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Windows 2000 および Exchange 2000 Server 用語入門
最終更新日: 2000年6月28日

Exchange 2000 Server Pre-emPt Series より

PT100
Version 1.1

Paul Bowden

プログラム マネージャ - ヨーロッパ
Microsoft Exchange Server 製品部

prime01

prime02

                                                                                                                    
トピック

この文書の概要と対象範囲 この文書の概要と対象範囲
Windows 2000 と Active Directory - 略語および用語  Windows 2000 と Active Directory - 略語および用語
Exchange 2000 Server - 略語および用語  Exchange 2000 Server - 略語および用語

この文書の概要と対象範囲

この文書では、Microsoft Windows 2000 Active Directory (以下 Active Directory) および Microsoft Exchange 2000 Server (以下 Exchange 2000 Server) の中で最も共通して使用されている用語や略語について、その意味を説明します。この文書ではこれら 2 つの製品で使用されている用語をすべて列挙しているわけではありませんが、メッセージング システムの設計者に必要と思われる最も一般的な用語について説明しています。

この文書は次の一連のホワイト ペーパーをお読みになる前の用語入門としてご利用ください。

  • PT101 - Active Directory コネクタの配置

  • PT102 - Exchange 2000 Server のディレクトリ アクセスと Windows 2000 との統合

  • PT103 - Exchange 2000 Server の共存とアップグレード

  • PT104 - Exchange 2000 Server におけるメッセージのルーティングについて

  • PT105 - Exchange 2000 Server のストレージ技術について

  • PT106 - Exchange 2000 Server リアルタイム コラボレーション サービスの配置

  • PT107 - Exchange 2000 Server とのコラボレーション

メモ この文書の情報は Microsoft Windows 2000 RC2 および Microsoft Exchange 2000 Server ベータ 3 に基づいています。

このホワイト ペーパーのために情報を提供していただいた Glen Anderson はじめ Exchange プロダクト グループのスタッフに感謝します。

Windows 2000 と Active Directory - 略語および用語

Active Directory
Windows 2000 のディレクトリ サービス。Microsoft® Windows® NT Version 4.0 のセキュリティ アカウント マネージャ (SAM) に代わるものです。Active Directory は、フォレスト、1 つまたは複数のドメイン、組織単位、コンテナ、およびオブジェクトで構成されます。Active Directory 内部では、ユーザー、グループ、コンピュータ、プリンタ、アプリケーションなど、さまざまなオブジェクト クラスを表現できます。Active Directory の使用はそのスキーマによって決まります。

Active Directory コネクタ - ADC
Exchange Server 5.5 ディレクトリと Active Directory との間で情報をレプリケートするサービス。レプリケートされる情報には、メールボックス、カスタム受信者、および配布リストがあります。ADC は接続同意を使用してレプリケーションのための個々の設定を定義します。ADC には Windows 2000 版と Exchange 2000 版の 2 つのバージョンが存在します。詳細については、「PT101 - Active Directory コネクタの配置」を参照してください。

Active Directory サービス インターフェイス - ADSI
ディレクトリ サービス抽象化インターフェイス。コンポーネント オブジェクト モデル (COM) と互換性のある Visual Basic、VBScript、JavaScript、C、C++ などのプログラミング言語を使用して、基となるディレクトリ サービスへの共通のディレクトリ呼び出しを実行できるようになります。ADSI のプロバイダとしては、LDAP (Lightweight Directory Access Protocol)、NDS、Bindery、および Windows NT (SAM) があります。通常、プログラマやシステム管理者はディレクトリ エントリのバルク操作を自動化またはスクリプト化するために ADSI を使用します。

Lightweight Directory Access Protocol - LDAP
規格ベースのプロトコル。準拠しているディレクトリ サービスとのやり取りができるようにします。LDAP Version 2.0 ではディレクトリ データベースの内容を読み取ることだけが可能でしたが、RFC2251 のもとで規定された LDAP Version 3.0 では、ユーザーやアプリケーションからディレクトリ データベースの読み取りと書き込みを両方実行できます。

LDAP は Tim Howes 氏およびミシガン大学により開発されたものです。

アクセス制御エントリ - ACE
アクセス制御リスト上にあるユーザーやグループなどのオブジェクト。

アクセス制御リスト - ACL
オブジェクト、プロパティ、またはリソースに適用されるセキュリティ権限を記述したもの。通常、ACL にはメンバシップ (ACE) と、各メンバがオブジェクト、プロパティ、リソースなどの項目に対して実行できる関連動作または操作が含まれています。

