パブリック フォルダの空き時間情報に関する問題のトラブルシューティング

トピックの最終更新日: 2011-06-21

説明

このエラー イベントは、このイベントをログに記録した Microsoft® Exchange Server が、Schedule+ Free Busy 情報を持つパブリック フォルダを更新しなかったことを示します。Schedule+ Free Busy 情報は、Microsoft Office Outlook® 2003 以前のクライアントのパブリック フォルダに公開されます。このイベントは、Free Busy 情報が公開されるパブリック フォルダ ストアがマウント解除の状態にある場合に発生することがあります。

• 表示された特定のエラー番号が 0x80070005 である場合、このエラー イベントは、Schedule+ Free Busy 情報のために使用される、オブジェクト クラスが MsexchPFtree のパブリック フォルダが、予期された場所にないことを示します。予期された場所は、CN=Folder Hierarchies,CN=Exchange Administrative Group (FYDIBOHF23SPDLT),CN=Administrative Groups,CN=<組織名>,CN=Microsoft Exchange,CN=Services,CN=Configuration,DC=<ルート ドメイン> です。

ユーザー動作

このエラーを解決するには、以下の手順を実行します。

1. Exchange 組織の 1 つ以上のパブリック フォルダ ストアをマウント済みの状態にします。
2. 関連する他のエラー イベントや警告イベントを、アプリケーション ログとシステム ログで確認します。これらの関連イベントは、このイベントの根本原因の特定に役立つことがあります。
3. 表示されたエラー番号が 0x80070005 である場合は、以下の手順を使用して、エラーの原因と解決方法を判断します。

ADSI Edit は、クライアント コンピュータまたはサーバーから実行できます。コンピュータはドメインのメンバである必要はありませんが、ユーザーは接続先の Active Directory ディレクトリ サービス ドメインを表示し、編集する権限を持っている必要があります。ADSI Edit を使用する方法の詳細については、「Adsiedit Overview」を参照してください (このサイトは英語の場合があります)。

重要 :
ADSI Edit またはその他の LDAP Version 3 クライアントを使用し、Active Directory オブジェクトの属性を誤って変更すると重大な問題が発生することがあります。これらの問題は、Windows Server 2003、Exchange 2007、または Windows Server 2003 および Exchange 2007 の両方を再インストールする必要があることを示しています。マイクロソフトでは、Active Directory オブジェクトの属性を誤って変更した場合に発生する問題を解決できるかどうかは保証できません。これらの属性を変更する場合は、ユーザー自身の責任で行ってください。

ADSI Edit を使用して CN=Public Folders コンテナの場所を確認するには、次の操作を行います。

1. ADSI Edit を使用して、CN=Public Folders コンテナが既定の場所である CN=Folder Hierarchies,CN=Exchange Administrative Group (FYDIBOHF23SPDLT),CN=Administrative Groups,CN=<組織名>,CN=Microsoft Exchange,CN=Services,CN=Configuration,DC=<ルート ドメイン> にあるかどうかを確認します。

   1. CN=Public Folders コンテナが既定の場所にない場合、コンテナが CN=Microsoft Exchange,CN=Services,CN=Configuration,DC=<ルート ドメイン> に移動しているかどうかを確認します。
   2. CN=Public Folders が CN=Microsoft Exchange,CN=Services,CN=Configuration,DC=<ルート ドメイン> にある場合、既定の場所である CN=Folder Hierarchies,CN=* *Exchange Administrative Group (FYDIBOHF23SPDLT),CN=Administrative Groups,CN=<組織名>,CN=Microsoft Exchange,CN=Services,CN=Configuration,DC=<ルート ドメイン> に戻し、インフォメーション ストア サービスを再開します。

2. CN=Public Folders コンテナが既定の場所である CN=Folder Hierarchies,CN=Exchange Administrative Group (FYDIBOHF23SPDLT),CN=Administrative Groups,CN=<組織名>,CN=Microsoft Exchange,CN=Services,CN=Configuration,DC=<ルート ドメイン> になく、親コンテナ CN=Folder Hierarchies もない場合、以下の手順を使用して、CN=* *Exchange Administrative Group (FYDIBOHF23SPDLT) コンテナの下に CN=Folder Hierarchies を作成します。

   1. [CN= Exchange Administrative Group (FYDIBOHF23SPDLT)] コンテナを右クリックし、[新規作成] をポイントして、[オブジェクト] をクリックします。
   2. [クラスを選択] ボックスの一覧で [msExchPublicFolderTreeContainer] をクリックし、[次へ] をクリックします。
   3. [属性: cn] ページの [値] ボックスに「Folder Hierarchies」と入力し、[次へ] をクリックします。
   4. [完了] をクリックすると Folder Hierarchies オブジェクトが作成されます。
   5. 新しく作成した CN=Folder Hierarchies オブジェクトを右クリックし、[新規作成] をポイントし、[オブジェクト] をクリックします。
   6. [クラスを選択] ボックスの一覧で [msExchPFTree] をクリックし、[次へ] をクリックします。
   7. [値] ボックスに「Public Folders」と入力し、[次へ] をクリックします。
   8. Exchange 管理コンソールを使用してパブリック フォルダ ストアのマウントを解除し、再マウントします。

3. これまでの手順で問題が解決しない場合は、次の操作を行います。

   1. パブリック フォルダ ストアのマウントを解除し、パブリック フォルダ ストア ファイル Pub1.edb と Pub1.stm のコピーを作成します。
   2. 元の Pub1.edb ファイルと Pub1.stm ファイルの名前を Pub1Old.edb と PubOld1.stm に変更します。
   3. パブリック ストアをマウントします。これにより、新しい Pub1.edb ファイルと Pub1.stm ファイルが作成されます。
   4. パブリック フォルダ ストアのマウントをもう一度解除し、今度はパブリック フォルダ ストア ファイル Pub1.edb と Pub1.stm の名前を別の名前に変更します。
   5. 手順 3b. の Pub1Old.edb と PubOld1.stm の名前を、元の場所で元のファイル名である Pub1.edb と Pub1.stm に変更します。
   6. パブリック フォルダ ストアをマウントし、インフォメーション ストア サービスを再開します。これで問題が解決されます。

注  これらをまだ行っていない場合は、管理者が Exchange 環境の分析およびトラブルシューティングを行う際に役立つ、Microsoft Exchange により提供されるツールの利用をご検討ください。 これらのツールにより、お使いの構成が Microsoft ベスト プラクティスの規定に準拠していることを確認することができます。 また、これらにより、パフォーマンスに関する問題の識別や解決、メール フローの向上、障害回復のシナリオを管理することもできます。 Exchange 管理コンソールでツールボックス ノードに移動し、これらのツールを実行してください。 これらのツールの詳細については、Exchange Server 2007 ヘルプの「ツールボックス」を参照してください。

参照している情報が最新であることを確認したり、他の Exchange Server 2007 ドキュメントを見つけたりするには、Exchange Server TechCenter を参照してください。