System Center Essentials 2010 をアップグレードする方法

適用対象: System Center Essentials 2010

Essentials 2007 から Essentials 2010 へのアップグレード

以下の情報は、Essentials 2007 SP1、または Virtual Machine Manager (VMM) 2008 併用の Essentials 2007 SP1 のアップグレードに適用されます。

重要

Essentials 2007 から System Center Essentials 2010 にアップグレードできるのは、Essentials 2007 SP1 がインストールされているコンピューターのみです。アップグレードを開始する前に、Essentials 2007 SP1 がインストールされていることを確認してください。

Essentials 2007 から System Center Essentials 2010 へのアップグレードは、複数の手順で構成されます。ここでは、行う必要がある作業の順番に手順を説明します。これらの作業は、アップグレードするコンポーネントのローカル コンピューターで行う必要があります。

操作順序

  1. Prepare for Upgrading to Essentials 2010

  2. Upgrade the Essentials 2007 Management Server to Essentials 2010

  3. Upgrade a Manually Installed Essentials 2007 Agent to Essentials 2010

アップグレード前の環境を見直す

アップグレードを円滑に行うために、アップグレードに影響を及ぼす可能性がある管理パックの次の問題を確認し、必要に応じてコンピューター環境を変更してください。

Essentials 2007 に含まれている Windows Vista 管理パック (Microsoft.Windows.Client.Vista.mp) をインポートした場合は、Essentials 2010 にアップグレードする前にその管理パックを削除し、Essentials 2010 に含まれている Windows Vista クライアント管理パックをインポートしてください。Essentials 2010 にアップグレードした後に旧バージョンの Windows Vista 管理パックをインポートしようとすると、管理パックが有効でないというエラー メッセージが表示されます。

ヒント

Essentials 2010 では、管理パックを [管理] ワークスペースから管理します。管理パックの詳細については、『System Center Essentials 2010 操作ガイド』(https://go.microsoft.com/fwlink/?LinkID=180739) の「How to Work with Management Packs in Essentials (Essentials で管理パックを使用する方法)」を参照してください。

Essentials 2007 から Essentials 2010 にアップグレードする際に、System Center Essentials 2007 ネットワーク デバイス監視ライブラリ管理パックを Microsoft サポート技術情報の記事 960569 (https://go.microsoft.com/fwlink/?LinkID=181070) のとおりにインポートしておらず、かつ、現在インストールされているネットワーク デバイス監視ライブラリパック (Microsoft.SystemCenter.NetworkDevice.Monitoring.Library.mp と Microsoft.SystemCenter.Essentials.2007.mp) のバージョンが 6.0.1185.0 である場合は、Essentials 2010 にアップブレードする前に、Essentials 2010 に含まれているネットワーク デバイス監視ライブラリ管理パックをインポートする必要があります。

重要

Essentials 2007 から Essentials 2010 へのアップグレード中に Essentials レポート機能または Essentials Virtualization 機能をインストールする場合、Essentials 2010 がインストールされていてもこれらの機能のインストールが失敗する可能性があります。失敗した場合、セットアップはインストールの失敗を通知し、ログへのリンクを提供します。これらの機能は、正しく動作していない場合でも、コンソールにアクセス可能として表示される可能性があります。現在、Essentials 2010 を削除し、Essentials 2007 SP1 を再インストールし、アップグレード前に作成したバックアップからデータベースと証明書データを復元する以外に、この問題に対する回避策はありません。

Essentials 2010 にアップグレードする準備を行う

まず、次の手順に従って Essentials 2010 をアップグレードする準備を行います。この手順では、スタンドアロンの Essentials 2007 コンソールからのエージェントの削除、データベースのバックアップ、配信登録の無効化、保留の管理下にあるエージェントの削除などを行います。

すべての Essentials 2007 データベースをバックアップするには

  1. Essentials 2007 管理サーバー、または SQL Server 2005 のリモート インスタンス上に分散インストールがある場合は、Essentials 2007 データベース (OperationsManager) をバックアップします。

    注意

    Essentials 2007 でのバックアップと復元の詳細については、『System Center Essentials 2007 操作ガイド』(https://go.microsoft.com/fwlink/?LinkID=184912) の「Backup and Restore of System Center Essentials (System Center Essentials のバックアップと復元)」を参照してください。

