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計画、構築、および展開ガイド

展開

このページはアーカイブです。記載されている内容は情報提供のみを目的としており、ページ内のリンクは有効でない可能性がありますが、これらの情報についてマイクロソフトはいかなる責任も負わないものとします。

展開フェーズ

展開フェーズは、チームがソリューションを展開し、安定して使用できることを確認する期間です。展開フェーズは、展開の完了マイルストーンでが完了します。完了時点で、ソリューションの責任の所在は、運用およびサポート チームに移行します。

主要なタスク

表 11 は、展開フェーズでの主要なタスク、成果物、およびその所有者を一覧にしたものです。

表 11. 展開フェーズ : 主要なタスク、成果物、所有者

主要なタスク

成果物

所有者

コアとなる技術の展開

各サイトに展開サーバーがインストール、構成、およびテストされていること、管理スタッフがトレーニングを受けていること

リリース管理、ユーザー エクスペリエンス、テスト

サイトの展開

各サイトにデスクトップが完全にインストール、構成、およびテストされていること、ユーザーがトレーニングを受けていること

リリース管理、ユーザー エクスペリエンス、テスト

展開の安定化

デスクトップが安定していること、プロジェクト成否の判定基準に対して評価されていること

すべての役割

展開の完了

運用およびサポート スタッフがすべてのデスクトップに対して想定された責任の範囲を担っていること、すべての役割が展開の完了マイルストーンを承認していること、顧客が展開に満足していることを書面に記していること

すべての役割

チームの責任の範囲

表 12 は、展開フェーズで各役割クラスタが取り組む主要なタスクを一覧にしたものです。

表 12. 展開フェーズ : 役割クラスタと責任の範囲

役割クラスタ

責任の範囲

製品管理

顧客のフィードバックと承認

プログラム マネジメント

安定化の管理

構築

問題の解決

ユーザー エクスペリエンス

トレーニング

テスト

問題解決の追跡

リリース管理

展開の管理、変更の承認

機能チームとテンプレート文書

展開フェーズでは、次のような文書を使用します。

  • 展開計画 (テンプレート)

  • 『展開チーム ガイド』

コアとなる技術の展開

展開計画の更新

チームのソリューション計画と構築が適切であると、展開フェーズでは所定の作業を行うだけで済みます。ビジョン化フェーズでは、ドメインおよび物理的な場所に関する情報を含め、現在のコンピューティング環境やネットワーキング環境を評価し、文書化する作業を行いました。計画フェーズでは、展開に関する明確かつ最新の詳細情報を記述した展開計画を作成しました。現段階で構築作業を完了しているため、最新情報に基づいて展開計画を改めて更新し、新しい展開計画を使用してエンド ユーザーにソリューションを配布します。

展開サーバーの構築

展開計画を作成する時点で、エンド ユーザーにソリューションを展開するときに主として使用するイメージ (ディスク イメージまたは RIS イメージ) を決定します。

1 か所で集中してすべてのハード ディスクをフォーマットし、プロジェクトの対象となっているサイトにイメージを送付する場合を除いて、イメージ保存用のサーバーを構築する必要があります。多くのプロジェクトでは、1 つ以上の展開サーバーを構築し、そのサーバーを展開に使用します。このようなサーバーには、ユーザー データのバックアップ コピーやシステム全体のバックアップだけでなく、ディスク イメージ、展開プロセスで使用するソリューション スクリプト、および特定のエンド ユーザーにインストールするアプリケーションを含めることができます。

配布サーバーの配置については、計画フェーズで指定しておくことが必要です。計画を見直し、必要であれば更新します。

サイトの展開

プロジェクト チームは、サイトを展開することで、ソリューションをユーザーに引き渡すプロセスの最終ステップを完了します。展開チームが各サイトを訪問し、選択した配布方法 (ディスク イメージの使用または配布サーバーからの無人インストール) によって、Windows XP Professional と関連アプリケーションを対象コンピュータにインストールします。

展開方針全体の厳密な適用が不可能になるような要件を持つサイトがあることも考えられるため、展開方針についてはサイトごとに検討します。各サイトでの一連の作業を、独立した準備、インストール、トレーニング、および安定化の段階を経る小規模の展開プロジェクトとして扱います。

サイトの展開方針

サイト展開には、必然的に、ある程度のリスクを伴うトレードオフが関与します。サイトの展開方針を決定するときには、スケジュール、リソースの利用可能性、およびプロジェクト スコープを考慮し、トレードオフ トライアングルなどの MSF 概念を活用します。リスクを最小限に抑えるには、展開に関連する作業を始める前に、ビジョン化フェーズと計画フェーズで示された展開方針の中から採用する方針を決定することが必要です。

また、サイトへのソリューション展開を順次直列的に行うか、同時並行して行うかについても決定します。順次展開では、展開チームが 1 つのサイトですべての展開作業を実行してから、次のサイトに移動します。このような展開では、一般に、リソースとコストを少なく抑えることができますが、同時並行展開よりも長い期間がかかります。同時並行展開では、展開チームがすべてのサイトですべての展開作業を同時に実行します。このような展開では、追加のリソースが必要になるためコストは高くなりますが、より迅速に作業を完了できます。

