Exchange 2007 Service Pack 1 のインストール時にはビルドからビルドへのアップグレード モードのみ使用できることを示すメッセージが表示される

 

適用先: Exchange Server 2007 SP1

トピックの最終更新日: 2008-11-17

ここでは、Microsoft Exchange Server 2007 Service Pack 1 (SP1) をインストールしようとするとき発生する可能性があるインストール エラーのトラブルシューティングを行う方法について説明します。

セットアップ プログラムを実行して Exchange Server 2007 SP1 をインストールするとき、次のエラー メッセージが表示されます。

Exchange バイナリ ファイルはインストールされていませんが、バックアップ設定のレジストリ キーが存在しています。ビルドからビルドへのアップグレード モードのみ使用できます。

原因

この問題は、Exchange サーバー上の Exchange Server\Bin フォルダに Exchhelp.chm ファイルが存在しない場合に発生する可能性があります。

解決方法

この問題を解決するには、以下の手順を実行します。

  1. インストール パッケージから Exchange 2007 SP1 ファイルを展開します。そのためには、以下の手順を実行します。
    1. [スタート] ボタンをクリックし、[ファイル名を指定して実行] をクリックします。次に、「cmd」と入力し、[OK] をクリックします。
    2. E2K7SP1En64.exe ファイルがあるディレクトリに移動します。
    3. e2k7sp1en64.exe /x」と入力し、Enter キーを押します。
    4. [展開されたファイルのディレクトリを選択する] ダイアログ ボックスでファイルの展開先パスを入力し、[OK] をクリックします。たとえば、「c:\exchange2007sp1files」と入力します。
    5. "展開の完了" メッセージが表示されたら、[OK] をクリックします。
  2. 該当する言語バージョンの Exchhelp.chm ファイルをファイルの展開先から Exchange サーバーの Exchange Server\Bin ディレクトリにコピーします。たとえば、C:\Exchange2007sp1\Setup\Serverroles\Common\mui\0409\Exchhelp.chm ファイルを %ProgramFiles%\Exchange Server\Bin ディレクトリにコピーします。
  3. 次のサービスが [自動] のスタートアップの種類に設定されており、開始されていることを確認します。
    • IIS 管理サービス (IISADMIN)
    • HTTP SSL (HTTPFilter)
         このサービスは Windows Server 2008 ベースのコンピュータにはありません。
    • World Wide Web 発行サービス (W3SVC)
  4. Exchange 関係のすべてのサービスが [自動] のスタートアップの種類に設定されており、開始されていることを確認します。
  5. コマンド ラインから Exchange 2007 SP1 のインストールを開始し、アップグレード オプションを指定します。そのためには、以下の手順を実行します。
    1. [スタート] ボタンをクリックし、[ファイル名を指定して実行] をクリックします。次に、「cmd」と入力し、[OK] をクリックします。
    2. コマンド プロンプトで、Exchange 2007 SP1 インストール ファイルを展開したディレクトリに移動します。たとえば、C:\Exchange2007sp1files ディレクトリに移動します。
    3. setup.com /mode:upgrade」と入力し、Enter キーを押します。Microsoft Exchange Server 2007 無人セットアップ プログラムが起動します。

詳細情報

Exchange Server 2007 SP1 のインストール方法の詳細については、「Release Notes for Exchange Server 2007 SP1」 (英語) を参照してください。

参照している情報が最新であることを確認したり、他の Exchange Server 2007 ドキュメントを見つけたりするには、Exchange Server TechCenter を参照してください。