クリックして評価とフィードバックをお寄せください
TechNet
TechNet ライブラリ
Windows
Windows Server
Windows Server 2003
はじめに
Windows クラスタ
サーバー クラスタ
サーバー クラスタの概念
 サーバー クラスタをバックアップおよび復元する
サーバー クラスタをバックアップおよび復元する

 

サーバー クラスタをバックアップおよび復元する

可用性を高めるには、サーバー クラスタのバックアップを定期的に実行することが不可欠です。ここでは、バックアップまたは復元ウィザードを使用してクラスタ ノードのバックアップを作成する方法と、クラスタ障害の 10 のシナリオについて説明し、各シナリオにおいてバックアップまたは復元ウィザードまたは『Microsoft Windows Server 2003 リソース キット』の回復ユーティリティを使用してデータを復元する方法を提案します。

バックアップと復元の手順の詳細については、「データをバックアップおよび復元する」を参照してください。

クラスタ データのバックアップを作成する

サーバー クラスタでは、クラスタが正常に動作するために欠かせないデータは、クラスタ ディスクのディスク署名とパーティション、クラスタ クォーラム データ、クラスタ ディスク上のデータ、および個々のクラスタ ノード上のデータの 4 種類です。

クラスタのディスク署名とパーティション

サーバー クラスタのノード上のデータのバックアップを作成する前に、必ずクラスタのディスク署名とパーティションのバックアップを [バックアップ ウィザード] の自動システム回復機能を使用して作成してください。この手順が必要となるのは、後で、たとえばシステム全体の障害が発生した場合にクォーラム ディスクの署名の復元が必要で、クォーラム ディスクの署名が前回のバックアップ後に変更されている場合です。

  • 既定では、Backup Operators には自動システム回復 (ASR) バックアップをクラスタ ノードに作成するために必要なユーザーの権利がありません。ただし、そのグループがクラスタ サービスのセキュリティ記述子に追加されている場合は、Backup Operators でこの処理を実行できます。クラスタ アドミニストレータまたは cluster.exe を使用して、この処理を実行することもできます。詳細については、「クラスタを管理するためのアクセス許可をユーザーに与える」および「Cluster」を参照してください。

詳細については、「クラスタ ディスクの署名およびパーティション レイアウトをバックアップする」を参照してください。

クラスタ クォーラム データ

サーバー クラスタ ノードで、データをバックアップする場合は、必ずクラスタ クォーラムもバックアップしてください。クラスタ クォーラムは、現在のクラスタ構成、アプリケーション レジストリ チェックポイント、およびクラスタ回復ログが含まれているために重要です。

ノードでクラスタ サービスが実行されていれば、そのノードから [バックアップ ウィザード] を使用してシステム状態バックアップを実行するときに、クラスタ クォーラムのバックアップを作成できます。

詳細については、「クラスタ クォーラムをバックアップする」を参照してください。

クラスタ ディスク上のデータ

ノードが所有するすべてのクラスタ ディスクをバックアップするには、そのノードで完全バックアップを実行してください。

このデータのバックアップは、隠された管理用ファイル共有へのネットワーク接続を介して作成することもできます。たとえば、[新しいリソース ウィザード] を使って、ドライブ F、G、H のそれぞれのルートに対する FBackup$、GBackup$、HBackup$ などのファイル共有を作成できます。これらの共有は参照一覧には表示されません。Backup Operators グループのメンバのみがアクセスできるように構成することもできます。

クラスタ ディスクのデータをバックアップする方法の詳細については、「クラスタ ノード上のデータをバックアップする」を参照してください。

重要

  • バックアップされているノードが所有するクラスタ ディスクがバックアップ処理中に他のノードにフェールオーバーすると、そのディスクの完全なバックアップはバックアップ セットに含まれなくなります。

重要

  • バックアップを作成できるのは、ローカル ノード上のクラスタ ディスクのみです。リモート コンピュータ上のクラスタ ディスクのバックアップを作成することはできません。

個々のクラスタ ノードのデータ

1 つのノードでクラスタ クォーラム ディスクをバックアップした後に、残りのクラスタ ノードのクォーラムをバックアップする必要はありません。ただし、必要に応じて残りのノードにあるクラスタ化ソフトウェア、クラスタ管理ソフトウェア、システム状態、およびアプリケーション データをバックアップしてください。

重要

  • ノードのシステム状態のバックアップを作成する場合は、そのノードでクラスタ サービスが実行されていれば自動的にクォーラム データのバックアップも作成されます。

個々のクラスタ ノードのデータをバックアップする方法の詳細については、「クラスタ ノード上のデータをバックアップする」を参照してください。

クラスタの障害と復元のシナリオ

ここでは、クラスタの復元が必要となる 10 のシナリオについて説明します。発生する障害の種類によって、実行する手順が決まります。

シナリオ 1 - クラスタ ディスクのデータ損失

あるクラスタ ディスクでファイルやフォルダが失われた場合、そのディスクがクラスタ クォーラムを格納するディスクでなければ、[バックアップまたは復元ウィザード] を使用してそのデータを復元することができます。

