Stsadm コマンドライン ツールを使用した Windows SharePoint Services 3.0 の復元

この手順を実行する前に、SharePoint サーバーの全体管理 Web サイトが実行されているサーバーにログオンしていることを確認してください。

重要

この手順を完了するには、少なくともローカル Administrator グループのメンバシップまたはそれと同等のメンバシップが必要です。

この記事の手順を使用して、サーバー ファーム、Web アプリケーション、データベース、サイト コレクション、サイト、またはサブサイトを復元することができます。これらの手順では、バックアップを作成したサーバーに復元することを前提としています。つまり、新しいサーバーまたは別のサーバーには移行しません。Stsadm コマンドライン ツールを使用して移行を行う方法については、「Migrate Windows SharePoint Services 3.0 by using the Stsadm command-line tool」を参照してください。

Stsadm コマンドライン ツールを使用して、サーバー ファーム、Web アプリケーション、またはデータベースを復元する

この記事の手順を実行すると、Stsadm コマンドライン ツールを使用してサーバー ファーム、Web アプリケーション、またはデータベースを復元することができます。

Stsadm コマンドライン ツールを使用してサーバー ファームを復元する

  1. 32 ビット バージョンの Windows Server 2003 の場合は、コマンド プロンプト ウィンドウを開いて、ディレクトリを Stsadm コマンドライン ツールがある場所に変更します。通常のパスは「%Program Files%\common files\Microsoft shared\web server extensions\12\bin」です。

    または

    64 ビット バージョンの Windows Server 2003 の場合は、コマンド プロンプト ウィンドウを開いて、ディレクトリを Stsadm コマンドライン ツールがある場所に変更します。通常のパスは「%drive%\program files (x86)\common files\Microsoft shared\web server extensions\12\bin」です。

  2. 復元する特定のバックアップのバックアップ GUID を取得するには、コマンド「STSADM.EXE -o backuphistory \\server\share」を入力します。"\\server\share" は、バックアップを格納する共有フォルダへの UNC パスです。

  3. サーバー ファームを復元するには、コマンド「STSADM.EXE -o restore -directory \\server\share -backupid 12345678-90ab-cdef-1234-567890abcdef -restoremethod overwrite」を入力します。"\\server\share" はバックアップ共有フォルダへの UNC パスであり、"12345678-90ab-cdef-1234-567890abcde" は有効な GUID です。

  4. 選択したすべてのアイテムが上書きされることを示す警告が表示された場合は、「y」を入力して Enter キーを押します。

  5. 指示に従って、Web アプリケーションとコンテンツ データベースのユーザー名およびパスワードを入力します。

    復元が正常に終了すると、コマンド プロンプト ウィンドウに次の文字列が表示されます。

    完了しました。警告が 0 個見つかりました。

    完了しました。エラーが 0 個ありました。

    復元が正常に完了しました。

    ---------------------------------------------------------

    操作は正常に完了しました。

    注意

    復元操作の詳細については、「Restore: Stsadm 操作 (Windows SharePoint Services)」を参照してください。

Stsadm コマンドライン ツールを使用して Web アプリケーションを復元する

  1. 32 ビット バージョンの Windows Server 2003 の場合は、コマンド プロンプト ウィンドウを開いて、ディレクトリを Stsadm コマンドライン ツールがある場所に変更します。通常のパスは「%Program Files%\common files\Microsoft shared\web server extensions\12\bin」です。

    または

    64 ビット バージョンの Windows Server 2003 の場合は、コマンド プロンプト ウィンドウを開いて、ディレクトリを Stsadm コマンドライン ツールがある場所に変更します。通常のパスは「%drive%\program files (x86)\common files\Microsoft shared\web server extensions\12\bin」です。

  2. 復元する特定のバックアップのバックアップ GUID を取得するには、コマンド「STSADM.EXE -o backuphistory \\server\share」を入力します。"\\server\share" は、バックアップを含む共有フォルダへの UNC パスです。