  2. レポート用に、レポート データ ウェアハウス (OperationsManagerDW) をバックアップします。

    注意

    Operations Manager データベースのバックアップと復元の詳細については、『System Center Essentials 2007 操作ガイド』(https://go.microsoft.com/fwlink/?LinkID=184912) の「Backup and Restore of System Center Essentials (System Center Essentials のバックアップと復元)」を参照してください。

  3. ソフトウェアとアップグレードの配布用に、Windows Server Update Services (WSUS) データベース (SUSDB) をバックアップします。既存の WSUS インストールが Essentials 2007 のセットアップ時にアップグレードしたものである場合、このデータベースは Essentials 2007 が使用するインスタンスとは別の SQL Server 2005 のインスタンス上にある可能性があります。

  4. VMM と共にアップグレードする場合は、VMM データベース (VirtualManagerDB) をバックアップしてください。

証明書をバックアップするには

  1. WSUS コード署名証明書をバックアップするには、タスク バーで、[スタート]、[ファイル名を指定して実行] の順にクリックします。

  2. [ファイル名を指定して実行] ダイアログ ボックスで、「mmc」と入力して [OK] をクリックします。

  3. [コンソール1] ウィンドウで、[ファイル] をクリックしてから、[スナップインの追加と削除] をクリックします。

  4. [スナップインの追加と削除] ダイアログ ボックスで、[証明書] をクリックしてから [追加] をクリックします。

  5. [証明書スナップイン] ダイアログ ボックスで、[コンピューター アカウント] を選択してから [次へ] をクリックします。

  6. [コンピューターの選択] ダイアログ ボックスで、[ローカル コンピューター**(このコンソールが実行されているコンピューター)] が選択されていることを確認して、[完了] をクリックします。**

  7. [スナップインの追加と削除] ダイアログ ボックスで、[閉じる] をクリックします。

  8. [証明書 (ローカル コンピューター)] を展開し、[WSUS] を展開し、[証明書] をクリックします。

  9. [WSUS Publishers Self-signed] を右クリックし、[すべてのタスク] をポイントして [エクスポート] をクリックします。

  10. 秘密キーをエクスポートするオプションを選択して証明書のエクスポート ウィザードを完了させ、エクスポートされたファイルを安全な場所に保存します。

  11. Certificates フォルダーをバックアップするには、System Center Essentials 2007 のインストール フォルダー (通常 C:\Program Files\System Center Essentials 2007) を見つけて、Certificates フォルダーを安全な場所にコピーします。

配信登録を無効にするには

  1. Essentials 2007 管理サーバー上の Administrators グループのメンバーであるアカウントでコンピューターにログインします。

  2. Essentials 2007 コンソールで、[管理] をクリックします。

    注意

    リモートの Essentials 2007 コンソールを使用して接続している場合は、[サーバーに接続] ダイアログ ボックスが表示されます。[サーバー名] ボックスに、Essentials 2007 管理サーバーの名前を入力します。

  3. [管理] ウィンドウで、[管理]、[通知] の順に展開し、[配信登録] をクリックします。

  4. [配信登録] ウィンドウで、各配信登録を右クリックし、[無効] をクリックします。

    注意

    配信登録を無効にするときに、削除する配信登録を複数選択することはできません。

保留の管理下にあるエージェントを削除するには

  1. Essentials 2007 管理サーバー上の Administrators グループのメンバーであるアカウントでコンピューターにログインします。

  2. [管理] ウィンドウで、[デバイスの管理] を展開し、[保留の管理] をクリックします。

  3. 各エージェントを右クリックし、[承認] または [拒否] をクリックします。

SQL Server Express Edition を実行していない場合の SQL Server 2008 SP1 のインストール

重要

Essentials 2007 を SQL Server 2005 Express Edition と共に実行している場合は、Essentials 2007 から Essentials 2010 へのアップグレード時に自動的に SQL Server 2008 Express Edition がインストールされます。

