ターミナル サービス RemoteApp (TS RemoteApp)

更新日: 2008年7月

適用対象: Windows Server 2008

ターミナル サービス RemoteApp (TS RemoteApp) を使用すると、ユーザーの場所に関係なく、標準の Windows® ベースのプログラムへのアクセスを提供できます。対象となるのは、Windows Vista® または Windows Server® 2008 ベースのコンピュータのユーザーや、Windows XP Service Pack 2 (SP2) または Windows Server 2003 Service Pack 1 (SP1) ベースのコンピュータで新しいリモート デスクトップ接続 (RDC) クライアントをインストールしているユーザーです。

noteメモ
クライアントがターミナル サービス Web アクセス (TS Web アクセス) を使用して RemoteApp プログラムにアクセスするための要件については、「特別な考慮事項」を参照してください。

TS RemoteApp は、Windows Server 2008 のターミナル サーバーの役割サービスの一部としてインストールされます。

TS RemoteApp の機能

RemoteApp プログラムは、ターミナル サービス経由でリモート アクセスされるプログラムで、エンド ユーザーのローカル コンピュータ上で実行されているかのように表示されます。ユーザーは RemoteApp プログラムとローカル プログラムを並行して実行できます。ユーザーは、プログラムのウィンドウを最大化、最小化、またはサイズ変更でき、また、簡単に複数のプログラムを同時に開始できます。1 人のユーザーが 1 つのターミナル サーバーで複数の RemoteApp プログラムを実行している場合、それらの RemoteApp プログラムは同じターミナル サービス セッションを共有します。

ユーザーは、さまざまな方法で RemoteApp のプログラムを実行できます。たとえば、次のような方法があります。

  • 管理者が作成および配布したリモート デスクトップ プロトコル (.rdp) ファイルをダブルクリックする。

  • 管理者が Windows インストーラ (.msi) パッケージを使用して作成および配布した、デスクトップまたは [スタート] メニュー上のプログラム アイコンをダブルクリックする。

  • 拡張子が RemoteApp プログラムに関連付けられたファイルをダブルクリックする。これは、管理者が Windows インストーラ パッケージを使用して構成できます。

  • TS Web アクセス を使用して、Web サイト上の RemoteApp プログラムへのリンクにアクセスする。

.rdp ファイルと Windows インストーラ パッケージには、RemoteApp プログラムを実行するのに必要な設定が格納されています。ローカル コンピュータ上で RemoteApp プログラムを開いた後、ユーザーはターミナル サーバー上で実行されているプログラムを、ローカルで実行されているかのように操作できます。

この機能の対象ユーザー

TS RemoteApp を使用すると、複雑さを低減し、多くの状況で管理の負担を軽くすることができます。たとえば、次のような場合に有効です。

  • ブランチ オフィスで、ローカルで利用できる IT サポートの内容やネットワーク帯域幅に制約がある場合。

  • ユーザーがリモートでアプリケーションにアクセスする必要がある場合。

  • 基幹業務 (LOB) アプリケーション、特にカスタムの LOB アプリケーションを展開する場合。

  • 各ユーザーに決まったコンピュータを割り当てず、いわゆる "ホット デスク" または "ホテリング" などの環境で流動的にコンピュータを共用する場合。

  • 同じアプリケーションの複数バージョンを展開する必要があり、特に、ローカルに複数バージョンをインストールすると競合が発生する可能性がある場合。

次のグループのいずれかに所属している場合は、このトピックおよび TS RemoteApp に関するその他のサポート ドキュメントを確認してください。

  • 製品の技術評価を行う IT プランナーおよびアナリスト

  • エンタープライズ アーキテクト

  • ターミナル サーバー、LOB アプリケーション、または TS RemoteApp を使用するとさらに効率的に展開できるアプリケーションを展開または管理する IT プロフェッショナル

