レポートの実行
レポートを使用すると、Windows Server Update Services 実装のコンポーネントを監視できます。
[レポート] ページの使用
[レポート] ページから、4 種類の主要レポートを生成できます。これらのレポートについては、次の表および以下のセクションで説明します。
| \[レポート\] ページで入手可能なレポート | |
|---|---|
| レポート名 | 機能 |
| 更新の状態 | 承認されたすべての更新プログラムの状態が、コンピュータ グループ別とコンピュータ別に表示されます。 |
| コンピュータの状態 | クライアント コンピュータの状態とそのコンピュータの更新プログラムの状態が表示されます。たとえば、インストール済みの更新プログラムや特定のコンピュータに必要な更新プログラムの概要などです。 |
| 同期の結果 | 新しい更新プログラム、更新プログラムの改訂版、および同期中に発生したエラーの一覧が表示されます。 |
| 設定の概要 | \[オプション\] ページで構成した設定の概要が表示または印刷されます。v |
更新の状態レポートでは、承認されたすべての更新プログラムの状態を表示できます。レポートは 3 つの方法で表示できます。更新の状態は、高レベル、コンピュータ グループ別、およびコンピュータ別に表示できます。
レポートには、クライアント コンピュータと WSUS サーバー間の最新の接続により生成された情報が表示されます。クライアント コンピュータが WSUS サーバーに接続する頻度は、グループ ポリシーで構成されます。既定では、22 時間ごとです。クライアント コンピュータの接続頻度を変更しない場合、最新の承認が反映されるように、更新プログラムを承認した翌日にこのレポートを生成してください。グループ ポリシーの構成の詳細については、Microsoft Windows Server Update Services 展開ガイド (https://www.microsoft.com/japan/technet/prodtechnol/windowsserver2003/library/wsus/wsusdeploymentguidetc/ace052df-74e7-4d6a-b5d4-f7911bb06b40.mspx) を参照してください。
注意
クライアント コンピュータと WSUS サーバー間の接続を開始するために、WSUS クライアント ソフトウェア (自動更新) を実行しているクライアント コンピュータのコマンド ライン ツールを使用できます。これは、特定のコンピュータの更新状態を直ちに入手する場合に役立つことがあります。このツールを実行すると、強制的に接続を行い、更新の状態レポートを生成することができます。
クライアント コンピュータと WSUS サーバー間の接続を直ちに開始するには
- クライアント コンピュータのコマンド プロンプトで、「wuauclt.exe /detectnow」と入力し、Enter キーを押します。
更新の状態レポートを実行するには
WSUS コンソールのツール バーで、[レポート] をクリックします。
[レポート] ページで、[更新の状態] をクリックします。
更新の概要ビュー
更新の概要ビューは、更新の状態レポートの実行時に表示される既定のビューです。既定では、レポートには承認された更新プログラムがアルファベット順に表示されます。
[ビュー] で適切な選択を行い、[適用] をクリックすると、承認操作別とコンピュータ グループ別の両方で表示をフィルタできます。更新の状態レポートを閉じると、指定したフィルタは、すべての更新プログラムの既定の一覧にリセットされます。
更新の概要ビューに表示される列について、次の表で説明します。
| 更新の概要ビューに表示される列の説明 | |
|---|---|
| 列名 | 説明 |
| タイトル | 更新プログラムの名前。 更新プログラムのプロパティを表示するには、この列で更新プログラムをクリックします。更新プログラムのプロパティ ボックスでは、次の情報が提供されます。 \[詳細\] タブ。更新プログラムの一般情報が表示されます。 \[状態\] タブ。更新プログラムの状態情報がコンピュータ グループ別に表示されます。これは、コンピュータ グループ ビューにも表示されます。コンピュータ グループを展開すると、このビューをコンピュータ ビューにも展開できます。 \[改訂版\] タブ。更新プログラムの変更情報が表示されます。 |
| インストール | 更新プログラムがインストールされているコンピュータの数。 |
| 必要 | 更新プログラムが適用可能であるがインストールされていないコンピュータの数。これらのコンピュータでは、更新プログラムに対する検出のみの操作が実行されます。更新プログラムで再起動が必要な場合は、更新プログラムをインストールしたコンピュータは、再起動されるまで \[必要\] 列に表示されます。 |
| 失敗 | ダウンロード、インストール、または削除 (アンインストール) に失敗したことが最後にレポートされたコンピュータの数。 |
| 最終更新日時 | この更新プログラムに対する最新の操作が行われた日時。 |
コンピュータ グループ ビューには、更新の状態がコンピュータ グループ別に表示されます。このビューを使用するには、更新の概要ビューに表示されているいずれかの更新プログラムを展開します。
コンピュータ グループ ビューに表示される列について、次の表で説明します。
| コンピュータ グループ ビューに表示される列の説明 | |
|---|---|
| 列名 | 説明 |