Essentials 2007 を SQL Server 2005 と共に実行している場合は、Essentials 2010 へのアップグレード時に SQL Server 2008 SP1 が必要になります。SQL Server 2005 のインストールを手動で SQL Server 2008 SP1 にアップグレードしないでください。SQL Server 2005 の手動アップグレードはサポートされていません。Essentials 2007 を SQL Server 2005 Standard Edition または SQL Server 2005 Enterprise Edition と共に実行している場合は、別の SQL Server 2008 (Standard Edition または Enterprise Edition) SP1 のインスタンスを、Essentials 2007 が使用する SQL Server 2005 のインスタンスと同じサーバーにインストールする必要があります。

ここでは、SQL Server 2008 SP1 Standard Edition または Enterprise Edition のインストールに関する注意事項について説明します。

  • Essentials 2010 でレポート コンポーネントを正しく動作させるには、SQL Server 2008 SP1 インストール ウィザードの [機能の選択] ページで、少なくともデータベース エンジン サービスと Reporting Services を選択する必要があります。

  • SQL Server 2008 SP1 のインストール中に証明書が検出された場合は、Secure Hypertext Transfer Protocol (HTTPS) を使ってレポート コンポーネントがインストールされますが、証明書に問題がある場合は Essentials 2010 のインストールが失敗します。トラブルシューティング情報については、「Essentials の初期セットアップと構成のトラブルシューティング」の「レポート サーバーの URL」にある「SecureConnectionLevel」の項を参照してください。

  • SQL Server 2008 SP1 のインストール中に、[データベース エンジンの構成] ページの [SQL Server 管理者] で、Essentials 2010 セットアップを実行するユーザーに管理者の資格情報を割り当てる必要があります。

  • SQL Server 2005 のサービス アカウントが SQL Server 2008 SP1 のサービス アカウントと異なる場合は、SQL Server 2008 SP1 のサービス アカウントに SQL Server 2005 バックアップへの適切なアクセス許可が割り当てられていることを確認してください。

WSUS データベースを Windows Internal Database から SQL Server データベースに移行する場合

WSUS データベースを SQL Server データベース上で実行する場合は、アップグレードを開始する前に WSUS データベースを Windows Internal Database から SQL Server 2005 の Essentials 2007 インスタンス移行する必要があります。この方法については、「Migrating from Windows Internal Database to SQL Server 2005 (Windows Internal Database から SQL Server 2005 への移行)」(https://go.microsoft.com/fwlink/?LinkID=185255) を参照してください。

注意

WSUS データベースが SQL Server 2008 のインスタンス上にある場合は、WSUS データベースを SQL Server 2005 の Essentials 2007 インスタンスに移動することはできません。

Essentials 2007 管理サーバーを Essentials 2010 にアップグレードする

Essentials 管理サーバーを Essentials 2007 SP1 から Essentials 2010 にアップグレードする手順は、管理サーバー上でローカルに実行します。この手順は、Essentials 2007 SP1 管理サーバーの場合も、Essentials 2007 SP1 サーバーと VMM 2008 サーバーが同じサーバーにインストールされている場合も同じです。どちらでアップグレードを行った場合でも、1 つの Essentials 2010 管理サーバーになります。

重要

アップグレードを実行する前に、リモートの Essentials 2007 コンソールをすべて閉じます。

Essentials 管理サーバーをアップグレードするには

  1. Essentials 2007 管理サーバーをホストするコンピューターに、そのコンピューターのローカルの Administrators グループのメンバーであるアカウントでログオンします。

  2. Essentials 2010 のインストール メディアを挿入します。SetupSCE.exe を開きます。

  3. [インストール] をクリックし、ウィザードの指示に従ってインストールを完了します。

    注意

    Essentials 2010 セットアップの前提条件チェッカーによって、サーバーがシステム要件を満たしているかが確認されます。Essentials 2010 が SQL Server 2008 Express をインストールするか、サーバー上に SQL Server 2008 のインスタンスがない場合はそのインスタンスを指定する画面が表示されます。SQL Server 2008 Reporting Services (SSRS) が Essentials 管理サーバー上にない場合は、インストールする必要があります。

    System Center Essentials 2010 セットアップ ウィザードの完了の詳細については、「System Center Essentials 2010 を 1 台のサーバーにインストールする方法」を参照してください。

  4. アップグレードする前に、セキュリティで保護されたストレージのバックアップ ウィザードを使ってデータベースの暗号化キーをバックアップする必要があります。このウィザードは、Essentials 2010 のプログラム フォルダー内 (Program Files\System Center Essentials\SecureStorageBackup.exe) にあります。