重要

  • クラスタ ディスクのデータの復元は、そのクラスタ ディスクを所有するノードで実行する必要があります。

詳細については、「ファイルまたはテープからファイルを復元する」を参照してください。

シナリオ 2 - クラスタ クォーラムの破損

症状 : クラスタ ノードは起動できますが、クォーラム リソースをオンラインにできないので、クラスタ サービスを開始できません。

クォーラム ディスク上のファイルの破損がこの問題の原因である場合は、コマンド プロンプトを開いて「net start clussvc /resetquorumlog」と入力し、クラスタ サービスを開始します。これにより、ローカル ノードのクラスタ データベースに保存されている情報に基づいて、新しいクォーラム ログ ファイルが作成されます。破損したクラスタ クォーラムを復元する方法については、「破損したクォーラム ログまたはクォーラム ディスクを回復する」を参照してください。クラスタ クォーラム ディスクの交換が必要な場合は、下記のシナリオ 5 を参照してください。マジョリティ ノード セット クラスタの場合は、下記のシナリオ 9 を参照してください。

シナリオ 3 - クラスタ クォーラムのアプリケーション チェックポイントの損失

症状 : 一部のリソースがオンラインにできず、アプリケーション チェックポイントが最新ではありません。

クォーラムの破損が生じて回復を行ったときに、上記のシナリオ 2 で説明しているように新しいクォーラム ログを作成した場合は、対応するチェックポイントを復元しないとクォーラム リソースをオンラインに戻すことができない場合があります。

『Microsoft Windows Server 2003 リソース キット』のツールを使用する

  • ClusterRecovery ユーティリティを使用します。詳細については、『Microsoft Windows Server 2003 リソース キット』および ClusterRecovery ユーティリティのヘルプを参照してください。

Windows Server 2003 ファミリ ツールを使用する

シナリオ 4 - クラスタ ディスクの破損または障害

症状 : クラスタ ディスクをオンラインにできません。このクラスタ ディスクに依存するリソースをオンラインにできません。

まず、ディスク製造元の診断ユーティリティを実行して、ディスクの状態を調べてみます。クラスタ ディスクが破損している場合や、ディスクのハードウェアに障害がある場合は、『Microsoft Windows Server 2003 リソース キット』のユーティリティを使用すると迅速にディスクを復元できます。このツールを使用できない場合は、Windows Server 2003 ファミリのオペレーティング システムに付属しているバックアップと回復ユーティリティを使用してクラスタ ディスクを復元できます。

『Microsoft Windows Server 2003 リソース キット』のツールを使用する

  • ClusterRecovery ユーティリティを使用します。詳細については、『Microsoft Windows Server 2003 リソース キット』および ClusterRecovery ユーティリティのヘルプを参照してください。
  • 『Microsoft Windows Server 2003 リソース キット』の Confdisk ユーティリティと共に NTBackup を使用してクラスタ ディスクのデータを復元します。詳細については、『Microsoft Windows Server 2003 リソース キット』を参照してください。

Windows Server 2003 ツールを使用する

  • 必要に応じて、クラスタ ディスクを置き換えます。詳細については、「ローカル記憶域バスとデバイスをインストールする」を参照してください。
  • クラスタのすべてのノードでクラスタ サービスを停止します。
  • クラスタ ディスクを所有するノードのデータ バックアップ セットがあることを確認します。また、そのノードの自動システム回復バックアップ セットがある場合は、そのバックアップ セットも確認します。ノードで自動システム回復の復元を実行します。システム回復の最後の手段として ASR を使用します。ASR は、他のオプションをすべて試した後でのみ使用するようにします。詳細については、「自動システム回復を使用して破損したクラスタ ノードを復元する」を参照してください。
  • 復元したノードがオンラインに戻った後に、残りのノードでクラスタ サービスを再起動します。

シナリオ 5 - クラスタ クォーラム ディスクの障害

症状 : クラスタ ノードは起動できますが、クォーラム リソースをオンラインにできないので、クラスタ サービスを開始できません。イベント ログに、ハードウェア障害を示すエントリがあります。

最初に、コマンド プロンプトを開いて「net start clussvc /fixquorum」と入力し、クラスタ サービスを開始します。これにより、クォーラム リソースを含むすべてのリソースがオフラインのままクラスタ サービスが開始されます。次に、『Windows Server 2003 リソース キット』の Clusterrecovery ユーティリティを使用するか、または使用せずに新しいクォーラム リソースへの切り替えを試行できます。詳細については、「fixquorum コマンド」を参照してください。

クォーラム リソースの格納先のディスクであるクラスタ クォーラム ディスクで障害が発生した場合は、『Microsoft Windows Server 2003 リソース キット』のユーティリティを使用すると迅速にディスクを交換できます。このツールを使用できない場合は、Windows Server 2003 ファミリのオペレーティング システムに付属しているバックアップと回復ユーティリティを使用してクラスタ クォーラム ディスクを交換できます。