エンタプライズ
「フォレスト」を参照してください。

グループ
Active Directory 内で定義され、ユーザー、コンタクト、または自分以外のグループなど、ほかのオブジェクトのメンバを含むオブジェクト。グループは必要に応じてその種類を "ディストリビューション" または "セキュリティ" に指定でき、そのスコープをローカル、ドメイン、またはユニバーサルのいずれかに指定できます。これらの仕様は Exchange Server 5.5 における配布リストに似ています。詳細については、「PT102 - Exchange 2000 Server のディレクトリ アクセスと Windows 2000 との統合」を参照してください。

グローバル カタロ
フォレストのための設定およびスキーマ名前付けコンテキストの完全なレプリカ、サーバーがインストールされているドメイン名前付けコンテキストの完全なレプリカ、およびフォレスト内のほかのすべてのドメインの部分的なレプリカを保持しているサーバー。グローバル カタログはフォレスト内のすべてのオブジェクトに関する情報を保持しており、それらの代替表現を自身のディレクトリに保持しています。しかし、ほかのドメイン内のオブジェクトの属性 (ジョブ タイトルや物理アドレスなど) については必ずしもそのすべてを保持しているとは限りません。グローバル カタログへのレプリケーション用としてタグが付けられている属性は、Microsoft 管理コンソール (MMC) スナップインである Active Directory スキーマ マネージャを通じて割り当てられます。フォレスト内には、グローバル カタログ属性レプリケーションのための "ポリシー" がただ 1 つ存在します。グローバル カタログは、フォレストに対してグローバルなポート 3268 で LDAP クエリをリッスンします。また、標準のドメイン コントローラが使用するポート 389 でローカル ドメイン クエリをリッスンします。

MMC スナップインの Active Directory サイトおよびサービスで、チェック ボックスのオン/オフを切り替えることにより、ドメイン コントローラをグローバル カタログにしたり、またはその逆にしたりできます。

コラボレーション データ オブジェクト 2.0 - CDO 2.0
Windows 2000 が動作しているコンピュータ上の SMTP (Simple Mail Transport Protocol) および NNTP (Network News Transport Protocol) の各プロトコル スタックにアプリケーション プログラムからアクセスできるようにする、高水準のアプリケーション プログラミング インターフェイス (API)。たとえば、メーラーの自動化ルーチンから、レポートを含む Web ページを電子メールで従業員に送信できます。CDO は Windows 2000 に組み込まれており、そのサービスは CDOSYS.DLL ファイルから提供されます。

コンタクト
組織外部のユーザーを表す非セキュリティ プリンシパル。コンタクトは通常電子メール アドレスを持っているため、ローカルの組織とリモート オブジェクトとの間のメッセージングが容易になります。コンタクトは Exchange Server 5.5 のカスタム受信者に似ています。

サイト
IP サブネットの集まり。同じサイト内にあるすべてのコンピュータは互いにローカル エリア ネットワーク (LAN) 並みの速度で高速接続されています。Exchange のサイトとは異なり、Active Directory のサイトには名前空間の単位は含まれません。たとえば、1 つのドメインの中に複数のサイトが存在したり、逆に 1 つのサイトが複数のドメインにわたって存在できます。

スキーマ
与えられた構造の内部にあるオブジェクトの使用方法を表すメタデータ (データに関するデータ)。Active Directory では、存在可能なオブジェクトの種類と、個々のオブジェクトの必須およびオプションの属性が、スキーマによって決められます。Windows 2000 Active Directory では拡張されたスキーマが導入されており、第三者が自分専用のオブジェクト クラスを作成できます。

スキーマには、Exchange Server のメッセージ転送エージェントやインフォメーション ストアなどのほかのコンポーネント用のものも存在します。

セキュリティ プリンシパル
ドメインにログオンしてネットワーク リソースにアクセスできるユーザー。Active Directory では、ユーザー オブジェクトはセキュリティ プリンシパルです。

非セキュリティ プリンシパルとは、Active Directory 内で代替表現されている、エンタプライズ内部のリソースにアクセスできないオブジェクトのことです。

接続同意
ADC を使用してレプリケートされる情報の設定。この設定情報には、レプリケーションに参加するサーバー、レプリケートするオブジェクト クラス (メールボックス、カスタム受信者、配布リスト ユーザー、コンタクト、およびグループ)、オブジェクトの配置に使用するコンテナと組織単位、および活動時間スケジュールが含まれます。

ドメイン コントローラ
あるドメインのユーザーを認証できるサーバー。フォレスト内部の各ドメインには少なくとも 1 台のドメイン コントローラが必要です。各ドメイン コントローラは、サーバーがインストールされているドメイン名前付けコンテキストの完全なレプリカと、フォレストのための設定およびスキーマ名前付けコンテキストの完全なレプリカを保持しています。ドメイン コントローラは Dcpromo ユーティリティを使用して格上げまたは格下げできます。

