IIS をインストールする

ここでは、IIS をインストールする 3 つの方法を説明します。

  • サーバーの構成ウィザードを使用する。
  • [コントロール パネル] から [プログラムの追加と削除] を使用する。
  • 無人セットアップを使用する。

ここでは、インストール時に作成されるディレクトリの一覧、IIS 初期構成のバックアップの説明、および IIS オプション コンポーネントの概要についても取り上げます。

Important重要
サーバーに対する攻撃の危険性を最小限に抑えるため、IIS 6.0は、既定では Windows Server 2003 にインストールされません。IIS 6.0 を最初にインストールした時点では、IIS 6.0 はロックダウンされています。これは、静的な Web ページに対する要求の処理のみが有効化され、World Wide Web 発行サービス (WWW サービス) のみがインストールされることを意味します。Microsoft の ASP、ASP.NET、CGI スクリプト、FrontPage® 2002 Server Extensions、WebDAV 発行など、IIS を基盤とする機能はいずれも有効になりません。これらの機能を有効にしない場合、IIS は 404 エラーを返します。これらの機能は、IIS マネージャの Web サービス拡張ノードから有効にできます。404 エラーや他の問題のトラブルシューティング方法については、「IIS 6.0 のトラブルシューティング」を参照してください。

Microsoft では、IIS を NTFS 形式のドライブにインストールすることを強くお勧めします。NTFS は、FAT や FAT32 よりも強力で安全なファイル システムです。詳細については、「NTFS のアクセス許可によりファイルをセキュリティで保護する」を参照してください。

Important重要
次の手順を実行するには、ローカル コンピュータの Administrators グループのメンバである必要があります。セキュリティのベスト プラクティスとして、Administrators グループ以外のアカウントを使用してコンピュータにログオンしてから、runas コマンドを使用し、管理者として IIS マネージャを実行します。コマンド プロンプトで、「runas/user: 管理者のアカウント名"mmc systemroot\system32\inetsrv\iis.msc"」と入力します。

手順

[サーバーの構成ウィザード] を使用して IIS をインストールするには
  1. [スタート] メニューの [サーバーの役割管理] をクリックします。

  2. [サーバーの役割管理] の [役割を追加または削除する] をクリックします。

  3. [サーバーの構成ウィザード] の準備手順を読んでから、[次へ] をクリックします。

  4. [サーバーの役割] で、[アプリケーション サーバー (IIS、ASP.NET)]、[次へ] の順にクリックします。

    既定では、ウィザードにより IIS、COM+、DTC がインストールされ、有効化されます。

  5. FrontPage Server Extensions または ASP.NET のいずれかのオプション機能を有効にするには、[アプリケーション サーバーのオプション] ページで該当するチェックボックスをオンにし、[次へ] をクリックします。

  6. 概要を読んでから、[次へ] をクリックします。

  7. ウィザードを完了し、[完了] をクリックします。

note
[サーバーの構成ウィザード] では、下記の [Windows コンポーネントの追加と削除] によるインストール方法とは異なり、既定で ASP.NET が有効になります。

サーバーの構成ウィザードの詳細については、Windows ヘルプでサーバーの構成ウィザードに関する情報を参照してください。

[コントロール パネル] を使用して IIS のインストール、コンポーネントの追加または削除を実行するには
  1. [スタート] メニューの [コントロール パネル] をクリックします。

  2. [プログラムの追加と削除] をダブルクリックします。

  3. [Windows コンポーネントの追加と削除] をクリックします。

  4. [コンポーネント] リスト ボックスで [アプリケーション サーバー] をクリックします。

  5. [詳細] をクリックします。

  6. [インターネット インフォメーション サービス マネージャ] をクリックします。

  7. [詳細] をクリックして、IIS オプション コンポーネントの一覧を表示します。IIS オプション コンポーネントの詳細については、このトピックの「オプション コンポーネント」を参照してください。

  8. インストールするオプション コンポーネントをすべて選択します。

    note
    "World Wide Web 発行サービス" オプション コンポーネントには、"Active Server Pages" や "リモート管理 (HTML)" などの重要なサブコンポーネントが含まれます。サブコンポーネントを表示して選択するには、[World Wide Web Publishing Service]、[詳細] の順にクリックします。
  9. [Windows コンポーネント ウィザード] に戻るまで、[OK] をクリックします。

  10. [次へ] をクリックして、[Windows コンポーネント ウィザード] を終了します。

無人セットアップ

Windows Server 2003 ファミリのメンバを実行している複数のコンピュータ上で IIS のセットアップ プロセスを簡略化するには、無人セットアップを実行します。このためには、セットアップ段階での質問に対して自動的に応答するカスタマイズされたスクリプトである応答ファイルを作成して使用します。