  5. アップグレードが完了したら、Essentials 2010 コンソールを起動して、正常に接続できることを確認します。

  6. Essentials 2010 コンソールで、[管理] をクリックします。

  7. [管理] ウィンドウで、[保留の管理] ビューを展開します。

  8. リモートの Essentials 2010 コンソールをホストしていないコンピューターに対して保留されているエージェントのアクションを承認し、これらのエージェントをアップグレードします。

手動でインストールした Essentials 2007 エージェントを Essentials 2010 にアップグレードする

Essentials 2007 エージェントを手動でインストールした場合は、これらのエージェントをアンインストールしてからローカル コンピューターに再インストールする必要があります。ワークグループに参加したコンピューターのインストールの詳細については、「Essentials でワークグループに参加したコンピューターにエージェントをインストールする方法」を参照してください。

手動でインストールしたエージェントを Essentials 2010 にアップグレードするには

  1. エージェントをアップグレードするコンピューターに、そのコンピューターのローカルの Administrators グループのメンバーであるアカウントでログオンします。

  2. [コントロール パネル] で、[プログラムのアンインストール] をクリックします。[System Center Operations Manager 2007 エージェント] を選択し、[アンインストール] をクリックします。

  3. エージェントがアンインストールされたら、Essentials 2010 のインストール メディアを挿入し、SetupSCE.exe をダブルクリックします。

  4. [Essentials エージェントのインストール] をクリックし、ウィザードの指示に従ってインストールを完了します。

    注意

    手動でエージェントをインストールする方法の詳細については、「Essentials でワークグループに参加したコンピューターにエージェントをインストールする方法」を参照してください。

エージェントのインストールが完了したら、Essentials 2010 コンソールを起動し、次の手順に従って保留の管理下にあるエージェントを承認します。

Essentials 管理サーバーに手動でインストールしたエージェントを承認するには

  1. Essentials コンソールで、[管理] ボタンをクリックし、[設定] をクリックします。

  2. [設定] ウィンドウで、[種類: サーバー] の下にある [セキュリティ] を右クリックし、[プロパティ] をクリックします。

  3. [サーバーの設定 - セキュリティ] ダイアログ ボックスで、[保留の管理の表示で新しいエージェントの手動によるインストールを確認する] を選択します。手動による介入なしで Essentials がコンピューターの管理を始めるようにする場合は、手動で新しくインストールしたエージェントが自動的に承認されるように指定することもできます。

    注意

    既定では [新しいエージェントの手動によるインストールを拒否する] に構成されています。これは、手動によるエージェントの新規インストールが承認されるまで Essentials がコンピューターやデバイスを管理しないことを意味します。[管理] ボタンをクリックし、[デバイスの管理] ノードを展開して [保留の管理] をクリックすると、エージェントは手動でインストールされているけれども、Essentials による管理がまだ承認されていないコンピューターとデバイスが表示されます。

Virtual Machine Manager 2008 R2 Workgroup Edition (WGE) からの移動

Virtual Machine Manager (VMM) 2008 R2 Workgroup Edition (WGE) を使ってバーチャル マシンを管理している場合は、Essentials 2010 に移動して、物理コンピューターとバーチャル コンピューターの両方を Essentials 2010 コンソールから管理できます。

Virtual Machine Manager 2008 R2 WGE から Essentials 2010 に移動する

  1. 仮想化管理機能を使って Essentials 2010 をインストールします。

  2. VMM 2008 R2 WGE の管理下にあるバーチャル マシン ホストをすべて削除します。

  3. ホストの指定ウィザードを使って、バーチャル マシン ホストを Essentials 2010 の管理下に追加します。

  4. Windows PowerShell を使って、VMM 2008 R2 WGE ライブラリ共有を Essentials 2010 に追加します。この方法については、次の説明を参照してください。

  5. 必要に応じて、VMM 2008 R2 WGE をアンインストールします。

Windows PowerShell を使って、既存のライブラリ共有をライブラリに追加するには

  1. Essentials 2010 管理サーバーを実行しているコンピューターに、ライブラリに追加する共有ライブラリ フォルダーへのアクセス権があるアカウントでログオンします。

    注意

    VMM サーバーの名前 (<サーバー名>) と、ライブラリに追加する共有ライブラリ フォルダーのパス (<共有パス>)を確認しておきます。

  2. [スタート]、[プログラム]、[System Center]、[Microsoft System Center]、[Virtual Machine Manager 2008 R2]、[Windows PowerShell – Virtual Machine Manager] の順にクリックします。