ドメイン ツリー
microsoft.comdog.microsoft.comcat.microsoft.com のように、隣接する名前空間を持つドメインの集まり。階層的な同じドメイン名を持たないフォレスト内部のドメインはそれぞれ別々のドメイン ツリーに配置されます。"連続しない名前空間" とは、フォレスト内での異なるドメイン ツリーどうしの関係を表す言葉です。

ドメイン ネーム サービス - DNS
規格ベースの主要プロトコル。クライアントとサーバー間が名前を IP (Internet Protocol) アドレスに (または IP を名前に) 解決できるようにします。Windows 2000 では、Dynamic DNS (DDNS) と呼ばれるサービスを提供することでこの概念をさらに拡張しています。DDNS は、管理者が手動でレコードを定義しなくても、クライアントとサーバーが自分自身をデータベースに自動登録できます。

ドメイン モード
Active Directory のドメインは "混在モード""ネイティブモード" のどちらかになることができます。混在モードの場合、ドメインには Windows NT 4.0 のドメイン モデルによる制限事項 (オブジェクトの個数が 40,000 など) が課せられます。しかし、Windows 2000 のドメイン コントローラと Windows NT 4.0 のバックアップ ドメイン コントローラは、同じドメインの中でシームレスに問題なく共存できます。いったんネイティブ モードに切り替えると元の混在モードには戻せなくなりますが、ディレクトリのオブジェクトの規模を無限に拡大でき、従来の SAM の制約を受けることもなくなります。ただし、ネイティブ モードへの切り替えには、すべてのドメイン コントローラを Windows 2000 にアップグレードすることが必要です。ネイティブ モードのドメインでは多くのグループの作成や入れ子など、Exchange 2000 に有益な機能が利用できます。

Windows NT 4.0 のメンバ サーバーは引き続きネイティブ モード ドメインの中に存在できます。また、ドメイン モードを切り替える前にクライアントを必ずしもアップグレードする必要はありません。

名前空間
単一の単位として管理できる、リソースの論理的な集まり。Active Directory の中ではドメインが名前空間を定義しています。

名前付けコンテキスト
ディレクトリ階層において、レプリケーション設定や権限構造などの階層自身のプロパティがある自己完結部分。Active Directory には、ドメイン、構成、およびスキーマの各名前付けコンテキストが含まれています。Exchange Server 5.5 でも、組織、アドレス帳ビュー、サイト、設定、およびスキーマという名前付けコンテキストが使用されています。

フォレスト ( またはエンタプライズ )
ドメインとドメイン ツリーが集まったもの。フォレストの暗黙名は、インストールされている最初のドメインの名前になります。フォレスト内のドメイン コントローラは、すべて同じ設定およびスキーマ名前付けコンテキストを共有します。既存のフォレストに結合するには Dcpromo ユーティリティを使用します。フォレスト内部の最初のドメインは削除できません。

ユーザー
Active Directory においてセキュリティ プリンシパル (ドメインにログオンできるユーザー) を表す言葉。ユーザーは電子メール アドレスや Exchange のメールボックスを持つこともでき、オブジェクトで電子メールやメールボックスが使用可能にできます。

ユーザー プリンシパル名 - UPN
各ユーザー オブジェクトに対してシステム管理者が設定できる多値属性。UPN により、基となるドメイン構造やその複雑さをユーザーから隠すことが可能になります。たとえば、フォレスト内部に 50 のドメインがあったとしても、ユーザーはそれらのドメインがあたかも同じドメイン内にあるかのようにシームレスにログオンします。システム管理者は一貫性を保つために UPN とユーザーの SMTP アドレスに同じものに設定できます。

ユーザーは次に示すさまざまな方法で Active Directory にログオンできます。

  • ユーザー名とドメイン名を指定する。

  • ユーザー ボックスで username@domain-name の規則を使用する。

  • pbowden@microsoft.com などのユーザー自身の UPN を使用する。

Exchange 2000 Server - 略語および用語

Active Directory コネクタ - ADC
Exchange Server 5.5 ディレクトリと Active Directory との間で情報をレプリケートするサービス。レプリケートされる情報には、メールボックス、カスタム受信者、配布リスト、およびサイト構成情報があります。ADC は接続同意 (CA) を使用してレプリケーションのための個々の設定を定義します。Exchange 2000 ADC は、Exchange 5.x と Exchange 2000 を同じ Exchange サイトの中で共存できるようにするためにも使用されています。

ADC には Windows 2000 版と Exchange 2000 版の 2 つのバージョンが存在します。詳細については、「PT101 - Active Directory コネクタの配置」を参照してください。

CDO システム管理 ( 旧名 Exchange 管理オブジェクト - EMO)
管理者が Exchange 2000 サーバー上のメッセージ キューやメールボックス ストレージ データなどの管理情報にプログラムからアクセスできるようにする API。

