管理形態を選択する

WSUS は、集中管理と分散管理の両方のモデルでの展開をサポートしています。これらの管理モデルを使用すると、組織にとって最も有用な方法で更新プログラムの配布ソリューションを管理できます。以下の項では、2 つの管理モデルの相違点を明確にするために、同じ組織に両方の管理モデルを使用しています。組織全体で使用する管理モデルは 1 つだけである必要はありません。1 つの組織で、一部のコンピュータには集中管理された WSUS の展開を使用し、別のコンピュータには個別に管理された WSUS の展開を使用することも十分に可能です。

注意

集中管理されているサーバーには、更新プログラムはインポートできません。接続されていないネットワーク上の WSUS サーバーは、常に個別に管理されます。

集中管理

集中管理された WSUS サーバーは、レプリカ サーバーの役割を利用します。レプリカ サーバーの役割には、下図「WSUS の集中管理 (レプリカの役割)」に示すように、1 台の管理サーバーと、それに属する1 台以上のレプリカが割り当てられます。マスタ サーバーに作成した承認とターゲット グループは、組織全体を通してレプリケートされます。コンピュータ グループのメンバシップはレプリカ グループ全体ではなく、コンピュータ グループ自体にのみ配布されることを覚えておいてください。言い換えれば、クライアント コンピュータは常にコンピュータ グループに読み込む必要があります。

WSUS の集中管理 (レプリカの役割)

組織内のすべてのサイトに同じコンピュータ グループが必要であるとは限りません。重要なことは、管理サーバーに、組織の他のニーズを満たすのに十分なコンピュータ グループを作成することです。別のサイトのコンピュータを、特定のサイトの適切なグループに移動することもできます。逆に、特定のサイトに不適切なコンピュータ グループは、単純に空白にしておきます。コンピュータ グループなどの更新プログラムの承認はすべて、マスタ サーバーに作成する必要があります。セットアップ時は、レプリカ グループのみに WSUS サーバーを追加できます。詳細な手順については、後述の「レプリカ グループを作成する」を参照してください。

注意

言語のオプションを変更した場合は、集中管理されている WSUS サーバーとそのレプリカ サーバーを手動で同期することをお勧めします。これにより、集中管理されているサーバーの言語のオプションを変更しても、そのサーバーで承認されている更新プログラムの数がレプリカ サーバーで承認されている数と一致しないという状況を回避できます。

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分散管理

分散管理では、下図「WSUS の分散管理」に示すように、管理者が WSUS サーバーの承認およびコンピュータ グループを完全に制御します。分散管理モデルを使用する場合は、一般に、サイトごとに管理者を配置します。分散管理は、WSUS のすべてのインストールで既定のインストール オプションとして選択されています。このモードを有効にするために必要な操作はありません。

WSUS の分散管理

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