツ データベースについて

Windows SharePoint Services では、ドキュメント ライブラリのドキュメントを含むすべてのサイト データを格納するために、2 つのデータベースを使用します。構成データベースには、サーバーのすべてのグローバル設定が含まれます。コンテンツ データベースには、リスト項目やドキュメントなどのサイトのコンテンツがすべて含まれます。1 つのサーバーに複数のコンテンツ データベースが存在することは可能ですが、構成データベースは 1 つにする必要があります。既定の設定で Windows SharePoint Services をインストールすると、セットアップ プログラムは STS_Config という構成データベースと STS_Computer_Name_1 というコンテンツ データベースを作成します。

メモ
コンピュータ名を調べるには、コマンド プロンプトで「echo %computername%」と入力します。

データベース ファイルを検索する

構成データベースを含む各データベースは、ファイル拡張子が .mdf のデータベース ファイルと、拡張子が .ldf のトランザクション ファイルの 2 種類のファイルで識別されます。各データベースを移動する前に、各データベースのこれらの 2 つのファイルへのパスが必要です。Windows SharePoint Services を既定でインストールすると、\Program Files\ Microsoft SQL Server\MSSQL\Data ディレクトリにデータベース ファイルが格納されます。このディレクトリに次のファイルが格納されています。

  • STS_Config.mdf

  • STS_Config_log.LDF

  • STS_Computer_Name_1.mdf

  • STS_Computer_Name_1_log.LDF

データベース ファイルが既定の場所にない場合は、次の手順に従って完全なデータベース ファイル名を取得します。

メモ
この手順では、OSQL コマンド ライン ユーティリティを使用します。これにより、SQL ステートメント、システム プロシージャ、スクリプト ファイルを実行することができます。

データベースファイルの検索

  1. [サーバーの管理] ページを開きます。

    [スタート] ボタンをクリックし、[すべてのプログラム][管理ツール] の順にポイントし、[Sharepoint のサーバー管理] をクリックします。

  2. 構成データベースの名前を検索するには、[サーバーの構成][構成データベースサーバーの設定] をクリックします。

  3. [構成データベースサーバーの設定] ページの "SQL Server のデータベース名 " フィールドでデータベース名を確認します。

  4. コンテンツ データベースの名前を検索するには、[サーバーの管理] ページのホーム ページに戻ります。[仮想サーバーの構成][仮想サーバー設定の構成] をクリックします。

    [仮想サーバーのリスト] ページに一覧されている仮想サーバーで、次の操作手順を実行します。

    1. 仮想サーバー名をクリックします。

    2. [仮想サーバーの設定] ページで、[仮想サーバーの管理][コンテンツデータベースの管理] をクリックします。

      データベース名がリストされていることを確認します。

    3. 複数の仮想サーバーがある場合は、[仮想サーバーのリスト] ページに戻り、手順 1. と 2. を繰り返します。

  5. OSQL ユーティリティを起動します。コマンド プロンプトで次のコマンドを入力します。

    osql –E –S %computername%\SharePoint 
    
  6. 構成データベースのファイル名を取得するには、OSQL のプロンプトで次の 3 行を入力し、各行の終わりで Enter キーを押します。

    USE Configuration_Database_Name 
    SELECT filename FROM sysfiles 
    GO 
    

    各コマンドを入力すると、プロンプトの値は増加します。表示される 2 つのパスを書き留めます。

  7. 各コンテンツ データべースに対し、OSQL プロンプトで次の 3 行を入力し、各行の終わりで Enter キーを押します。

    USE Content_Database_Name 
    SELECT filename FROM sysfiles 
    GO 
    

    各コマンドを入力すると、プロンプトの値は増加します。表示される 2 つのパスを書き留めます。

  8. Ctrl キーを押しながら C キーを押して、OSQL ユーティリティを終了します。

データベースの移動

このセクションの手順を実行することにより、Windows SharePoint Services をサポートするデータベースをサーバー内の他のドライブに移動したり、Microsoft SQL Server 2000 が稼働する他のサーバーに移動したりできます。

データベースを同じサーバーの異なるハードディスクドライブに移動する
次の手順では、データベースをオフラインにして、切断し、同じサーバーの異なるドライブに移動した後、再接続し、再び起動します。

