Get-PSDrive
現在のセッション内の Windows PowerShell ドライブを取得します。
構文
Get-PSDrive [-LiteralName] <string[]> [-PSProvider <string[]>] [-Scope <string>] [-UseTransaction] [<CommonParameters>]
Get-PSDrive [[-Name] <string[]>] [-PSProvider <string[]>] [-Scope <string>] [-UseTransaction] [<CommonParameters>]
説明
Get-PSDrive コマンドレットは、現在のセッションにある Windows PowerShell ドライブを取得します。コンソール内の特定のドライブを取得することも、すべてのドライブを取得することもできます。
Get-PSDrive は次のドライブを取得します。
-- ネットワーク共有にマップされたドライブを含む Windows の論理ドライブ。
-- Certificate:、Function:、Alias: ドライブなど、Windows PowerShell プロバイダーによって公開されているドライブ、および Windows PowerShell レジストリ プロバイダーによって公開されている HKLM:、HKCU: ドライブ。
-- New-PSDrive を使用して作成したドライブ。
Get-PSDrive は、マッピングされた Windows のドライブのうち、Windows PowerShell コンソールを開いた後で追加または作成したものは取得しません。
パラメーター
-LiteralName <string[]>
Windows PowerShell ドライブ名を指定します。
LiteralName の値は、入力した内容のまま使用されます。ワイルドカードとして解釈される文字はありません。名前にエスケープ文字が含まれている場合は、単一引用符で囲みます。単一引用符で囲んだ文字はエスケープ シーケンスとして解釈されません。
必須 |
true |
位置 |
1 |
既定値 |
|
パイプライン入力を許可する |
true (ByPropertyName) |
ワイルドカード文字を許可する |
false |
-Name <string[]>
指定したドライブだけを取得します。ドライブ名または文字をコロン (:) なしで入力します。
必須 |
false |
位置 |
1 |
既定値 |
|
パイプライン入力を許可する |
true (ByPropertyName) |
ワイルドカード文字を許可する |
false |
-PSProvider <string[]>
指定された Windows PowerShell プロバイダーによってサポートされるドライブのみを取得します。FileSystem、Registry、または Certificate など、プロバイダーの名前を入力します。
必須 |
false |
位置 |
named |
既定値 |
|
パイプライン入力を許可する |
true (ByPropertyName) |
ワイルドカード文字を許可する |
false |
-Scope <string>
指定されたスコープの Windows PowerShell ドライブのみを取得します。指定可能な値は、Global、Local、Script、または現在のスコープの相対的な数値 (0 ~スコープの数。ここで 0 は現在のスコープを表し、1 はその親を表す) です。既定値は Local です。詳細については、「about_Scopes」を参照してください。
必須 |
false |
位置 |
named |
既定値 |
|
パイプライン入力を許可する |
true (ByPropertyName) |
ワイルドカード文字を許可する |
false |
-UseTransaction
コマンドを有効なトランザクションに含めます。このパラメーターは、トランザクションの進行中のみ有効です。詳細については、「about_Transactions」を参照してください。
必須 |
false |
位置 |
named |
既定値 |
|
パイプライン入力を許可する |
false |
ワイルドカード文字を許可する |
false |
<CommonParameters>
このコマンドレットは、次の共通パラメーターをサポートします: -Verbose、-Debug、-ErrorAction、-ErrorVariable、-OutBuffer、および -OutVariable。詳細については、次を参照してください: about_Commonparameters.
入力と出力
入力値の型は、コマンドレットへのパイプが可能なオブジェクトの型です。戻り値の型は、コマンドレットによって返されるオブジェクトの型です。
入力 |
なし パイプを使用してオブジェクトを Get-PSDrive に渡すことはできません。 |
出力 |
System.Management.Automation.PSDriveInfo Get-PSDrive は、セッション内の Windows PowerShell ドライブを表すオブジェクトを返します。 |
注
Get-PSDrive コマンドレットは、プロバイダーによって公開されているデータを使用するように設計されています。セッションで使用可能なプロバイダーの一覧を表示するには、「get-psprovider」と入力します。詳細については、「about_Providers」を参照してください。
例 1
C:\PS>get-psdrive
Name Provider Root
---- -------- ----
Alias Alias
C FileSystem C:\
cert Certificate \
D FileSystem D:\
Env Environment
Function Function
HKCU Registry HKEY_CURRENT_USER
HKLM Registry HKEY_LOCAL_MACHINE
Variable Variable
X FileSystem X:\
説明
-----------
このコマンドは、現在のセッションにある Windows PowerShell ドライブを取得します。
出力には、コンピューターのハード ドライブ (C:) および CD-ROM ドライブ (D:)、Windows PowerShell プロバイダーによって公開されたドライブ (Alias:、Cert:、Env:、Function:、HKCU:、HKLM:、Variable:)、およびネットワーク共有にマッピングされたドライブ (X:) が示されます。
例 2
C:\PS>get-psdrive d
Name Provider Root
---- -------- ----
D FileSystem D:\
説明
-----------
このコマンドは、コンピューターの D: ドライブを表示します。ドライブの文字の後にコロンがないことに注意してください。
例 3
C:\PS>get-psdrive -psprovider filesystem
Name Provider Root
---- -------- ----
C FileSystem C:\
