手順 3 : WSUS 3.0 のネットワーク接続を構成する

WSUS 3.0 をインストールすると、設定ウィザードが自動的に起動します。後で WSUS 3.0 コンソールの [オプション] ページから起動することもできます。

構成プロセスを開始する前に、必ず、次の質問の答えを確認しておいてください。

  1. クライアントがサーバーにアクセスできるようにサーバーのファイアウォールが構成されていますか。

  2. このコンピュータからアップストリーム サーバー (Microsoft Update など) に接続できますか。

  3. プロキシ サーバー名およびプロキシ サーバーのユーザーの資格情報を把握していますか (必要な場合)。

既定では、更新プログラムの取得場所として Microsoft Update を使用するように WSUS が構成されています。ネットワークでプロキシ サーバーを使用している場合は、プロキシ サーバーを使用するように WSUS を構成できます。WSUS とインターネットとの間に企業のファイアウォールが配置されている場合は、WSUS が更新プログラムを取得できるようにファイアウォールを構成する必要があります。

注意

Microsoft Update から更新プログラムをダウンロードするにはインターネット接続が必要ですが、WSUS では、インターネットに接続されていないネットワーク上に更新プログラムをインポートできます。

手順 3. では、次のような操作を実行します。

  • ファイアウォールを構成する。
  • このサーバーが Microsoft Update または他の WSUS サーバーから更新プログラムを取得する方法を指定する。
  • WSUS で更新プログラムを取得できるようにプロキシ サーバー設定を構成する。

ファイアウォールを構成するには

  • WSUS とインターネットとの間に企業のファイアウォールが配置されている場合は、WSUS が更新プログラムを取得できるようにファイアウォールを構成する必要があります。Microsoft Update から更新プログラムを取得するには、WSUS サーバーは HTTP プロトコルにポート 80 を、HTTPS プロトコルにポート 443 を使用します。これは構成可能ではありません。

  • ポート 80 とポート 443 をすべてのアドレスに開くことを組織で許可していない場合は、次のドメインにアクセスを制限して、WSUS と自動更新が Microsoft Update と通信できるようにすることができます。

注意

これらのファイアウォールの構成手順は、企業のファイアウォールが WSUS とインターネットの間に配置されている場合を対象としています。WSUS はすべてのネットワーク トラフィックを開始するので、WSUS サーバー上の Windows ファイアウォールを構成する必要はありません。

Microsoft Update と WSUS との間の接続ではポート 80 と 443 を開く必要がありますが、複数の WSUS サーバーが 1 つのカスタム ポートと同期するように構成することができます。

次の 2 つの手順では、設定ウィザードを使用することを前提としています。この手順の後半では、WSUS 管理スナップインを起動して、[オプション] ページでサーバーを構成する方法について説明します。

このサーバーが更新プログラムを取得する方法を指定するには

  1. 設定ウィザードから Microsoft 向上プログラムに参加し、[次へ] をクリックしてアップストリーム サーバーを選択します。

  2. Microsoft Update から同期するオプションを選択した場合、このページでの作業は完了です。[次へ] をクリックするか、左側のペインの [プロキシ サーバーの指定] をクリックします。

  3. 他の WSUS サーバーから同期するオプションを選択した場合、サーバー名と、このサーバーがアップストリーム サーバーとの通信に使用するポートを指定します。

  4. SSL を使用するには、[更新情報の同期時に SSL を使用する] チェック ボックスをオンにします。その場合、サーバーは同期にポート 443 を使用します。(このサーバーとアップストリーム サーバーの両方が SSL をサポートすることを確認する必要があります。)

  5. このサーバーがレプリカ サーバーである場合は、[これはアップストリーム サーバーのレプリカです] チェック ボックスをオンにします。

  6. これで、アップストリーム サーバーの構成は完了です。[次へ] をクリックするか、左側のパネルの [プロキシ サーバーの指定] をクリックします。

プロキシ サーバー設定を構成するには

  1. 設定ウィザードの [プロキシ サーバーの指定] ページで、[同期時にプロキシ サーバーを使用する] チェック ボックスをオンにし、プロキシ サーバー名とポート番号 (既定では、ポート 80) をそれぞれのボックスに入力します。

  2. 特定のユーザーの資格情報を使用してプロキシ サーバーに接続する場合は、[ユーザーの資格情報を使用して、プロキシ サーバーに接続する] チェック ボックスをオンにし、そのユーザー名、ドメイン、およびパスワードをそれぞれのボックスに入力します。プロキシ サーバーに接続するユーザーに対して基本認証を有効にする場合は、[基本認証を許可する (クリア テキストでパスワードを送信する)] チェック ボックスをオンにします。

  3. これで、プロキシ サーバーの構成は完了です。[次へ] をクリックして、次のページに進みます。このページで、同期プロセスのセットアップを開始できます。

次の 2 つの手順では、構成に WSUS 管理スナップインを使用することを前提としています。これらの 2 つの手順では、WSUS 管理スナップインを起動して [オプション] ページからサーバーを構成する方法を示します。

WSUS 管理コンソールを起動するには

  • WSUS 管理コンソールを起動するには、[スタート] ボタンをクリックし、[すべてのプログラム]、[管理ツール] の順にポイントし、[Microsoft Windows Server Update Services 3.0] をクリックします。

注意

WSUS コンソールのすべての機能を使用するには、WSUS Administrators グループ、または WSUS がインストールされているサーバー上のローカル Administrators セキュリティ グループのメンバである必要があります。ただし、WSUS Reporters セキュリティ グループのメンバには、管理コンソールに対する読み取り専用のアクセス権があります。

更新元とプロキシ サーバーを指定するには

  1. WSUS コンソールの左側のパネルで、このサーバー名の下にある [オプション] をクリックし、中央のパネルで [更新先およびプロキシ サーバー] をクリックします。

  2. [更新元] タブと [プロキシ サーバー] タブのあるダイアログ ボックスが表示されます。

  3. [更新元] タブで、このサーバーが更新プログラムを取得する場所を選択します。Microsoft Update から同期するオプションを選択した場合 (既定)、このウィザード ページでの作業は完了です。

  4. 他の WSUS サーバーから同期するオプションを選択した場合、サーバーが通信に使用するポートを指定する必要があります (既定はポート 80)。別のポートを選択する場合は、両方のサーバーがそのポートを使用できることを確認してください。

  5. アップストリーム WSUS サーバーからの同期時に SSL を使用するかどうかを指定することもできます。その場合、サーバーはアップストリーム サーバーからの同期にポート 443 を使用します。

  6. このサーバーが 2 台目の WSUS サーバーのレプリカである場合、[これはアップストリーム サーバーのレプリカです] チェック ボックスをオンにします。この場合、すべての更新プログラムの承認を、アップストリーム WSUS サーバーのみで行う必要があります。

  7. [プロキシ サーバー] タブで、[同期時にプロキシ サーバーを使用する] チェック ボックスをオンにし、プロキシ サーバー名とポート番号 (既定では、ポート 80) をそれぞれのボックスに入力します。

  8. 特定のユーザーの資格情報を使用してプロキシ サーバーに接続する場合は、[ユーザーの資格情報を使用して、プロキシ サーバーに接続する] チェック ボックスをオンにし、そのユーザー名、ドメイン、およびパスワードをそれぞれのボックスに入力します。プロキシ サーバーに接続するユーザーに対して基本認証を有効にする場合は、[基本認証を許可する (クリア テキストでパスワードを送信する)] チェック ボックスをオンにします。

  9. [OK] をクリックして、これらの設定を保存します。