サポートされる移行パスと共存のシナリオ
トピックの最終更新日: 2010-02-19
このトピックでは、Office Communications Server の旧バージョンから Office Communications Server 2007 R2 に移行するためにサポートされる移行パスと、段階的な移行の際にサポートされる共存型の構成の概要について説明します。詳細については、「移行」を参照してください。
Office Communications Server 2007 R2 へは、次の旧バージョンから移行できます。
- Office Communications Server 2007
- Live Communications Server 2005 Service Pack 1 (SP1)
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| Office Communications Server 2007 R2 では、バックエンド データベース スキーマが変更されています。 |
移行方法
すべての Office Communications Server トポロジとサーバーの役割の移行がサポートされています。あるトポロジから別のトポロジ、たとえば、Standard Edition サーバーから集中構成の Enterprise Edition サーバーに移行できます。
次の 2 種類の移行方法がサポートされます。
- サイド バイ サイド移行
この移行方法は、Office Communications Server 2007 と Live Communications Server 2005 SP1 の展開でサポートされます。
サイド バイ サイド移行では、新しい Office Communications Server 2007 R2 構成が Office Communications Server 2007 構成と並行して構築されます。新しい構成が完全に検証された後に、ユーザーが元の構成から新しい構成に移動されます。この方法では、移行中に追加サーバーが必要であり、新しい構成ではシステム名とプール名が異なります。この種類の移行中は、サービスは短時間停止されるか、または停止されません。 - アンインストール/再インストール
この移行方法は、ハードウェアが要件を満たしている場合に、Office Communications Server 2007 の展開と Live Communications Server 2005 SP1 の展開でサポートされます。ハードウェア要件の詳細については、「Office Communications Server の内部コンポーネントの要件」を参照してください。
この種類の移行は、障害回復に似ています。すべてのユーザー データと構成データがエクスポートされ、バックアップ先に格納されます。Office Communications Server 2007 がアンインストールされ、Office Communications Server 2007 R2 がインストールされた後に、すべてのユーザー データと構成データが復元されます。この移行方法では、サーバー (新しいハードウェアや既存のハードウェアを含む) を再利用し、既存のシステム名とプール名および IP アドレスを維持することができます。この種類の移行中は、より長い時間、サービスが停止されることが予想されます。この方法では、オペレーティング システムを 32 ビットから 64 ビットにアップグレードする必要があります。
移行は段階的な方法で実行できます。Office Communications Server 2007 からの移行は、内部ネットワークから始まり、境界ネットワークに進みます。Live Communications Server 2005 SP1 からの移行は、境界ネットワークから始まり、内部ネットワークに進みます。
移行が開始される前に、Active Directory のドメインとフォレストが「環境要件」で指定されている要件を満たす必要があります。
アンインストール/再インストールによる移行時に、オペレーティング システムを 64 ビット版にアップグレードする必要があります。Microsoft SQL Server は、SQL Server 2005 SP2 以降または SQL Server 2008 にアップグレードする必要があります。
段階的な移行
ここで説明する共存シナリオでは、段階的なサイド バイ サイド移行をサポートします。サポートされる段階的な移行シナリオおよび移行ステップの詳細については、Microsoft Web サイトの Office Communications Server 2007 R2 TechNet ライブラリ (https://go.microsoft.com/fwlink/?LinkID=132106) で「移行」のドキュメントを参照してください。
共存シナリオ
ここでは、段階的な移行時に相互運用できるコンポーネントを示します。
.gif "Dd425356.note(ja-jp,office.13).gif") 注: |
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| このセクションで説明されていない共存シナリオはサポートされません。 |
次の共存シナリオがサポートされます。
- Office Communications Server 2007 R2 エンタープライズ プールまたは Standard Edition サーバーは、インサイド アウトの移行を支援する次の Office Communications Server 2007 サーバーの役割と通信できます。
ディレクター
エッジ サーバー
Microsoft Office Communicator Web Access
重要:Office Communications Server 2007 R2 エンタープライズ プールおよび Standard Edition サーバーは Communicator Web Access 2007 バージョンと通信できますが、Office Communications Server 2007 R2 の Active Directory の準備ステップを実行した後に Communicator Web Access 2007 バージョンを展開することはできません。詳細については、「共存時の制限」、および Microsoft Web サイトの Office Communications Server 2007 R2 TechNet ライブラリ (https://go.microsoft.com/fwlink/?LinkID=132106) で「移行」のドキュメントを参照してください。 仲介サーバー
- Office Communications Server 2007 R2 エッジ サーバーまたはディレクターは、Live Communications Server 2005 SP1 エンタープライズ プールまたは Standard Edition サーバー (IM のみ) と通信できます。