  3. バックアップする Web アプリケーションの名前が不明は場合は、コマンド「Stsadm –o restore –showtree -directory \\server\share -backupid 12345678-90ab-cdef-1234-567890abcdef」を入力します。"\\server\share" はバックアップを含む共有フォルダへの UNC パスであり、"12345678-90ab-cdef-1234-567890abcdef" は有効な GUID です。

    注意

    showtree パラメータを指定して restore コマンドを実行すると、一部のアイテムが角かっこ ([ ]) で囲まれて表示されます。角かっこで囲まれたアイテムを復元することはできません。

  4. Web アプリケーションを復元するには、コマンド「STSADM.EXE -o restore -directory \\server\share -backupid 12345678-90ab-cdef-1234-567890abcdef -item "Windows SharePoint Services Web Application" -restoremethod overwrite」を入力します。"\\server\share" はバックアップ共有フォルダへの UNC パス、"12345678-90ab-cdef-1234-567890abcdef" は有効な GUID、""Windows SharePoint Services Web Application"" は復元する Web アプリケーションの名前です。

  5. 選択したすべてのアイテムが上書きされることを示す警告が表示された場合は、「y」を入力して Enter キーを押します。

  6. 指示に従って、Web アプリケーションのユーザー名およびパスワードを入力します。

    復元が正常に終了すると、コマンド プロンプト ウィンドウに次の文字列が表示されます。

    完了しました。警告が 0 個見つかりました。

    完了しました。エラーが 0 個ありました。

    復元が正常に完了しました。

    ---------------------------------------------------------

    操作は正常に完了しました。

    注意

    復元操作の詳細については、「Restore: Stsadm 操作 (Windows SharePoint Services)」を参照してください。

Stsadm コマンドライン ツールを使用してデータベースを復元する

  1. 32 ビット バージョンの Windows Server 2003 の場合は、コマンド プロンプト ウィンドウを開いて、ディレクトリを Stsadm コマンドライン ツールがある場所に変更します。通常のパスは「%Program Files%\common files\Microsoft shared\web server extensions\12\bin」です。

    または

    64 ビット バージョンの Windows Server 2003 の場合は、コマンド プロンプト ウィンドウを開いて、ディレクトリを Stsadm コマンドライン ツールがある場所に変更します。通常のパスは「%drive%\program files (x86)\common files\Microsoft shared\web server extensions\12\bin」です。

  2. 復元する特定のバックアップのバックアップ GUID を取得するには、コマンド「STSADM.EXE -o backuphistory \\server\share」を入力します。"\\server\share" は、バックアップを含む共有フォルダへの UNC パスです。

  3. バックアップするデータベースの名前が不明な場合は、コマンド「Stsadm –o restore –showtree -directory \\server\share -backupid 12345678-90ab-cdef-1234-567890abcdef」を入力します。"\\server\share" はバックアップを含む共有フォルダへの UNC パスであり、"12345678-90ab-cdef-1234-567890abcdef" は有効な GUID です。

    注意

    showtree パラメータを使用して restore コマンドを実行すると、一部のアイテムが角かっこ ([ ]) で囲まれて表示されます。角かっこで囲まれたアイテムを復元することはできません。

  4. データベースを復元するには、コマンド「STSADM.EXE -o backup -directory \\server\share -backupid 12345678-90ab-cdef-1234-567890abcdef -item "WSS_Content"」を入力します。"\\server\share" はバックアップ共有への UNC パス、"12345678-90ab-cdef-1234-567890abcdef" は有効な GUID、""WSS_Content"" はバックアップするデータベースの名前です。

  5. 選択したすべてのアイテムが上書きされることを示す警告が表示された場合は、「y」を入力して Enter キーを押します。

    復元が正常に終了すると、コマンド プロンプト ウィンドウに次の文字列が表示されます。

    完了しました。警告が 0 個見つかりました。

    完了しました。エラーが 0 個ありました。

    バックアップが正常に完了しました。

    ---------------------------------------------------------

    操作は正常に完了しました。

    注意

    復元操作の詳細については、「Restore: Stsadm 操作 (Windows SharePoint Services)」を参照してください。

Stsadm コマンドライン ツールを使用したサイト コレクションの復元

この手順を使用して、サイト コレクションを復元します。ここでは、パラメータ -restoremethod overwrite を使用して同じサーバーに復元する方法について説明しています。