DSAccess
SMTP、メッセージ転送エージェント (MTA)、ストアなどのコンポーネントのためのディレクトリ参照サービスを提供する Exchange 2000 のコンポーネント。クライアント要求からは DSProxy サービスを使用してディレクトリ アクセスが行われます。詳細については、「PT102 - Exchange 2000 Server のディレクトリ アクセスと Windows 2000 との統合」を参照してください。

DSProxy
アドレス帳の参照と名前解決のために Outlook クライアントから Active Directory に MAPI (メッセージング アプリケーション プログラミング インターフェイス) DS 要求を代理 (参照) できる、Exchange 2000 のコンポーネント。詳細については、「PT102 - Exchange 2000 Server のディレクトリ アクセスと Windows 2000 との統合」を参照してください。

Exchange コンファレンス サービス - ECS
Exchange 2000 の主要なサービスの 1 つで、Exchange サーバー上において複数のユーザーが仮想的な部屋の中で会議を行えるもの。Exchange コンファレンス サービスは、部屋の予約を手配するコンファレンス管理サービスの使用と、クライアントからコンファレンス セッションに実際に接続するための T.120 マルチポイント制御ユニット (MCU) の使用を規定します。

EXIPC ( 旧名エポキシ )
IIS とストア プロセス (Inetinfo.exe および Store.exe) とでデータを非常に高速にやり取りできるようにするキュー処理層。この機能は Exchange 2000 サーバー上のプロトコル間およびデータベース サービス間で可能な限り最善のパフォーマンスを達成するために必要なものです。従来のアプリケーションでは、2 つのプロセス間でデータを転送するときにプロセッサがコンテキストを切り替える必要があります。

Exchange Server 5.5 では、NNTP、POP3 (Post Office Protocol 3)、IMAP (Interactive Mail Access Protocol) などの各種プロトコルが直接 Store.exe プロセスに組み込まれていたため、データ転送が非常に効率的でした。Exchange 2000 のアーキテクチャでは、管理の簡素化と将来のアーキテクチャのサポートのために、プロトコルがデータベースから分離されています。

Extensible Storage Engine - ESE ( または JET)
従来 JET と呼ばれていたもの。ESE は、Exchange Server において基となるデータベース構造への非常に低水準な API を定義する手段の 1 つです。Active Directory データベース (Ntds.dit) などのほかのデータベースも ESE を使用します。Exchange 2000 は ESE98 を使用します。

HTTP-DAV
「分散型編集およびバージョン管理」を参照してください。

Instant Messaging Presence Protocol - IMPP
クライアントがインスタント メッセージング サーバーとのやり取りに使用する規格ベースのプロトコル。IMPP は Microsoft や Lotus Notes をはじめとする大手ベンダによって現在開発が進められています。IMPP が承認されるまでの間、Exchange 2000 のインスタント メッセージング サービスは Microsoft が作成した RVP と呼ばれるプロトコルを使用します。

Internet Messaging Access Protocol Version 4 - IMAP4
メールボックス情報にアクセスするための規格ベースのプロトコル。IMAP4 は基本的なオンライン機能と受信トレイ以外のフォルダへのアクセスをサポートしているため、POP3 よりも優れたプロトコルであるといえます。Exchange Server 5.x および Exchange 2000 のどちらも IMAP4 をサポートしています。

Joint Engine Technology - JET
Exchange Server 4.0 および 5.0 において、基となるデータベース構造への低水準アクセスを規定するもの。JET Blue とも呼ばれます。Microsoft Access も JET の 1 形態である JET Red を使用してファイルにアクセスしますが、これら 2 つのテクノロジは互いにまったく異なるものです。Exchange Server 5.5 および Exchange 2000 では JET に代わって ESE が導入されています。

MDB
Exchange サーバーに実装されているデータベースのインスタンス。通常、1 個の MDB は格納しているデータの種類に応じてパブリックまたはプライベートとして識別されます。1 台の Exchange 2000 サーバーで最大 90 個までの MDB を扱えます。

Network News Transfer Protocol - NNTP
クライアントとサーバー間、およびサーバーどうしの間で USENET メッセージを転送するための簡単なコマンド バーブを持つ規格ベースのプロトコル。NNTP は TCP/IP (Transmission Control Protocol/Internet Protocol) のポート 119 を使用します。

OLE/DB
C や C++ などの低水準プログラミング言語から共通のクエリ言語を使用して異種のデータ ストアにアクセスできるようにするための API。OLE/DB は ODBC (Open Database Connectivity) に代わるものとみなされます。OLE/DB へのアクセスは Exchange 2000 や SQL Server などのデータ ストアによって可能となり、その結果アプリケーションの開発が従来よりも簡単かつ迅速に行えるようになります。

