セットアップに関する問題のトラブルシューティング

適用対象: Virtual Machine Manager 2008, Virtual Machine Manager 2008 R2, Virtual Machine Manager 2008 R2 SP1

このトピックでは、Virtual Machine Manager 2008 (VMM) および VMM 2008 R2 コンポーネントに関する問題のトラブルシューティングについてのガイダンスを提供します。

エラー 205 によって VMM サーバーのインストールができない

考えられる原因

  1. 入力した SQL Server 名の文字数が 15 を超えている。

  2. 64 ビット コンピュータ上に ASP.NET の 32 ビット版がインストールされている。

解決策

  1. SQL Server 名が 15 文字以下であることを確認し、もう一度操作を試してください。

  2. https://go.microsoft.com/fwlink/?LinkId=98566 にある説明に従って、ASP.NET 2.0 の 3 2ビット版から ASP.NET 2.0 の 64 ビット版に切り替えます。

エラー 319 によって VMM サーバーのインストールができない

考えられる原因

  1. 既定の VMM データベースがコンピュータに既に存在する可能性がある。

  2. ディスク クォータ管理が有効になり、実施されている可能性がある。

解決策

  1. 既存の VMM データベース ファイルを削除してセットアップを再実行するか、セットアップを再実行して VMM データベースの一意の名前を使用します。既定では、VMM データ ファイルの名前は VirtualManagerDB.mdf で、ログ ファイルの名前は VirtualManagerDB_log.ldf となっています。既定では、VMM データベース ファイルは、%SYSTEMDRIVE%\Program Files (x86)\Microsoft SQL Server\MSSQL.1\MSSQL\Data folder にあります。

  2. ディスク クォータ管理がデータベースを作成中のドライブで有効になっていないことを確かめます。

エラー 2917 によって VMM サーバーのインストールができない

考えられる原因

  1. 指定したユーザー名またはパスワードが無効である。

  2. VMM の設定に使用した資格情報が、VMM サーバーとの双方向信頼関係にあるドメインに属していない。

  3. コンピュータの Kerberos チケットかサービス プリンシパル名 (SPN) に問題がある。

解決策

  1. 原因が 1 と 2 の場合は、VMM サーバーと同じドメインにある資格情報を使うか、VMM サーバーのドメインと双方向信頼関係のあるドメインの資格情報でログインし、セットアップを再実行します。

  2. 原因が 3 の場合は、https://go.microsoft.com/fwlink/?LinkId=93709 にある kerbtray.exe を使って、Kerberos チケットを完全削除します。その後、ローカル システムの資格情報で setspn.exe を使って、VMM サーバーに SPN を再設定します。Setspn.exe は、https://go.microsoft.com/fwlink/?LinkId=93710 から取得できます。ローカル システム プロセスを開始するには、コマンド at.exe を使用します。例:
    At.exe <10:26 など将来の時間> /interactive cmd.exe
    これが機能しない場合は、コンピュータをドメインではなくワークグループのメンバにし、コンピュータを再起動してから、再度コンピュータをドメインに参加させます。

エラー 257 によってコンピュータの名前を変更した後に VMM を再インストールできない

考えられる原因

VMM をアンインストールした後にコンピュータの名前を変更し、その後 VMM を再インストールしようとすると、SQL Server のセットアップが失敗します。根底にある問題の詳細については、https://go.microsoft.com/fwlink/?LinkId=88056 を参照してください。

解決策

SQL Server と完全な SQL Server インスタンスをコンピュータからアンインストールしてから、VMM を再インストールします。

注意

これによって VMM データベースとすべての管理および構成情報が失われます。

エラー 404 によってリモート SQL Server のインストールができない

考えられる原因

セットアップ中にリモート SQL Server の場所を IP アドレスとして入力した。

解決策

VMM データベースに接続するには、次の手順を使って接続文字列を手動で変更する必要があります。

  1. レジストリで、次のサブキーに移動します。\HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Microsoft\Microsoft System Center Virtual Machine Manager 2007 Server\Settings\Sql.

  2. [ConnectionString] を右クリックし、[変更] をクリックします。次に IP アドレスを削除し、リモート SQL Server のコンピュータ名で置き換えて [Server=] の値のデータを変更します。

VMM セルフサービス ポータルをアンインストールできない

考えられる原因

インターネット インフォメーション サービス (IIS) が有効になっていないと、セルフサービス ポータルをアンインストールすることはできません。

解決策

“World Wide Web 発行サービス (W3SVC) がインストールされていないか、または無効になっています。コンピュータに IIS があることを確認してください。” というエラーを受信したら、IIS を有効にしてから、VMM セルフサービス ポータルのアンインストールをもう一度試してください。

参照:

タスク

Frequently Asked Questions: VMM Setup

概念

VMM のトラブルシューティング
VMM 2008 Error Codes