VMM での Operations Manager、PRO、およびレポート問題のトラブルシューティング

適用対象: Virtual Machine Manager 2008, Virtual Machine Manager 2008 R2, Virtual Machine Manager 2008 R2 SP1

このトピックでは、Performance and Resource Optimization (PRO)、レポート、および System Center Operations Manager 2007 と System Center Virtual Machine Manager (VMM) 2008 および Virtual Machine Manager 2008 R2 との統合のトラブルシューティングに関するガイダンスを提供しています。

[Operation Manager の構成] 設定オプションは正常に完了していません

考えられる原因

  • Operations Manager のルート管理サーバーが VMM サーバーとは異なる Active Directory ドメインにある。2 つのサーバーが異なるドメインにある場合、Operations Manager を手動で構成する必要があります。

  • VMM サーバーが不整合な名前空間にあり、サーバーがその完全修飾ドメイン名 (FQDN) によって識別されませんでした。

  • VMM セットアップ ウィザードの [Operations Manager の構成] オプションは、VMM サーバーをインストールするとすぐに実行されます。セットアップ ウィザードにより VMM サービス アカウントのルート管理サーバー上のローカル管理者グループへの追加が試行されます。この操作は、サービス接続ポイント (SCP) に Active Directory ドメイン サービス (AD DS) ドメイン コントローラの複製時間を与えないと失敗します。

  • VMM セットアップ ウィザードの [Operations Manager の構成] を実行すると、ルート管理サーバー上に VMM 管理者コンソールがすでにインストールされています。

解決策

  • ルート管理サーバーが VMM サービスとは異なるドメインにある場合、[Operations Manager の構成] オプションを使用しないでください。または、VMM 2008 R2 の Operations Manager を手動で構成する方法の手順に従ってください。

    重要

    この手順では、統合プロセスにおける 1 つのタスクの実行方法について説明しています。統合を成功させるには、Operations Manager を VMM 2008 R2 と統合する方法 で説明されているように、この手順の前に統合タスクを実行してください。

  • VMM サービスは不整合な名前空間にある場合は、VMM セットアップ ウィザードの [Operations Manager の構成] オプションを再度実行し、その FQDN により VMM サーバーを識別します。

  • VMM サーバーをインストールした直後に、VMM セットアップ ウィザードの [Operations Manager の構成オプションを実行した場合、ウィザード 実行前にサービス接続ポイント (SCP) が AD DS ドメイン コントローラに複製されない場合があります。AD DS 複製の時間を考慮した上で、再度セットアップ ウィザードを実行します。AD DS 複製時間は、ネットワーク構成、ドメイン コントローラの位置、AD DS 環境のサイズおよび複雑性に応じて異なります。

  • VMM セットアップ ウィザードの [Operations Manager の構成] を実行した際にルート管理サーバー上に VMM 管理者コンソールがすでにインストールされた場合、セットアップ ウィザードによりコンソールが削除される旨のメッセージが表示されます。ウィザードを完了し、コンソールから削除可能な状態にします。それから再度ウィザードを実行します。

VMM の Operations Manager サービスを指定した際にアクセスが拒否された

考えられる原因

  • Operations Manager 2007 の OpsMgr SDK (Operations Manager 2007 R2 では System Center Data Access サービス) が AD DS において サービス プリンシパル名 (SPN) を登録できません。 これは、VMM で Operations Manager サービスの指定を試行した際に発生する、最も一般的なアクセス拒否エラーです。このエラー メッセージは Operations Manager イベント ログ のエラー イベント 26371 (0x80006703) に関連していますが、VMM においてアクセス拒否エラーとして明示されます。Operations Manager ルート管理サーバーで OpsMgr SDK サービス が開始されるごとに、サービスが AD DS においてそのサービスについて SPN が登録可能な状態である必要があります。SDK サービスを Local System として実行する場合は、アカウントに SPN の読み書きに必要なアクセス許可があり、構成を更新する必要はありません。ただし、Active Directory ドメイン アカウントをサービス アカウントとして使用する場合は、ルート管理サーバーに対して SPN を手動で登録するか、サービスの開始時に SDK サービス アカウントに SPN の読み書きに必要なアクセス許可を付与する必要があります。

  • VMM サービスのサービス アカウントは、Operations Manager の管理者ロールに追加されていませんでした。

解決策

次の手順を使用してこれらの問題を解決します。

VMM の Operations Manager サーバー指定の際の、アクセス拒否の問題を解決するには

  1. SPN の登録が正しいか確認するには、読み取りアクセス許可を持つアカウントを使用して、Active Directory ドメインにあるコンピュータにログオンし、次のコマンドを実行します。ここで<コンピュータ名>によりルート管理サーバーが識別されます。

    SetSPN.exe –L <computername>
    
  2. コマンドがルート管理サーバーの SPN を返さなかった場合、Operations Manager を VMM 2008 R2 と統合する方法 にあるタスク 1 の手順を使用して、ルート管理サーバーについて SPN を手動で登録するか、SDK サービス アカウントにサービス開始実行に SPN の読み書きに必要なアクセス許可します。タスク 1 では Operations Manager の展開が VMM の要件に一致しているかを確認する手順を提供しています。

  3. VMM サービス アカウントが Operations Manager の管理者ロールのメンバであるか確認します。メンバーアカウントを管理者ロールに追加するには、Operations Manager 2007 でのメンバーの管理者ロールへの追加方法にある手順に従ってください。

  4. ルート管理サーバー上で、SDK サービスを再開します。(Operations Manager 2007 SP1 では、サービス名は OpsMgr SDK サービスとなります。Operations Manager 2007 R2 では、System Center Data Access サービスとなります。

  5. ルート管理サーバーを再起動します。

  6. VMM に Operations Manager サーバーを指定する方法 の手順にしたがい、VMM の Operations Manager サービスを指定します。

  7. まだアクセス拒否のエラーがメッセージが表示される場合には、VMM のカスタマ サポート サービス (CSS) にお問い合わせください。VMM サポート オプションの技術情報については、System Center Virtual Machine Manager のトラブルシューティングとサポート (https://go.microsoft.com/fwlink/?LinkID=68951) を参照してください。

参照:

タスク

Frequently Asked Questions: Performance and Resource Optimization (PRO) in VMM

概念

VMM のトラブルシューティング
VMM 2008 Error Codes