SQL Server 2005 SP3 の新機能

Microsoft SQL Server 2005 Service Pack 3 (SP3) には、SQL Server 2005 の累積的な更新プログラムのすべてが含まれており、カスタマ フィードバック プラットフォームを通じて報告された問題が修正されています。たとえば、サポート性の強化や、Windows エラー報告を通じて報告された問題への対応などです。

また、以下のコンポーネントで機能が追加または強化されています。

データベース エンジン

  • 既定では、DBCC CHECKDB、DBCC CHECKALLOC、DBCC CHECKTABLE、または DBCC CHECKFILEGROUP コマンドを SQL Server 2005 SP3 を実行しているサーバー上で使うと、すべてのエラー メッセージが表示されます。ALL_ERRORMSGS オプションを指定しても省略しても、効果はありません。以前のバージョンの SQL Server では、ALL_ERRORMSGS を指定しない場合、オブジェクトごとに最初の 200 個までのエラー メッセージだけが表示されます。

Notification Services

  • SQL Server 2005 Notification Services コンポーネントのこのリリースでは、SQL Server 2005 データベース エンジン および SQL Server 2008 データベース エンジン のインスタンスに対する SQL Server 2005 Notification Services の実行がサポートされます。

レプリケーション

  • sp_showpendingchanges ストアド プロシージャが更新され、新しいパラメータ @show_rows が追加されました。このパラメータは、サブスクライバの保留中の変更の識別に役立ちます。詳細については、「sp_showpendingchanges (Transact-SQL)」を参照してください。

Reporting Services

  • Teradata データベースに基づくレポート モデルの作成がサポートされるようになりました。Business Intelligence Development Studio のモデル デザイナとレポート マネージャを使用して、バージョン 12.00 またはバージョン 6.20 を実行する Teradata データベースに基づいたレポート モデルを生成できます。詳細については、「Teradata ベースのレポート モデルの作成と使用」を参照してください。
  • PDF 表示拡張機能では、ANSI 文字がサポートされ、日本語、韓国語、繁体字中国語、簡体字中国語、キリル文字、ヘブライ語、アラビア語の Unicode 文字を変換できるようになりました。PDF 表示拡張機能は、可能な限り、PDF ファイルでレポートを表示するために必要な各フォントのサブセットを埋め込みます。詳細については、「PDF 出力のデザイン」を参照してください。
  • SharePoint 統合モードでは、通常、ネイティブ モードでの場合よりもレポートの実行が遅くなります。この遅延の主な原因は、実行される SharePoint オブジェクト モデル呼び出しにあります。SQL Server 2005 SP3 では、SQL Server 2005 Reporting Services (SSRS) によって実行される SharePoint オブジェクト モデル呼び出しの多くが最適化されました。この最適化によって、レポートのパフォーマンスをネイティブ モードと比較した場合の遅延が軽減されました。

その他の情報

SQL Server 2005 SP3 に含まれている累積的な更新プログラムの一覧については、サポート技術情報の資料 955706 を参照してください。

参照

概念

Books Online の新しいトピックと更新されたトピック (2008 年 11 月 17 日)

その他の技術情報

Microsoft SQL Server 2005 SP3 リリース ノート

ヘルプおよび情報

SQL Server 2005 の参考資料の入手