D FileSystem D:\
X FileSystem X:\
Y FileSystem \\Server01\Public
Z FileSystem C:\Windows\System32
説明
-----------
このコマンドは、Windows PowerShell FileSystem プロバイダーによってサポートされているドライブのすべてを表示します。これには、固定ドライブ、論理パーティション、マッピングされたネットワーク ドライブ、および New-PSDrive を使用して作成したドライブでファイル システム ドライブにマッピングされたものが含まれます。
この例は、マッピングされた場所の名前が New-PSDrive で作成されたドライブの Root プロパティの値に含まれる場合を示しています。Windows ドライブには、ドライブの文字のルートのみがあります。
例 4
C:\PS>if (!(get-psdrive X)) {
new-psdrive -name X -psprovider Registry -root HKLM:\Network
}
else { write-host "The X: drive is already in use." }
説明
-----------
このコマンドは、X ドライブが Windows PowerShell ドライブ名として既に使用されているかどうかを確認します。使用されていない場合は、New-PSDrive コマンドレットを使用して HKLM:\Network レジストリ キーにマッピングされる Windows PowerShell ドライブを作成します。
例 5
C:\PS>get-psdrive -provider filesystem
C:\PS> get-psdrive -provider filesystem
Name Provider Root
---- -------- ----
C FileSystem C:\
D FileSystem D:\
X FileSystem X:\
Y FileSystem \\Server01\Public
Z FileSystem C:\Windows\System32
C:\PS> net use
New connections will be remembered.
Status Local Remote Network
-------------------------------------------------------------------------------
X: \\Server01\Public Microsoft Windows Network
C:\PS> [System.IO.DriveInfo]::getdrives()
Name : C:\
DriveType : Fixed
DriveFormat : NTFS
IsReady : True
AvailableFreeSpace : 39831498752
TotalFreeSpace : 39831498752
TotalSize : 79900368896
RootDirectory : C:\
VolumeLabel :
Name : D:\
DriveType : CDRom
DriveFormat :
IsReady : False
AvailableFreeSpace :
TotalFreeSpace :
TotalSize :
RootDirectory : D:\
VolumeLabel :
Name : X:\
DriveType : Network
DriveFormat : NTFS
IsReady : True
AvailableFreeSpace : 36340559872
TotalFreeSpace : 36340559872
TotalSize : 36413280256
RootDirectory : X:\
VolumeLabel : D_Drive
C:\PS> get-wmiobject win32_logicaldisk
DeviceID : C:
DriveType : 3
ProviderName :
FreeSpace : 39831252992
Size : 79900368896
VolumeName :
DeviceID : D:
DriveType : 5
ProviderName :
FreeSpace :
Size :
VolumeName :
DeviceID : X:
DriveType : 4
ProviderName : \\server01\public
FreeSpace : 36340559872
Size : 36413280256
VolumeName : D_Drive
C:\PS> get-wmiobject win32_networkconnection
LocalName RemoteName
-------------- ------------
x: \\server01\public
説明
-----------
この例は、Get-PSDrive によって表示されるファイル システム ドライブの種類を他のメソッドを使用して表示されるものと比較します。この例は、Windows PowerShell でドライブを表示するさまざまな方法を示すと共に、New-PSDrive を使用して作成したドライブには Windows PowerShell のみでアクセスできることを示しています。
最初のコマンドは、Get-PSDrive を使用して、Windows PowerShell コンソールのすべてのファイル システム ドライブを取得します。これには固定ドライブ (C: と D:)、マッピングされたネットワーク ドライブ (X:)、および New-PsDrive を使用して作成した 2 つの Windows PowerShell ドライブ (Y: と Z:) が含まれます。
マッピングされた Windows ネットワーク ドライブを表示する "net use" コマンドは、X ドライブのみを表示します。New-PSDrive によって作成されたドライブは表示せず、X: ドライブも \\Server01\Public にマッピングされていることを示します。
3 番目のコマンドは、Microsoft .NET Framework System.IO.DriveInfo クラスの GetDrives メソッドを使用します。このコマンドは、ドライブ X: を含む Windows ファイル システム ドライブを取得しますが、New-PSDrive によって作成されたドライブは取得しません。
4 番目のコマンドは、Get-WmiObject コマンドレットを使用して、Win32_LogicalDisk クラスのインスタンスを表示します。C:、D:、および X: ドライブを返しますが、New-PSDrive によって作成されたドライブは返しません。
最後のコマンドは、Get-WmiObject コマンドレットを使用して、Win32_NetworkConnection クラスのインスタンスを表示します。"net use" と同様に、X: ドライブのみを返します。
関連項目
概念
about_Providers
New-PSDrive
Remove-PSDrive
Get-Help
Get-Command
Get-Member