データベースを異なるハードディスクドライブに移動する

  1. コマンド プロンプトで次のコマンドを入力して、Web サーバーを停止します。

    iisreset /stop 
    
  2. コマンド プロンプトで次のコマンドを入力して、SharePoint Timer Service を停止します。

    net stop sptimer 
    
  3. コマンド プロンプトで次のコマンドを入力して、OSQL コマンド ライン ユーティリティを起動します。

    osql –E –S %computername%\SharePoint 
    
  4. 各データベースを切断するには、次のコマンドを入力し、各行の終わりで Enter キーを押します。

    EXEC sp_detach_db 'Database_Name', 'true' 
    GO 
    

    各コマンドを入力すると、プロンプトの値が増加します。

    メモ
    この手順は、構成データベースに対して 1 度だけ実行し、各コンテンツ データベースに対しては、1 度ずつ実行します。

  5. Windows エクスプローラを使用して、各データベースを新しい場所に移動します。各データベースで、データベース ファイル (.mdf) と、トランザクション ログ ファイル (.ldf) を移動します。

  6. OSQL ユーティリティのコマンド ウィンドウで、次のコマンドを入力して、ファイルの移動先の場所を指定して各データベースを再接続します。

    EXEC sp_attach_db 'Database_Name', 
    'd:\New_Location\Database_Name.mdf', 
    'd:\New_Location\Database_Name_log.LDF' 
    GO 
    

    メモ
    これらの手順は、構成データベースに対して 1 度だけ実行し、各コンテンツ データベースに対しては、1 度ずつ実行します。

  7. Ctrl キーを押しながら C キーを押して、OSQL ユーティリティを終了します。

  8. コマンド プロンプトで次のコマンドを入力して、SharePoint Timer Service を再起動します。

    net start sptimer 
    
  9. コマンド プロンプトで次のコマンドを入力して、Web サーバーを再起動します。

    iisreset /start 
    

Microsoft SQL Server 2000 が稼働するデータベースサーバーにデータベースを移動する
このセクションの手順を実行することにより、データベース ファイルを既定の場所から別のサーバーに移動し、再接続して、構成データベースを更新して移動先を示すことができます。起動する前に、新しいサーバーにデータベースを移動してから、SQL Server 2000 データベースに接続するために使用するドメイン アカウントを選択または作成します。セキュリティで保護するために、このアカウントに SQL Server データベースでのデータベース所有者 (dbo) ロールを持つ最小限の権限のみ与えます。詳細については、Microsoft SQL Server 2000 のドキュメントを参照してください。

メモ
次の手順では、移動元のサーバーを "移動元サーバー" と呼び、移動先のサーバーを "移動先サーバー" と呼びます。

データベースの移動

  1. 移動元サーバーでは、コマンド プロンプトで次のコマンドを入力して Web サーバーを停止します。

    iisreset /stop 
    
  2. 移動元サーバーのコマンド プロンプトで次のコマンドを入力して、SharePoint Timer Service を停止します。

    net stop sptimer 
    
  3. 移動元サーバーのコマンド プロンプトで次のコマンドを入力して、WMSDE データベース サーバーを停止します。

    net stop mssql$sharepoint 
    
  4. Windows エクスプローラを使用して、各データベースを移動先サーバーの新しい場所に移動します。

    メモ この手順は、構成データベースに対して 1 度だけ実行し、各コンテンツ データベースに対しては、1 度ずつ実行します。各データベースで、データベース ファイル (.mdf) と、トランザクション ログ ファイル (.ldf) を移動します。

データベースを接続する

  1. 移動先サーバーのコマンド プロンプトで次のコマンドを入力して、OSQL コマンド ライン ユーティリティを起動します。

    osql –E –S %computername%   
    

    メモ
    SQL Server のインストール時にインスタンス名を指定した場合は、次のようにそのインスタンス名の前に %computername% を付け加えます。

    osql –E –S %computername%\Instance_Name  
    
  2. ファイルの新しい場所を使用して各データベースを接続するには、OSQL を実行しているコマンド ウィンドウで、次のコマンドを入力し、各行の終わりで Enter キーを押します。

    EXEC sp_attach_db 'Database_Name', 
    'd:\New_Location\Database_Name.mdf', 
    'd:\New_Location\Database_Name,_log.LDF' 
    GO 
    

    メモ
    この手順は、構成データベースに対して 1 度だけ実行し、各コンテンツ データベースに対しては、1 度ずつ実行します。

  3. Ctrl キーを押しながら C キーを押して、OSQL ユーティリティを終了します。

データベースが稼働するドメインアカウントを割り当てる

  1. 移動先サーバーで [スタート] ボタンをクリックし、[すべてのプログラム] をポイントします。次に、[管理ツール] をポイントし、[インターネットインフォメーションサービス (IIS) マネージャ] をクリックします。

  2. [インターネットインフォメーションサービス (IIS) マネージャ] で、ローカル コンピュータを展開し、[アプリケーションプール] フォルダを展開します。

