アプリケーション パッケージを取得するためのクライアントを構成する方法

適用対象: Application Virtualization

クライアントが Application Virtualization (App-V) Management Server の公開サーバーとして構成されると、既定では次回の公開更新サイクルに、クライアントはサーバーから Open Software Descriptor (OSD) と、ユーザーが使用を承認されたパッケージそれぞれについてパッケージ マニフェスト ファイルを取得します。クライアントは、それらのファイルで定義されているパッケージ ソース情報を使用して、パッケージ コンテンツ、アイコン、およびファイルの種類の関連付けの参照先を判断します。

クライアントが、App-V Management Server からではなく、ローカルの App-V Streaming Server または、Web サーバーやファイル サーバーなどの別の代替ソースからパッケージ コンテンツ (SFT ファイル) を取得するようにしたい場合は、コンピュータの ApplicationSourceRoot レジストリ キーの値を設定して、別のサーバーのローカル コンテンツ共有をポイントします。OSD ファイルは、パッケージ コンテンツの元のソース パスを定義したままです。ただし、クライアントは OSD ファイルのコンテンツ パスで指定されているサーバーおよび共有の代わりに、ApplicationSourceRoot 設定の値を使用します。クライアントが、他のサーバーからコンテンツを取得するようリダイレクトされます。

また、パッケージ マニフェストまたは公開サーバーから送信されたパスの設定を上書きしたい場合は、OSDSourceRoot および IconSourceRoot レジストリ キーの値を構成できます。OSDSourceRoot は、公開中、アプリケーション パッケージの OSD ファイル取得のソース場所を指定します。IconSourceRoot は、公開中、アプリケーション パッケージの アイコン取得のソース場所を指定します。

注意

  • IconSourceRoot および OSDSourceRoot の設定は、パッケージ マニフェスト ファイルの値を上書きします。したがって、Windows Installer (.msi) ファイルを使った方法でパッケージを展開しようとすると、.msi ファイルに含まれるパッケージ マニフェスト ファイルの値もまた上書きされます。

  • App-V 4.5 SP1 のクライアントは、公開、および HTTP(S) によるストリーミングの両方で、ユーザーのコンピュータにある Internet Explorer のプロキシ サーバーの設定を使用します。

ApplicationSourceRoot レジストリ キーの値を構成するには

  • 次のレジストリ キー値の ApplicationSourceRoot を、UNC パスまたは URL のいずれかで構成します。

    HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Microsoft\SoftGrid\4.5\Client\Configuration\ApplicationSourceRoot

    汎用名前付け規則 (UNC) の正しい形式は \\コンピュータ名\共有フォルダ\[フォルダ][\] で、フォルダ は省略可能です。コンピュータ名 は、完全修飾ドメイン名 (FQDN) または IP アドレスです。共有フォルダ は、ドライブ文字にすることができます。OSD パスの \\コンピュータ名\共有フォルダ またはドライブ文字の部分のみが置き換えられます。

    URL パスの正しい形式は プロトコル://サーバー名:[ポート][/パス][/] で、ポート および パス は省略可能です。ポート を指定しないと、プロトコルの既定のポートが使用されます。OSD URL の プロトコル://サーバー:ポート の部分のみが置き換えられます。

    重要

    ApplicationSourceRoot の定義では環境変数はサポートされていません。

    使用できる URL および UNC パスの形式の例を、次の表に一覧で示します。

    ApplicationSourceRoot OSD ファイルの HREF パス 結果 備考

    rtsps://mainserver:322

    rtsp://appserver/productivity/office2k3.sft?customer=seq

    rtsps://mainserver:322/productivity/office2k3.sft?customer=seq

    rtsps://mainserver:322/prodapps

    rtsp://appserver/productivity/office2k3.sft?customer=seq

    rtsps://mainserver:322/prodapps/productivity/office2k3.sft?customer=seq

    https://mainserver:443/prodapps

    rtsp://appserver/productivity/office2k3.sft?customer=seq

    https://mainserver:443/prodapps/productivity/office2k3.sft?customer=seq

    rtsps://mainserver:322/prodapps

    rtsp://%SFT_APPVSERVER%:554/productivity/office2k3.sft?customer=seq

    rtsps://mainserver:322/prodapps/productivity/office2k3.sft?customer=seq

    rtsps://mainserver:322

    \\uncserver\share\productivity\office2k3.sft

    rtsps://mainserver:322/productivity/office2k3.sft

    ‘\’ は ‘/’ に変換されます

    rtsps://mainserver:322

    file://\\uncserver\share\productivity\office2k3.sft

    rtsps://mainserver:322/productivity/office2k3.sft

    ‘\’ は ‘/’ に変換されます

    \\uncserver\share

    rtsp://appserver/productivity/office2k3.sft?customer=seq

    \\uncserver\share\productivity\office2k3.sft

    ‘\’ は ‘/’ に変換され、パラメータは UNC パスに変換される時点で破棄されます

    \\uncserver\share\prodapps

    rtsp://appserver/productivity/office2k3.sft?customer=seq

    \\uncserver\share\prodapps\productivity\office2k3.sft

    ‘\’ は ‘/’ に変換され、パラメータは UNC パスに変換される時点で破棄されます

    M:

    \\uncserver\share\productivity\office2k3.sft

    M:\productivity\office2k3.sft

    M:\prodapps

    \\uncserver\share\productivity\office2k3.sft

    M:\prodapps\productivity\office2k3.sft

OSDSourceRoot の値を構成するには

  • 次のレジストリ キー値の OSDSourceRoot を UNC パスまたは URL のいずれかで構成します。

    HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Microsoft\SoftGrid\4.5\Client\Configuration\OSDSourceRoot

    UNC パスおよび URL を含む OSDSourceRoot の使用可能な形式の例を次に示します。

    \\コンピュータ名\共有フォルダ\リソース\\コンピュータ名\content、または <ドライブ>:\フォルダ名

    http://コンピュータ名/生産性/ または https://コンピュータ名/生産性/

IconSourceRoot の値を構成するには

  • 次のレジストリ キー値の IconSourceRoot を UNC パスまたは URL のいずれかで構成します。

    HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Microsoft\SoftGrid\4.5\Client\Configuration\IconSourceRoot

    UNC パスおよび URL を含む IconSourceRoot の使用可能な形式の例を次に示します。

    \\コンピュータ名\共有フォルダ\リソース または \\コンピュータ名\content または <ドライブ>:\フォルダ名

    http://コンピュータ名/生産性/ または https://コンピュータ名/生産性/

参照:

その他のリソース

コマンド ラインを使用して App-V Client レジストリ設定を構成する方法

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