次の方法で共有


アプリケーションをシーケンス処理する方法

適用対象: Application Virtualization

Application Virtualization (App-V) Sequencer は、仮想環境で実行できるアプリケーションを作成します。App-V Sequencer はアプリケーションのインストールおよびセットアップのプロセスを監視し、アプリケーションを仮想環境で実行するのに必要な情報のすべてを記録します。App-V Sequencer を使用すると、どのファイルと構成がすべてのユーザーにとって適切なのか、およびどのファイルと構成をユーザーがカスタマイズできるのかを判断できます。アプリケーションをシーケンス処理する場合、パッケージをシーケンス処理しているコンピュータのローカル ドライブに保存する必要があります。

シーケンスされたアプリケーションはオペレーティング システムとやり取りをしません。なぜなら、それぞれのアプリケーションは仮想環境で実行され、対象のコンピュータ上にインストールされている、または実行中の可能性のある他のアプリケーションとは分離されているからです。この分離によって、アプリケーションの競合およびアプリケーションの事前展開テストの必要量が大幅に軽減します。

アプリケーションのシーケンス処理が正常終了すると、App-V Sequencer Console で利用可能になります。

新しいアプリケーションをシーケンス処理するには

  1. 新しい仮想アプリケーションをシーケンス処理するには、Application Virtualization ドライブを作成する必要があります。Application Virtualization ドライブを作成するには、アプリケーションのシーケンス処理中にファイルの保存に使用できる場所を Q:\ ドライブにマップする必要があります。次に、シーケンス処理する各アプリケーション用に、個別のディレクトリを Q:\ ドライブに作成する必要があります。仮想アプリケーション ターゲット フォルダはアプリケーションをシーケンス処理する前に作成するか、またはこの説明の手順 5 で作成できます。

  2. App-V Sequencer Console を起動するには、App-V Sequencer を実行しているコンピュータの [スタート] ボタンをクリックし、[プログラム]、[Microsoft Application Virtualization]、[Microsoft Application Virtualization Sequencer] の順に選択します。[ファイル] メニューの [新しいパッケージ] を選択し、[シーケンス ウィザード] を起動します。

  3. [パッケージ情報] ページで、仮想アプリケーションに割り当てる [パッケージ名] を入力します。パッケージ名は、関連付ける Windows インストーラ ファイルを生成するために必要です。また、パッケージに割り当てられるオプションの説明を追加する必要があります。これは、仮想アプリケーションについての詳細な情報を提供します。[詳細オプション] ページを表示するには、[詳細監視オプションを表示する] を選択します。[次へ] をクリックします。

    注意

    [詳細オプション] ページを表示するには、[詳細監視オプションを表示する] を選択する必要があります。[詳細オプション] ページを表示する必要がない場合は、手順 4 に進みます。

  4. [詳細オプション] ページで、仮想アプリケーションの [ブロック サイズ] を指定するには、希望するサイズを選択します。ブロック サイズは、.sft ファイルをネットワーク経由で目的のコンピュータにストリームする際の分割方法を決定します。アプリケーションのシーケンス処理中に、Microsoft Update がそのアプリケーションを更新することを許可するには、[監視中に Microsoft Update の実行を許可する] を選択します。このオプションを選択すると、監視中に Microsoft Update で更新プログラムをインストールできるようになります。実際にインストールされるときに、インストールの開始を許可する必要があります。ダイナミック リンク ライブラリ (.dll) ファイルを再配置して、RAM の連続した領域を使用できるようにするには [DLL の基準値を再設定する] を選択します。このオプションを選択すると、メモリ消費が抑えられ、パフォーマンスが改善します。このオプションをサポートしているアプリケーションは多くありませんが、リモート デスクトップ セッション ホスト (RD セッション ホスト) サーバーのような RAM が限られている環境では便利です。[次へ] をクリックします。

  5. [インストールの監視] ページで、アプリケーションのインストールを監視するには、[監視の開始] をクリックします。[監視の開始] をクリックした後、アプリケーションをインストールする Q:\ ドライブのディレクトリを指定します。アプリケーションをインストールするフォルダをまだ作成していない場合は [新しいフォルダの作成] をクリックします。シーケンス処理するそれぞれのアプリケーションは別々のディレクトリにインストールする必要があります。

    重要

    指定するフォルダ名は、8 文字を超えないようにします。

    仮想環境が読み込まれるのを待ってからアプリケーションをインストールすることで、App-V Sequencer がプロセスを監視できるようにします。インストールが完了したら、[監視の停止] をクリックしてから [次へ] をクリックします。

  6. [仮想ファイル システム (VFS) にマップする他のファイル] ページで、仮想ファイルシステム (VFS) に追加するファイルを指定するには、[追加] をクリックします。追加するファイルを見つけて [開く] をクリックします。既に追加されている既存のファイルをクリアするには、[リセット] をクリックしてから [次へ] をクリックします。

  7. [アプリケーションの構成] ページで、仮想アプリケーションに関連付けるショートカットおよびファイルの種類の関連付けを構成します。更新する要素を選択し、[場所の編集] をクリックします。[ショートカットの場所] ダイアログ ボックスで、構成を指定します。[OK] をクリックし、[次へ] をクリックします。

  8. [アプリケーションの起動] ページで、アプリケーションを起動してパッケージがストリーミング用に最適化されていることを確認するには、パッケージを選択して [起動] をクリックします。この手順は、アプリケーションが対象のコンピュータで最初にどのように実行されるかを構成したり、パッケージがクライアントで利用可能になる前に関連付けられたライセンス契約に同意するのに役立ちます。このパッケージに複数のアプリケーションが関連付けられている場合に、すべてのアプリケーションを起動するには、[すべて起動] を選択します。パッケージをシーケンス処理するには、[次へ] をクリックします。

  9. [シーケンス パッケージ] ページで、[完了] をクリックしてウィザードを終了します。

  10. パッケージの作成が正常に終了したら、App-V Sequencer Console の [ファイル] メニューから [上書き保存] をクリックし、名前とパッケージを保存する場所を指定してパッケージを保存します。

参照:

タスク

コマンド ラインを使用して新しいアプリケーションをシーケンス処理する方法

その他のリソース

Application Virtualization Sequencer

-----
MDOP の詳細については、TechNet ライブラリの参照、TechNet Wiki でのトラブルシューティングの検索、または FacebookTwitter をフォローしてください。 MDOP ドキュメントに関するご意見やご提案は、以下までお送りください。 MDOPdocs@microsoft.com。