Visual Basic などの高水準プログラミング言語は、ADO を使用して OLE/DB 経由でのクエリを発行できます。

Outlook Web Access
Exchange Server のメールボックスおよびパブリック フォルダのデータへの Web ブラウザ インターフェイス。Exchange Server 5.x の Outlook Web アクセス クライアントは、コラボレーション データを HTML に表現するために Active Server Page を使用します。一方、Exchange 2000 の Outlook Web Access クライアントはストアへのネイティブ アクセスを使用します。

Post Office Protocol Version 3 - POP3
受信トレイ データへの簡単なアクセスを可能にする規格ベースのプロトコル。Exchange では Version 4.0 を除いてすべてのバージョンで POP3 がサポートされています。POP3 は TCP/IP のポート 110 を使用してクライアントからサーバーにアクセスします。

RVP ( 仮名 )
Microsoft が公開しているプロトコル。MSN メッセンジャー サービスと Exchange 2000 上に実装されるインスタント メッセージング サーバーとの間で使用されます。RVP は HTTP-DAV の拡張サブセットと XML (Extensible Markup Language) の Payload を使用して、インスタント メッセージングのクライアントとサーバー間で署名と通知を送信します。

Simple Message Transfer Protocol - SMTP
異なるメッセージング サーバーどうしでメッセージを転送できるようにする規格ベースの主要プロトコル。SMTP は RFC821 のもとで規定されており、簡単なコマンド バーブを使用して TCP/IP のポート 25 経由によるメッセージのトランスポートを容易にします。

T.120
Exchange のデータ コンファレンスで使用される規格ベースのプロトコル。Microsoft NetMeeting などのクライアントは T.120 と互換性があります。

Web-DAV
「分散型編集およびバージョン管理」を参照してください。

Web ストア
Exchange 2000 のデータベース アーキテクチャ。以前にリリースされた Exchange サーバーではパブリック フォルダなどのデータを MAPI だけを介して公開していましたが、Exchange 2000 では MAPI、HTTP、および Win32 の各層を介してそのすべてのデータを公開します。

したがって、Web ブラウザやネットワーク リダイレクタ付きの標準のクライアントを通じて、パブリック フォルダに格納されているオブジェクトを取得し、操作できます。Exchange 2000 のストアは自分自身をインストーラブル ファイリング システムとしてオペレーティング システムに公開しています。そのため、基となるデータにドライブ名を通じてアクセスでき、さらにこのドライブとフォルダを統一名前付け規則 (UNC) パスを介して共有でき、ほかのクライアントからもデータに接続できます。

アクティブ データ オブジェクト - ADO
OLE/DB の上層に構築され、Visual Basic や VBScript などの高水準プログラミング言語から共通のクエリ言語を通じて基となるデータ ストアにアクセスできる、プログラミング層。ADO では、Active Directory、Exchange 2000 ストア、または SQL データベースをデータ ストアにできます。

アドレス リスト サービス ( または MSExchangeAL)
Exchange システム アテンダントが提供する機能の 1 つ。RFC2254 の Lightweight Directory Access Protocol (LDAP) のフィルタ規則に基づいて、Active Directory 内でアドレス リスト コンテナを設定できます。たとえば、Exchange 2000 のグローバル アドレス リストは、関連する LDAP フィルタ ルールを持っています。詳細については、「PT102 - Exchange 2000 Server のディレクトリ アクセスと Windows 2000 との統合」を参照してください。

イベント シンク
新しいメッセージの受信など、定義済みのトリガによってアクティブにされるコード。通常、このコードは COM と互換性のある Visual Basic、VBScript、JavaScript、C、C++ などのプログラミング言語で記述されます。Exchange 2000 は次のイベント シンクをサポートしています。

  • トランスポート

  • プロトコル

  • ストア

ストア上のイベント シンクは同期 (イベントのトリガと同時にコードが実行される) または非同期 (イベントの発生後しばらくしてコードが実行される) にできます。

インスタント メッセージング - IM
ユーザーどうしでのリアルタイムのメッセージングとコラボレーションを可能にする Exchange 2000 のサービス。通常、クライアントは MSN メッセージャー クライアントを使用してインスタント メッセージングにログオンし、ほかのユーザーに署名します。詳細については、「PT106 - Exchange 2000 Server リアルタイム コラボレーション サービスの配置」を参照してください。

インストーラブル ファイリング システム
Web ストア」を参照してください。

エポキシ
EXIPC を参照してください。

仮想サーバー
IIS に標準で実装されている任意のサービス タイプのインスタンス。たとえば、仮想サーバーは次のインスタンスになれます。

  • FTP

  • IMAP

  • インスタント メッセージング (RVP)

  • HTTP (つまり Web)