- Office Communications Server 2007 R2 エンタープライズ プールまたは Standard Edition サーバーは、次のクライアントをサポートできます。
- Office Communicator 2007
- Office Communicator 2005 (IM およびプレゼンスのみ。拡張プレゼンスと音声/ビデオはサポートされていません)
- Office Live Meeting 2007
- Office Communications Server 2007 R2 仲介サーバーは、Office Communications Server 2007 エンタープライズ プールまたは Standard Edition サーバーと通信できます。
- Office Communications Server 2007 R2 監視サーバーは、Office Communications Server 2007 R2 エンタープライズ プールまたは Standard Edition サーバーに所属する Office Communicator 2007 クライアントおよび Office Communicator 2005 (CDR のみ) クライアントから詳細な通話の記録 (CDR) データと Quality of Experience (QoE) データを受信できます。
- Office Communicator 2007 R2 または Communicator Web Access 2007 R2 を使用しているユーザーは、ユーザーの所属先に関係なく、次のクライアントを使用してユーザーと通信できます。
- Office Communicator 2007 (IM、音声/ビデオ、Web 会議をサポート)
- Communicator Web Access 2007 バージョン (IM、音声/ビデオ、Web 会議をサポート)
- Office Communicator 2005 (IM とレガシ プレゼンスをサポート)
- Communicator Web Access 2005 バージョン (IM とレガシ プレゼンスをサポート)
共存時の制限
Office Communications Server 2007 R2 ではバックエンド データベース スキーマが変更されているので、Office Communications Server 2007 R2 エンタープライズ プール用の新しい SQL Server インスタンスが必要です。必要なレベルの SQL Server 2005 がある既存のバックエンド データベースは、Office Communications Server 2007 R2 バックエンド データベースをホストできますが、共存させるバックエンドには、パフォーマンス上の制限が発生することがあります。
Office Communications Server 2007 R2 管理ツールを使用して Office Communications Server 2007 サーバーを管理することはできません。Office Communications Server 2007 コンポーネントを管理するには、移行中に Office Communications Server 2007 管理ツールをインストールします。
Office Communications Server 2007 R2 アーカイブ サーバーは Office Communications Server 2007 コンポーネントと相互運用できず、Office Communications Server 2007 アーカイブ サーバーは Office Communications Server 2007 R2 コンポーネントと相互運用できません。アーカイブ サービスのバージョンは、プールのバージョンと一致する必要があります。
Office Communications Server 2007 R2 仲介サーバーと Office Communications Server 2007 R2 に所属するクライアントは、Office Communications Server 2007 QoE 監視サーバーと相互運用できません。Office Communications Server 2007 プールも、Office Communications Server 2007 R2 監視サーバーと相互運用できません。ただし、Office Communications Server 2007 R2 プールと Office Communications Server 2007 R2 監視サーバーの両方がインストールされている場合、Office Communications Server 2007 仲介サーバーはその両方と相互運用できます (つまり、Office Communications Server 2007 R2 監視サーバーによってキャプチャされた QoE レポートを正常に送信できます)。
外部音声コントロールには、Office Communications Server 2007 R2 仲介サーバーが必要です。段階的なサイド バイ サイド移行では、すべての仲介サーバーが Office Communications Server 2007 R2 にアップグレードされるまで、外部音声コントロールを有効にしないでください。
Office Communications Server 2007 R2 エッジ サーバーは、Office Communications Server 2007 からの移行がインサイド アウトである必要があるため、Office Communications Server 2007 Enterprise プールまたは Standard Edition サーバーと通信できません。ただし、Office Communications Server 2007 R2 エッジ サーバーとディレクターは Live Communications Server 2005 SP1 エンタープライズ プールまたは Standard Edition サーバーと通信できるため、Live Communications Server 2005 SP1 からの外部からの移行パスをサポートします。
Live Communications Server 2005 アプリケーション プログラミング インターフェイス (API) を使用するアプリケーションはサポートされません。
Office Communications Server 2007 に UC AJAX API を使用するアプリケーションを既に構築した、または構築を計画していて、Office Communications Server 2007 R2 の展開も計画している場合、Office Communications Server 2007 R2 の Active Directory の準備ステップを実行する前に、Communicator Web Access (2007 リリース) を正常に展開する必要があります。Office Communications Server 2007 R2 の Active Directory の準備ステップを実行する前に、既存のバージョンの Communicator Web Access (2007 リリース) を保持するか、新しいバージョンの Communicator Web Access (2007 リリース) を展開できます。詳細については、Microsoft Web サイトの Office Communications Server 2007 R2 TechNet ライブラリ (https://go.microsoft.com/fwlink/?LinkID=132106) で「移行」のドキュメントを参照してください。