| コンピュータ グループ | 更新プログラムの対象となったコンピュータ グループの名前。 |
| 承認 | そのグループに対して承認された、この更新プログラムの操作。 |
| 期日 | 期日を設定した場合の、操作の期日。 |
| インストール | 更新プログラムがインストールされているコンピュータの数。 |
| 必要 | 更新プログラムが適用可能であるがインストールされていないコンピュータの数。これらのコンピュータでは、更新プログラムに対する検出のみの操作が実行されます。更新プログラムで再起動が必要な場合は、更新プログラムをインストールしたコンピュータは、再起動されるまで \[必要\] 列に表示されます。 |
| 失敗 | ダウンロード、インストール、または削除 (アンインストール) に失敗したことが最後にレポートされたコンピュータの数。 |
コンピュータ ビューには、コンピュータ グループの各コンピュータの状態が表示されます。コンピュータ ビューを使用するには、コンピュータ グループを展開します。
このビューに表示される列について、次の表で説明します。
| コンピュータ ビューに表示される列の説明 | |
|---|---|
| 列名 | 説明 |
| コンピュータ名 | コンピュータの名前。 コンピュータのプロパティを表示するには、コンピュータ名をクリックします。\[コンピュータのプロパティ\] ダイアログ ボックスには、そのコンピュータの詳細と状態が表示されます。\[状態\] タブには、WSUS サーバーとそのコンピュータ間の最後の通信結果と、そのコンピュータで承認された操作に対する更新の状態が表示されます。 |
| 状態 | 状態は、次のいずれかになります。 - 失敗 - このコンピュータでの更新プログラムのダウンロード、インストール、または削除操作が完了していません。 - 必要 - 更新プログラムは適用できますがインストールされていません。更新プログラムで再起動が必要な場合は、更新プログラムをインストールしたコンピュータは、再起動されるまで \[必要\] としてカウントされます。 - 不要 - 更新プログラムは適用できません。 - インストール - 更新プログラムはインストールされています。 - 不明 - そのコンピュータで何も操作が行われていません。 イベントの詳細を表示するには、\[状態\] 列の結果をクリックします。 |
更新の状態レポートの展開方法に応じて、更新の概要ビュー、コンピュータ グループ ビュー、またはコンピュータ ビューのレポートを印刷できます。
更新の状態レポートを印刷するには
印刷する情報に応じて、レポートを、更新の概要ビュー、コンピュータ グループ ビュー、またはコンピュータ ビューに展開します。
[タスク] の [レポートの印刷] をクリックします。
注意
[レポートの印刷] タスクを使用してダイアログ ボックスは印刷できません。ダイアログ ボックスが開いているときは、[レポートの印刷] タスクは使用できません。
コンピュータの状態レポート
コンピュータの状態レポートには、指定したコンピュータ グループ内のコンピュータ、および更新状態の結果について、累積と個別の両方の更新状態の概要が表示されます。次の表では、各更新プログラムの状態についての詳細情報を示します。
| コンピュータの状態レポートに表示される状態の説明 | |
|---|---|
| 状態 | 説明 |
| インストール | 更新プログラムがコンピュータにインストールされました。 |
| 必要 | コンピュータで更新プログラムの検出が実行され、コンピュータに更新プログラムをインストールする必要があると判断されました。 |
| 不要 | 更新プログラムが既にコンピュータにインストールされているか、または同期オプションの構成時に指定した製品またはクラスに更新プログラムが属していないかのいずれかです。 |
| 不明 | 通常、これは、更新プログラムが WSUS サーバーに同期されたときから、コンピュータが WSUS サーバーに接続していないことを意味しています。 |
| 失敗 | コンピュータ上で更新プログラムの検出またはインストール時にエラーが発生しました。 |
| 前回の接続 | コンピュータが前回 WSUS サーバーに接続した日付です。 |
- 記号をクリックしてコンピュータを展開しておけば、個々のコンピュータの状態と個々の更新プログラムの一覧が記載されたレポートを印刷することもできます。ただし、一覧内の個々の更新プログラムをクリックしたとき、または個々の更新プログラムの状態をクリックしたときに表示されるダイアログ ボックスは印刷できません。
コンピュータの状態レポートを実行するには
WSUS コンソールのツール バーで、[レポート]、[コンピュータの状態] の順にクリックします。
[ビュー] で、レポートのフィルタに使用する条件を選択し、[適用] をクリックします。指定したコンピュータ グループに属するすべてのコンピュータおよび状態についての累積的な更新状態の概要がレポートに表示されます。
特定のコンピュータについてさらに詳しい情報が必要な場合は、次の操作を行います。
特定のコンピュータについて個々の更新プログラムの状態を表示するには、そのコンピュータの横にある + 記号をクリックして、コンピュータを展開します。また、更新プログラムのタイトルをクリックすると、個々の更新プログラムのプロパティが表示されます。
更新プログラムの特定の状態の結果に関する詳細情報、またはイベントの詳細を表示するには、目的の更新プログラムの状態をクリックします。
レポートを印刷するには、[タスク] の [レポートの印刷] をクリックします。
同期の結果レポート
