IT エンジニアの日常
IT 業界は非常に忙しいことで有名ですが、その IT 業界で働くエンジニアの日常を考えてみると、提案書や進捗報告、納品時の成果物など、さまざまな文書を作る必要があるはずです。
本来やりたい仕事があるのに文書作りに追われ、提出する納品成果物としてのドキュメントは質より量で勝負し、自身が行った仕事のアピールに利用することも考えなければなりません。もしくは、作業に追われる毎日で、文書を作ったり修正したりしている時間がないという人もいるかもしれません。このような時間との戦いの中で、エンジニアは 1 つのツールに固着するようになっていきます。
私は Visio 派、僕は Excel 派、いやいや PowerPoint で全部作っておけばすぐにプレゼンができるよ。なんて話しはどこでも聞く話しですが、このままで良いのでしょうか?理想ばかり語っても何も変わりませんが、理想なくして改善もないので、あらためて理想と現実を理解することから始めましょう。
まず、文書は作って終わりではありません。自分だけ理解すればよいメモ書きではなく、あえて文書を作って共有する必要があるということは、その文書になんらかの価値があるということです。もちろん、作られた文書は誰が見てもわかるものでなければなりませんし、必要に応じて他の人が変更する可能性も考えなければなりません。スピードが求められる時代だからこそ、あの時作っておけばよかったと嘆きながら後でアタフタする状況をどうにか改善していかなければならないわけです。
そこで提案があります。
それは、「資料作り」を「情報管理」に変えるわけです。もう少し具体的に言うと、今まで単なるドキュメント作成だと思っていた仕事を情報管理のためのプロセスの 1 つに変えるのです。情報を管理するために作る資料となると、作ればよいという発想にはならないでしょう。また、情報を管理する上で、表には表の良さが、文章には文章の良さが、図には図の良さがあることを今一度理解しましょう。人は頭の中でイメージ出来る情報の方が理解しやすいはずなので、効率的・効果的な情報伝達に図は欠かせないはずです。そして、その図や表の良さを融合することも考えましょう。これは理想論ではありません。今回は、理想を実現するための方法に踏み込んで解説しようと思っています。
著者
高添 修
複雑で難しくみえる技術をわかりやすく伝える噛み砕き系エバンジェリスト。イベントやセミナーでのスピーカーはもちろんのこと、情報サイトやニュースレターで記事を執筆中。マイクロソフトが持つ数多くの製品を網羅的にカバーし、時には仮想化・自動化の戦略的なセッションも担当しているが、一番の興味は人の成長を手助けすることにある。