Office Communicator 2007 R2 を使用するユーザーは、Communications Server 2007、または Live Communications Server 2005 SP1 エンタープライズ プールまたは Standard Edition サーバーに所属することはできません。
共存シナリオに必要な更新プログラム
移行中に、以前のコンポーネントと Office Communications Server 2007 R2 の間の共存をサポートするために、製品の更新プログラムが必要になる場合があります。必要な更新プログラムは次のとおりです。
Office Communicator 2007 と Office Communications Server 2007 R2 を共存させるには、Office Communicator 2007 の最新の更新プログラムのロールアップ パッケージを適用する必要があります。このロールアップ パッケージはマイクロソフト サポート技術情報の記事 957465 で提供されています。詳細については、サポート技術情報の記事 957465「Communicator 2007 修正プログラム ロールアップ パッケージについて: 2008 年 12 月 19 日」(https://go.microsoft.com/fwlink/?LinkId=139874 (英語のみ)) を参照してください。
Mediation Server 2007 と Office Communications Server 2007 R2 を共存させるには、マイクロソフト サポート技術情報の記事 956829 で提供されている更新プログラムを適用する必要があります。詳細については、サポート技術情報の記事 956829「Communications Server 2007 仲介サーバーの更新プログラム パッケージについて (2008 年 10 月) (機械翻訳)」(https://go.microsoft.com/fwlink/?LinkId=139876 (英語のみ)) を参照してください。また、QoE レポートを送信するために、仲介サーバー 2007 を Office Communications Server 2007 R2 に関連付けるためのスクリプトも必要です。詳細については、「Associate Office Communications Server 2007 or Office Communications Server 2007 R2 Mediation Server with Office Communications Server 2007 R2 Pool (Office Communications Server 2007 または Office Communications Server 2007 R2 の仲介サーバーを Office Communications Server 2007 R2 のプールに関連付ける)」(https://go.microsoft.com/fwlink/?LinkId=144354 (英語のみ)) を参照してください。
Office Communications Server 2007 と Office Communications Server 2007 R2 を共存させるには、マイクロソフト サポート技術情報の記事 956389 で提供されている更新プログラムを適用する必要があります。詳細については、サポート技術情報の記事 956389「Communications Server 2007 の更新プログラム パッケージについて: 2008 年 11 月」(https://go.microsoft.com/fwlink/?LinkId=137299 (英語のみ)) を参照してください。
Office Communicator 2005 と Office Communications Server 2007 R2 を共存させるには、Office Communicator 2005 の最新の更新プログラムのロールアップ パッケージを適用する必要があります。このロールアップ パッケージはマイクロソフト サポート技術情報の記事 949280 で提供されています。詳細については、サポート技術情報の記事 949280「Communicator 2005 修正プログラム ロールアップ パッケージについて: 2008 年 12 月 19 日」(https://go.microsoft.com/fwlink/?LinkId=139875 (英語のみ)) を参照してください。
重要:この更新プログラムを適用する場合は、まず、マイクロソフト サポート技術情報の記事 950614 で提供されている更新プログラムを適用して、Office Communicator 2005 ユーザーが Live Communications Server 2005 SP1 サーバーに引き続きログインできるようにしておく必要があります。前提条件となるこの更新プログラムは、マイクロソフト サポート技術情報の記事 950614 で提供されています。詳細については、サポート技術情報の記事 950614「Live Communications Server 2005 Service Pack 1 の更新プログラムについて: 2008 年 9 月」(https://go.microsoft.com/fwlink/?LinkId=140105 (英語のみ)) を参照してください。 Live Communications Server 2005 SP1 では、グローバル設定をシステム コンテナーから構成コンテナーに移行する場合、マイクロソフト サポート技術情報の記事 911996 で提供されている更新プログラムを適用する必要があります。詳細については、サポート技術情報の記事 911996「2006 年 7 月 11 日に再リリースされた Live Communications Server 2005 更新プログラム (2006 年 2 月 10 日) について」(https://go.microsoft.com/fwlink/?LinkId=132177 (英語のみ)) を参照してください。
音声ビデオ会議については、マイクロソフト サポート技術情報の記事 956831 で提供されている更新プログラムを適用することをお勧めします。詳細については、マイクロソフト サポート技術情報の記事 956831「Office Communications Server 2007 音声ビデオ会議サーバーの更新プログラム パッケージについて: 2008 年 10 月」(https://go.microsoft.com/fwlink/?LinkId=139896 (英語のみ)) を参照してください。