Communicator Web Access の展開 (2007 R2 リリース)

トピックの最終更新日: 2009-11-20

Microsoft Office Communicator Web Access (2007 R2 リリース) を使用すると、Office Communicator を使用していないユーザーに対して、インスタント メッセージング (IM)、プレゼンス、電話会議、デスクトップ共有などの Office Communications Server サービスを提供できます。次のようなユーザーが対象となります。

  • Microsoft Windows を実行していないユーザー。たとえば、Macintosh ユーザーや Linux ユーザーは、サポートされている Web ブラウザを使用すると、電話会議やデスクトップ共有セッションに参加できます。
  • 組織のファイアウォールの外側からログオンするユーザー。たとえば、営業担当者はホテルの客室やインターネット カフェからインターネットにログオンして本社に常時接続できます。Communicator Web Access を使用するのに仮想プライベート ネットワーク (VPN) 接続は不要です。
  • ロックダウンされたコンピュータを使用するユーザー。インスタント メッセージング、リッチ プレゼンスなどの機能を利用するのに必要なソフトウェアは、サポートされている Web ブラウザだけです。
  • 自分の組織またはフェデレーション パートナーの Active Directory ドメインにアカウントを持っていないユーザー。匿名ユーザーは、電話会議やデスクトップ共有セッションに招待することができ、認証を受ける必要はありません。

Communicator Web Access は Office Communications Server 2007 R2 の拡張機能です。スタンドアロン アプリケーションではありません。Communicator Web Access は、Active Directory フォレスト内のどこかに Office Communications Server 2007 R2 をあらかじめインストールしておかないとインストールできません。Office Communications Server 2007 R2 が必要であること以外に、Communicator Web Access のサーバーとクライアントの両方にソフトウェア要件とハードウェア要件があります。詳細については、「Communicator Web Access の要件の確認」を参照してください。

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Communicator Web Access には、ニーズと予算に応じたさまざまな展開オプションがあります。次に例を示します。

  • Communicator Web Access は 1 台の専用サーバーに展開できます。1 台の Communicator Web Access サーバーで、約 5,000 人のユーザーに同時に対応できます (サーバーが最小ハードウェア要件を満たしており、ユーザーがインスタント メッセージングのみに参加する場合)。
  • 5,000 人以上のユーザーに同時に対応する必要がある場合は、Communicator Web Access サーバーのプールを作成できます。ロード バランサ機器を展開すると、利用可能なすべての Communicator Web Access サーバーに同じ URL を使用してアクセスできるようになり、それらのサーバー間で負荷が均等に分散されるようにすることもできます。
  • 次の 3 つの異なる種類のユーザーからのサービス要求を処理するように Communicator Web Access を構成できます。
    • 内部ユーザー (組織のファイアウォールの内側にいるユーザー)
    • 外部ユーザー (インターネット上のユーザー)
    • 匿名ユーザー (自分の組織またはフェデレーション パートナーの Active Directory にアカウントを持っていないユーザー)

Communicator Web Access インフラストラクチャの設計方法に関係なく、Communicator Web Access のインストール、アクティブ化、および構成に必要な作業は常に同じです。このことは、Communicator Web Access を 1 台のコンピュータにインストールする場合も、コンピュータの配列全体にインストールする場合も同様です。次の作業があります。