  • NNTP

  • POP

  • SMTP

Exchange 2000 サーバーは、個々のコンピュータ上において種類が同じ複数の仮想サーバーのホストになれます。各仮想サーバーはそれぞれ、バインドされた IP アドレス、ポート番号、認証タイプなどの独自の設定プロパティを持つことができます。

仮想ルート
物理的な格納場所を指すショートカット ポインタ。通常、仮想ルートはユーザーやアプリケーションから複雑な階層を参照する代わりに、短い "愛称名" パスを使用して接続できるようにするものです。

Internet Information Server (IIS) は仮想ルートの概念を使用して、Web サーバーから提供されたリソースを公開します。

管理グループ
単一の単位として管理できる Exchange 2000 サーバーの集まり。管理グループには 0 個以上のポリシー、ルーティング グループ、パブリック フォルダ ツリー、モニタ、サーバー、コンファレンス サービス、およびチャット ネットワークを含めることができます。管理グループにセキュリティ設定 (権限) を適用すると、DS ツリー内のすべての子オブジェクトは管理グループ ノードと同じアクセス制御リスト (ACL) を継承します。管理グループはメッセージのルーティング トポロジを定義するものではなく、ルーティング トポロジはルーティング グループが処理します。

コラボレーション データ オブジェクト 1.21 - CDO 1.21 ( アクティブ メッセージングまたは OLE メッセージング )
アプリケーションから Exchange サーバー内部のデータ オブジェクトにアクセスできるようにするアプリケーション プログラミング インターフェイス (API)。CDO は、メッセージ (IPM.Note)、ポスト (IPM.Post)、アポイントメント (IPM.Appointment)、タスク (IPM.Task) などのさまざまなオブジェクト クラスの概念を規定します。メッセージ ストアとフォルダ階層も CDO 1.21 を通じて操作できます。

CDO 1.21 は Exchange Server 5.5 に組み込まれており、そのサービスは CDO.DLL ファイルから提供されます。

コラボレーション データ オブジェクト 2.0 - CDO 2.0
CDO 2.0 は前述の「Windows 2000 と Active Directory - 略語および用語」で定義されています。

コラボレーション デー オブジェクト 3.0 - CDO 3.0
CDO 2.0 のスーパーセット API。CDO 3.0 では、SMTP (Simple Mail Transport Protocol) および NNTP (Network News Transport Protocol) の各プロトコル スタックにプログラムからアクセスできるほか、メッセージ項目、アポイントメント、およびコンタクト カードの作成と操作がサポートされています。

CDO 3.0 は Exchange 2000 に組み込まれており、そのサービスは CDOEX.DLL ファイルから提供されます。

混在ビンテージ サイト
Exchange 5.x と Exchange 2000 サーバーが混在する Exchange 5.x サイト。

コンファレンス管理サービス - CMS
Exchange コンファレンス サービスでのオンライン会議のために仮想リソースの予約を手配するネットワーク サービス。通常の (ドメインではない) サイトはそれぞれアクティブなコンファレンス管理サービスを持っており、データ コンファレンス ユーザーのための高速接続を可能にします。

コンファレンス テクノロジ プロバイダ - CTP
リアルタイム ビデオ、オーディオ、テレフォニー統合などのデータ コンファレンス サービスを提供するプロバイダ。

サイト一貫性チェッカ - SCC
Exchange Server 5.5 ナレッジ一貫性チェッカ (KCC) の最新版。Exchange のサイト レプリケーション サービスの一部であり、これと連携して動作します。SCC により、Exchange 2000 と Exchange 5.5 とで相互運用を行う際、サイトおよび管理グループのナレッジについてその一貫性の維持が保証されます。また SCC により、メッセージング環境内部において設定変更が発生したときに Active Directory コネクタの接続同意を作成および無効化することが可能になります。

サイト レプリケーション サービス - SRS
RPC とメールベースのレプリケーションを使用して下方の Exchange 5.x サイトとの統合を可能にする、Exchange 2000 内のディレクトリ サービス。Exchange Server 5.5 で使用されるディレクトリに似ています。SRS は Active Directory コネクタと連携して動作し、Active Directory から Exchange 5.x ディレクトリ サービスへのサービスのレプリケーションを実現します。

システム アテンダント
アドレス リストの生成、アドレス帳のオフライン化、ディレクトリ参照機能など、通常はディレクトリ情報に関連する各種の機能を実行する、Exchange 2000 の中心的サービスの 1 つ。

シンク
「イベント シンク」を参照してください。

スキーマ
与えられた構造の内部にあるオブジェクトの使用方法を表すメタデータ (データに関するデータ)。Exchange においては Active Directory に関して使用されますが、ストアや MTA 内部の構造を表す際にも使用できます。

ストア
Exchange サーバー上のストレージ サブシステムに与えられる汎用名。この用語は、Store.exe プロセスおよび Exchange データベースのどちらにも使用できます。