使用中のシステムにおけるこれらの手順の効果は、復元するデータベースのサイズによって異なります。数百ギガバイトの大規模なデータベースを復元する場合、サーバー ファームのパフォーマンスが低下する可能性があります。このため、これらの復元は、Windows SharePoint Services 3.0 の使用率が低い時間帯に実行することをお勧めします。復元のパフォーマンスを最適化する方法については、「SQL Server におけるバックアップと復元のパフォーマンスの最適化」(https://go.microsoft.com/fwlink/?LinkId=94533&clcid=0x409) を参照してください。

Stsadm コマンドライン ツールを使用してサイト コレクションを復元する

  1. 32 ビット バージョンの Windows Server 2003 の場合は、コマンド プロンプト ウィンドウを開いて、ディレクトリを Stsadm コマンドライン ツールがある場所に変更します。通常のパスは「%Program Files%\common files\Microsoft shared\web server extensions\12\bin」です。

    または

    64 ビット バージョンの Windows Server 2003 の場合は、コマンド プロンプト ウィンドウを開いて、ディレクトリを Stsadm コマンドライン ツールがある場所に変更します。通常のパスは「%drive%\program files (x86)\common files\Microsoft shared\web server extensions\12\bin」です。

  2. サイト コレクションを復元するには、コマンド「STSADM.EXE -o restore -url https://servername -directory \\server\share -restoremethod overwrite」を入力します。"https://servername" は復元するサイト コレクションの URL であり、"\\server\share" はバックアップ共有への UNC パスです。

  3. 選択したすべてのアイテムが上書きされることを示す警告が表示された場合は、「y」を入力して Enter キーを押します。

  4. 指示に従って、Web アプリケーションとコンテンツ データベースのユーザー名およびパスワードを入力します。

    復元が正常に終了すると、コマンド プロンプト ウィンドウに次の文字列が表示されます。

    完了しました。警告が 0 個見つかりました。

    完了しました。エラーが 0 個ありました。

    復元が正常に完了しました。

    ---------------------------------------------------------

    操作は正常に完了しました。

    注意

    復元操作の詳細については、「Restore: Stsadm 操作 (Windows SharePoint Services)」を参照してください。

Stsadm コマンドライン ツールを使用したサイトおよびサブサイトのインポート

import コマンドを使用すると、同じまたは別の Windows SharePoint Services 3.0サーバーからエクスポートできるサイトまたはサブサイトが復元されます。import 操作によってデータが復元されますが、この操作は restore を使用した場合と同じではありません。再現性が高い復元を実行するには、この記事の前半で説明した restore 操作を使用します。

Stsadm コマンドライン ツールを使用してサイトとサブサイトをインポートする

  1. 32 ビット バージョンの Windows Server 2003 の場合は、コマンド プロンプト ウィンドウを開いて、ディレクトリを Stsadm コマンドライン ツールがある場所に変更します。通常のパスは「%Program Files%\common files\Microsoft shared\web server extensions\12\bin」です。

    または

    64 ビット バージョンの Windows Server 2003 の場合は、コマンド プロンプト ウィンドウを開いて、ディレクトリを Stsadm コマンドライン ツールがある場所に変更します。通常のパスは「%drive%\program files (x86)\common files\Microsoft shared\web server extensions\12\bin」です。

  2. サイト コレクションをインポートするには、コマンド「STSADM.EXE -o import -url https://servername/sites/sitename -filename \\server\share\import.bak」を入力します。"https://servername/sites/sitename" はバックアップするサイトまたはサブサイトの URL であり、"\\server\share\import.bak" はインポートするファイルの UNC パスとファイル名です。

    インポートが正常に終了すると、コマンド プロンプト ウィンドウに次の文字列が表示されます。

    操作は正常に完了しました。

関連項目

概念

Stsadm コマンドライン ツール (Windows SharePoint Services)