  3. コマンド プロンプトで、次の Windows PowerShell スクリプトを入力します。

    Get-VmmServer <servername> Add-LibraryShare –SharePath <sharePath>
    

    たとえば、次のようになります。

    Get-VmmServer  scetest101d Add-LibraryShare –SharePath \\scetest101d\mylibrary
    
  4. これでライブラリ共有がライブラリに追加されます。追加されたライブラリ共有を表示するには、Essentials 2010 コンソールで、[コンピューター] ボタンをクリックし、[コンピューター グループ] を展開して、[すべてのバーチャル マシン] をクリックします。

  5. [タスク] ウィンドウインで、[すべてのバーチャル マシン] の下にある [ライブラリ フォルダーの表示] をクリックします。

  6. 一覧に新しいライブラリ共有が表示されない場合は、ダイアログ ボックスのツール バーで [表示]、[最新の情報に更新] の順にクリックします。

Essentials 2010 Release Candidate から Essentials 2010 へのアップグレード

Essentials 2010 Release Candidate から System Center Essentials 2010 にアップグレードするには、コンピューター上に Essentials 2010 の Release Candidate 版が既にインストールされている必要があります。Essentials 2010 セットアップを実行して [インストールを] クリックすると、旧バージョンが検出されたのでそのバージョンをアップグレードするかセットアップを終了するかを確認するメッセージが表示されます。以下の手順は、記載されている順番に行い、アップグレードするコンポーネントのローカル コンピューター上で行う必要があります。

警告

Essentials 2010 はアップグレード中にデータベースをバックアップしません。そのため、アップグレードを開始する前に、データベースをバックアップする必要があります。データベースのバックアップの詳細については、『System Center Essentials 2010 操作ガイド』(https://go.microsoft.com/fwlink/?LinkID=180739) を参照してください。

操作順序

  1. Upgrade the Essentials 2010 Release Candidate Management Server to Essentials 2010.

  2. Upgrade a Manually Installed Essentials 2010 Release Candidate Agent to Essentials 2010.

Essentials 2010 Release Candidate 管理サーバーを Essentials 2010 にアップグレードするには

  1. Essentials 2010 管理サーバーをホストするコンピューターに、そのコンピューターのローカルの Administrators グループのメンバーであるアカウントでログオンします。

  2. Essentials 2010 のインストール メディアを挿入します。SetupSCE.exe を開きます。

  3. [インストール] をクリックし、ウィザードの指示に従ってインストールを完了します。

アップグレードが完了したら、Essentials 2010 コンソールを起動して、正常に接続できることを確認します。

注意

リモート コンソールのアップグレードはサポートされていません。リモート コンソールをインストールするには、リモート コンソールの RC バージョンをアンインストールしてから、リモート コンソールの Essentials 2010 バージョンをインストールします。

手動でインストールしたエージェントを Essentials 2010 にアップグレードするには

  1. エージェントをアップグレードするコンピューターに、そのコンピューターのローカルの Administrators グループのメンバーであるアカウントでログオンします。

  2. [コントロール パネル] で、[プログラムのアンインストール] をクリックします。[System Center Operations Manager 2007 R2 エージェント] を選択し、[アンインストール] をクリックします。

  3. エージェントがアンインストールされたら、Essentials 2010 のインストール メディアを挿入し、SetupSCE.exe をダブルクリックします。

  4. [Essentials エージェントのインストール] をクリックし、ウィザードの指示に従ってインストールを完了します。

    注意

    手動でエージェントをインストールする方法の詳細については、「Essentials でワークグループに参加したコンピューターにエージェントをインストールする方法」を参照してください。