ストレージ グループ
同じ ESE インスタンスとトランザクション ログを共有する Exchange 2000 サーバー上の (最大 6 つの) Exchange データベースの集まり。ストレージ グループ内のデータベースはそれぞれ個別にマウントおよびマウント解除できます。各 Exchange 2000 サーバーは最大 16 個までのストレージ グループのホストになれます。ストレージ グループのうちの 1 つはデータ復旧用に予約されています。

接続同意
Active Directory コネクタを使用してレプリケートする情報の設定。設定情報には、レプリケーションに参加するサーバー、レプリケートするオブジェクト クラス (メールボックス、カスタム受信者、配布リストおよびユーザー、コンタクト、およびグループ)、オブジェクトの配置に使用するコンテナと組織単位、および活動時間スケジュールが含まれます。

設定接続同意 - ConfigCA
Active Directory コネクタの一部として実装されている特殊な接続同意。下位の Exchange 5.x サイトから Active Directory 内の管理グループ、および逆方向に、設定名前付けコンテキスト データをレプリケートします。ConfigCAs はサイト レプリケーション サービスと連携して動作します。

動的配布リスト
LDAP クエリの送信を通じてメールを送信できる受信者の集まり。たとえば、売り上げ部門内部のすべてのユーザーに電子メールを送信する際、ユーザー名からなるリストを物理的に作成しなくても、ディレクトリ表現を使用することでメールを送信できます。動的配布リストは Exchange 2000 内部のトランスポート機能の 1 つです。

Exchange 2000 で動的配布リストを定義するためのユーザー インターフェイスはありません。これらの動的配布リストは ADSI などのインターフェイスを通じてプログラムから作成する必要があります。

名前サービス プロバイダ インターフェイス - NSPI
Outlook クライアントのディレクトリ要求を受け入れてそれらをアドレス帳プロバイダに渡すことのできる、DSProxy プロセスの一部。

パブリック フォルダ ツリー ( パブリック フォルダのルートおよび最上位階層 - TLH)
同じ階層の名前空間の下に作成されたパブリック フォルダの集まり。以前にリリースされた Exchange サーバーでは "すべてのパブリック フォルダ" と呼ばれる単一のツリーだけが使用されていましたが、Exchange 2000 では複数のツリーを定義できます。各ツリーは階層レプリケーションの 1 単位であり、1 つまたは複数のパブリック MDB にレプリケートできます。パブリック MDB は 1 つのツリーだけのホストとなることができます。Outlook などの MAPI クライアントからは "すべてのパブリックフォルダ" と呼ばれる単一のツリーにだけアクセスできますが、Web ストアを使用するネットワーキング クライアントや Web ブラウザなどのほかのクライアントからは、定義されているどのツリーにもアクセスできます。

被ホスト組織 ( 仮想サーバー、仮想コンピュータ、または仮想組織 )
仮想サーバー (つまり IMAP4 (Internet Message Access Protocol 4)、SMTP、POP3、NNTP、HTTP、RVP の各インスタンス)、ストレージ空間、リアルタイム コラボレーション機能など (必ずしもこれらに限定されるものではない)、1 つの会社のニーズに対応するためのサービスを提供するために存在する Exchange サービスの集まり。通常、被ホスト組織は、インターネット サービス プロバイダが同じ物理コンピュータ上に存在する複数の会社のホストとなるために使用します。ただし、被ホスト組織は単一の Exchange 2000 サーバーに限定されるものではありません。

ブリッジヘッド
この用語は次の 2 つの意味で使用されます。

  • Exchange 2000 のルーティング グループ間の転送点として機能する候補サーバー

  • インスタント メッセージング組織の接点として機能する候補サーバー

プロトコル ファーム
組織内のユーザーのための主要な接続点として使用される仮想サーバーの集まり。プロトコル ファームはバックエンド データの位置から接続プロトコルを抽象化するもので、これによりユーザーは物理的な位置を知らなくても情報にアクセスできます。

フロントエンド / バックエンド
クライアントからプロトコル サーバーの集まり (フロントエンド) にアクセスしてコラボレーション情報を取得する場合、およびクライアントが個別のサーバー (バックエンド) 上のデータ ストアと通信して物理データを取得する場合に使用される、Exchange 2000 の設定。フロントエンド/バックエンドの設定により、Exchange 関連のあらゆるデータを取得するための単一のスケーラブルな接点が利用できます。

分散型編集およびバージョン管理 - DAV (HTTP-DAV または Web-DAV)
HTTP/1.1 (Hypertext Transfer Protocol/1.1) の拡張版。Web サーバー上でのオブジェクトおよび属性の操作を可能にします。この用途のために特に設計されたわけではありませんが、DAV ではファイリング システムのようなプロトコルを使用してデータを制御できます。DAV のコマンドには、LockUnlockPropfind、および Proppatch があります。詳細については、「PT105 - Exchange 2000 Server のストレージ技術について」を参照してください。