応答ファイルを作成する方法および IIS 無人セットアップ パラメータの表を表示する方法については、「Appendix E: Unattended Setup」を参照してください。

IIS のディレクトリ

IIS のインストールにより、次のディレクトリが作成されます。

  • \InetPub
  • <システム ルート ディレクトリ>\Help\IISHelp
  • <システム ルート ディレクトリ>\System32\InetSrv
  • <システム ルート ディレクトリ>\System32\InetSrv\MetaBack

これらのディレクトリにはユーザーのコンテンツが含まれていて、移動することはできません。ただし、Wwwroot および Ftproot ディレクトリについては、無人セットアップの過程でスクリプトを使用することで、インストール時に場所を選択できます。IIS をアンインストールした場合、IISHelp ディレクトリは削除されます。InetPub および InetSrv ディレクトリは、コンピュータ上に残ります。

IIS 初期構成のバックアップ

最初に IIS をインストールするとき、<システム ルート ディレクトリ>\System32\InetSrv\MetaBack ディレクトリに初期メタベース構成のバックアップが自動的に作成されます。このバックアップを使用すると、IIS の構成をインストール直後の状態に復元することができます。これは、メタベースの破損または構成上の問題を解決する有効な手段であり、IIS を再インストールすることなく正常動作時の構成を復元することができます。このバックアップはパスワードで保護されておらず、バックアップを作成したシステム上で設定を復元する目的でのみ使用できます。IIS 初期構成のバックアップの復元については、「IIS 6.0 でメタベースのバックアップと復元を行う」を参照してください。

IIS をインストールした後、構成に関する何らかの変更が行われる前に、パスワードで保護された IIS 構成のバックアップを作成することを強くお勧めします。初期構成の自動バックアップとは異なり、パスワードで保護されたバックアップはシステムに依存しないため、IIS 6.0 を実行している他のシステム上で設定を復元するためにも使用できます。パスワードで保護された IIS 構成のバックアップの作成については、「IIS 6.0 でメタベースのバックアップと復元を行う」を参照してください。

オプション コンポーネント

IIS には、[コントロール パネル] の [プログラムの追加と削除]、または無人セットアップを使用して、いつでも有効または無効にできるオプション コンポーネントが含まれています。ここでは、これらのコンポーネントの詳細、およびコンポーネントが現在の IIS 設定に及ぼす影響について説明します。

Active Server Pages (ASP)、インターネット データ コネクタ、サーバー側インクルード、および WebDav 関連のファイルはインストールされますが、クリーン インストールでは既定で無効になっています。アップグレード時には、すべての IIS 機能が既定で有効になります。[Windows コンポーネント ウィザード] から、または無人セットアップ ファイルを使用して、いずれかのコンポーネントを選択または選択解除すると、そのコンポーネントは WebSvcExtRestrictionList Metabase Property で有効または無効になります。

BITS Server Extensions

バックグラウンド インテリジェント転送サービス (BITS) は、ドリズル サービスとも呼ばれる、バックグラウンド ファイル転送メカニズムおよびキュー マネージャです。BITS では、ファイル要求を調整することで、使用する帯域幅を最小限にすると同時にエンドユーザー エクスペリエンスを向上させます。IIS で BITS を有効にして Web サーバーのサービスの質を維持できます。[Windows コンポーネント ウィザード] で [詳細] をクリックし、次の BITS Server コンポーネントを有効にします。

  • BITS サーバー拡張の ISAPI: このオプションを有効にすると、BITS サーバーの支援によって IIS 要求をドリズルします。
  • BITS サーバー拡張スナップイン : このオプションを有効にして、BITS グラフィカル ユーザー インターフェイス (GUI) にアクセスして表示することができます。

共通コンポーネント

サーバー環境のセキュリティを強化したい場合、一部の共通コンポーネントを選択しないことも可能です。ただし、[IIS 共通コンポーネント] オプションをオフにした場合、すべての共通コンポーネントが選択されず、IIS がコンピュータにインストールされません。したがって、IIS をコンピュータにインストールする場合、このオプションはオンのままにします。IIS と同時にインストールされるサービスおよびコンポーネントを制限するには、共通コンポーネント以下に表示される個々のコンポーネントをオフにします。

FTP (ファイル転送プロトコル) サーバー

FTP (ファイル転送プロトコル) は、Transmission Control Protocol/Internet Protocol (TCP/IP) を使用したネットワーク上のリモート コンピュータ システム間でファイルをコピーするために使用されます。