『Microsoft Windows Server 2003 リソース キット』のツールを使用する

  • 『Microsoft Windows Server 2003 リソース キット』の Confdisk ユーティリティと共に NTBackup を使用してクラスタ ディスクのデータを復元します。
  • ClusterRecovery ユーティリティを使用します。詳細については、『Microsoft Windows Server 2003 リソース キット』および ClusterRecovery ユーティリティのヘルプを参照してください。

Windows Server 2003 ファミリ ツールを使用する

  • 必要に応じて、クラスタ クォーラム ディスクを交換します。詳細については、「ローカル記憶域バスとデバイスをインストールする」を参照してください。
  • クラスタ クォーラムのデータ バックアップ セットがあることを確認します。また、クラスタ クォーラム バックアップ セットの作成に使用したノードの自動システム回復バックアップ セットがある場合は、そのバックアップ セットも確認します。クラスタ内のいずれかのノードで自動システム回復の復元を実行します。システム回復の最後の手段として ASR を使用します。ASR は、他のオプションをすべて試した後でのみ使用するようにします。詳細については、「自動システム回復を使用して破損したクラスタ ノードを復元する」を参照してください。
  • ノード上のデータを復元します。詳細については、「ファイルまたはテープからファイルを復元する」を参照してください。

シナリオ 6 - シングル クラスタ ノードの破損または障害

症状 : ノードがクラスタに参加できません。

イベント ログで、ローカル ノード上のクラスタ データベースの破損が示されている場合は、そのノードでシステム状態の復元を実行してローカルのクラスタ データベースを置き換えることができます。詳細については、「ローカル ノードのクラスタ データベースを復元する」を参照してください。または、最新のチェックポイント ファイル (CHKxxx.TMP) をクォーラム ディスクから %systemroot%\Cluster\ ディレクトリにコピーし、ファイルの名前を CLUSDB に変更して、そのノードのクラスタ サービスを再起動するという方法もあります。

システム ディスクなどのハードウェアの障害が原因でクラスタ内の単一のノードに障害が発生した場合は、次の手順に従ってノードを再構築し、クラスタに再び参加させます。

シナリオ 7 - クラスタ クォーラムのロールバック

クラスタに最近加えた変更によってクラスタが予期したとおりに機能しない場合は、バックアップまたは復元ウィザードを使用して、クラスタを前の構成にロールバックできます。たとえば、複数のリソースがクラスタ構成から間違って削除されている場合は、これらのリソースを含むバックアップを使用してクラスタ構成をロールバックできます。

詳細については、「クラスタ内のすべてのノードのクラスタ クォーラム ディスクの内容を復元する」を参照してください。

シナリオ 8 - クラスタ全体の障害

症状 : ノードはどれも起動できません。

クラスタ内のすべてのノードに障害が発生し、クォーラム ディスクを修復できない場合は、次の手順に従います。

  • 元のクラスタ内の 1 つのノードで自動システム回復を使用します。このノードには、最近バックアップされ、バックアップ時にクラスタ内でアクティブであったノードを選択します。これにより、ディスク署名、クラスタのクォーラム ディスクおよび非クォーラム ディスクのパーティション レイアウト、およびクラスタ構成データが復元されます。最初のノードが復元されるまでは、他のノードを起動しないでください。詳細については、「自動システム回復を使用して破損したクラスタ ノードを復元する」を参照してください。
  • 他のノードを復元します。詳細については、「自動システム回復を使用して破損したクラスタ ノードを復元する」を参照してください。
  • アプリケーションおよびアプリケーション データをバックアップ データ セットから復元します。

重要

シナリオ 9 - マジョリティ ノード セット クラスタの障害

マジョリティ ノード セット クラスタの復元方法は、他のクラスタの復元方法と同じです。ただし、マジョリティ ノード セット クラスタでは、一部のノードに障害が発生してクラスタのクォーラムが失われた場合は、残りのノードで強制的にクォーラムを形成してクラスタを再起動できます。詳細については、「主要なノード セットのサーバー クラスタでクォーラムを強制する」を参照してください。

  • マジョリティ ノード セット クラスタでは、クラスタ データベースはすべてのノードの中心にあるクラスタ ディスクに格納されているのではなく、各ノードのローカルの %systemroot%\Cluster\MNS.%ResourceGUID%$\%ResourceGUID%$\MSCS\ に格納されています。

シナリオ 10 - サーバー クラスタでのアプリケーション データの損失

サーバー クラスタでアプリケーション データを復元するときは、アプリケーション付属のドキュメントに記載されている指示に従ってください。

重要

  • Microsoft Exchange Server をバックアップする場合は、Microsoft の Web サイトの Exchange Server のセクションで、最新の NTBackup.exe を入手できます。または、Windows Server 2003 ファミリのオペレーティング システムに含まれているバージョンの NTBackup.exe を使用することもできます。
コミュニティ コンテンツ   コミュニティ コンテンツとは
新しいコンテンツの追加 RSS  注釈
Processing
© 2009 Microsoft Corporation. All rights reserved. 使用条件 | 商標 | プライバシー
Page view tracker