ポリシー
Active Directory 内の同じクラスのオブジェクトに適用できる設定の集まり。Exchange 2000 においては、メールボックスのしきい値と保存されている削除済み項目が含まれることがあります。

マルチポイント制御ユニット - MCU
クライアントによるデータ コンファレンス セッションへの接続を可能にする T.120 プロトコルへの参照。MCU どうしはコンファレンス情報を転送するために互いに通信できます。

メールベース レプリケーション
ディレクトリ情報をメッセージング トランスポートを通じてレプリケートするためのメカニズム。この用語は Exchange 5.x のサイト内ディレクトリ レプリケーションを指すほか、SMTP を通じた Active Directory のレプリケーションも指します。

メタデータ
データに関するデータ。Exchange においては Active Directory の文脈でこの用語が使用できますが、ストアや MTA 内部の構造を表す際にも使用できます。

メタベース
IIS が使用するメタデータなどの各種メタデータを格納するストア。メタデータは Metaedit などのユーティリティで表示できます。

メタベース更新サービス
Active Directory からデータを読み取り、それをローカルの IIS メタベースに置き換える Exchange 2000 のコンポーネント。メタベース更新サービスにより、管理者は個々のシステムに永続的に接続しなくても仮想サーバーに対してリモートで設定変更を加えることができます。

メッセージ転送エージェント - MTA
Exchange Server のすべてのバージョンに組み込まれ、サーバーどうしの間で X.400 プロトコルを使用してメッセージを転送するコンポーネント。

メッセージング アプリケーション プログラミング インターフェイス - MAPI
Outlook などの Microsoft メッセージング アプリケーションがコラボレーション データにアクセスするために使用する API。MAPI、またはより具体的には MAPI リモート プロシージャ コール (RPC) も、Outlook クライアントと Exchange サーバーとの間でトランスポート プロトコルとして使用されます。

リソース
リアルタイムのコラボレーションにおいて、機能を表す Active Directory 内のユーザー オブジェクト。リソースは Outlook のユーザーが会議の予約やデータ コンファレンスのために使用します。

リモート プロシージャ コール - RPC
クライアントとサーバー間、およびサーバーどうしの間でデータを転送する、信頼性の高い同期的なプロトコル。Outlook クライアントはメールボックスやパブリック フォルダへのアクセスに MAPI RPC を使用します。また、混合ビンテージの組織で、Exchange 2000 サーバーは RPC を使用して Exchange Server 5.x MTA と通信します。

領域
@microsoft.com などの電子メール ドメインとインスタント メッセージング仮想サーバーとの間の関連付けを表す、インスタント メッセージングの用語。

リンク状態アルゴリズム - LSA
Exchange 2000 サーバーどうしでルーティング状態情報を伝達するために使用されるアルゴリズム。リンク状態情報の転送はネットワーキング テクノロジからの OSPF (Open Shortest Path First) の規則に応じて行われ、ルーティング グループ間では X-LSA-2 コマンド バーブを使用して SMTP 経由で、ルーティング グループ内部ではポート 3044 への TCP (Transmission Control Protocol) 接続を使用して、それぞれ転送されます。

リンク状態テーブル
リンク状態アルゴリズムにより伝達されたリンク状態情報を格納するために各 Exchange 2000 サーバー上で使用されるメモリ内データベース。リンク状態テーブルは、通信コストと接続のアベイラビリティに基づいて最も効率の良いメッセージ経路を評価するために使用されます。

ルーティング グループ
メッセージング データの相互転送をブリッジヘッドを介さずに 1 段階で実行できる Exchange 2000 サーバーの集まり。一般に、1 つのルーティング グループ内部にある Exchange サーバーどうしは帯域幅の大きい活発な相互ネットワーク リンクを持っています。

また、ルーティング グループは Outlook クライアントのためのパブリック フォルダ アクセスを定義します。

ルーティング グループ コネクタ - RGC
ルーティング グループを相互に接続する Exchange 2000 内のコネクタ。RGC は一方向的であり、接続を介した許容メッセージ タイプなどの設定プロパティを別々に持たせることができます。ルーティング グループ コネクタは、ローカルおよびリモートのブリッジヘッドの概念を使用して、ルーティング グループ内のどのサーバーがリンクを介して通信できるのかを指示します。RGC において基となるメッセージ トランスポートは SMTP または RPC のどちらかであり、リンク状態情報を使用してメッセージの宛先を効率良く指定します。

ルーティング サービス
リンク状態テーブルを作成する Exchange 2000 のコンポーネント。

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