Office Communications Server のユーザーの作成と有効化

トピックの最終更新日: 2009-04-28

ユーザーが Office Communications Server の機能にアクセスできるようにするには、Office Communications Server 用のユーザー アカウントを作成し、構成する必要があります。ここでは、ユーザー アカウントを作成および構成するうえで必要な情報について説明します。

Active Directory ドメイン サービスでのユーザーの作成

ユーザー アカウントは、Active Directory ドメイン サービス (AD DS) で作成します。

ユーザー アカウントを作成するには

  1. Active Directory ドメインに参加しており、Office Communications Server 管理ツールがインストールされているサーバーに、DomainAdmins グループのメンバとしてログオンします。

  2. [スタート] ボタンをクリックし、[ファイル名を指定して実行] をクリックします。

  3. [名前] ボックスに「dsa.msc」と入力し、Enter キーを押します。

  4. ユーザーを作成する Users コンテナまたは別のコンテナを右クリックします。次に、[新規作成] をクリックし、[ユーザー] をクリックします。

  5. 新しいオブジェクト - ユーザー ウィザードを完了します。

ユーザーに対する Office Communications Server 2007 R2 の有効化

Active Directory でユーザーを作成した後、ユーザーを有効にして、Office Communications Server に接続できるようにします。Office Communications Server には、クライアント アプリケーションが拡張プレゼンス情報を公開したり、購読したりするためのインフラストラクチャが用意されています。拡張プレゼンス インフラストラクチャには、カテゴリとコンテナが含まれます。カテゴリは、状態、場所、予定表状態などのプレゼンス情報の集まりです。コンテナは、他のユーザーに公開する情報に基づいて、各種カテゴリのプレゼンス情報のインスタンスをグループ化する論理的な容器です。ユーザーに対して Office Communications Server 2007 R2 を有効にすると、拡張プレゼンスが自動的に有効になります。この設定を元に戻すことはできません。

Dd441206.important(ja-jp,office.13).gif重要:
拡張プレゼンスが有効になっているユーザーが Office Communicator 2007 R2 クライアントを使用して Office Communications Server にサインインした場合、そのユーザーのアカウントは拡張プレゼンスを使用するように変換されます。それ以降、そのユーザーは、Live Communications Server 2005 SP1 にサインインできなくなります。また、Communicator Web Access (2005 リリース) や Communicator Mobile (2005 リリース) を含む、Communicator 2007 以前のバージョンの Communicator を使用してサインインできなくなります。
Live Communications Server 2005 SP1 または Office Communications Server 2007 サーバーが存在する環境に Office Communications Server 2007 R2 を展開する場合は、「サポートされる移行パスと共存のシナリオ」を参照してください。

Office Communications Server に対してユーザーを有効化するには

  1. RTCUniversalUserAdmins グループのメンバとして、Office Communications Server、または Office Communications Server 2007 管理ツールがインストールされ、Active Directory ドメインに参加している別のサーバーにログオンします。

  2. [スタート] ボタンをクリックし、[ファイル名を指定して実行] をクリックします。

  3. [名前] ボックスに「dsa.msc」と入力し、[OK] をクリックします。

  4. Users フォルダまたはユーザーが属する他の組織単位に移動します。

  5. Office Communications Server を有効にする各ユーザーのユーザー名を右クリックし、[ユーザーを Communications Server に対して有効にする] をクリックします。

  6. [Office Communications Server ユーザーの有効化ウィザードへようこそ] ページで、[次へ] をクリックします。

  7. [サーバーまたはプールの選択] ページで、一覧からサーバーを選択し、[次へ] をクリックします。

  8. [サインイン名の指定] ページで、次のいずれかの操作を行って、セッション開始プロトコル (SIP) アドレスを生成する方法を指定します。

    • ユーザーの電子メール アドレスから SIP アドレスを生成するには、[ユーザーの電子メール アドレスを使用する] をクリックします。ユーザーの電子メール アドレスを設定した場合にのみ、このオプションを選択します。

    • ユーザーのプリンシパル名から SIP アドレスを生成するには、[userPrincipalName を使用する] をクリックします。

    • ユーザーのフル ネームを使用して SIP アドレスを生成するには、[次の形式を使用する: <first name>.<lastname>@] をクリックし、Office Communications Server ドメインを選択します。

    • ユーザーの SAM アカウントを使用して SIP アドレスを生成するには、[次の形式を使用する: <SAMAccountName>@] をクリックし、Office Communications Server ドメインを選択します。

      Dd441206.note(ja-jp,office.13).gif注:
      示されたオプション以外の形式を使用して SIP アドレスを構成する必要がある場合は、ユーザーを個別に有効にするか、Office Communications Server 2007 ソフトウェア開発キットを使用して、ユーザーのグループを有効にできます。
  9. [次へ] をクリックします。

  10. 設定を確認し、[次へ] をクリックします。

  11. ユーザーが正常に有効化されたことを確認し、[完了] をクリックします。

ユーザーのために、Web 会議の招待状を受信するためのメールボックスを作成する方法については、Microsoft Exchange Server のマニュアルを参照してください。