Application Virtualization Client のトラブルシューティング情報

適用対象: Application Virtualization

ここでは、Application Virtualization (App-V) Client のさまざまな問題をトラブルシュートする際に使用できる情報について説明します。

公開の更新がとても遅い

特定コンピュータの公開の更新が予想よりも大幅に長い時間かかる場合で、かつクライアントが [IconSourceRoot] 設定を使用している場合、[IconSourceRoot] に無効な URL が含まれていないかどうか確認します。無効な URL は、公開の更新中における大幅な遅延の原因となります。

ユーザーがサーバーに接続できずに非接続操作モードに入ってしまう

RTSPS プロトコルで構成された App-V Management Server を使用している時に、ユーザーが接続できずに非接続操作モードに入ってしまう場合は、サーバーで使用されている証明書が有効かどうかを確認します。無効な証明書ではユーザーは接続できず、ユーザーが非接続操作モードへ移行する原因となります。

アプリケーションが完全にキャッシュされていない場合に、ユーザーがパフォーマンスの低下を経験する

アプリケーションが完全にキャッシュされていない場合、アプリケーションの開始時または使用中に、ユーザーが一時的な遅延または断続的なパフォーマンスを経験する場合があります。これが起こる原因にはいくつかの可能性があります。たとえば、App-V Client がアプリケーションの自動読み込み処理中である、またはシーケンス外の要求を実行中であるなど。アプリケーションが完全にキャッシュされると、それ以降は問題は発生しません。

更新が削除された後、エラーが表示される

App-V Client から更新を削除するには、次のように正しい Windows Installer 3.1 コマンド形式を使用する必要があります。

Msiexec /I {F82584A0-D706-4D2D-9BC1-7E6D8BE3BB0F} MSIPATCHREMOVE={BE3DD018-9A1F-40FD-9538-C0A995CBD254} /qb /l*v "Uninstall.log"

古いコマンド形式の msiexec /package <GUID> /uninstall <GUID> ではエラー 6003 "Application Virtualization Client が起動できません" が表示されます。

アプリケーションを起動しようとすると、エラー コード 0A-0000E01E が発生します。

エラー コード 0A-0000E01E は、シーケンスされたアプリケーション パッケージが破損していることを示しています。問題を解決するには、パッケージを再びシーケンス処理します。

ユーザーが Q: ドライブに作成したファイルにアクセスできない

ユーザーがファイルを [Q:] ドライブに保存すると、ユーザーはドライブに対する読み込み権限がないので読み込むことができません。ユーザーは [Q:] ドライブにファイルを保存しないでください。

1D1 エラーが表示される

Open Software Descriptor (OSD) ファイルに、ファイルのストリーミング URL が間違って設定されている場合、App-V Client は “ファイルが見つかりません" エラーの代わりに 1d1 エラーを戻します。このエラーは、アプリケーションの起動に失敗し、ユーザーは強制的に非接続操作モードになっていることを示します。ファイル ストリーミング URL を正しく修正します。

いくつかのアプリケーションに誤ったアイコンが関連付けられている

公開動作でアイコンが使用される場合、App-V Client は最初にアイコン キャッシュの中から、オリジナルのソース パスと公開動作に与えられたアイコンのパスが一致するアイテムを検索し、キャッシュされたアイコンのコピーが存在するかどうかを確認します。App-V Client が一致するアイコンを見つけた場合は既にキャッシュされたアイコンを使用します。それ以外は新しいアイコンをキャッシュにダウンロードします。アイコンのパスがスクラッチ ディレクトリの場合または、新しいアイコンまたはパッケージのために再利用されている場合、以前の操作から間違ったアイコンをキャッシュから見つけ出す可能性があります。

ユーザーがアプリケーションの起動時に資格情報の入力を求められる

システム管理者がアクセスを制限した仮想アプリケーションをユーザーが起動しようとすると、ユーザーは資格情報の入力を求められることがあります。ユーザーは、アプリケーションを起動する権限を持つアカウントのユーザー名とパスワードを入力してから、Enter キーを押す必要があります。

App-V Client をバージョン 4.5 にアップグレードしてから公開更新に失敗する

ユーザーのデータ ディレクトリが以前に非標準的な場所 (%AllUsersProfile%\Documents\SoftGrid Client\Users\%ユーザー名%) に設定されていた場合、コンピュータの管理者権限を持たないユーザーは App-V Client をアップグレードした後、公開更新に失敗します。アップグレードの最中に、App-V Client のグローバル データ ディレクトリおよびそのすべてのサブディレクトリは、管理者のみに制限されたアクセス権で構成されます。アップグレード前にユーザーのデータ ディレクトリを変更し、グローバル データ ディレクトリのサブディレクトリ外に移動することで、この問題を回避できます。

インストールの失敗後に再起動が必要

何らかの理由でクライアントのインストールが失敗し、その後クライアントのインストールを数回試しても失敗する場合、Windows インストーラ ログにエラー "sftplay 失敗、エラー=1072" が表示されていないか確認します。エラーが表示されている場合、コンピュータを再起動してからクライアントのインストールを試みます。

破損した仮想アプリケーションの修理

Windows インストーラ パッケージ (MSI) ファイルを使用してインストールした仮想アプリケーション パッケージが何らかの理由で破損した場合、パッケージを再インストールします。Windows インストーラにある修復機能は、ユーザー ボリュームの更新は行いません。

参照:

その他のリソース

Application Virtualization Client リファレンス

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