もう 1 つの考慮事項として挙げられるトレードオフには、展開に関する事前計画とジャストインタイム計画があります。事前計画では、チームは事前にサイトを調査して展開を計画します。ジャストインタイム計画では、チームがサイトに到着したときに展開を計画します。通常は、事前計画の採用が望まれますが、前もってサイトにアクセスすることが困難なときなど、場合によってはジャストインタイム計画による展開が必要になります。

サイト展開の準備

サイト展開には、次の 3 つの明確な作業があります。

  • インベントリの作成   展開計画用に収集した情報を検証します。必要であれば、サイトの再調査を行います。

  • スケジューリング   インストール プロセスのスケジュール (時間割を含む) を最終決定します。

  • 通知   コミュニケーション計画の方針に基づき、サイト展開を実行する時期を通知します。


これらの準備作業では、リリース管理の役割がリーダーシップをとります。これらの作業は、通常、オフサイトで実行できます。展開対象であるサイトごとに、上記の 3 つの作業を行います。

インストールの実行

すべての準備作業が完了するまで、ソリューションのインストールは行いません。これは、プロセスの実行中にユーザーの操作を中断させたり、混乱が発生したりすることを、できるだけ少なくするためです。場合によっては、準備作業で明らかになった最後の問題によって、サイトへの再訪問が必要になることがあります。

ソリューションのインストールは、展開プロジェクトの最も単純な部分の 1 つであるべき作業です。展開の影響を受けるすべてのコンピュータと周辺機器を明らかにし、それに応じた計画を作成していれば、予期しない事態が生じることはほとんどありません。

作業中に何らかの問題が発生した場合、展開チームは、既存の問題追跡システムを使用して内容をログに記録し、できる限り迅速に解決します。問題の性質によっては、構築チームがソリューション スクリプトを修正し、新しいディスク イメージを作成することもあります。

サイト展開の安定化

安定化は、サイト展開プロセスの重要な部分です。ソリューションが実稼動環境で十分に動作することを確認するまで、展開チームはプロジェクトにとどまります。

展開チームや関連リソースが現場にいる間に、システムが安定して動作することを確認します。そのために、チームは、ビジョンやスコープに示された成否の判定基準に取り組み、展開計画で定義されたメカニズムを使用してフィードバックを収集します。

インストールの場合と同様に、展開チームは、各サイトを独立した単位として扱い、サイトごとに安定化の作業を行います。すべてのサイトが安定化したら、プロジェクト全体の安定性の検討に移ります。

展開の安定化

展開完了およびプロジェクト終了の時期を判断することが難しい場合もあります。新しく展開したシステムで不安定な状態が続くこともあります。その場合、実稼動環境での問題特定やサポート管理は継続的に行われます。展開後に明らかになった問題が原因となって、プロジェクトの終了が困難になることもあります。このため、チームは展開の完了マイルストーンを明確に定義する必要があります。実稼動環境およびサポート システムに対して完全な移行を実行しないと、チームはプロジェクトから離れることができず、プロジェクトの終了を検討することもできません。

組織の意向からプロジェクト チームのメンバに引き続き管理やサポートを担当してもらう場合、プロジェクトの終了後、それらのメンバは運用およびサポート チームの一員として新しい役割に移行します。

このような最終段階では、運用およびサポートに関与しないチーム メンバがプロジェクトを離れることもあります。

展開の完了

運用およびサポートへの移行

プロジェクトから離れる場合には、運用およびサポート機能を継続的な業務スタッフに移す作業が必要になります。新しいシステムを管理するためのリソースは、ほとんどの場合は既に存在しますが、このようなリソースがいない場合は、サポート システムを新たに設計することが必要になります。新しいサポート システムの設計は、別のプロジェクトとして位置付けることが賢明です。

運用およびサポートに移行するときには、次のような作業を行います。

  • 問い合わせや支援の要求を運用およびサポート チームの適切な要員に回付する報告システムを運用します。

  • サポート技術情報を発行し、運用およびサポート チームがプロジェクト関連の情報や文書にアクセスできるようにします。たとえば、問題追跡データベースと変更管理データベースを用意し、プロジェクトの履歴とチームによる意思決定方法に関する情報を運用およびサポート チームに提供します。


プロジェクトの承認

展開フェーズのすべてのタスクを完了すると、チームは、プロジェクトが展開の完了マイルストーンに達し、プロジェクトの作業が完了したことを正式に承認します。マイルストーンを承認することによって、チーム メンバは、各自の責任の範囲で遂行した作業に満足していることを示します。

従来と同様に、プロジェクト チームは、通常、正式な承認によってマイルストーンを完了します。承認文書はプロジェクトの成果物となります。

顧客の承認の取得

ソリューションの承認とプロジェクトからのチーム撤退の許可を示す最終的な承認を、顧客または組織の代表者からプロジェクト管理者が取得すると、プロジェクトは終了となります。この時点でチームが未処理作業の完了や展開作業のしあげの最中であっても、承認によって、プロジェクト完了が正式に承認されたことになります。

主要なマイルストーン : 展開の完了

展開フェーズのチェックリスト

展開フェーズを完了する前に、次のような事項について確認します。

  • IT 運用チームによる、運用およびサポートに対する責任範囲の承認

  • プロジェクトに関する承認の受領


目次


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Cc824665.icon_exe(ja-jp,TechNet.10).gifSolution Accelerator for Business Desktop Deployment ガイド (Version 2.0)
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最終更新日: 2005年10月3日

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