    サーバーのすべてのアプリケーション プールの一覧が表示されます。既定で、アプリケーション プールの STSAdminAppPool と STSAppPool1 は SharePoint Services 仮想サーバーに関連付けられます。仮想サーバー用の他のアプリケーションプールが作成されている場合は、ここにリストされます。

  3. 仮想サーバーに関連付けられた各アプリケーション プールに対し、次の操作を実行します。

    1. アプリケーション プールを右クリックし、[プロパティ] をクリックします。

    2. [識別] タブで、[構成可能] をクリックします。

    3. "ユーザー名" フィールドで、移動先サーバーでデータベースが実行されるドメイン アカウントを入力します。SQL Server データベースでも、この同じアカウントがデータベース所有者 (dbo) 権限を持つ必要があります。

    メモ[定義済み] を使用すると、既定のアカウントとパスワードをリセットできます。

    1. "パスワード" フィールドでドメイン アカウントのパスワードを入力し、[OK] をクリックします。

  4. 移動元サーバーで、IIS_WPG ローカル グループと STS_WPG ローカル グループにドメイン アカウントを追加します。

Windows SharePoint Services で構成データベースを設定する

  1. 移動元サーバーの [インターネットインフォメーションサービス (IIS) マネージャ] で、ローカル コンピュータを展開し、[Web サイト] を展開します。次に、[SharePoint のサーバー管理] を右クリックし、[開始] をクリックします。

  2. [サーバーの管理] ページを開きます。

    [スタート] ボタンをクリックし、[すべてのプログラム][管理ツール] の順にポイントし、[Sharepoint のサーバー管理] をクリックします。

  3. [サーバーの構成][構成データベースサーバーの設定] をクリックします。

  4. [構成データベースサーバーの設定] ページの "データベース サーバー" フィールドで、移動先サーバーの名前を入力します。

  5. [構成データベースサーバーの設定] ページで [既存の構成データベースに接続する] をクリックし、[OK] をクリックします。

  6. [サーバーの管理] ページで、[サーバーの構成][既定のコンテンツデータベースサーバーの設定] をクリックします。

  7. [既定のコンテンツデータベースサーバーの設定] ページの "データベース サーバー" フィールドで、移動先サーバーの名前を入力し、[OK] をクリックします。

Windows SharePoint Services でコンテンツデータベースを設定する

  1. [サーバーの管理] ページで、[仮想サーバーの構成][仮想サーバー設定の構成] をクリックします。

  2. 移動するデータベースがある仮想サーバーへのリンクをクリックします。

  3. [仮想サーバーの設定] ページで、[仮想サーバーの管理][コンテンツデータベースの管理] をクリックします。

  4. [コンテンツデータベース] の下にある各コンテンツデータベースに対して、次の操作を実行します。

    1. データベースのリンクをクリックします。

    2. [コンテンツデータベース設定の管理] ページの "SQL Server のデータベース名" フィールドに表示されているデータベース名を確認します。

    3. [コンテンツデータベース設定の管理] ページの "警告イベントが生成される前のサイト数:" フィールドと "このデータベースに作成できるサイトの最大数:" フィールドで表示されているデータベース容量の設定を確認します。データベースを移動先サーバーに追加するときに、この設定情報が必要です。

    4. [コンテンツデータベースの削除] チェック ボックスをオンにし、[OK] をクリックして、移動元サーバーからデータベースを切断します。

  5. 各コンテンツ データベースを移動先サーバーに接続します。[コンテンツデータベース] の下にある各コンテンツデータベースに対して、次の操作を実行します。

    1. [コンテンツデータベースの追加] をクリックします。

    2. "データベース名" フィールドで、コンテンツ データベース名を入力します。

    3. "警告イベントが生成される前のサイト数:" フィールドと "このデータベースに作成できるサイトの最大数" フィールドで、コンテンツ データベース用に保存した容量の設定情報を入力し、[OK] をクリックします。

  6. 複数の仮想サーバーのデータベースを移動する場合は、仮想サーバーごとに手順 2. から 5. を繰り返します。

  7. 移動元サーバーのコマンド プロンプトで次のコマンドを入力し、SharePoint Timer Service を再起動します。

    net start sptimer 
    
  8. 移動元サーバーのコマンド プロンプトで次のコマンドを入力して、Web サーバーを再起動します。

    iisreset /start 
    

まとめ

このドキュメントでは、Windows SharePoint Services を実行するサーバーのデータベースを検索し、データベースを同じサーバーの異なるドライブに移動する方法、および Microsoft SQL Server 2000 が稼働する別のサーバーに移動する方法について説明しました。データベースを移動し、IIS を再起動した後は、Web サイトにアクセスし、ページ、ドキュメント ライブラリ、リストを表示して、移動後の場所でのデータベースの動作を確認してください。


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