エラー "Exchange Server は不整合な状態にあります。障害回復モードのみを使用できます。" が表示されてセットアップが失敗する場合

 

トピックの最終更新日: 2011-01-18

ここでは、次のエラーが表示されてセットアップが失敗する場合に、Microsoft Exchange Server 2007 セットアップのトラブルシューティングを行う方法について説明します。"Exchange Server は不整合な状態にあります。障害回復モードのみを使用できます。"

この問題は、以前の Exchange 2007 のインストールまたは削除が完了できなかった場合に発生することがあります。この状況により、Exchange 2007 サーバー オブジェクトが Active Directory 内に残るため、新規の Exchange 2007 インストールができなくなります。

解決方法

この問題を解決するには、問題が Microsoft Exchange Server 2007 のセットアップ中に発生している場合は、Active Directory 内にある Exchange 2007 サーバー オブジェクトを削除します。この問題がセットアップ中に発生しているのではない場合は、これらの手順を実行しないでください。

開始する前に

この手順を実行するには、使用するアカウントにローカルの Administrators グループのメンバシップが委任されている必要があります。Microsoft Exchange Server 2007 を管理するために必要なアクセス許可、役割の委任、および権限の詳細については、「アクセス許可に関する考慮事項」を参照してください。

Active Directory Service Interfaces (ADSI) Edit (Adsiedit.msc) は、クライアント コンピュータまたはサーバーから実行できます。そのコンピュータがドメインのメンバである必要はありませんが、実行するユーザーは、接続している Active Directory ディレクトリ サービス ドメインを表示および編集する権限を持っている必要があります。ADSI Edit を使用する方法の詳細については、Adsiedit の概要についてのページを参照してください (このサイトは英語の場合があります)。

important重要 :
ADSI Edit またはその他の LDAP (ライトウェイト ディレクトリ アクセス プロトコル) Version 3 クライアントを使用し、Active Directory オブジェクトの属性を誤って変更すると重大な問題が発生することがあります。これらの問題は、Microsoft Windows Server 2003、Exchange 2007、または Windows Server 2003 および Exchange 2007 の両方を再インストールする必要があることを示しています。マイクロソフトでは、Active Directory オブジェクトの属性を誤って変更した場合に発生する問題を解決できるかどうかは保証できません。これらの属性を変更する場合は、ユーザー自身の責任で行ってください。

手順

Active Directory 内で Exchange 2007 サーバー オブジェクトを削除するには、次の操作を行います。

  1. ADSI Edit をインストールします。

  2. ADSI Edit を起動します。これを行うには、[スタート] ボタンをクリックし、[ファイル名を指定して実行] をクリックします。次に、テキスト ボックスに「adsiedit.msc」と入力し、[OK] をクリックします。

  3. 次の場所に移動して、Exchange サーバー オブジェクトを見つけます。CN=Configuration, DC= Domain Name, DC=com, CN=Services, CN=Microsoft Exchange, CN=<組織名>, CN=Administrative Groups, CN= <Exchange 管理グループ>, CN=Servers, CN=<サーバー名>

  4. サーバー オブジェクトを削除します。

  5. Exchange サーバーのコンピュータ アカウントをセキュリティ グループ Exchange Servers および Exchange Install Domain Servers から削除します。

参照している情報が最新であることを確認したり、他の Exchange Server 2007 ドキュメントを見つけたりするには、Exchange Server TechCenter を参照してください。