ISM-SMTP複製のセットアップ

このステップバイステップ ガイドでは Microsoft® Windows® 2000 オペレーティング システム ベースのドメイン間における SMTP (Simple Mail Transfer Protocol) 複製の構成法を説明します。また、Windows 2000 Active Directory™ディレクトリ サービスの中の ISM (Inter-Site Messaging) アーキテクチャの概要についても説明します。

概要

このガイドは、Microsoft® Windows® 2000 オペレーティング システム ベースの異なるドメインに属する 2 つのドメイン コントローラ間での Simple Mail Transfer Protocol (SMTP) 複製のセットアップ方法について説明します。

Windows 2000 オペレーティング システムは、Active Directory™ ディレクトリ サービスの情報に対して、以下の 3 レベルの接続機能を提供します。

  • 高速回線 (サイト内)

  • Point-to-point の低速回線 (リモート プロシージャ コールすなわち RPC、サイト間)

  • SMTP (サイト間)

Windows 2000 では、これらのサイトが相互に少なくとも Point-to-point の低速回線の RPC で接続されている場合、複数サイトにまたがるドメインを使用することができます。

Active Directory 複製に関しては、以下の事項を満たしている必要があります。

  • サイト内の複製には常に RPC を使用する。

  • サイト間の複製には、IP (Internet Protocol) による RPC、または SMTP が使用可能である。

  • SMTP によるサイト間の複製は、同一ドメインの複製物であるドメイン コントローラ (DC) に対してはサポートされません。このため、SMTP を用いたサイト間の複製は、スキーマ、構成、グローバル カタログ情報に対してのみサポートされます。

ネットワーク上に物理的な接続がないサイトがあり、それが SMTP (Simple Mail Transfer Protocol) によって通信可能な場合、そのサイトはメール ベースの接続のみ可能になります。SMTP の複製はサイト間でのみ使用可能です。同一ドメイン内でのドメイン コントローラ間の複製には SMTP は使用できません。ただし ドメイン間複製は SMTP 経由で行うことができます。SMTP はサイト間およびドメイン間複製に対してのみ使用可能です。SMTP による複製は、スキーマ、構成およびグローバル カタログの部分複製に対してのみ使用可能です。SMTP による複製は、自動的に複製されたスケジュールを監視します。

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