エージェントのインストールが完了したら、Essentials 2010 コンソールを起動し、次の手順に従って保留の管理下にあるエージェントを承認します。

Essentials 管理サーバーに手動でインストールしたエージェントを承認するには

  1. Essentials コンソールで、[管理] ボタンをクリックし、[設定] をクリックします。

  2. [設定] ウィンドウで、[種類: サーバー] の下にある [セキュリティ] を右クリックし、[プロパティ] をクリックします。

  3. [サーバーの設定 - セキュリティ] ダイアログ ボックスで、[保留の管理の表示で新しいエージェントの手動によるインストールを確認する] を選択します。手動による介入なしで Essentials がコンピューターの管理を始めるようにする場合は、手動で新しくインストールしたエージェントが自動的に承認されるように指定することもできます。

    注意

    既定では [新しいエージェントの手動によるインストールを拒否する] に構成されています。これは、手動によるエージェントの新規インストールが承認されるまで Essentials がコンピューターやデバイスを管理しないことを意味します。[管理] ボタンをクリックし、[デバイスの管理] ノードを展開して [保留の管理] をクリックすると、エージェントは手動でインストールされているけれども、Essentials による管理がまだ承認されていないコンピューターとデバイスが表示されます。

トラブルシューティング

アップグレード中に問題が発生した場合は、次の対応策を参考にしてください。

問題: Essentials 2010 のアップグレード時にローカルの管理者の資格情報でログオンできない。

対応策: Essentials 2007 をローカルの管理者の資格情報を使ってインストールした場合は、実行アカウント アクション アカウントを、Essentials 2007 管理下のコンピューターおよび管理サーバーの管理者の資格情報を持つドメイン アカウントに変更する必要があります。

実行アカウント アクション アカウントを変更するには

  1. Essentials コンソールを開き、[管理] をクリックします。

  2. [セキュリティ] をクリックして、[実行アカウント] をクリックします。

  3. アップグレード時にアクション アカウントとして使用する実行アカウントを右クリックして、[プロパティ] をクリックします。

  4. [資格情報] タブをクリックし、使用するドメイン カウントの資格情報を指定します。

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問題: Essentials 2007 管理サーバーのアンインストール時にドメイン ベースのグループ ポリシーが削除されなかったため、Essentials 構成ウィザードを実行するときにドメイン ベースのポリシーの競合が発生する。ウィザードが、ドメイン ベースのグループ ポリシーが使用できないというメッセージを表示し、別の Essentials 管理サーバーで作成された既存のポリシーを通知する。

対応策: 前回の Essentials 2007 のインストールによって競合ポリシーが作成された場合は、グループ ポリシー管理コンソール (GPMC) を使って System Center Essentials All Computers Group Policy オブジェクトおよび System Center Essentials Managed Computers Group Policy オブジェクトを削除する必要があります。また、[Active Directory ユーザーとコンピューター] Microsoft 管理コンソール (MMC) を使って、System Center Essentials Managed Computers セキュリティ グループを削除する必要があります。後は、Essentials 構成ウィザードを実行して構成を行います。Essentials 2010 とグループ ポリシーの詳細については、「System Center Essentials 2010 のローカル ポリシーとグループ ポリシー」を参照してください。

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問題: アップグレード時に、Virtual Machine Manager (VMM) データベースが Essentials 2007 データベース インスタンス上にないというメッセージが表示され、アップグレードが失敗する。

対応策: アップグレードをいったん終了して、VMM データベースをバックアップし、VMM データベースを SQL Server 2005 の Essentials 2007 インスタンスに移動してから、再度アップグレードをやり直します。

注意

SQL Server 2008 インスタンス上にある VMM データベースは、SQL Server 2005 の Essentials 2007 インスタンスに移動できません。

VMM データベースを移動するには

  1. VMM データベースをバックアップします。

  2. [データの保持] オプションを選択して VMM をアンインストールします。

    重要

    コマンド ラインのアンインストール プロセスは使用しないでください。コマンド ラインからアンインストールすると、VMM データベースは保持されません。

  3. SQL Server 2005 の Essentials 2007 インスタンス上で、VMM データベースをインポートします。

  4. VMM を再インストールして、インポートした VMM データベースを使用している SQL Server 2005 の Essentials 2007 インスタンスを参照するように VMM を設定します。

  5. VMM ホストの状態を確認します。"アクセスが拒否されました" という状態の VMM ホストがある場合は、そのホストを右クリックして [再関連付け] をクリックします。

  6. Essentials 2007 を VMM とインポートした VMM データベースに統合する方法の詳細については、「Configuring System Center Essentials 2007 Integration with Virtual Machine Manager 2008 (Configuring System Center Essentials 2007 を Virtual Machine Manager 2008 に統合する構成)」(https://go.microsoft.com/fwlink/?LinkID=185522) を参照してください。

