シーケンスされた仮想アプリケーション パッケージをアップグレードする方法

適用対象: Application Virtualization

Application Virtualization (App-V) Sequencer を使用して、既存の仮想アプリケーションを新しいバージョンにアップグレードできます。アップグレード プロセスは、新しい仮想アプリケーションを作成するのに似ています。既存の仮想アプリケーションをアップグレードのために開いて必要な更新を行い、更新した仮想アプリケーションをパッケージ ルート ディレクトリの新しい場所へ保存する必要があります。 また、App-V Sequencer Console を使用すると、アップグレードを実行することなく既存の仮想アプリケーションに変更を行うことができます。ただし、この方法で仮想アプリケーションのファイル システムに変更を加えることはできません。なぜなら、App-V Sequencer は関連付けられた .sft ファイルのデコードは実際には行わないからです。たとえば、[ファイル] メニューから [開く] を選択すると、App-V Sequencer Console で既存の仮想アプリケーションが開けます。[パッケージ名] および関連付けられた [コメント] を更新し、仮想ファイル システムおよび仮想レジストリに対して変更を行えます。Windows Installer ファイルを作成することもできます。

注意

既存の仮想アプリケーション パッケージをアップグレードするとき、以前のバージョンの .sft ファイルがアップグレード中に変更されてしまうので、Windows Installer (.msi) ファイルの以前のバージョンは参照しないでください。

次の手順に従うと、既存の仮想アプリケーションをアップグレードできます。

既存の仮想アプリケーションをアップグレードするには

  1. App-V Sequencer Console を起動するには、App-V Sequencer を実行しているコンピュータ上で、[スタート] ボタンをクリックし、[プログラム]、[Microsoft Application Virtualization]、[Microsoft Application Virtualization Sequencer] の順に選択します。

  2. 既存の仮想アプリケーションを開くには、App-V Console で、[ファイル] メニューから [パッケージのアップグレードのために開く] を選択します。[パッケージのアップグレードのために開く] ダイアログ ボックスを使用して、アップグレードのために開く関連付けられた SPRJ ファイルを特定します。

  3. 更新されるパッケージがデコードされる場所を指定するには、[フォルダの参照] ダイアログ ボックスを使用して、場所を参照します。これが、関連付けられた SFT ファイルで指定された、パッケージ ルート ディレクトリが作成される場所です。指定するディレクトリは、仮想アプリケーションの元のバージョンが保存される場所とは別の場所である必要があります。新しいターゲット フォルダをまだ作成していない場合は、[新しいフォルダの作成] をクリックします。Application Virtualization ドライブのルートを選択してフォルダを作成する必要があります。更新されたバージョンのパッケージを作成する場合、ディレクトリ名に一連の数字が付加されます。 — たとえば、“[.1]” が Q:\ ドライブ上のディレクトリ名に追加されます。

    重要

    指定するディレクトリは、Q:\ ドライブのパッケージ ルート ディレクトリに存在する必要があります。新しいフォルダを作成するか、または元の仮想アプリケーションが保存されているディレクトリの下にサブフォルダを作成することもできます。新しいフォルダに割り当てる名前は 8 文字を超えないようにします。

  4. シーケンス ウィザードを開くには、[ツール] メニューから [シーケンス ウィザード] を選択します。[パッケージ情報] ページで、新しい [パッケージ名] を状況に応じて入力し、更新された仮想アプリケーションに関連付けられるオプションのコメントを追加します。[次へ] をクリックします。

  5. [インストールの監視] ページで、新しいインストールの監視を開始するには、[監視の開始] をクリックします。仮想環境の読み込みが完了した後は、更新されたバージョンのアプリケーションをインストールするか、または既存のアプリケーションに更新を適用します。仮想アプリケーションの更新が完了したら、[監視の停止] をクリックしてから [次へ] をクリックします。

  6. [仮想ファイル システム (VFS) にマップする他のファイル] ページで、仮想ファイルシステム (VFS) に追加するファイルを指定するには、[追加] をクリックします。追加するファイルを参照し、[開く] をクリックします。既に追加されている既存のファイルをクリアするには、[リセット] をクリックしてから [次へ] をクリックします。

  7. [アプリケーションの構成] ページで、更新された仮想アプリケーションに関連付けられるショートカットおよびファイルの種類の関連付けを構成します。更新する要素を選択し、[場所の編集] をクリックします。[ショートカットの場所] ダイアログ ボックスで構成を指定し、[次へ] をクリックします。

  8. [アプリケーションの起動] ページで、アプリケーションを起動してパッケージがストリーミングに最適化されていることを確認するには、パッケージを選択して [起動] をクリックします。この手順は、アプリケーションが対象のコンピュータで最初にどのように実行されるかを構成したり、パッケージがクライアントで利用可能になる前に関連付けられたライセンス契約に同意するのに役立ちます。このパッケージに複数のアプリケーションが関連付けられている場合、[すべて起動] を選択してすべてのアプリケーションを起動できます。新しいバージョンの仮想アプリケーションをシーケンス処理するには [次へ] をクリックします。

  9. シーケンス ウィザードを終了して閉じるには、[シーケンス パッケージ] ページで、[完了] をクリックします。

  10. 仮想アプリケーションの更新が正常に完了した後、パッケージを保存するには、App-V Sequencer Console の、[ファイル] メニューで [上書き保存] を選択します。仮想アプリケーションは、手順 3 で指定されたディレクトリでアクセスできます。

参照:

その他のリソース

Application Virtualization Sequencer のタスク

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