特別な考慮事項

.rdp ファイルまたは Windows インストーラ パッケージとして展開される RemoteApp プログラムにアクセスするには、クライアント コンピュータでリモート デスクトップ接続 (RDC) 6.0 または RDC 6.1 が実行されている必要があります (RDC 6.1 [6.0.6001] ではリモート デスクトップ プロトコル 6.1 がサポートされています)。サポートされる RDC クライアントのバージョンは、Windows Vista および Windows Server 2008 に含まれています。

noteメモ
RDC バージョン 6.0 ソフトウェアは Windows XP SP2 および Windows Server 2003 SP1 で使用できます。インストーラ パッケージは、Microsoft サポート技術情報の記事 925876 (http://go.microsoft.com/fwlink/?LinkId=79373) からダウンロードできます。

TS Web アクセス を使用して RemoteApp プログラムにアクセスするには、クライアント コンピュータで RDC 6.1 が実行されている必要があります。RDC 6.1 は、次のオペレーティング システムに含まれています。

  • Windows Server 2008

  • Windows Vista Service Pack 1

  • Windows XP Service Pack 3 (SP3) ベータ版または Windows XP SP3 リリース候補 (RC) 版

この機能が提供する新機能

プログラムをリモートから実行する機能

ユーザーはプログラムをターミナル サーバーから実行でき、ウィンドウ サイズの変更、複数のモニタ間でのドラッグ アンド ドロップのサポート、通知領域での通知アイコンなど、エンド ユーザーのローカル コンピュータでプログラムを実行しているのと同じような感覚で操作できます。

この機能が重要な理由

TS RemoteApp によりユーザー エクスペリエンスが向上し、プログラム展開の新しい道が開かれ、プログラムのサポートに必要な管理作業の負荷が軽減されます。

変更点

RemoteApp プログラムは、リモート ターミナル サーバーのデスクトップでユーザーに表示されるのではなく、クライアントのデスクトップに統合されており、サイズ変更可能なウィンドウとして実行され、タスク バーにそのエントリが表示されます。プログラムで通知領域アイコンが使用される場合、そのアイコンはクライアントの通知領域に表示されます。ポップアップ ウィンドウはローカル デスクトップにリダイレクトされ、ローカル ドライブとプリンタは、RemoteApp プログラム内に表示されるようにリダイレクトできます。多くのユーザーは RemoteApp プログラムとローカル プログラムとの違いに気付かない可能性もあります。

この変更点に対する準備方法

使用しているプログラムのうちどれが RemoteApp プログラムとして実行するのに適しているかを評価し、プログラムをテストする必要があります。プログラムをテストするには、TS RemoteApp のステップ バイ ステップ ガイドで説明されている手順に従って、RemoteApp プログラムをサポートし TS RemoteApp マネージャ スナップインを使用するようにターミナル サーバーを構成して、RemoteApp プログラムをユーザーが使用できるようにします。

既存のコードの変更の必要性

プログラムを RemoteApp プログラムとして実行するには、そのプログラムをホストするターミナル サーバーで Windows Server 2008 が動作している必要があります。ターミナル サービス セッション内で実行可能なプログラムであれば、RemoteApp プログラムとして実行できます。

Windows Server 2008 オペレーティング システムに加えられた根本的な変更によって、以前のバージョンの Windows オペレーティング システムで正しく動作した古いバージョンのプログラムが影響を受ける可能性があります。プログラムを RemoteApp プログラムとして実行した際に問題が発生した場合は、Windows Server 2008 が動作しているサーバーのローカル コンソールで正しく実行できるかどうかを確認してください。

互換性の問題に関するその他の情報については、このガイドの他のセクションを確認してください。

その他の参照情報

TS RemoteApp の詳細については、「ステップ バイ ステップ ガイド - Windows Server 2008 ターミナル サービス RemoteApp」 (http://go.microsoft.com/fwlink/?LinkId=84895) を参照してください。

ターミナル サービスのその他の新機能については、「Windows Server 2008 のターミナル サービスの新機能」を参照してください。

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