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問題: Virtual Machine Manager 2008 をインストールした Essentials 2007 SP1 の OEM エディションから Essentials 2010 にアップグレードした後、ホスト コンピューター上で自動的に VMM エージェントがアップグレードされない。

対応策: ホスト コンピューターを右クリックし、[ホストの更新] を選択して VMM エージェントを更新します。[タスク] ウィンドウで、[ホストの更新] もクリックできます。

アップグレード後

  • Essentials 2007 から Essentials 2010 へのアップグレードで監視ルールに変更が加えられたため、ルールが存在しないというエラー メッセージが表示されることがあります。MonitoringRule オブジェクト型が見つからないというエラー メッセージが表示される場合は、[閉じる] をクリックして、問題を解決する必要があります。

  • アップグレードの際に、Essentials 2010 データベースで使用される既存の SQL Server インストールにアクセスできないネットワーク サービス カウントを使い、WSUS が Windows Internal Database を使用していた場合は、アップグレードによって、そのネットワーク サービス アカウントに Essentials 2010 で使用する SQL Server データベースへのアクセス権が割り当てられます。

  • Windows Internal Database を使用する WSUS を Essentials 2010 にアップグレードした場合は、Essentials 2010 によって、ネットワーク サービス カウントに Essentials 2010 で使用するデータベースへのアクセス権が割り当てられ、アップグレード中にそのデータベースが統合データベースに移行されます。

  • アップグレード中に、データベースはバックアップされ、Essentials 2010 に統合されます。アップグレード後に、Essentials 2010 によってデータベースが移行されたことがわかります。Essentials 2010 はデータベースを統合しますが、元のデータベースは削除しません。データベースが Essentials 2010 で正常に機能することを確認したら、元のデータベースは削除してもかまいません。

Essentials 2007 と同じドメインへの Essentials 2010 のインストール

Essentials 2007 がインストールされているドメインに System Center Essentials 2010 をインストールすることはお勧めしません。Essentials 2007 と同じドメインに Essentials 2010 の評価版をインストールする場合は、次の点を考慮してください。

  • Essentials 2010 と Essentials 2007 で同時にドメイン ベースのグループ ポリシーを使用することはできません。つまり、Essentials 2007 が既にドメイン ベースのグループ ポリシー設定を使用している場合、Essentials 2010 でドメイン ベースのグループ ポリシー設定を使用することはできません。その場合は、ローカル グループ ポリシー設定を使う必要があります。Essentials 2007 でローカル グループ ポリシー設定を使用している場合は、Essentials 2010 でドメイン ベースのグループ ポリシーまたはローカル グループ ポリシーの設定を使用できます。Essentials 2010 と Essentials 2007 で同時にスケジュール済み検出またはコンピューター検出を使用することはできません。Essentials 2010 を Essentials 2007 と同じドメインにインストールする場合は、事前に Essentials 2007 のスケジュール済み検出を無効にすることをお勧めします。これは、Essentials 2010 で管理するコンピューターを Essentials 2007 が検出しないようにするためです。

  • Essentials 2007 を Essentials 2010 と同じドメインで使用する場合は、Essentials 2010 のコンピューター検出を有効にしないことをお勧めします。これは、Essentials 2007 が既に管理しているコンピューターを Essentials 2010 が検出しないようにするためです。このような場合は、各バージョンの Essentials でコンピューターとデバイスの管理ウィザードを使用して、Essentials の各インスタンスで管理するコンピューターを指定してください。

Essentials 2010 で Essentials 2007 が管理するコンピューターを管理することはできません。現在 Essentials 2007 で管理しているコンピューターを Essentials 2010 で管理したい場合は、Essentials 2007 を使用するコンピューターの管理を停止するために、Essentials 2007 エージェントを削除します。これで、Essentials 2010 がそのコンピューターを検出できるようになり、そのコンピューター上に Essentials 2010 エージェントをインストールすることもできます。

参照:

その他のリソース

System Center Essentials 2010 のインストール