FrontPage 2002 Server Extensions

FrontPage 2002 Server Extensions では、FrontPage をオーサリング環境として使用することにより、Web サイトをグラフィカル インターフェイスで表示し、管理することができます。FrontPage により、サーバー上で迅速に Web サイトを作成したり、Web ページを作成および編集してリモートで IIS へ送信することもできます。FrontPage でサイトを作成している間は、IIS との接続が維持された状態で Web ファイルの保存および変更が行われるので、作成しているサイトをいつでも参照することができます。FrontPage Server Extensions をインストールしない場合は、すべての Web コンテンツを手動でコピーして設定を構成する必要があります。また場合によっては、FrontPage で登録済みのアプリケーションを手動で登録する必要もあります。Microsoft FrontPage Server Extensions では、Microsoft Clustering のリソースはサポートしていません。

インターネット インフォメーション サービス マネージャ

IIS マネージャは、Web サイトを管理するためのグラフィカル ユーザー インターフェイスです。以前のバージョンの IIS では、インターネット サービス マネージャと呼ばれていました。IIS マネージャを使わなくてもサーバーの管理はできますが、IIS API を呼び出してサイト、アプリケーション、仮想ディレクトリ、およびセキュリティ設定を作成するコード化スクリプトを使用する必要があります。

NNTP サービス

NNTP (ネットワーク ニュース転送プロトコル) を使用して、インターネット上の NNTP サーバーと NNTP クライアント (ニュース リーダー) にネットワーク ニュース メッセージを配布します。NNTP は、インターネット上で信頼できるストリームベースのニュース転送を使用し、ニュース項目の配布、照会、取得、および投稿を可能にします。NNTP では、ニュース項目がサーバーの中央データベースに格納され、ユーザーは項目を選択して読むことができます。インデックス付け、相互参照、および有効期限がすぎたメッセージの削除も可能です。

NNTP がインストール済みの場合、ブラウザのアドレス バーに「file:\\%<システム ルート ディレクトリ>%\help\news.chm」と入力して Enter キーを押すと、Microsoft News (NNTP) サービスのヘルプを表示できます。

SMTP サービス

SMTP (簡易メール転送プロトコル) を使用して、IIS と連携して機能するイントラネット メール サービスをセットアップします。SMTP は、ネットワーク上のあるコンピュータから別のコンピュータへメッセージを送信するための TCP/IP プロトコルです。インターネットでの電子メールの伝送に使用されます。

SMTP がインストール済みの場合、ブラウザのアドレス バーに「file:\\%<システム ルート ディレクトリ>%\help\mail.chm」と入力して Enter キーを押すと、Microsoft Mail (SMTP) サービスのヘルプを表示できます。

World Wide Web 発行サービス

IIS は、インターネットおよび World Wide Web にページを提供します。IIS がその主要なサービスを実行するためには、このコンポーネントをインストールしておく必要があります。このオプションを選択しなかった場合、IIS は使用できません。

World Wide Web 発行サービス (WWW サービス) には、次のサブコンポーネントが含まれます。

  • ASP について : 選択すると、サーバー上で ASP が有効になります。このオプションを選択しなかった場合、すべての .asp 要求に 404 エラーが返されます。
  • インターネット データ コネクタ : 選択すると、サーバー上でインターネット データ コネクタが有効になります。このオプションを選択しなかった場合、すべての .idc 要求に 404 エラーが返されます。
  • IIS 6.0 でサーバーをリモート管理する: 選択すると、イントラネット上の Web ブラウザから IIS Web サーバーをリモート管理できます。IIS をインストールし、IIS マネージャから Web サイトを表示すると、[Administration] というサイトが作成されます。
  • リモート デスクトップ Web 接続 : 選択すると、リモートからのコンピュータのデスクトップへの接続が有効になり、コンソールの前にいるかのようにアプリケーションを実行できます。
  • サーバー側インクルード ディレクティブを使用する : 選択すると、サーバーでのサーバー側インクルード ファイルが有効になります。このオプションを選択しなかった場合、すべての .shtm、.shtml、および .stm 要求に 404 エラーが返されます。
  • WebDAV での Web オーサリング : 選択すると、サーバー上で WebDAV (Web Distributed Authoring and Versioning) が有効になります。WebDAV は FTP (ファイル転送プロトコル) と似ていますが、WebDAV の場合、WebDAV クライアントが HTTP を使用して WebDAV ディレクトリ内のコンテンツを発行および変更できる点が異なります。
  • Web サイトの管理 : 選択すると、World Wide Web 発行サービスがインストールされます。このオプションを選択しなかった場合、IIS はサーバー上で実行されません。

関連情報

  • 無人セットアップについては、Windows ヘルプの無人セットアップの計画に関する情報を参照してください。
タグ :


Page view tracker