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Windows Server 2003: 運用
IIS 6.0 操作ガイド
サーバー管理ガイド
 IIS をプログラムによって管理する
IIS をプログラムによって管理する

インターネット インフォメーション サービス (IIS) マネージャ、コンピュータ管理コンソール、コントロール パネル、エクスプローラなど、コンピュータに付属する各種のグラフィカル ユーザー インターフェイス (GUI) を使用すると、設定の管理および構成を容易に行えます。しかし、システムを頻繁に管理したり、複数のサーバー上の大量のデータにアクセスしたりする場合には、多数の GUI を使用するのでは時間がかかってしまうことがあります。このような場合は、1 つまたは複数のシステムをプログラムによって変更できるコマンド ライン スクリプトを使用する方が高速です。

たとえば、1 つのスクリプト マッピングを 20 の Web サーバーに追加するのに IIS マネージャを使用すれば、何度もマウスをクリックし、何度もキーボード入力しなければなりません。これに対し、Web サーバー名、および変更対象のプロパティ名を指定したファイルを入力として受け取るコマンド ライン スクリプトを使用すれば、すべての変更を、1 台のサーバー上で 1 つのコマンドによって実行できます。

IIS 6.0 は、Windows Management Instrumentation (WMI)、Active Directory サービス インターフェイス (ADSI)、および Admin Base オブジェクト (ABO) の 3 つのプログラム インターフェイス (プロバイダとも呼びます) を備えています。ABO インターフェイスはコンパイル済みアプリケーションからしかアクセスできないため、ABO については IIS SDK のみで解説しています。

WMI および ADSI プロバイダを使用すると、コマンド ライン スクリプトまたはコンパイル済みアプリケーションから、IIS メタベースの効率的な管理、および設定に対するアクセスおよび構成を行えます。

IIS WMI プロバイダ

Windows Management Instrumentation (WMI) は、管理者が Windows オペレーティング システムおよび Windows アプリケーションをプログラミングによって管理するためのテクノロジです。IIS 6.0 以降、IIS には、IIS メタベースに対してクエリや構成を行うためのプログラミング インターフェイスを公開する WMI プロバイダが含まれています。

IIS ADSI プロバイダ

IIS の ADSI プロバイダは COM オートメーション オブジェクトを公開します。これは、コマンド ライン スクリプト、ASP ページ、またはカスタム アプリケーション内で使用して、IIS メタベースに格納されている IIS 構成値を変更できます。IIS ADSI オブジェクトは、オートメーションをサポートするすべての言語 (Microsoft® Visual Basic® Scripting Edition [VBScript]、Microsoft JScript®、Perl、Microsoft Active Server Pages [ASP]、Visual Basic、Java、Microsoft C++ など) によってアクセスおよび操作できます。

ADSI プロバイダと IIS WMI プロバイダの比較

次の表は、IIS ADSI プロバイダと IIS WMI プロバイダの構造および機能の比較を示します。

 

項目 IIS ADSI プロバイダ IIS WMI プロバイダ

クエリ機能

なし。ADSI にはクエリに対する機能がありません。

あり。IIS WMI プロバイダはメタベース キー タイプのクエリを行うことで、必要なデータだけを返します。

オブジェクト モデルとアクセス ルート

COM: スクリプトおよびプログラム。

COM: スクリプト、プログラム、UI ツール (WMI Object Browser など)。

拡張可能スキーマ

あり。ADSI プロバイダはメタベース スキーマの拡張をサポートしています。

なし。IIS WMI プロバイダは既存のスキーマの拡張を返すことはできますが、メタベース スキーマを拡張することはできません。

関連データの関連付けまたは含有

各プロパティは、含有によって IIS メタベース キーに関連付けられます。

IIS Admin オブジェクトの ADSI コンテナ オブジェクト メソッドを使用して、IIS メタベース内のキーを操作できます。コンテナ オブジェクトの中で IIS Admin オブジェクトを作成、削除、および移動することで、キーを作成、削除、および移動できます。コンテナ オブジェクト メソッドを使用して、仮想ディレクトリやサーバーなど格納されたオブジェクトを列挙することもできます。ADSI はプロパティの継承をサポートします。

各プロパティは、含有または関連付けによって IIS メタベース キーに関連付けられます。また、WMI は他のプロバイダと共同で、メタベース内に存在しない管理オブジェクトとの関連付けもサポートします。

WMI における関連付けは、クラス間の関係を記述するもので、それ自体がクラスによって定義されています。こうした強力な概念により、関連付けられたコンポーネントのシステム全体に関する管理情報を、トラブルシューティングなどの作業で表示およびスキャンできます。他のクラスとの関連付けのナビゲートには、含有による制限はありません。

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