同期の結果レポートでは、同期中に発生したエラーや新しい更新プログラムの一覧など、特定の期間のサーバーの同期に関する情報を表示できます。また、新しい更新プログラムの一般情報、状態情報、および改訂情報を入手することもできます。
同期の結果レポートを実行するには
WSUS コンソールのツール バーで、[レポート] をクリックします。
[レポート] ページの [同期の結果] をクリックします。既定では、このレポートには、過去 30 日間の同期の結果が表示されます。
レポートの同期の期間を変更するには、[ビュー] の一覧で他の同期の期間を選択し、[適用] をクリックします。
レポートを印刷するには、[タスク] の [レポートの印刷] をクリックします。
注意
ダイアログ ボックスが開いているときは、[レポートの印刷] タスクは使用できません。[レポートの印刷] タスクを使用してダイアログ ボックスは印刷できません。
このレポートには 4 つのコンポーネントがあります。これについては、次の表で説明します。
| 同期の結果レポートのコンポーネント | |
|---|---|
| コンポーネント名 | 目的 |
| 前回の同期 | WSUS サーバーと Microsoft Update または別の WSUS サーバーとの間で正常に終了した最後の同期の情報が表示されます。 |
| 同期の概要 | 新しい更新プログラム、および同期中に発生したエラーの概要が表示されます。 |
| エラー | 各エラーの日付、説明、およびそのエラーに関連する更新プログラム ID が表示されます。 |
| 新しい更新プログラム | 特定の期間に WSUS サーバーに同期された更新プログラムが表示されます。 \[新しい更新プログラム\] の一覧で更新プログラムをクリックすると、その新しい更新プログラムのプロパティを表示できます。\[更新プログラムのプロパティ\] ダイアログ ボックスには、その更新プログラムの詳細、状態、および改訂情報が含まれます。この一覧で更新プログラムをクリックしたときに表示されるプロパティ ボックスは、更新の状態レポートに表示される更新プログラムのプロパティ ボックスと同じです。また、\[更新プログラム\] ページの各更新プログラムに関連するプロパティ タブと同じものです。 |
設定の概要レポートでは、[オプション] ページで指定できるすべての設定の概要を表示および印刷することができます。
設定の概要レポートを実行するには
WSUS コンソールのツール バーで、[レポート] をクリックします。
[レポート] ページの [設定の概要] をクリックします。
設定の概要レポートのコンポーネントについて、次の表で説明します。
| 設定の概要レポートのコンポーネント | |
|---|---|
| コンポーネント名 | 目的 |
| 同期スケジュール | WSUS サーバーが更新元と自動的に同期する時刻。 |
| 製品とクラス | 使用しているサーバーと同期する更新プログラムの製品とクラス。 |
| 更新元 | サーバーが同期する更新プログラムの場所。 |
| プロキシ サーバー | 同期時に使用されるプロキシ サーバー。 |
| 更新ファイル | WSUS サーバーまたは Microsoft Update で、更新ファイルが格納される場所。また、選択したダウンロード オプション。 |
| 言語 | サーバーに同期する更新プログラムの言語。指定した言語で提供されている更新プログラムだけが WSUS サーバーと同期されます。 |
| 自動承認 | コンピュータ グループによる更新対象である、特定の更新プログラムのクラスに対する自動承認設定。 |
| 更新プログラムの改訂版 | 既存の更新プログラムに対する改訂版が提供されている場合に WSUS サーバーが実行する承認操作。その操作は、サーバーで更新プログラムの改訂版が自動的に承認されるようにするかどうか、手動で承認する必要があるかどうかです。 |
| ダウンストリーム サーバー | WSUS サーバーから更新プログラムを受け取るサーバー。 |
| クライアント コンピュータ オプション | コンピュータをグループに割り当てるために選択した方法。 |
| データベース | WSUS サーバーで使用するデータベースの名前。 |
設定の概要レポートを印刷するには
- [タスク] の [レポートの印刷] をクリックします。
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確認状態レポートの実行
個々のコンピュータ用と個々の更新プログラム用の 2 種類の確認状態レポートを表示または印刷できます。
コンピュータの確認状態レポートを実行するには
WSUS コンソールのツール バーで、[コンピュータ] をクリックし、確認状態レポートを作成するコンピュータをクリックします。
[状態レポートの印刷] をクリックします。
[更新状態] で特定の更新プログラムの詳細情報を取得するには、次の操作を行います。
個々の更新プログラムのプロパティを表示するには、更新プログラムのタイトルをクリックします。
更新プログラムの特定の状態の結果に関する詳細情報、またはイベントの詳細を表示するには、目的の更新プログラムの状態をクリックします。
レポートを印刷するには、[ファイル] メニュー、[印刷] の順にクリックします。
更新プログラムの確認状態レポートを実行するには
WSUS コンソールのツール バーで、[更新プログラム] をクリックし、確認レポートを作成する更新プログラムをクリックします。
[状態レポートの印刷] をクリックします。
レポートを印刷するには、[ファイル] メニュー、[印刷] の順にクリックします。